遊戯王 INNOCENCE - Si Vis Pacem Para Bellum - 作:箱庭の猫
だが俺はレアだぜ☆( `・ω・´ )
『昼休み』
それは、日々勉学に励むボク達『アカデミア
ボクの場合は授業中に爆睡を決め込んだりするから言うほど真面目に受けてないけど。
この解放された1時間を利用して、生徒達は午前中までの授業で消費した精神的・肉体的ライフポイントを回復するべく、食堂に行って
使用可能な
学園の敷地内で自由気ままに遊んだり、
なんだかんだで気がついたら
クラスメートと室内で仲良く談笑したり、
他には……
みんな思い思いに束の間の休憩時間を満喫する。
そうして鋭気を養って、午後からの
そして、その貴重な自由時間は、誰にも邪魔されるべきではないんだ。例え【おジャマトリオ】であろうと、人間の休息を
つまり何が言いたいかというと……
「……ボク今、食事中だからさ。デュエルの申し出は放課後にしない?」
食堂で席に座り、大好物のカレーをスプーンで口に運ぶ姿勢のまま、ボクは自分の横に立ち並ぶ3人の男子生徒を見上げて、そう提案した。
「ふざけんじゃねえ。マグレで九頭竜さんに勝てたからって調子に乗ってんじゃねーぞ!このメガネ
「そーそー。あんなもんマグレっしょ」
「だから俺達がテメェを、ぶちのめしに来てやったんだよ!」
モブ1号、2号、3号。ボクは
ボクが学園に転入して、最初に
3号が言った
実は昨日、ボクは紆余曲折あって、その九頭竜くんと
それにより、どうやら転入2日目にして、ボクの存在は学園中に広く知れ渡ってしまったらしい(アマネ談)。
どうも朝から周りの視線がおかしい気がしたけど、
はてさて、ひとまずはこの現状を、どう
今日の
まさか
(こうなったら……よし!ボクは特殊能力・【現実逃避】を発動!)
「あー、このカレールーの風味がたまらなく食欲をそそる…」
「聞けぇ!!」
「無視すんなゴラァァァッ!!」
(うん、ダメでした)
【現実逃避】の効果はモブ3人組の【暴君の威圧】によって無効化されました。食事中はお静かに!
「相手してあげれば?セツナ」
「この声はアマネ」
ボクの向かいの席に、赤色のメッシュが入った黒髪を揺らす、赤目の女の子が着席して、ボクに
新顔のボクに学園の事を色々と教えてくれて、九頭竜くんとの
「セツナなら、そんな奴ら楽勝でしょ?」
「楽勝って…買い被り過ぎじゃない?」
「モタモタしてたら、せっかくのカレーが冷めちゃうよ?」
「うぐっ…!……OK、分かった。そのデュエル受けるよ。モブ1号、2号、3号くん」
「モブッ…!」
「2ご…!」
「3ッ…!?」
3人組はボクが付けた名前が気に入らないのか顔を
ここで更に、ボクは火に油を注ぐ。
「でも時間が無いから……3人まとめて、かかってきて!」
「「「………ッ!上等だコラー!!!」」」
完全に激怒した3人組と共に食堂を
あーっ、お腹すいたなぁ……
と、言うわけで。ボク達が
付き添いで来てくれたアマネが壁に背を預けて腕を組みながら、ボクに話しかけた。
「セツナの方から『3面打ち』を言い出すなんてね。ちょっと意外かも」
「カツカレーの風味が
「
ホワイトタイプの
ようやく修理が完了して、帰ってきました我が愛機!
朝イチで引き取りに伺ったら、ディスクが細部まで丹念に研磨されていて、新品と見違えるくらいピカピカになって戻ってきた。
「野郎…さっきから余裕かましやがって…!」
そう声を荒げるのはモブ3号。3人組の中で一番ガタイの良い
「つーか舐めてね?」
今時のチャラ男っぽい軽薄な喋り方をするのがモブ2号。特徴は赤茶色の髪と、吊り目の三白眼。名前は
「なぁ~に。こっちは3人がかりだ、万に一つも負けはねぇ!」
言いながら、デュエルディスクを構えたのはモブ1号。サングラスを掛けており、髪色はアッシュグレー。名前は
「3人とも準備は良い?始めるよ」
「「「「
セツナ
「ボクの先攻!」
ターンは『ボク → 厚村くん → 小森くん → 平林くん』の順で一周する流れとなった。よって最初にプレイを開始するのはボク。なお、全プレイヤーのライフポイントは『4000』。
「まずはカードを3枚セット!そして、手札から【グレイ・ウィング】を召喚!」
【グレイ・ウィング】 攻撃力 1300
「バトルロイヤルルールにより、最初のターンは全員、攻撃できない。ボクはこれで、ターン
ボクが『ターン
「俺のターン!【ジャイアント・オーク】を召喚!!」
【ジャイアント・オーク】 攻撃力 2200
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
(俺の伏せたカードは【落とし穴】!野郎が攻撃力1000以上のモンスターを召喚したら、その瞬間にドカン!っつーわけだ!)
厚村くんのターンが終わった。次の手番は小森くん。
「俺のターン!【スカルナイト】を召喚!!」
【スカルナイト】 攻撃力 1000
「1枚カードを伏せて、ターンエンドだ!」
(セットしたのは【
最後は平林くんのターン。
「俺のターン!【怨念のキラードール】を召喚!!」
【怨念のキラードール】 攻撃力 1600
「俺もカードを、1枚セットするぜ!」
(このカードは【次元幽閉】!敵の攻撃モンスターを、ゲームから除外する!)
「ターンエンド!」
平林くんで一巡して、再びボクにターンが移る。ここからは互いに攻撃が可能となる。
相手
(…セツナがどう出るか…
「ボクのターン!ドロー!」
(…………この手札なら…行ける!)
「ボクは
「!…なんだありゃ?」
「アレは2枚ドロー出来る代わりに、次のドローフェイズを2回スキップするカードだな…!」
「小森くん、ご明察。でも、その効果を使う前に…もう1枚、
「!?」
「【無謀な欲張り】の発動に『チェーン』して、速攻魔法・【
「ど、
「そう。効果の説明をしたいところだけど、
「「「!!!?」」」
「2枚目の
「なっ…!一気に3枚も発動するだと!?」
「このカードは、フィールド上の表側表示の
ここまでに積まれたチェーンブロックの数は3つ。最優先で処理されるのは、最後に発動した【フルハウス】の効果からだ。
「ボクのフィールドで
ボクが指定した計5枚のカードは、一斉に破壊されて墓地へと送られる。
「うっ、うわぁあああっ!?」
「お、俺達の…!」
「
ふむふむ。【落とし穴】に【
フリーチェーンのカードじゃなくて良かった。途中で発動されたりしたら、【フルハウス】使えなくなるからね。
さて、これで安心して攻撃できる。
「ボクのカードも破壊されたけど、効果は適用するよ。次は【鈍重】の効果で…えーっと、そうだね……平林くん!
【怨念のキラードール】 攻撃力 1600 → 0
「げぇ!攻撃力
「最後に【無謀な欲張り】で、ボクはカードを2枚ドロー!」
「ちょ…ヤバくね?トラップもねぇし…!」
「も、問題ねぇ!このターンさえ凌げば、奴は2ターンの間ドロー出来ねぇんだ!その隙に潰すぞ!」
「……安心して。この
「…なに…?」
- ここから先は、ずっとボクのターン!! -
「グレイ・ウィングは手札を1枚
自分の手札から、カードを1枚、デュエルディスクの
これで、グレイ・ウィングはこのターン、2回連続で攻撃する事が出来る。
「ボクは【エレメント・ドラゴン】を召喚!」
【エレメント・ドラゴン】 攻撃力 1500
「さらに手札から、【復活の
渦巻く業火の中から、ダークブレイズ・ドラゴンが姿を現す。
さっき、グレイ・ウィングの効果を使用するコストとして、このモンスターカードを墓地に送っておいたんだ。
「墓地から復活したダークブレイズ・ドラゴンは、攻撃力が2
【ダークブレイズ・ドラゴン】 攻撃力 2400
「攻撃力が…俺の【ジャイアント・オーク】を上回っただとぉ!?」
「驚くのはまだ早いよ!ここで、3枚目のリバースカード・【タイラント・ウィング】を発動!ダークブレイズ・ドラゴンの装備カードとなり、攻撃力を400ポイントアップする!」
【ダークブレイズ・ドラゴン】 攻撃力 2400 → 2800
「バトル!!ダークブレイズ・ドラゴンで、ジャイアント・オークを攻撃!『バーンズダウン・ヘルファイア』!!」
ダークブレイズ・ドラゴンは
「ぐあっ!?ッ…この…!」
厚村 LP 4000 → 3400
「ダークブレイズ・ドラゴンが相手モンスターを破壊した時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを、相手プレイヤーに与える!」
「ぬぁにぃー!?ってことは…!」
「ジャイアント・オークの攻撃力分、2200ポイントのダメージを受けてもらうよ、厚村くん!」
「あぎゃああああああっ!!!?」
厚村 LP 3400 → 1200
「そして!グレイ・ウィングで、厚村くんに
グレイ・ウィングが
「ぐえぇあァ…!!がふ…!」
厚村 LP 0
「あ、厚村ー!?」
(まず
「続けて、エレメント・ドラゴンで、怨念のキラードールを攻撃!!」
「うげっ!」
「エレメント・ドラゴンは、フィールド上に『炎属性』モンスターが存在する時、攻撃力を500ポイントアップさせる!」
【エレメント・ドラゴン】 攻撃力 1500 → 2000
平林くんが操る【怨念のキラードール】は、【鈍重】の効果で攻撃力が
「ぎえぇーっ!!」
平林 LP 4000 → 2000
「まだだよ!エレメント・ドラゴンの、もうひとつの効果!フィールドに『風属性』がいる場合、戦闘でモンスターを破壊した
「はぁーっ!?」
「エレメント・ドラゴン!平林くんに
「マジ
平林 LP 0
「ま…まさか…こんな事が…!」
厚村くんと平林くん、味方
ボクはそんな彼の方に振り向いて、ニッコリと笑顔を見せた。
「
「くっ…!何を言ってやがる!グレイ・ウィングにスカルナイトが
「残念だけど、タイラント・ウィングを装備したダークブレイズ・ドラゴンは、このターン、もう一度モンスターに攻撃できるんだよ」
「んなアホなぁーッ!?」
「行け!ダークブレイズ・ドラゴン!!スカルナイトを攻撃!」
- バーンズダウン・ヘルファイア!! -
「ぐわーっ!!」
小森 LP 4000 → 2200
「戦闘破壊した事で、ダークブレイズの効果が発動!スカルナイトの攻撃力分のダメージを与える!『ブレイジング・ストーム』!!」
「あつぅーいッ!?」
小森 LP 2200 → 1200
「チェックメイトだよ!グレイ・ウィング!小森くんに
フィニッシュだ。この攻撃を止める
「バカなぁああああッ!?」
小森 LP 0
デュエル決着!ボクが一息ついて、ディスクを腕から外していると、アマネが何やら驚いた表情を見せながら、
「
「んじゃ!ボクはこれで!」
「ええっ!?早っ!もう行っちゃうの!?」
「止めないでアマネ!カツカレーが…ボクを待っているんだ…!」
「…………」
「おいしいー!デュエルの後に食べると、より格別だね!」
急いで食堂に帰還したボクは無事にカツカレーと再会し、ようやくその味を堪能する事が出来た。
それにしても、このカレー、
こんなにレベルの高いカツカレーなら、毎日でも、お金を払ってでも食べに来たいくらいだよ。
「フフッ、ほんと幸せそうに食べるね~。見てて和むよ」
アマネは先程までと同じ席に座って、ボクと向かい合っている。彼女もボクのオススメで、カツカレーを注文していた。
「それはもう!今日はこの為に登校した様なものだし」
「納得。凄い美味しいよね、これ」
「あっ、セツナ先輩に黒雲さん!」
声をかけてきたのは、茶髪で緑色の
「おっ!ルイくん!となり
「はっ、はい!失礼します…!」
若干オドオドしながらも、ルイくんはボクの
彼の昼食は、どうやらサンドイッチらしい。たまごサンドと
「ルイくんは、サンドイッチが2個だけ?足りるの~?もっと食べなよ~」
「あはは……ぼく、
デュエルに勝利すれば当然より多くのDPを稼げるけど、負けてしまっても、
この食堂では、食券も、そのDPで購入する必要があり、DPが足りないと
「そっか。じゃあ…」
ボクはフォークに
「はい。あーん」
「えぇえっ!?そ、そそそんな!悪いですよ!ぼ…ぼくなんかに…」
「まぁまぁ、先輩の
ルイくんが思わず唾液を飲んだのが分かった。フフフッ、この
「良いじゃん、
(…アマネが言うと説得力あるなぁ…)
チラッと、アマネの大きな
「は…はい…いただきます…!」
ルイくんは、その小さな
「んむっ…もぐもぐ…」
何これヤバイ可愛い!
パシャリッ
…シャッター音?が聴こえて、そちらを見ると、アマネが自分の
「……アマネ?何してるの?」
「あっ、気にしないで。保存保存っと」
「???」
よく分からないけど、まぁいっか。ルイくんが豚カツを全て口内に含んだところで、フォークを放してあげた。
ルイくんは
「おいしいです!」
「でしょー?ここのカツカレーは絶品だよ!」
「この写真あとで友達に送ってやろー」
それからは3人で仲良くお喋りしながら、昼休みの残り時間を心
---
「くそっ!!なぜ負けた…!なんでこの俺があんな奴に…!」
そこで味わった、言い様の無い屈辱。
(手を抜いた覚えはねぇ…俺のカードプレイングに落ち度は無かった筈だ…!なのに…どうして俺が負けなきゃならねぇんだ!)
「…おい!お前、九頭竜だろ?ランク・Aの」
デュエルディスクを装着した男子生徒が九頭竜を呼びつける。しかし九頭竜は振り返るどころか何の反応も示さない。
気配だけで、今の声の
「へへへへっ…!転入生に負けちまう様な
「今まで散々コケにしてくれたな。今日でその
またか。と、九頭竜は心の中で独り
最強の座を欲しいままにしてきた人間は、
特に彼は気性の荒い性格も相まって、敵を作りやすかったので
「勝負しやがれ九頭竜!叩きのめしてやる!」
「こっちを向けよ!ビビってんのか!」
「………………あ"?」
「「「…ひっ!?」」」
しかし腐っても
「撃ち殺せ…!【リボルバードラゴン】!!」
- 結局5分とかからず、九頭竜は
「ひぃぃぃぃっ!?」
「すいませんでしたァァァァ!!」
「……チッ!こんな
情けない悲鳴を上げながら、
(あんな
「
「!…お前は…!」
その時、一人の青年が九頭竜に声をかけた。
青年はナチュラルショートの黒髪と、
「……戻ってきてやがったのか……
「ついさっきね。それにしても驚いたよ。久々に母校に帰ってきたら、お前が負けてるなんてさ」
「てめっ…!」
「
「……なんだと?」
「転入生・
青年・
カツカレー美味しい(^q^)
3対1って難し過ぎィ!!頭がパーンするところだったよ!!でもどうしてもやってみたかった( °ω°)
感想など、お待ちしております!