一年以上経ってからやっとの投稿、待っていてくれた人はいたのでしょうか?
待ちに待った戦闘シーン、ついついノリノリで書いてしまいますねw
「てーっ!」
あたし達第六駆逐隊4人で10センチ砲を一斉に撃つ、だけど……
「効いて……ないのです」
電が絶望に包まれたような目でそう静かに呟く。
目の前のル級は静かに首をかしげながら、不気味で余裕のある微笑みをあたし達にしっかりと向け続ける。そしてゆっくりと右手を上げ始め……。
「いや……」
あたしは悟った、あたしの力ではこの目の前の敵に勝つことはできない。そして、その右手が上がりきった後に攻撃されたらきっと……。
そう考え始めるていと、ゆっくりと足先が冷たくなってきた。そして革靴の中がじわじわと湿っていく。
ああ、戦うには意志の力が必要というのはこういう事だったのね、加賀さん。
負けるということは帰れないということ、つまり……
「諦めるには……っ早いデース!」
俯きながら諦めかけていたあたしの近くから、そう声が上がった。
顔を上げると、金剛さんが素早くあたし達の前にあらわれ、武器を構えた。そして……
「バァァァァニング……ラァァァァブッ!」
カットインを入れて、凄まじい砲撃をル級に浴びせる。ル級が顔を顰め、砲撃により破けた服をかばうように立つ。
「そこの英国バカ、たまにはやるじゃない」
そう笑みを浮かべながら加賀さんがゆっくりと弓を引き、
「あなたのこと、少しは見直したわ」
一思いに……艦載機を飛ばす。
ル級は金剛さんのカットインと、加賀さんの艦載機の攻撃で大破までしている。
あと……もう少しで倒れる。
「みんな!あと少しだわ!」
暁があたし達に声をかけ、振り返る。
そしてあたしの側によって、耳元でこっそり囁いた。
「大丈夫……みんなで頑張れば帰れるわ!」
「……!」
暁、どうして?
どうしてそんな顔をするの?
「だからお願い……沈まないで」
あたしはハッとして足元を見る。
きっとあの時あたしの意思が弱まってしまっていたせいだろう、くるぶしのあたりまで海水に浸かってしまっている。
ダメね……あたしは暁を支えるって決めたんだからっ!
暁に……みんなにこんな顔をさせたくてここにいるんじゃないわ。
「大丈夫よ!心配かけてごめんなさい!」
そうあたしが笑うと、暁も安心したように笑った。
もう一度足元を見るともう海水に浸かっていなくて、あたしの意思が元通りになったんだとわかった。
「駆逐艦、最後は雷撃戦でカタをつけてくれるかしら」
「Hey!期待してるネー! 」
「金剛さん、加賀さん、ありがとうなのです!みんなで行くのです!」
電はあたし達に柔らかい微笑みを浮かべながら先頭に進む。
あたしにはない暖かな優しさ、それはきっとあたしと暁を気遣う過去から生まれたのね。
「ええ、行くわよ!」
「みんな続いて!」
「ハラショー!」
みんなで魚雷をル級に向かって構える。大丈夫、あたし達第六駆逐隊で力を合わせれば大破しているル級なら倒せるわ……!
「なのです!」
電の掛け声とともにあたし達は一斉に魚雷を撃つ。
攻撃を受け続け、大きすぎる損傷を受けたル級は海の底にゆっくりと沈んでいく。
沈む直前、ル級がふとあたしの方を見たような気がした。
「 」
ニタリと笑ってあたしの方に何かを言って、彼女は海の底に消えた。
一体……何を言いかけたの?
「終わったわ……」
「ル級が出るなんて聞いてないデース!」
「ともかく、この近辺にはもう敵はいないようだし鎮守府に戻るわよ」
加賀さんと金剛さんがそう声をかけ、あたし達はそれに従って鎮守府に戻り始める。
それにしても……さっきのル級はどこかで見たような……。
最後に一体、何を言いかけたのかしら?