こういうサイトに投稿するの初めてでタグとかわりと迷いながら入れました(;´Д`)
残酷な描写は念のためです…あんまり過激なのは入れませんw
「ふわぁ〜」
ゆっくりと目を開くと、カーテン越しに部屋へ差し込む真っ白に洗われたような綺麗な日差しが目に入った。そして心地いい小鳥のさえずりが耳に入ってくる。
あたしはあくびをした後に体を起こしゆっくりと伸びをした。今日の朝はなんて気持ちいいのかしら、なんて考えながら隣に寝ているはずの姉妹達を見ようとした。
……が。
「…………え?」
既に電達が寝ているはずの左右の布団は綺麗にたたまれていて、あたしだけがパジャマのまま布団に取り残されている。時計を恐る恐る見ると……。
「キャーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」
バタバタバタッガッシャーンドタドタドタドタドタ……。
バーーンッ!
「ハァ……ハァ……」
「あ、雷ちゃんおはようなのです」
「まったく! お寝坊はレディーとしてどうなの?」
「……」
洗面所でのうのうと食後の歯磨きを三人並んでしていた所にあたしが全速力でかけつけると、あたしに向かって三人揃って想像通りの言葉を投げてくる。
みんな起きてたなら起こしてくれたっていいじゃない!
「もう電! 起こしてくれたっていいじゃない! あとお子様ランチを食べているのにレディーとよぶのはどうかしら? あと響! せめて何か言って!」
「はわわっ! ごめんなさいなのです!」
「もう電!? 寝坊は雷のせいなんだから謝らなくてもいいのよ?あと私は一人前のレディーなんだから!」
「ハラショー」
うぅ……。
じわりと目に涙が浮かぶ。みんなしてあたしのことを仲間はずれにしてぇ……。
「ちょっ……言い過ぎたわ雷、ごめんね」
暁が困ったような笑顔をしてあたしの頭をそっと気遣うように、決して彼女自身ががいつも嫌がってる子供のような撫で方ではなくて優しく撫でてくれた。
……まったく、こういうところには敵わないわ。
暁は時々本当に長女らしくあたしたちを包み込む優しさがあって、それには到底敵わない。
「……ありがとう」
「とっ当然よ! ところで雷、今日は司令官が着任する日なんだから急いで準備したら?」
「ハッ……ありがとう! 行ってくるわ!」
お礼を言ったところに照れ隠しのように話題をそらしてきた、だけど司令官が今日着任する事はどうしても事実で急がないといけない。
あたしは洗面所を後にして、急いで廊下を駆けていった。
事実まだあたしはパジャマ……さっき時計を見た時は既に八時を回っていて、さっきの言い合いの後洗面所の時計をチラ見した時は八時二十分。提督がくるのは九時。
「急がないといけないわね……身支度とご飯、歯磨きを済ませないと!」
あたしは部屋に戻って急いで制服に裾を通す、髪型の乱れもないしヘアピンもしっかりついてる。今日この制服を着るのも、鎮守府に全員が制服で集合するのも初めてのこと。
司令官が来て初めて動き出すこの鎮守府には、今まで司令官と呼べる人は誰も来なかった。
だけど司令官が着任することによってとうとうあたしたちが普通の女の子から艦娘になる日が来たと思うと、不安と期待が入り交じった変なドキドキで胸がいっぱいになる。
実は昨日の夜ずっと楽しみで眠ることができなかったのは内緒。
「間宮さん!」
「あらぁ雷ちゃん」
「朝ご飯! 急ぎでお願いするわ!」
「はいはーい」
間宮さんもこんなに一気に人が食べに来るのに慣れていないから疲れ気味みたい、ごめんね!
あたしが服をチェックして時間を気にしていると、間宮さんはすぐにご飯を出してくれた。
「わぁ! ありがとう」
「ふふ……司令官がどんな人か楽しみね」
ニコニコしながら奥の方に間宮さんが下がっていくと同時にあたしは急いでご飯に手をつける。間宮さんのご飯がおいしいおかげからか、気付いたら目の前のお皿は空になっていた。
うん、今日も美味しいわ!
「間宮さん! ご馳走様でした!」
「あら、はやいわね。いってらっしゃい」
「えぇ! いってきます!」
あたしが走り出した後に少し振り返ると、間宮さんが笑顔で手を振ってくれた。
あたしはもう一度前を向いた後にふと時計台を見ると、着任時間まであと十五分ほどになっていた。
「いっけない! 急がないと!」
あたしは気合を入れるために腕まくりをした後、今度こそ急いで走り出した。