魔改造開始……。
「うわぁ……」
格納庫に到着して開口一番にその声が漏れた。
(ダインスレイヴ持ってきてたのかよコイツら……)
レーダーで確認したところ奥の倉庫に二十基のダインスレイヴが隠してあった。
(少しイオクを嘗めすぎてた。勲章授与でダインスレイヴ持参とか歩く核弾頭じゃねーか!)
「……?どうかしましたか?」
ジュリエッタが怪訝な顔をして声を掛けてくるが何でもないと返す。
「え~と、ガエ……ヴィダールさんはどこでしょうね」
「ヴィダールは多分……」
「あ、居ましたね。行きましょう」
「ちょっ!……見つけるの早いです」
実はレーダーで把握していただけなのだが「たまたまですよ。あははは」と笑って誤魔化しておいた。
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「ドーモ。ヴィダール=サン」
『あぁ……何だその喋り方は?』
「300年前に地球で流行ったネタですよ」
「?……ハサンさんは随分と昔の事に詳しいのですね」
『【ハサン】か。よろしく頼む』
「えぇ。三日で仕上げてやりますよヴィダール。機体の要望は何かありますか?」
『そうだな……』
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さて、格納庫から全員居なくなった所で俺の任務開始だ。
ここに潜入した最大の目的はイオクの周りを調べて失脚へ向かわせる為の証拠集めとマクギリスの仲間であるガエリオの乗機、ガンダムキマリスの改修である。
監視カメラにはダミーの映像を流しつつ重力制御をフルに活用して機体に魔改造を施していく。
ガエリオは阿頼耶識を付けていないのでそれに合わせた改造、ハッシュのハシュ丸の様な機体にするつもりだ。
詰まる所またAIサポート機体である。
というか阿頼耶識にただの人間が匹敵するには機械と共生するしか勝ち目は無い。
サポートAIの名前は【アザー】。
八本足の蜘蛛型ロボットだ。超小型生体式リアクターで動いているので飛んで移動出来、人型にも変形出来るらしい。
……思いっきり昔読んだアメコミに影響されてるなぁ。
体の各部分に姿勢制御スラスターを付けたが、今以上にいいカメラアイにしないと早さに目が追い付かない気がする。
なので、前方認識の性能を上げる為に適当に倉庫をひっくり返してみた所、グレイズアインの残骸が出て来た。
ジャンクパーツとして使うつもりだったのだろうか。
せっかくなので頭部の高性能なカメラアイを拝借して割れたレンズを交換し、キマリスの左のカメラアイにする。
機体は装甲を青色に塗り、頭部のアンテナはバルバトスと同じく金色で塗装してみた。
キマリスの売りである脚部のブースターはゴジラ印のより性能のいいものに取り替え常時剥き出しになるブースターを左右に二個づつ増設した。
背中も元々あった可動式のブースターを更に大型化して機動力を底上げする。
メイン武器のランスはある隠し機能を付けた上で生半可な攻撃では曲がらない物を製造した。
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【キマリス・オーディン】
外見は原作と同じガンダムヴィダールに近いものの、頭部の左のカメラアイはグレイズアインのものが無理矢理埋め込まれていて異形感を上げている。
脚部や背中にはブースターがこれでもかと増設され一期のブースターパックを背中に付けた素のキマリスを遥かに凌駕する。
腰にはキマリストルーパーから続投の武器を支えるサブアームがついており、武器はある隠し機能付きの巨大ランス。レアアロイ鉱で出来ており非常に頑丈。
操縦が複雑化した分をサポートAIの【アザー】が補っているのでハッシュと凰華よろしくお互いに信頼出来るレベルになった暁には原作のキマリスヴィダールを軽く一蹴する強さを発揮するであろう。
マクギリス家の模様、フェンリルを倒すヴィダールからフェンリルに飲み込まれるオーディンへ。
仲間の機体になったというのが分かりやすいかなと。