遊戯王 INNOCENCE - Si Vis Pacem Para Bellum - 作:箱庭の猫
前回の第4話を投稿した翌日の昼食が『カツカレー』でした。なんだこの偶然。
「では!これより実技の授業を始めます!各自、位置に
広大な
号令を掛けたのは、ボクが所属している高等部2年生の担任を務める、美人と評判な、若い女の先生だ。
現在ここには、ボクを含め、その2年生の生徒
筆記と同等に重要、
それ
自分達の
この学園は、『プロの世界に最も近い』と世評が高いだけあって、トップ争いが特に激しい事でも有名だ。
ランクが低い
デュエルの負け星が重なると、それだけで立場が危ぶまれて、最悪の場合、ランクの
だから、勝ち上がって、誰よりも
何とも緊張感のある校風だけど、ボクは大好きな
同級生の
ボクも
今、ボクの前に対峙しているのは、同学年の男子生徒だ。デュエルディスクを装着した左腕を、ボクに向けて突き出している。どうやら彼も、やる気
「
ジャルダン校に転入して、今日で3日目。そろそろ、そういう覚えられ
「お手柔らかに」
それだけ言葉を返してから、ボクはディスクを起動させる。
やる事は今までと何も変わらない。いつも通り、自分のデュエルをするだけだ!
「「
---
学園の校舎内、別の場所でも、一人の青年が
「……話にならないな。この程度で選抜試験に挑むつもりだったのか?」
青年は
「うっ…ぐ…!」
「本来のデッキでは
「な…なんだと!?」
「もう終わりだ。モンスターで攻撃」
青年が召喚したモンスターの攻撃によって、男子生徒のライフポイントは
「……ッ…!」
手も足も出ないまま完敗した男子生徒は、
「お前も
感情の無い冷淡な声色で、その一言を
そこには
男性は落ち着いた口調で、青年に話しかける。
「…今の
「……お久し振りです。
青年こと、
「
「それは良かった。手ずから
「……また例の『選別』か?」
「そう、
「生徒には無限の可能性がある。その可能性の
「……
「…………」
「俺が今回の選抜試験で、証明してみせましょう。『才能』の無い
すれ違い様に不穏な言葉を残して、鷹山 要は今度こそ、この場から姿を消した。
高御堂は遠ざかっていく
(……やれやれ…相も変わらず
--- ごきげんよう、セツナです!デュエル開始から、早くも5ターンが経過したよ。
セツナ
男子生徒
相手もなかなか
「行くよ!【ラビードラゴン】で、プレイヤーに
「うわぁあーっ!?」
ボクのエース・モンスターの一撃が決まり、相手のライフポイントが
デュエルが終了した事で、
「
「セツナは今日も絶好調みたいね」
「おっ、アマネ」
クラスメートの
彼女も丁度、デュエルを終えたばかりの
……そう言えば、アマネの
「アマネの方は、どんな感じ?」
「さっきの
「うへぇ~っ、凄いや!
「ありがとう。……ねぇ、セツナ?もし良かったら今ここで、私と
アマネが赤い
「ア~マ~ネ~ちゃーーーん!!」
「ひゃあっ!?」
突然アマネの背後から、何者かが飛び掛かり、彼女の大きな
その正体は、ピンク色のショートヘアが印象深い女の子だった。アマネに負けず劣らず、可愛い顔をしている。
「ンフフ~!今日も
「ちょ、こら…!マキちゃん!やめてってば!」
『マキちゃん』と名前を呼ばれた女の子は、アマネの制止の訴えを
(なんと
ボクの脳内で、理性より
「ほれほれ~どうじゃどうじゃ~?」
「んっ、もう…変な
アマネの顔が真っ赤に染まり、次第に声も
「あ、あはは…じゃあボクは行くから、後は
右手を広げて軽く振りながら、そーっと後ろ歩きで退散しようとした瞬間、マキちゃんの目が
「特別大サービスだよ転入生くん!」
「きゃあ!?」
「わあっ!?」
マキちゃんは元気な声でボクに告げると、アマネの背中を思い切り突き飛ばした。
当然ボクとアマネは正面から衝突し、ボクは勢いに圧されて、後方へと身体が
アマネに押し倒されるなら、それも悪くないとか思ったりしたけど、まぁとにかく良かった。
……でも、新たな問題が浮上した。
ボクは今、アマネの身体を抱き止めている状態なんだけど、先程から、ボクの右手には、むにっと、
恐る恐る、視線を下に落とすと……なんということでしょう。
アマネの
しかもこれって状況的に、アマネがボクの手に
(や、
恥ずかしながら、17年の人生で、ここまで異性と密着するという経験が全くと言って良いほど無かったので、そんな変態チックな感想を
「い…いっ…!いつまで触ってんのよ!!」
「ごふうっ!?」
アマネは、ボクが彼女の
「アマネたん相変わらずスッゴいパンチだねー」
「こ…んの!変態セクハラ
「ななっ!?
「デュエルよ!今日こそ叩きのめして…」
「んー…あたしも、アマネちゃんと
「え?」
「次!
「……あれ……ボクの番…?」
「そういうこと。
「マキノ、で、マキちゃんか。了解!ボクの事はセツナで良いよ。こちらこそ、よろしくね」
まだ殴られたダメージは残ってるけど、早く行かないと怒られちゃう。ボクはマキちゃんに
「アマネちゃん、ごめんね?アマネちゃんが
「誤解を招く言い方は
さて、色々あったけど、気を取り直して
ボクとマキちゃんは、互いのデュエルディスクを同時に構えて、臨戦態勢を取る。
マキちゃんのディスクは髪とお揃いの、ピンク色だった。
「んーじゃ、始めよっか!セツナくん!」
「そうだね!」
「「
セツナ
マキノ
「あたしの先攻!カードを1枚セット!さらに…【
【
(…!攻撃力、たった100のモンスターを攻撃表示?……ボクの攻撃を誘ってるのかな…)
「あたしはこれで、ターン
「ボクのターン、ドロー!」
(……おもしろいね。
「ボクは【暗黒の
【暗黒の
「バトル!【暗黒の
竜王は大きく
「甘いよ!リバースカード・オープン!
「ッ!?…なるほど…!そう来たか!」
「この
【魔神アーク・マキナ】 攻撃力 100 → 2100
(竜王の攻撃力を越えられた…!)
「アーク・マキナの反撃!」
攻撃力の差が逆転した事で、暗黒の竜王は、アーク・マキナとの戦闘に
セツナ LP 4000 → 3400
「くっ!…やるね…マキちゃん…!」
「アーク・マキナの、モンスター効果を発動!このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、手札か墓地から通常モンスターを特殊召喚できる!あたしは手札から、【スロットマシーン
【スロットマシーン
「げっ!?」
「フッフッフ。
もしかして、これは非常にヤバイのでは?とりあえず、
「…ボクはカードを1枚
「あたしのターン!ドロー!そして、このまま
「
「まずは【アーク・マキナ】から、セツナくんに
アーク・マキナの攻撃力は、【
常識的に考えて、攻撃を
(…………でも、ここは……ライフで受ける!)
「
重い衝撃波がボクを襲った。
「うああぁぁっ!!くっ…ッ…!」
セツナ LP 3400 → 1300
「……なんだ、てっきり
「…どう…だろうね…それより……アーク・マキナの効果は、使わないのかい?」
「フフン、
「…!」
「お?図星かな?セツナくん」
「……はぁ…参ったな…ボクは律儀にマキちゃんの誘いに乗って攻撃したのに、
「まっ、あたしに当たったのが運の尽きだったねー。セツナくんの初・黒星は、この
スロットマシーンが高圧電力の光線を発射する。攻撃力は2000ポイント。これを受けたら、ボクの
……だけど、ボクは不敵に
「誘いを蹴ってくれて、ありがとう!トラップ発動!【コンフュージョン・チャフ】!」
「なっ!?」
ボクがリバースカードを発動した途端、スロットマシーンは攻撃の
しかし攻撃力では、アーク・マキナが
「い…一体なにが…!なんで、あたしのモンスター同士が
「
「くぅ…!」
マキノ LP 4000 → 3900
「…もし、あたしが素直に、アーク・マキナの効果でモンスターを召喚していたら…?」
「そしたら、コンフュージョン・チャフを使っても
「………フッ…フフフ…!」
ボクが「あははっ」と、笑っていると、マキちゃんも大声で笑い出した。
「あははははっ!!変わった攻撃の
「ボクのターン!」
ドローしたカードを横目で確認する。
…おおっ!今日の手札は絶好調だね!
「手札から
「むっ…!上級レベルの通常モンスターを、墓地に落としたか…!」
「さらに【復活の
【ラビードラゴン】 攻撃力 2950
「やっぱり!早速お
「セツナのフェイバリット…!」
「まだまだ!手札から【デビル・ドラゴン】を召喚!」
【デビル・ドラゴン】 攻撃力 1500
「バトルだ!【ラビードラゴン】で、アーク・マキナを攻撃!」
ラビードラゴンは
「行け!『ホワイト・ラピッド・スト…!」
「リバースカード・オープン!!」
「え"ぇーっ!?ちょ、せめて
「トラップ発動!【ライジング・エナジー】!手札1枚をコストに、【アーク・マキナ】の攻撃力を、1500ポイントアップする!」
【
(攻撃力3600!?)
「またまた返り討ちだね!セツナくん!」
「くっ…!墓地の【復活の
以前、
これで、ラビードラゴンは、フィールドに残存できる!
「でも戦闘ダメージは受けてもらうよ!」
「うぅッ…!!」
セツナ LP 1300 → 650
「そして、ダメージを与えた事により、アーク・マキナの効果が再び発動!手札の通常モンスターを、特殊召喚する!」
【TM-
(今度は攻撃力2200か…!)
デビル・ドラゴンでは
ここは
「……ボクはカードを2枚セットして、ターンエンド…!」
「エンドフェイズに、ライジング・エナジーの効果は切れる」
【
「あたしのターン!」
(…このターンで【デビル・ドラゴン】を攻撃すれば、あたしの勝ちだけど……あの2枚の伏せカードが
「ドロー!」
(…!やった、キター!)
「【トラップ処理班 Aチーム】を召喚!」
【トラップ処理班 Aチーム】 攻撃力 300
「ッ…!
「その通り!この
ランチャースパイダーの頭部から、ミサイルが乱射される。
「速攻
「えっ!
「ボクは【デビル・ドラゴン】を、墓地に送る!」
デビル・ドラゴンがフィールド上から消滅し、その跡地に敵のミサイルが着弾した。
攻撃対象を見失った【ランチャースパイダー】の攻撃は無効となり、攻撃対象の再選択、いわゆる『巻き戻し』が発生する。
「さぁ、どうする?マキちゃん」
「むぅ、セツナくんのイジワル。ラビードラゴンに攻撃力で
「それじゃ、ボクのターン!ドロー!」
(…よし!これなら!)
「ボクは【思い出のブランコ】を発動!墓地から【デビル・ドラゴン】を特殊召喚!」
【デビル・ドラゴン】 攻撃力 1500
「そして、デビル・ドラゴンで、トラップ処理班を攻撃!」
デビル・ドラゴンの吐いた火球が
「うっ…!しまった…!」
マキノ LP 3900 → 2700
「これで、処理班は消えた!ボクは
「うそっ!?このタイミングで!?」
「
「ええええっ!!あたしと同じカード!?」
「もちろん効果は知ってるよね?効果モンスターの【アーク・マキナ】は、
【魔神アーク・マキナ】 攻撃力 2100 → 100
「あたしの、アーク・マキナの攻撃力が…また、100に…!」
「ラビードラゴンで、アーク・マキナを攻撃!!今度こそ決めさせてもらうよ!『ホワイト・ラピッド・ストリーム』!!」
二度目の正直!ラビードラゴンの攻撃は、ついにアーク・マキナを捉えた。
「チェックメイトだ…!」
「わあぁぁーっ!!」
マキノ LP 0
「…はうぅ…負けちゃった…」
「危なかったー…!もうダメかと思った…」
ギリギリの勝負は確かに楽しいけど、エネルギー消費が凄まじいから、けっこう疲れるね。
「
「あ…アマネ…」
アマネが
「?…どうしたの?」
「い…いや、なんでも…」
「…………フフーン?」
ボクがドギマギしていると、
(どうだったー?アマネちゃんの……おっぱい♡)
「!!!?」
顔が赤くなったのが自分で鏡を見ずとも分かった。マキちゃん…この小悪魔め…!
「じゃ、じゃあ!授業も終わったし!ボクはもう行くねぇー!!」
「えっ、セツナ!?どこ行くの!?」
「クスクス…かわいいー」
脇目も振らずに
ボクの
「……あれが
ラッキースケベ回でしたー!!楽しかったー!!もっとヤりたい(ゲス顔)誰が何と言おうと今回の最大の見せ場はここです!という意気込みで書きました←
マキちゃんグッジョブ!
セツナ vs 要フラグが立ちましたね( °ω°)どうなることやら