Fate/erosion   作:ロリトラ

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今回ヘブライ語とかの詠唱が入ってるけどグーグル先生頼りなので正しさはかなり怪しい
ま、まぁ型月の呪文ってのは自身を作り替えるための合言葉だからね!文法とか知らねぇ!


1日目/さぁ、聖杯戦争をはじめましょう

‪お兄ちゃん。今日はねー、おままごとしよう?私は職場のツバメを狙う女上司役で、お兄ちゃんは若いツバメ役ね?‬

 

‪また変な役にされた………なぁ(しきみ)。お前のおままごとってどうしていつもぶっ飛んでるんだ……?‬

 

‪んーとねぇ。これは、昨日おばあちゃんがひぞうのこれくしょんだよって見せてくれたドラマを元にしたんだよ?‬

 

‪あの婆さんは何考えてんだ……付き合わされるボクの身にもなれよ。‬

‪いいか?樒。そーゆーの見ると悪い影響受けちゃうから見ちゃダメだぞ?‬

‪えー、つまんなーい。ぶりっこの新入社員?がばーん!ってうちのめされるのとか面白かったよ?‬

 

‪それが悪い影響なんだよ……ボクが付いていられりゃいいけど、今の家のこと考えるとそうも言ってられないし……お前を婆さん家に預けたのはホント蒙昧愚劣な母親(おかあさん)にしちゃファインプレーだよ、ホントに。‬

 

‪んー?私は、むつかしいことはよく分からないけど悪い子じゃないよ、いい子にしてる!‬

 

‪あぁ、そうだな樒。お前はいい子だ、ボクの救いだよ……‬

 

 

 

 

‪危ないお兄ちゃん!‬

 

‪あっ、このガキ!‬

‪ヤベェ人が来る!そっちだけでも攫って逃げろ!‬

‪ちくしょう!噂の神童じゃねぇぞコイツ!‬

 

 

‪可哀想にねぇ……誘拐犯も酷なことするわ。でもどうせならあっちのお兄ちゃんの方攫って殺せば良かったのに。‬

‪いい加減あそこの夫婦の自慢顔にはウンザリだわ。……しっ!聞こえるわよ、アソコにいるわ。‬

 

 

‪どうして頭を働かせない!‬

‪お前に出来ることはそれだけだろうがっ!!‬

‪そうよ!あんな出来の悪い妹が死んだところで貴方にとって-は何も無いわ!貴方にはかの名門小学校からの入学免除の書類も届いているのよ!?だからお願い馬鹿なことはやめてちゃんとやって私達に楽させてちょうだい!‬

 

 

 

 

‪お前のせいだ!お前が生まれてから全ておかしくなったんだ!!‬

 

 

 

‪ああ、なんてバカなんだボクは……こんなボクは生まれたことが間違ってるんだ。けれど樒に助けられた命を捨てられるものか…………なら。‬

 

 

 

‪ーーーーーーーーーーーーーーーーー‬

 

‪瞬間、眼前の視界に入るのは幼い女児の横顔。‬

‪意識が飛び、何かを感じ、身体に戻る。そして。‬

 

‪ーーー身体が、止まる。‬

 

‪ピシリ、と。何かに気づいたように。‬

 

‪「キャ、キャアアアアアアア!!」‬

 

‪目の前の女の子のつんざく悲鳴が耳朶に響く。‬

 

‪『何故動きがとまる、ますたぁ!というか何故儂に操れん!』‬

 

‪セイバーの焦る声が内から聴こえる。‬

 

‪そんなものは、総じて軽微、今この場に置いては芥とすら同価値だ。‬

 

‪それよりも、なんだ今の記憶は。‬

‪俺は知らない/ボクは知ってる‬

‪何なんだ、あの妹の存在は。‬

 

‪そして、何よりもおかしいのは。‬

‪そう、あの樒という存在しない妹の見た目は。‬

 

‪「セイ……バー……」‬

 

‪そう、俺を救った。俺の刀。彼女に瓜二つだったのだから。‬

 

‪『だーかーらー!何をボケっとしてるのじゃこの阿呆ますたぁ!さっさと支配権を戻さんかい!……っ後ろっ!」‬

 

‪セイバーの鶴の一声で意識が戻る‬

‪咄嗟に反転し刀で受ける。‬

 

‪槍の一撃……ランサーか!‬

 

 

‪「よく受けたな、セイバーよ。」‬

 

‪目の前に立つは見目麗しき女騎士。‬

 

‪「一つ聞きたい。何故、サキを、マスターを斬らなかった。彼女は戦士としてここにいる。返答次第では容赦はせんぞ。」‬

 

‪それは……誤魔化すのは簡単だ。だがこの前の圧力はそれを許さず、そうすれば死をもって償わせるだろう。‬

‪ならば、俺が言うことはひとつ。‬

 

‪「それは……彼女がロリだからだ!幼女だからだ!」‬

‪『はぁ!?何言っとるんじゃこのバカますたぁは!?』‬

‪「……ならばっ!」‬

 

‪ランサーに槍の柄で殴られ、鍔迫り合った状態から弾き飛ばされる。‬

‪そしてランサーは構えを解き。‬

‪再度訪ねた。‬

 

‪「ならば、貴様にとってロリとは、幼女とはなんだセイバーー!」‬

 

‪「小児性愛とは、俺の本能であり。そして、ロリコンとは。」‬

 

‪「俺のッ!生き様だッッッ!!」‬

 

‪何やらおかしかったのかランサーは一通り笑った後、こちらに向き直り口を開く。‬

 

‪「ふは、ふはははははは。なるほどそうか面白い!そんなことの為に戦う人間は久々に見たぞ!これだから聖杯戦争は面白い!」‬

 

‪そしてランサーのマスターも叫び出す。‬

 

‪「ば、馬鹿なの君!いきなり人に奇襲しかけたかと思ったら動きを止めて、挙句の果てにその理由がロリコンだからですって!?私をおちょくるのもいい加減にしなさいよ……ランサー!コイツを殺しなさい!」‬

‪「な……!」‬

 

‪しかし、俺らの動揺に反してランサーは予想外の答えを返す。‬

 

‪「悪いがサキ、それは断る。」‬

‪「はぁ!?」‬

‪「そんな事をしている余裕は俺にはない……避けろっ!」‬

 

‪突如空間に吹き荒れるは莫大なるまでの爆風。‬

‪映画で見るバックドラフトの如き爆炎が渦となってランサーを吹き飛ばした。‬

 

‪「ランサー!」‬

‪「なっ……!!」‬

‪「心配はいらない、俺は無事だ。それより上を見ろ!」‬

 

‪ランサーの一声で上を見る。すると先程までは何もいなかったはずの街灯の上に、今の爆発の下手人と思われる1人の引き締まった肉付きの中年男性が立っていた。‬

 

‪「あらあら、まぁまぁまぁ。少しズレちゃったかしら。戦闘に使うにはまだまだ難しいわねぇ。あら?誰が結界の中に入ってきたのかと思ったら、セイバーだったのねぇ。私はこの街の管理者(セカンドオーナー)爆霧(はぜきり) 風破(ふうは)よぉ。遊んであげるわ、いらっしゃい。」‬

‪「お、お、オカマーーーッッ!!??」‬

‪「あら、いきなり失礼ね坊や。私はオネェよ。」‬

‪「お、オネェ……」‬

 

‪にしても、いや、気にするところそこなのか?‬

 

‪「坊や……魔術師、には見えないわねぇ。ならいいわ。ねぇ、繰空のお嬢ちゃん?貴女のお家とは私も少なからず親交がある訳だし、ここでサーヴァントを自害させれば安全に抜けさせあげられるんだけど、リタイヤする気は無い?貴女のサーヴァントと魔力量じゃ、私に勝つのも難しいでしょ。」‬

 

‪その物言いが我慢ならなかったのか、ランサーのマスターは怒りのままに反論する。‬

 

‪「な…何がリタイヤする気は無い?よ!さっきからそこの君といい!皆して、ちょっと私を舐めるのもいい加減にしてくれないかしら!私は繰空の後継者、ここで引いたら家の名折れよ!」‬

 

‎‪「העובר שלי החוט שלי הכוונה שלי(私の意思は意図を伝いて真理を知る)ーーーהתקפה(襲え)!!」‬

 

‪彼女の口から紡がれる詠唱。それと同時に彼女身体中から魔力の糸が地面に突き刺ささる‬

‪すると、なんということか。‬

‪地面より土塊の腕が幾本も伸び、爆霧を襲うーーー‬

 

‪「これが、今代の繰空の魔術?情けないわァ、ハリボテじゃない。七代目とは大違い。いいわ、本当の魔術ってものを見せてあげるーーー!」‬

 

‪そう言うと爆霧は複数の小石の様なものを投げ、ただ一言、詠唱する。‬

 

‪「b,u,d,t,o,d(星屑よ、天の如く爆ぜよ)ーーー!」‬

 

‪その一言と同時に複数の小石は爆裂し、土塊の巨腕を破壊する。‬

 

‪「っーーあれは、ノタリコン詠唱。」‬

‪「これで、実力差は見て取れたかしらぁ?私には別に弱いもの虐めの趣味は無いし、大人しく降参してくれると楽なのだけれども。」‬

‪「だ……だれがっ!それ位……それくらい!」‬

‪「あらあら、面倒ねぇ。仕方ないわ、殺しましょうか。」‬

 

‪咄嗟に刀を構えて歩を進めようとした瞬間。‬

 

‪「いいこと、それ以上進めば貴方も殺すわ。」‬

 

‪その言葉で一瞬の、躊躇がうまれる。‬

 

‪「アーチャー、殺しなさい。」‬

‪「ガルルルゥッ!」‬

 

‪そして、足が走り出したその時には。‬

‪牙が、爪が、失意の彼女に突きたーーー‬

 

‪「させるかァ!」‬

 

 

‪ーーたなかった。‬

‪ガギン、という激しい金属音をさせてランサーが割り込みアーチャーの攻撃を防ぐ。‬

‪無事なのを確認してほう、と息をつくとこの状況にも慣れてきたのか、目の前のデカ犬とランサーの戦いを見守る。そして同時にあのデカ犬はアーチャーだったのかと驚かされる。‬

‪『いや、ホントにあれのどこがアーチャーなんじゃよ……まさか何か飛び道具があるとかその程度でいいのか、弓兵のクラスは。』‬

‪全く同感である。‬

‪『儂はてっきりデカ犬はバーサーカーじゃとばかり。』‬

‪「俺もデカ犬はバーサーカーだと思ってた。」‬

‪「ざんねん。ハズレですね。今回のバーサーカーは勇猛果敢な戦士なのです。」‬

‪「へぇ……勇猛果敢な戦士……ッッッ!!」‬

 

‪咄嗟に横を振り向くと、そこにはいつからいたのか。まるでずっといたかのように感じさせるほど自然に、金髪ゴスロリの少女がいた。‬

 

‪「あれ?気づかれちゃいましたか。穴埋め枠だと思ったら意外とやるぅ。」‬

 

‪なんだ、コイツは。‬

‪キモチワルイ。‬

‪存在感が、人じゃない。‬

‪かといって、サーヴァントですらない。寧ろその逆。ある種清廉で精錬された感じすら受けるサーヴァント達の気配と真逆に位置するおぞましさ。‬

‪それには、全身の毛穴から侵されて蝕まれるような錯覚すら抱く。‬

 

‪「お、お前は……何だ?」‬

‪「あら、鋭い。これはうちの毒聖杯ちゃんもいい仕事してくれたかな。よし!バレたことだし、開催宣言でもしますか!」‬

 

‪そういうなり彼女は飛び上がり、アーチャーとランサー戦いの中に飛び込んでいく。‬

 

‪普通に見ればどう見ても少女の挽肉(ミンチ))が出来上がるはずが。‬

‪突如虚空より現れた巨躯の戦士により、2騎のサーヴァントはその動きを押しとどめられていた。‬

 

‪「ありがと、バーサーカー。」‬

 

‪そう言うと彼女は大きな声で、叫ぶ。‬

 

‪「レディース・アーンド・ジェントルマーン!!私はこの聖杯戦争の主催者、レア・アーネスでーっす!あ、風破ちゃんおひさー、元気してたー?」‬

 

‪いきなり挨拶された爆霧は不満そうにレアに言葉を投げる。‬

 

‪「何のつもりよぉ、レア。聖杯戦争を邪魔するなら主催者とはいえ、容赦しないわよぉ?」‬

‪「えー?そんなつもりはないよ。ただ、久々だったから声かけただけなのになー。あ、そうそうそれでね。今来たのは、遂にマスターとサーヴァントが七人ずつ揃ったから、開催宣言をしに来たんだ。と、いうわけで!」‬

 

‪そう言うと彼女は耳朶が腐る様な声で。‬

 

‪「宣誓!僕達私たちは!正々堂々魔術師のルールに従って真正面から不意打って殺し合います!!」‬

 

‪その声でパリン、と何かが砕けた音がした。しかし、それよりも目の前のアレ(・・)から目を離せない。‬

 

そうこう俯いているうちに‪レアはニタリ、と不吉な笑みを残して呟く。‬

 

 

‪「さぁ、聖杯戦争をはじめましょう。」‬

 




ノタリコンを爆霧さんに使わせたけど今後作中で紹介する機会があるかも分からないから一応ここで解説
ノタリコンはこの作中では頭の文字を取って言いやすく縮めた短縮詠唱。ただし余程使い慣れた呪文だったりそれなり以上の実力がないと失敗するし威力も落ちる
爆霧さんが唱えたものの完全版は「blow up, dust to dust」って呪文だったり。



明日から予備校の本講義が始まるので暫く更新が滞る可能性あります
なるたけ空けないようにはするつもりですが宜しくお願いします

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