Fate/erosion   作:ロリトラ

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やったー!いつの間にか評価が6つもついてて色がついてるぜーー!
よし、次は目指せ赤色バー!

と、まぁ先程からこんな感じで狂喜乱舞してる作者ですがこれも全て読者の皆様のおかげです
これからも是非ご意見ご感想よろしくお願いします


3日目/観測者たちのセレナーデ

「んんーー…….見当たらねぇなぁ。」

 

双眼鏡を片手に見回しながら、そうボヤく。

 

ひゃふぁり(やはり)ひょうはひほはんほひゃはいほう(今日は来とらんのじゃないかのう)?」

「あんパンで口の中いっぱいにしながら喋るなよ……ほれ、牛乳。」

「ん…んぐ、んぐ、んぐ、んぐ。ぷはぁ……やはり、今日は来とらんのじゃないのかのう?」

「んーむ、やっぱりそうっぽいな。聖杯戦争中だしある意味妥当っちゃ妥当か。一応もう1人のサキちゃんを確認して違うことが分かったから、あの娘の本名が分かったのは朗報っちゃ朗報だが。家にまで行ってみるか?」

「阿呆。魔術師の自宅なんぞ罠の巣窟じゃぞ、死にに行くようなもんじゃわい。」

「だよなぁ……」

「うむ。…………ところで、いつまでこれ続ける気じゃ、お主。」

「んー、下校時刻まで?」

「……警察に知らせてやろうかの?」

「わ、わわわ、冗談だっての。そうだな、今の11時過ぎだしあと10分くらいしたら降りるか。」

「ふん……お主も筋金入りじゃの……」

 

そう。今俺らは平斗小学校のすぐ脇に聳え立つ大きな街路樹の枝に潜んでいる。

事の発端は朝の5時、セイバーを起こすのに手間取って寝ぼけなまこのセイバーを漸く連れてきた時には既に遅く、最大のビュースポットである校庭内部と校門前の2大スポットは俺たち幼女同盟の同士である見守りのジョーと歳上キラーのアンディに確保されていたのだ。万一の発見確率などを考え基本的に小学校の敷地に入れるのは2組までと同盟のしきたりにもある以上、それらには多少劣る通学路沿いの街路樹の上で観察……もとい見張るしかなくこうして登校を監視した後は双眼鏡で教室を順番に覗き見ながら調べていたのだが、どうにも昨日のサキちゃんは見つからない。

しかし、逆にもう1人の候補が見つかったことで身元の特定は済んだのだ。これだけでも今日は御の字としておくべきか。焦ってはいけない。地道にコツコツこそがロリコン道の第一歩であるのだから。

さて……十分とはいえないがある程度は目の保養……でなく調査も済んだことだし撤退するとするか。

 

「よし、そろそろ行くかセイバー。」

「やっとか。よし、これだけ待たされたのじゃ。昼餉は儂の好みで決めさせてもらうぞ。」

「……パンケーキと高いもの以外にしてくれよな。」

「ふ……任せるのじゃ。このチラシを見てみよ。」

 

そういうと懐からチラシを取り出し見せてくる。いや、うん和服の合わせから覗く肌色がちょっと眩しいので肌着着て欲しいな、帰りに量販店でも連れてくかな……

 

「ん?何を顔を逸らしとるのじゃ、これじゃよこれ。」

「ん……なになに?『甘味処・りべり庵、真夏の大出血サービス。なんと特盛パフェを食べれば料金タダ』……?」

「ウム、腹も膨れてさらに無料なのじゃぞ!完璧ではないか!」

「お前そんな余裕こいてるけど残したらこれかなりの金額払わなアカンやつだろ?俺はやだぞ。」

「大丈夫じゃよ。イザとなったら分子レベルに細かく切り刻んで消滅させるから。」

「おいコラ馬鹿か。そんな目立つことしたら1発でモロバレじゃねぇか。」

「むー、お主が心配ばかりするからではないか。そんなに心配せずとも儂なら食べ切って見せるのじゃ!」

 

大丈夫かなぁ………俺の財布。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「お替り!」

 

うん、大丈夫でした。

というか何なのうちのセイバーなんなの何でこんなに食べられるのあれどう見ても2キロくらいあるのに3杯目とかおかしいだろ!!

 

「お前……まだ食べるの……?お願いだから普段からそんなに食べるのやめてね、家計崩壊するから……」

「ふ、安心せい。甘いものは別腹、というやつじゃよ。甘いものなら幾らでも入るが流石に食事はそこまでじゃよ。」

 

……それ、普通逆じゃないだろうか。

 

「……まぁ、食べきってくれるならいいや。それでさ、ちょっと聞きたいことがあったんだけどさ、聞いていいか?」

 

様子を見計らってそう、セイバーに問いかける。セイバーは口の中をもぐもぐさせながら答えようとして、自分の行儀悪に気づいてか口の中をもごもごさせて食べていたパフェを飲み込むと、口を開く。

 

「ふむぅ…顔つきから珍しく真面目な話かのう。というか、いい加減そうだと信じたいんじゃが。」

 

いい加減あきあきしてきたのか、俺に白眼視を向けてくるセイバー。なんていうか、そこまで信頼性を失ってしまったのか……少しは反省するべきだろうか。

 

「安心してくれ、流石に真面目な話だ。けどさ、その前に……」

「その前に……なんじゃ?」

「ほっぺ、生クリームべったり付いてるぞ。」

「ん?おぉ、本当じゃの。そうじゃの……礼に()()()()()()()()()()()()()()?」

「〜〜〜〜〜!!!」

 

んな、な、な、な、な、な、何言ってんのこのロリ!?

 

「おま、ば、ばばばば馬鹿なこと言うのはその辺にしとけよ!あまり人をからかうのもいい加減にしとけよおままえ!!」

「……狙い通り、と言えば狙い通りなんじゃが。お主あれだけ日頃気持ち悪い思考垂れ流しの割には随分と、その、なんじゃ。可愛い反応してくれるのう。」

 

そう、物凄いいい笑顔で。セイバーはにっこりと微笑んだ。

……っていうかやばい、マジで恥ずかしいんだけど!!というかロリコン的にもロリからこう誘ってくれたなら舐めとったりせめて拭いてあげるのが常識でかつ本望だろ!でもむりだわこれ!恥ずい!やばい!布団に入ってガタガタ震える準備はOKだからここから逃げさせて!!

 

「なんか……うむ。ますたぁのそう恥ずかしがる姿を見られるとは思っとらんかったから未だに意外感は否めないが、うむ。これは、その、なかなか……」

「うわああああもうそれ以上何も言わないでくれぇぇええ!!」

 

 




今回名前は出たけど多分2度と出番のない2人のキャラ紹介



見守りのジョー

本名:真芝 錠治
齢68にして幼女同盟のご意見板。枯れ木のような見た目から行われる恐るべき迄の気配遮断技術による「静」と老人とは思えぬほどの身体能力を万全に活かした「動」を使い分け幼女を危険から守る見守りの使徒。ジョーにより大抵の誘拐事件などは未遂で終わっている。また、幼女同盟から犯罪者が出そうになった時、ソイツを始末する粛清担当でもある。好きな幼女は8歳。


歳上キラーのアンディ

本名:安東 正汰
齢7歳にして「女性の賞味期限は13歳」という信条を掲げておりその身に備わる類希なる演技力を活かして歳上(主に小学校高学年)のレディから絶大な支持を得ている。表では堂々と幼女と触れ合い、裏ではひっそりと幼女を観察する、ダブルスタンダードという触れ合いスタイルの創始者でもある。好きな幼女は12歳。賞味期限ギリギリの熟れ具合が好みとのこと。ちなみに、賞味期限は13歳だが、消費期限は16歳。

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