クリュセの守護神   作:ランブルダンプ

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フミタンオペレーター続行です!

感慨深いですね。


モンタークの接触

ドルトを出発して少し、俺達は名瀬さんとアミダさんを加えて地球へどうやって辿り着くかの会議をしていた。

 

「この間の件でギャラルホルンには完璧にマークされちまったし……兄貴、元々はどういう手筈だったんです?」

 

「一応予定では地球軌道上にある2つの共同宇宙港のどちらかで降下船を借りて地球に降りるつもりだったんだがな」

 

さてどうしようかと皆が黙り込む。

 

暫く考えていると俺のレーダーに反応があった。

 

『団長、近づいてくる艦が1隻』

 

「何?フミタン、レーダーは?」

 

「……捉えました。通信が入ってきています、繋ぎますか?」

 

「ああ、モニターに出してくれ」

 

分かりました、と言ってフミタンがキーボードを操作する。

 

すると、画面に奇妙なお面を着け銀色のカツラを被った謎の怪しい人物が映しだされた。

 

「うぉ!?」

「お面か?」

 

鉄華団の面々から驚きの声が上がる。

 

『突然申し訳ない、モンターク商会と申します。代表者とお話がしたいのですが』

 

「鉄華団のオルガ・イツカだ。俺達に何の用だ?」

 

『実は一つ商談がありまして……』

 

 

 

団長達がモンタークとの会談の為に色々話をつけている。

 

(確かにコイツを使えば地球へ降りる手段は確保できるな)

 

ナイスタイミングである。

 

そんなことを考えていると後ろから三日月さんに背鰭を引っ張られた。

 

何だ?と思って振り替えると、小声で「チョコレート?」と訊いてきたので鳴き声で(正解です!)と返しておいた。

 

そして、その隣でアトラが「チョコレート?……ケーキ?」と呟いているのが可愛いと思った。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

あの戦闘の後、ボードウィン特務三佐と自分はアリアンロッドの艦隊に回収され、直ぐにコクピットから救出され治療を受けた。

 

今日になってようやく外出許可が下りたので真っ先に格納庫で修理を受けているシュバルベグレイズを見に行く。

 

機体には最後につけられた大きい傷痕がまだ残っていた。

 

(あの機体……リアクターの反応は違うがクランク二尉を殺したモビルスーツ……!)

 

あの連中の船を墜とそうとするもやたら力の強く頑丈なモビルスーツに阻まれ、しかも仇の機体に敵とすら認識されなかった。

 

(私も……阿頼耶識の手術を受ければ……)

 

そこへボードウィン特務三佐がやってきた。

 

「ここにいたのか、アイン。傷に響くから戻って休んだらどうだ?」

 

「すいません、ボードウィン特務三佐。またしてもあのような者共に……」

 

「何故謝る?お前は自分の仕事をきちんと果たした。それに比べて俺は、秘蔵のガンダムフレームまで持ち出したのにこの様だ」

 

特務三佐は悔しげに無惨に斬り刻まれたキマリスを見つめた。

 

そこで先程まで考えていた阿頼耶識について話し掛けたが、特務三佐は阿頼耶識を酷く毛嫌いしているようで、「気持ちの悪いことを言うな。あんなものを体に埋め込めば人間ではなくなってしまう」と言われてしまった。

 

しかし、人間ではないというのは火星出身の自分は散々言われてきた。

 

それでつい自身の境遇を話してしまい、特務三佐の返しに焦ったりと色々あったが、ボードウィン特務三佐は「いや、いい。俺はお前のような男を初めて見た」と言って受け入れてくれた。

 

 

「お前の言うとおり鉄華団は絶対我らの手で倒さねばな」

 

「はい!ですが、このまま行けば地球外縁軌道統制統合艦隊のテリトリーです。セブンスターズといえども勝手な行動は許されないのでは?」

 

「分かっている、しかし俺もあのガンダムフレームに借りを返さなくては気が済まない。知り合いの……あんまり手を借りたくないが……知り合いに頼んである作戦に参加出来るようにしておいた。それまでにその傷を治しておけ」

 

「ボードウィン特務三佐……!ありがとうございます!!」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「改めまして、モンタークと申します」

 

今部屋にいるのはオルガ、副団長の俺、クーデリア、名瀬さんにアミダさんだ。

 

「で商談ってのは?」

 

オルガが問い掛ける。

 

「私どもには地球降下船を手配する用意があります。クーデリアさん、貴女の革命をお手伝いさせて頂きたい」

 

その言葉に名瀬さんが反応した。

 

「パトロンの申し込みか?……こいつは商談じゃなかったのか?」

 

直ぐにモンタークが返す。

 

「勿論商談です。火星独立の暁に貴方方が得られるハーフメタルの利権、それに私達を混ぜて貰う。その為ならどんな協力も惜しむつもりはございません」

 

成る程それが理由か~と思っていると、黙って聞いていたオルガが顔を持ち上げて話し始めた。

 

「……嘘だな。まだ始まってもいない交渉にそこまで賭けられるのは余程の夢想家か他に何か考えがあるかのどっちかだ 」

 

オルガがモンタークを睨み付ける。

 

「お前は後者だ。言え、何が目的だ」

 

「ですから私はただクーデリアさんを……」

 

「言わないのならこの交渉は打ち切らせて貰う」

 

オルガの有無を言わせぬ圧力にモンタークが黙り込む。

 

よく分かんねぇけど流石団長だな!と思っていると、モンタークが観念したかのようなため息をついた。

 

「フム……子供と侮っていましたが存外鋭い。分かりました正直に話しましょう」

 

そして、眼のシャッターを開けて話し出した。

 

 

……開くのかよ。

少し格好いいと思ってしまった。

 

 

「私はある目的の為にクーデリアさんの交渉が成功する事を本当に願っています。しかし、それはそちらが見破ったように建前、本当の目的は貴方たちからの信用を勝ち得る事。それによって得られる【ゴジラ】であるシン君からの信頼、これを私は求めている」

 

シンの……?と思っているとオルガも同じ事を考えてたようで、「何だってそんな……別に大したことじゃねぇだろ?」と聞き返した。

 

そして、なぁユージン?と振り返って訊いてきたので、あぁ、と返す。

 

 

「貴方がたは彼からの信頼を得ている事の重大さを理解していない。一つの勢力に【ゴジラ】が味方しているこの状況の異常性を……彼に刃向かうものは例外無く滅びる、それはあの厄祭戦が証明している。だからこそ私はクーデリアと鉄華団を全力でサポートする。……とまぁ本音で話すとこんな所です」

 

そんなに言うほどヤバい奴か?シンって?

 

考え込む俺だがオルガは直ぐに話を続ける。

 

「成る程……アンタのクーデリアの交渉が成功して欲しい理由は話せないのか?」

 

「それを話してしまえば私達の関係は対等ではなく脅しで動く上下関係になりますので」

 

それをお望みで?と仮面の下の眼が問い掛ける。

 

「いや……そういう関係はいつか何処かで裏切られるのは知ってるからな」

 

CGSの事か。

 

「なら……?」

 

「あぁ、アンタの協力を受け入れよう。これから宜しく頼むぜ」

 

「勿論です。宜しくお願いしますよ」

 

そう言ってオルガとモンタークは握手した。

 

……つーか名瀬さん殆ど喋ってなくね?




~その頃の名瀬さんアミダさん~

名瀬さんはオルガの交渉を見てその成長ぶりを喜んで、アミダさんはそれに気づいていて夜にからかおうと考えてました。

……完全に親目線?
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