クリュセの守護神   作:ランブルダンプ

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?(やっべぇ無意識に迎撃しちゃったよ……まぁギャラルホルンだしいっか)


結論:ドローン飛ばそうとしたギャラルホルンが悪い。



脱出準備

次の日の朝、相談の結果蒔苗をアーブラウを連れていく護衛を引き受ける事になったので、前と同じメンバーでオルガ達は再び蒔苗の屋敷へ向かった。

 

部屋に入るやいなや、オルガは蒔苗からため息混じりに話し掛けられる。

 

「……お前さん達昨日ギャラルホルンの艦隊を撃沈したか?」

 

「は?んな事俺達はして無ぇぞ?」

 

「ギャラルホルンからの言い掛かりでは?」

 

覚えの無い事にオルガとメリビットが反論する。

 

「……そうかもしれんな」

 

それを聞いた蒔苗が遠い目をして窓の外にいるゴジラを眺めた。

 

「……で、結論はどうなったんじゃ?」

 

明らかに昨日と比べると覇気が無い事が気になるものの、オルガは護衛の仕事は引き受けたと伝えた。

 

「おー……そりゃ安心だな……」

 

「……なぁ蒔苗さんよ、アンタ大丈夫か?」

 

「いやぁ、あんな常識外れの存在が目の前に居たらなぁ……」

 

誰だって少しはこうなるわい、と蒔苗が一人ごちる。

 

それに少し同情しつつ、オルガは話を進める。

 

「まあいい、早速この島から脱出するから準備を始めてくれ」

 

「わかっておるよ」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

整備長とおやっさんはモビルワーカーをエーコはタービンズの機体の整備でてんてこ舞いだった。

 

「整備長整備長!筋肉君達のモビルスーツは地球用のセッティングにしたりしなくていいの?」

 

「フフフ、コイツらはね地球へ降りてきたら勝手に適応するんだよ。シン君がそうプログラミングしたからね」

 

「へぇ~!何か生きてるみたい。整備長!そっち終わったらこっち手伝ってね!」

 

「分かってるよ」

 

漏影の置いてある場所へ向かいながらエーコは考える、普通のテンションの整備長違和感有りすぎ!と。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

クーデリアはモンタークに連絡を取りエドモントンまでの交通手段を確保し、オルガ達は来た船にどんどん荷物を乗せてゆく。

 

俺はといえば……身体のデカさが仇になりまともに手伝えない。

 

もう少ししたら最適化して小型化出来るんだが……

 

なので今は全力でレーダーを張って警戒する位しかやる事が無かった。

 

 

昨日の出来事を思い出す。第四形態になったのもそうだが、

 

(放射線流が撃てるようになったのが一番デカいな)

 

昔を思い出すなぁ……あのムカつく爆撃機を墜とそうとして初めて撃ったんだっけ。

 

昔で思い出した。

 

(核エネルギーじゃなくて今はエイハブリアクター使ってるから放射線流ってよりリアクターカノンって言うのが正しいか。ただ威力が強すぎて街中じゃあ使えないなぁ……)

 

一応、昨日のデータを元にリアクターカノンのエネルギー効率の改善も済ませてある。

 

それにしても昨日のギャラルホルンの艦隊で試し撃ちが出来て本当に良かった。

 

初使用が街中だったら目も当てられない。それこそ300年前の日本だ。

 

 

(……そろそろか)

 

レーダーに大気圏を降りてくる準備を整えたグレイズリッターの集団が映る。

 

(来いよ人間、シンゴジラ第四形態の初陣だ)

 

 

 

島中に響く鳴き声を上げる。

 

完全に意味が分かったのは三日月さんに昭弘フミタン位だろうが、敵襲!のニュアンスは伝わっただろう。

 

赤熱化したシールドを盾にして八機のグレイズリッターが降下してくる。

 

俺の攻撃意思に反応して体内のリアクターが出力を上げる。

 

背鰭が紫色の光を徐々に放ちだす。

 

降下中の敵に背鰭を向け、俺はリアクターカノンをぶっ放した。

 

八つの光線が背鰭から目標に向かっていき寸分違わす突き刺さる。

 

当たって数秒で盾が溶解し、貫通したレーザーが機体に突き刺さる。

 

運良くコックピットを外れた敵は盾を捨てて飛び降りたが三機が運悪く直撃し力を失って崩れた。

 

落ちてゆく五機に今度は口からリアクターカノンを放ち横凪ぎにする。

 

武器に当たった二機が派手に吹っ飛んで行った。

 

三機は腕や足を両断されたが、何とか島へ降り立つ。

 

『何て……何て卑怯な!!!絶対に許さ……』

 

指揮官機から怒鳴り声が聞こえてくるが、武器を携えたバルバトスとグシオンが登場した事で言葉が止まる。

 

『殺っていいんだよな』

 

『当たり前じゃん』

 

そう確認し合うとお互いにバルバトスはメイスをグシオンはブーストハンマーをコックピットに降り下ろした。

 

残るは先程まで煩かった一機。

 

バルバトスがメイスを掲げる。

 

『ま……待て!私はセブンスターズのカルタ・イシューだ!!先程までの貴様らの無礼は許そう!だから正々堂々と……!!』

 

バルバトスがグレイズリッターのコックピットにメイスの先端を押し付ける。

 

『ヒッ!?わ、私を殺せばギャラルホルンが……』

 

『うるさいよ、さっきから』

 

パイルバンカーが撃ち出され、コックピットを貫いた。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「イシュー家の娘が死んだか」

「ラスタル殿……!先程の映像は……!!」

「えぇ、あれが【ゴジラ】ですバクラザン殿。300年前に現れた厄祭、ガンダムフレームの産みの親、厄祭戦の元凶」

 

その言葉に場が静まりかえった。

 

「クジャン公を呼ばなかったのは?」

「彼はまだ若く、厄祭戦の知識も知らない。呼べば無駄に会議の時間が長引くだけだと判断しただけですよ」

 

【ゴジラ】、【厄祭戦】それに【ガンダムフレーム】の情報は党首を継いだ者だけが知る決まりとなっていた。

 

「それもそうか……戦後ギャラルホルンは【ゴジラ】の情報を秘匿し続けてきた。英雄たるガンダムフレームが【ゴジラ】から出来ている等と知られたら大変なスキャンダルだ」

「どうする。対策は考えているのか?」

「えぇファリド公。心配せずとも此方にはダインスレイヴと血液凝固剤があります。それに300年前には無かった力、阿頼耶識の技術も此方は保有している」

 

ラスタルはモニターを操作し独自の研究機関で研究が進められていた機体の情報を表示した。

 

「グレイズに阿頼耶識を組み込んだ試験機を使います。生き残ったカルタの部下達を被検体にして」

 

誰も反対意見を述べず、ラスタルは話を続けた。

 

「彼らには【ゴジラ】を討つ英雄になって貰う、その代償は彼らの命だ」




カルタは艦隊壊滅の責任を全て鉄華団になすりつけてラスタルに報告。
ラスタルはそれを了承したものの心の中でその失態をゴジラの実力を図るために捨て駒にすることで償わせようと考えた。
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