クリュセの守護神   作:ランブルダンプ

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第四形態ズ。

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たわけの逆襲

鉄華団本部からまたクリュセを経由してシャトルの発着場を目指す。

 

「そういえば、クリュセの守護神が何なのかは未だに分からずじまいですね」

 

『そうだな。まぁ俺は正体を知っているが』

 

「そうですか……って知ってるのですか!?」

 

『ああ。俺の予想が正しければだがな』

 

なら教えて下さい、と言おうとする前にヴィダールが先に話し始める。

 

『アーブラウで最後に確認されたあの漆黒の機体は鉄華団の中には居なかった』

 

「単独で大気圏離脱をしたあの機体ですね」

 

今思い返してもあの機体は何もかも異常だった。

 

『ラスタルはあの機体が鉄華団に有ると考えていたようだが……』

 

「それとあの機体とゴジラを関連付けて考えていらっしゃるようでした」

 

『関連付けて、というよりゴジラそのものだと考えているのだろうな』

 

「……?余りに姿が違いすぎませんか?」

 

『ラスタルは君にゴジラについて何か言っていたか?』

 

ラスタル様からは特には何も聞いていない。

 

「いいえ?」

 

『そうか。……ジュリエッタ、これから話す事は機密だぞ』

 

「え?何です何です?」

 

ヴィダールの出す内緒話じみた雰囲気に釣られて顔を寄せて小声になる。

 

『300年前から今に至る【ゴジラ】の話だ』

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

火星上空に待たせてあったアリアンロッドの艦隊へと帰還する。

 

道中やシャトルの中でずっとヴィダールから【ゴジラ】の話を聞いていた。

 

例えるならそれを纏めただけで映画が何本も作れそうな話だった。

 

「【ゴジラ】……」

 

話を聞いて思ったのは彼、ゴジラは一概な悪とは言えない。

 

寧ろ人類の被害者で正当な復讐の権利を持つとも言える。

 

ラスタル様はそれを一方的に悪と断じていた。

 

確かにそれは人類の味方としてのギャラルホルンならば正しいのだろう。

 

しかし、ヴィダールに指摘されたその人類の味方の地位を保持する為に行った非道の数々。

 

今の私には一つの疑念が渦巻いていた。

 

「ギャラルホルンは本当に正義なのですか……?」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「今帰ったぞ……留守の間ご苦労だった」

 

ブリッジにイオク様が帰還する。

 

「お疲れ様です。イオク様」

 

「あぁ……鉄華団で何か悪い噂はないか?」

 

唐突だが何時もの事だ。

 

「何か火星でおありになったのですか?」

 

「当たり前だ!ラスタル様への手土産に奴等からガンダムフレームを全て取り上げてやろうと思ったのに結果はグレイズもどき一機しか徴収出来ないとは!!」

 

そこでイオク様はブリッジの壁に拳を叩き付けて怒りを顕にした。

 

「この侮辱、必ずや返してやるぞ……鉄華団!」

 

「ではイオクサマ、どのような悪い噂を集めましょうか?」

 

私の後ろから少女の声が問い掛けてきた。

 

「お前は……?見ない顔だな。新入りか?」

 

「えぇそうです。彼女は急遽体調を崩したオペレーターの代わりを務めていまして……」

 

新入りについてイオク様に説明する。

 

「ほう、元は整備士……名は何と言う?」

 

「シ……ハサン・サッバーハです!」

 

「非常に優秀でして、前のオペレーターの三人分以上の働きをしております」

 

「それは凄いな!だが無理しすぎるのは身体に毒だ。適度に休めよ」

 

「は~い!」

 

イマイチ礼儀に欠けているのが気になるがまぁ整備士上がりなら最初はしょうがないだろう。

 

そう考えていると彼女の腕に着けている端末からアラームが鳴った。

 

「おっと、では交代の時間なので私はこれで失礼しま~す。ヴィダールさんが帰ってきたのでガンダムフレームの整備を再開するので」

 

そう言い終わるや直ぐに彼女は荷物を纏めて出ていった。

 

何だか嵐みたいだというか……。

 

……まずは鉄華団の他の組織との繋りについて調べるとしようか。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

(あっぶねぇ!危うく本名言い掛けた!!)

 

俺の名前はハサン・サッバーハではなく勿論シン。

 

団長達と作戦を練っている時に潜入するなら何か偽名を付けようという話になり、人間サイドの俺の朧気な記憶が『暗殺者(アサシン)なら【ハサン・サッバーハ】だろ!』だと叫んでいたのでそれに決定したのである。

 

それと女の子の姿になっている理由は不明。

 

ガンダムフレームの産みの親だの鉄華団の皆に感じてる家族愛的な感情が作用してこうなったっぽい。

 

「確か研究の片手間に昔流行ってたゲームをネットから発掘してたっけ……」

 

俺が発掘したのがfateやマイティブラザーズでアグニカがアーマードコアやヘキサギアだのロボット系を発掘してたハズだ。

 

他の研究者もデンジャラスゾンビなんかのゾンビ物や爆走バイク、ギリギリチャンバラなんか見つけてお互い教え合っていた。

 

「……その辺の記憶は思い出せて来たけどなぁ」

 

肝心のゴジラになった瞬間は未だに思い出せていない。

 

バエルに乗り込んだ後何があったんだっけ?

 

「おっと失礼」

 

記憶を思い出そうとしていると、廊下の曲がり角で金髪の小柄な女の子とぶつかりかけた。

 

俺も俺で今は第四形態が嘘の様に小柄だけど。

 

「あ、いえ。少し考え事をしていて……すみません」

 

「いえいえこちらこそ……つかぬことをお伺いしますがヴィダールさんがどちらに居るか知ってます?」

 

「ヴィダールですか?」

 

何故か少女が目を丸くして驚く。

 

「……知り合いなのですか?」

 

首を傾けて訊いてくる。

 

「知り合いというか、彼のモビルスーツの整備を担当してます、ハサンと申します」

 

「あぁあの未だにフレームだけの……」

 

「そうなんですよね~。まぁ俺が三日で完成させてみせますよ」

 

「彼は多分格納庫ですから……案内しましょうか?」

 

「あ、ありがとーございます」

 

レーダーで場所はもう把握したのだが、先程の「ギャラルホルンは本当に正義なのですか……?」という言葉は少し気になる。

 

なので道案内をして貰う事にした。

 




放射線流(ザバーニーヤ)

ハサンですので一応。
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