最近ほんとサクサク書けてテンションが高い作者です。
今回は再び雷視点ということでお話を進めさせて頂きます!
暁と司令官の揉め事があった次の日。
あたし達は早速任務に出撃することになったという話を電から聞いて、執務室の前にいる。
暁は昨日の件で相変わらず機嫌が悪そうで、電は俯いている。
はぁ……この先が思いやられるわ。上司と初日から喧嘩があったり、あたしが目を合わせたくないことといい……。まあでも、まずは目の前の任務のことね、任務の詳細を聞かないと。
「失礼しまーす」
あたしの声掛けとともに電がゆっくりと執務室のドアを開けると、司令官は執務室の椅子に座ってこちらを見ていた。
あたしは咄嗟に俯いて、この時間が早く終わることを祈り始める。
「よく来てくれた、まず任務の説明の前に言わないといけないことがある。昨日の件についてだ、暁、本当に失礼なことをした。すまない」
司令官の方を見ると、司令官はしっかりと頭を下げていた。暁はというと、最初は怒って腕組みをしていたのが驚いた表情になっている。
「あの後、電から君たちのことを聞いた。暁、君は今まで第六駆逐隊を長女として背負ってきたんだね、すごいことだ」
「それくらい当然よ、私が長女なんだから」
暁はいつものようなツンとした言い方をしている。だけどいつも一緒にいて、訓練の時相棒のように一緒にいたあたしにはわかる。
暁が本当は照れているし、とても喜んでいること。
「昨日の態度は失礼だった。申し訳ない」
「ふん! 今回は特別に許してあげるけどもう次はないんだからっ」
「ありがとう暁」
褒められたらなんだかんだでにこにこと機嫌よくなって許してしまうこの姉は、本当に単純というかなんというか……。
でも一番の心配事は解決してくれたわけね、優しい司令官で本当によかったわ。
「それでは今回の任務について説明する。君たちには今回は戦闘に出てもらおうと思う」
「えぇ!?」
あたしはつい声を上げる。いきなり戦闘? あたし達が?
大丈夫かしら……あたし達、訓練は沢山してきたけど実戦は初めてよ?
まあそれはみんな一緒なんだけど。
「大丈夫だ、今回は金剛と加賀にもついてきてもらおうと思う」
あの二人がいるなら……大丈夫かしら?
でもあたし達、本当に戦闘海域へ行くの?
あたし達駆逐艦は火力も弱いし、装甲も対空も高くない。
駆逐艦一番の強みは雷装なのよね、だけどまだ司令官が着任してすぐなら潜水艦のいるような海域は無いはずだわ。本当に行っても大丈夫なのかしら。
「大丈夫、今回の海域に人型はいない。だからそこまで強敵は出ないはずだ」
その低レベル海域に行くのに対して逆にその加賀さんや金剛さんのいるメンツだと……。
「司令官、それはオーバースペックじゃないかしら」
暁がスッと目を細め、昨日とは違い静かな顔つきで意見をしている。
暁が言いたいことはわかる、その二人がこの低レベル海域にくるのはいわゆるオーバーキルではないかしら?
「それにまだこの鎮守府、あまり資材がないじゃない」
この鎮守府は必要最低限の資源しかない。だから下手にその二人を出撃させるのは……。
「大丈夫、君たちは低燃費だから一度ならどうとでもなるさ!」
「司令官さん、それは本当に大丈夫なのです?」
珍しく電も心配しているけれど、司令官は満足げに頷くことしかしない。
鎮守府では司令官の発言は絶対、つまりこの出撃は絶対命令。
はあ……先が思いやられるわ。
「この後金剛と加賀もこの執務室にきて作戦を立てる、それまで君たち四人は待機しておくこと」
波乱の種しか残っていないわよ司令官……結局心配事が増えるのね。
外から二人の足音が聞こえる。ああ、もう頭が痛くなってきたわ。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
さあ!ただでさえ初心者提督にはオーバースペックな艦隊がオーバーキルを始めました!
第六駆逐隊の皆さんは不安を隠せないようですね笑
また今回は暁と司令官が仲直りをする回でもあります。
自分的に苦労しましたね、暁が言うことを聞いてくれないもので汗
もし読みにくかったらごめんなさい…
文章力向上のためにやっぱり生暖かい声援をよろしくお願いします