前回不穏な空気で終わっときながらこのタイトル、ふざけてますね笑笑
今回はお子様ランチが豪華だねっていう回です(おい)
「はぁぁぁああ〜もう! なんなの!?あの司令官!」
「……手遅れだったか」
「どうやらそうみたいね」
間宮さんのところだろうと予想して響と2人で駆けつけて行くと、案の定暁はお気に入りのお子様ランチをやけ食いしていた。
円形に盛られ旗を立てられたチキンライス、ケチャップのついたハンバーグにタコさんウィンナー、ナポリタンとブロッコリーが乗っている間宮さん特製のお子様ランチ。
鬼のように真っ赤な形相をしながらその特製お子様ランチの具を頬張る暁の姿は可愛いのか子供っぽいのか……。
「ちょっと雷! 聞こえてるわよ!?」
「あら、ごめんなさい」
ついつい心情が漏れてしまっていたわ。考えたことをすぐに口に出してしまうの、直したいところね。
現に今暁が膨れるさらなる原因になったところだし。
「ところで司令官にあんなに啖呵きってきたけれど、大丈夫なのかしら?」
「たしかに。今の電は司令官の手の内であると言っても過言ではないね」
もしもこの腹いせで電がひどい目にあっていたら……。さっきの電の困った顔も、今回の後のことを心配していたのかもしれない。
もしも暁の態度が気に入らなくて、電に激務が課せられていたら……。
悪い方へとどうしても考えてしまい寒気が走る、あたしたちの大切な末妹がいじめられていないといいけれど……。
不安になっていると、暁が自信満々に口を開く。
「それはないわね」
「「え!?」」
あたしと響は簡単に、しかし確定事項であるように言い切る暁に驚いた。
どうしてそうやって言いきれるの? 電がいじめられてない確証はあるのかしら……。
「だって司令官のあの目、どう考えても電に惚れてるわよ? レディーの私が見抜けないわけないじゃない」
暁は再びイライラしたようにガチャリと音を立ててスプーンを皿に置く。
そんなことをしたら間宮さんのお子様ランチプレートに傷がついちゃうかもしれないわよ?
……って、そんなことより。
「目なんて……そんなもので分かるものなの?」
「あら、だって目は口ほどにものを言うって言うでしょう?」
モグモグとチキンライスを頬張りながら得意気に言う。あたしは司令官の目どころか顔すらも見れていない……だから本当かどうかはよくわからないわ。
「響はどう思うの?」
「たしかに司令官の電を見る時の目は愛おしい人を見るような目だったような気も言われてみればするな。雷は司令官の目を見ていないのか?」
「あたしは……」
あたしはもしかしたら司令官が苦手なのかもしれない。
顔も見れないし目も合わせたくない、ずっと目を逸らしたい。どうしてかもわからないけれど、ずっと2人で対面することは避けたいとも考えてしまう。
「あたしは司令官と目を合わせたくない……わね。だから知らない」
「どうして?」
「何故?」
「なんだか司令官、苦手だし目を見たくない感じがするわ」
あまり顔を直視したくない、そう考えてしまうのはあたしのわがままでしかないわね。
上司なのだから、きっといつかは目を見て話さないといけない日が来てしまうことはわかっているから。
「雷、司令官が嫌いなのか?」
「そうじゃないわ、断じてね! 安心してちょうだい! 任務に支障を与えないようにするから!」
司令官が着任したからにはあたし達は司令官の武器になる。そして司令官が指揮を執りながら、あたし達は司令官へ勝利を届ける。
それがあたし達が生まれた時からずっと課せられている使命。
実際あたし達の闘う予定の深海棲艦は、なーんの怨みもあたし達にはないんだから。
あたし達はただ司令官の指示に従うだけ。まああたしは司令官の目は見れないんだけど……。
「一筋縄ではいかなそうね……」
誰かがそう呟いたような気がした。
さて、もうすぐ起承転結の起が大分進んでたりします。
10話までには承にいきたい!
生暖かい目でご応援下さい(汗)