遊戯王 INNOCENCE - Si Vis Pacem Para Bellum - 作:箱庭の猫
タイトルの由来は、ビートルズの名曲です!
「お断りですわ!!」
「うぅむ…… どうしてもダメか?」
「お父様が珍しく『折り入って相談がある』と言うから、なんの話かと思えば…… よりによって
父いわく、昔から交流のある名家の跡取り息子が、縁談を申し込んできたらしい。
鷲津
しかし
元より彼の鼻持ちならない性格を、あまり好ましく思っていなかった鰐塚にとっては、願い下げと言ったところだろう。
「だいたいわたくしにはもう心にきめた人が── あ、いえ、なんでもありませんわ!」
「ん?」
「と、とにかく! その件については
「そうか…… まぁ正直そう言うだろうとは思っていた。実は相談というのはここからでな」
「え?」
「鷲津家からは、息子との縁談を受けるか
「
「ジャルダンの
「……ハァ、面倒ですけれど…… わたくしが勝てばそれで済む話ですのね? ……よろしくてよ。受けて立ちますわ、その
「本当にいいのか?」
「わたくしも
鰐塚は片手を腰に当てて小さく笑み、こう続けた。
「── わたくしの新しいデッキを試す、ちょうどよい機会でしてよ」
夜になり、鰐塚はバスルームでシャワーを浴びて、
チャームポイントであるドリル状に巻いたツインテールの髪型も、今は元のロングヘアーに戻り、温水で濡れそぼっている。
みずみずしく健康的な白い素肌、Hカップの上向きな胸、きゅっと引き締まったくびれに美しい曲線を描く小さな尻、スラリと伸びる長い美脚まで──
抜群のプロポーションを誇るグラマラスな裸体が、湯気の立ち上る空間で余すところなくさらけ出されていた。
シャワーを止めると広いバスタブへと歩いていき、張られた湯の中にゆっくり身体を浸からせていく。
「フウッ……」
心身ともにリラックスし、気持ちよさそうに息をつく鰐塚。
(……セツナさん……)
湯船に浮く胸元に手を添えながら、鰐塚はひそかに恋心を抱いている、赤いメガネをかけた銀髪の少年の顔を思い浮かべる。
(正直、初めは気の迷いかとも思いましたわ、けれど…… アリーナ・カップで
いつか、この想いを彼に伝えたい。そのためにも──
(あんなお坊っちゃんなどに、負けるわけにはいかなくってよ!!)
強く決意し、鰐塚は浴槽から立ち上がる。巨乳が、たゆんと弾むように揺れた。
後日、鰐塚は自身が暮らす豪邸の広い庭で、縁談の相手である鷲津 秀隆と相対した。
「やぁミサキ君。今日も良い天気だねぇ」
ベージュ色のマッシュヘアの好青年が、にこやかにあいさつをする。
「……ごきげんよう、秀隆さん」
「フフフッ、今日という日を楽しみにしていたよ。僕がこの
(……この
「それじゃあ早速、始めようじゃないかッ」
鷲津はデュエルディスクを腕に着けながら、鰐塚の全身を舐めるように見つめる。
(勝てばミサキの
(っ……!)
そんないやらしい視線に鰐塚が気づかないわけもなく、嫌悪感から身震いして鷲津をキッとにらみつけた。
かくして、鰐塚邸に仕える執事と数人のメイドたちが見守る中、令嬢と
「「
鰐塚
鷲津
「僕から行くよ! 僕のターン!」
(秀隆さんのデッキは【ホルス】デッキ…… 【王宮のお
「手札から速攻魔法発動! 【白き
「! 【エルドリッチ】……?」
「見せてあげようッ! 僕が大金をつぎ込んで手に入れた最強のカードを! 現れろ、【
純金製の
【黄金卿エルドリッチ】攻撃力 2500
「フハハハーッ!! スゴいぞーッ! カッコいいぞッ!!」
「な、なんですの、このモンスターは……!?」
「見たまえこの黄金の輝き!! まさに勝ち組たる僕にふさわしいカードだと思わないかいッ!?」
「……少し驚きましたわ。【ホルス】デッキではないのですね?」
「【ホルス】? あぁ捨てたよ、あんなデッキ」
「!」
「この僕の才能を活かし切れないデッキなんて、必要ないんだよッ!」
「……どこまでも見下げ果てた御方ですこと。ご自身の実力不足を棚に上げて、勝てないのをデッキのせいにするなんて」
「……はぁ? なんだって?」
「あなたは
「ふん! そういうのは僕に勝ってから言ってもらおうかッ! 僕はカードを2枚伏せて、ターン
「わたくしのターン! ドローですわ! 手札から永続魔法・【一点着地】を発動!」
(【エルドリッチ】…… 得体の知れないモンスターですけれど、攻撃力は2500。このターンで倒せますわッ!)
「そして── 儀式魔法発動! 【リチュアの
「【リチュア】?」
「わたくしは手札の【ヴィジョン・リチュア】をリリース!」
「なにっ……!? レベル2のモンスター1体で儀式召喚!?」
「【ヴィジョン・リチュア】は水属性を儀式召喚する場合、このモンスター1体で必要な分のリリースにできますのよ」
鰐塚のフィールドに、装飾を
「儀式召喚!! おいでなさい! わたくしの
鏡面がひび割れて青白い閃光を放ちながら粉々に砕け散り、やがて光の中から
【イビリチュア・テトラオーグル】攻撃力 2600
「……ハッ、なんだよ、君だってデッキを変えてきてるじゃないか」
「あなたと一緒にしないでいただきまして? 【一点着地】の効果! 1ターンに一度、自分か相手の手札から、モンスター1体が自分フィールドに特殊召喚された場合、1枚ドローします! さらに【テトラオーグル】の効果発動! 1ターンに一度、カードの種類を宣言し、お互いに自分のデッキからその種類のカードを1枚、墓地に送る! 相手は手札を1枚捨てることで、この効果を無効にできますわ。どうなさいますこと?」
「……フッ、構わないよ。未来の花嫁のワガママのひとつやふたつ、喜んで聞いてあげようじゃあないか」
(……イラッと来ますわね、この人)
「でしたら、魔法カードを墓地に送ってもらいますわよ。わたくしは…… 【リチュアの儀水鏡】・2枚目を墓地へ」
「おやおやぁ? 儀式魔法は君のデッキにとってキーカードなんじゃないのかい? 後悔しても知らないよ?」
「いいから早くカードを選びなさいっ!!」
「おぉ怖い怖い。じゃあ僕は…… 【黒き
【テトラオーグル】の効果を処理し終えると、鰐塚は先ほど【一点着地】の効果でドローしたカードを手札から取り出す。
「わたくしは【リチュア・アビス】を通常召喚!」
【リチュア・アビス】攻撃力 800
「【アビス】の召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから守備力1000以下の【リチュア】を手札に加えますわ。わたくしは【シャドウ・リチュア】を手札に! さらに【シャドウ】を手札から捨てることで、デッキから【リチュア】儀式魔法を1枚手札に加える! わたくしが手札に加えるのは、【リチュアの
「新しい儀式魔法……!?」
「さらに手札より【
引いた2枚のカードを見て、鰐塚は笑みを浮かべる。
「儀式魔法・【リチュアの氷魔鏡】を発動! このカードは自分のモンスターの代わりに、相手モンスター1体をリリースして儀式召喚が行えますわ!」
「なっ、なんだってぇ!?」
「【黄金卿エルドリッチ】をリリース!」
「くっ! ならばその前に
「!」
「この
【黄金郷のガーディアン】守備力 2500
「
「さらに自分フィールドに【黄金卿エルドリッチ】がいる場合、相手モンスター1体の攻撃力をゼロにできる!」
【イビリチュア・テトラオーグル】攻撃力 2600 → 0
(【テトラオーグル】の攻撃力がゼロに……!)
「ですが【エルドリッチ】はいただきますわ! 儀式召喚! おいでなさい! 【イビリチュア・マインドオーガス】!!」
【エルドリッチ】を生け贄として召喚されたのは、魔女風の服装で、先端に【リチュアの儀水鏡】が取りつけられた杖を握った青髪の少女が、巨大な魚と一体化したモンスター。
【イビリチュア・マインドオーガス】攻撃力 2500
「ただし、わたくしは【氷魔鏡】の効果で降臨したモンスターの、元々の攻撃力分のライフを失いますわ」
鰐塚 LP 4000 → 1500
「こ、このっ……! よくも僕の【エルドリッチ】をぉ!」
「【マインドオーガス】を儀式召喚した時、お互いの墓地から合計5枚までカードを選択して、持ち主のデッキに戻す! わたくしはあなたの墓地にある3枚のカード全てと、自分の墓地の【貪欲なウツボ】を戻しますわ!」
「っ!?」
(く、くそっ! 3枚とも僕のターンに墓地で発動できる効果があったのにっ!)
「最後にカードを2枚伏せて、わたくしのターンは終了ですわ」
(上級儀式モンスターが2体……! い、いや、落ち着け! 1体の攻撃力はゼロだ!)
「フッ、フフフッ! これぐらいでいい気にならないでくれよっ……! 僕のターン! ドロー! ── 永続魔法・【呪われしエルドランド】発動! 1ターンに一度ライフを800払い、デッキから【エルドリッチ】モンスターか、【黄金郷】と名のつく魔法・
鷲津 LP 4000 → 3200
「僕はデッキからもう一度、【黄金卿エルドリッチ】を手札に加える! そして手札の【エルドリッチ】の効果! 手札からこのカードと、魔法または
「!」
「僕は【エルドリッチ】と、魔法カード・【死者への
「くっ……!」
「ハハハハッ! 不死の征服王を生け贄なんかにした罰だッ! 次は墓地に送った【エルドリッチ】の、2つ目の効果を発動! 自分フィールドの魔法・
【黄金卿エルドリッチ】攻撃力 2500
「この効果で特殊召喚されたモンスターは、次の相手ターン終了時まで攻撃力・守備力が1000アップし、効果では破壊されない!」
【黄金卿エルドリッチ】攻撃力 2500 + 1000 = 3500 守備力 2800 + 1000 = 3800
「攻撃力3500……!!」
「バトルだ! 【エルドリッチ】で【テトラオーグル】を攻撃!!」
「そうは行かなくてよ!
「だがこれで君を守るモンスターはいないッ! 行けぇ【エルドリッチ】よ! ミサキ君に
-
無防備となった鰐塚に強襲を仕掛ける【エルドリッチ】。この攻撃が通れば勝負は決する。
(僕の勝ちだぁッ!!)
しかし対する鰐塚は── 余裕を崩すどころか、不敵にほほ笑んだ。
「甘いですわね、お坊っちゃん」
「へ?」
「
「なっ、なにぃぃぃぃっ!?」
「ぼ、僕の【エルドリッチ】がぁぁぁぁっ!!」
「効果で破壊できないと言うなら、破壊以外の方法で対処するまででしてよ」
「ぐっ、ぐぎぎっ……!」
「さぁどうしますの? なにもできないのであれば、早くターンを終了してくださらない?」
「……ま、まだだ……! エンドフェイズに墓地の【黄金郷のガーディアン】を除外して、効果発動! デッキから【エルドリクシル】と名のついた魔法・
(このカードも
「わたくしのターン、ドロー! 【ヴィジョン・リチュア】は手札から捨てることで、デッキから【リチュア】儀式モンスター1体を手札に加えることができますわ。わたくしが手札に加えるのは── 【イビリチュア・ジールギガス】!」
(っ!? レ、レベル10の儀式モンスターっ……!?)
「そして【シャドウ】も再び手札から捨て、デッキから3枚目の【リチュアの儀水鏡】を手札に加えますわ! さらに手札より魔法カード・【儀水鏡の集光】を発動! デッキの【リチュア】モンスター1体を手札に加える! わたくしは【グリム・リチュア】を手札に! このモンスターもレベルに関係なく、1体で水属性の儀式召喚が行えますわ」
「レベル10のモンスターをリリース1体で召喚だと!? インチキ効果もいい加減にしろっ!!」
「【リチュアの儀水鏡】発動! 【グリム】をリリースし── 降臨なさい! 【イビリチュア・ジールギガス】!!」
新たに降臨した儀式モンスターは── 4本の腕を持つ、巨大な怪物だった。
【イビリチュア・ジールギガス】攻撃力 3200
「こ…… 攻撃力、3200……!?」
(いっ、いや、大丈夫、まだ大丈夫だ! 少なくともこのターンはしのげるっ!)
「【一点着地】の効果で1枚ドロー! ……あら、これは
「!?」
「魔法カード・【儀水鏡との交信】! 自分フィールドに水属性モンスターが表側表示で存在する時、2つの効果から1つを選択して発動! ただし、水属性の儀式モンスターが存在する場合には、両方の効果を使えますわ! まず1つ目の効果で、あなたの魔法・
鷲津の伏せカード2枚が鰐塚に公開される。
「……もう1枚の伏せカードは、【
「うっ……!」
「では次に2つ目の効果ですわ。自分または相手のデッキの上から2枚カードをめくって確認します。わたくしのカードを確認しますわ」
(……【サルベージ】に、【リチュア・エミリア】)
「めくったカードは任意の順で、デッキの上に戻しますわ。さらに【ジールギガス】の効果!」
鰐塚 LP 1500 → 500
「1ターンに一度、1000ポイントのライフを払い、カードを1枚ドローします! そのカードが【リチュア】モンスターだった場合、フィールドのカード1枚をデッキに戻すことができますわ!」
「なっ……!? ま、まさかっ……!?」
「おや、あなたにしては察しがいいですわね。そう、わたくしが次に引くカードは、たった今【交信】の効果でデッキの上に置いた── 【リチュア・エミリア】!」
「そんなっ……!」
「よって【ジールギガス】の効果により、あなたの左の伏せカード・【貴き黄金郷のエルドリクシル】をデッキに戻しますわ!」
「ち、ちくしょおおおおっ!! なんでこうなるんだよぉぉぉっ!?」
(【エルドリッチ】さえフィールドにいれば、【貴き黄金郷】の効果で【ジールギガス】を手札に戻せたのにぃぃぃっ!!)
(念のためと思って確認しましたけれど、やはり
「さて…… お覚悟はよろしくて?」
「ぐっ……! ま、待ちたまえミサキ君! 考え直せ! 本当に僕との縁談をフイにしてもいいのかいっ!?」
「おあいにくさま。わたくし、自分より弱い
「そんな固いこと言うなよ、僕と君の仲じゃないかッ! 国内でも有数の名家の御曹司、生まれながらにして勝ち組であるこの僕の妻になれるんだよッ!? な! 悪い話じゃないだろう!?」
「……そうやって、
胸元に右手を当て、真剣な表情で鰐塚は告げる。
「── 覚えておきなさい。人の心は、お金で買えるものではなくてよ」
「なっ……!?」
「バトル! 【ジールギガス】でダイレクトアタックですわ!!」
- ギガンティック・ブルート・フォース!! -
鷲津は【ジールギガス】が繰り出した4発のパンチに殴り飛ばされる。
「ふぎゃあああああっ!?」
鷲津 LP 0
「チェックメイト、ですわね」
(キャ~ッ! わたくしったら勝手にセツナさんの決めゼリフを……!)
たった4ターンの短期決戦。ライフも自分の発動したカード効果で減らしただけで、鷲津からは1ポイントもダメージを受けていない。
誰の目にも明らかな、鰐塚の完勝だった。
「な、なんでだ、なんで負けるんだ……! このデッキなら、絶対に勝てるはずだったのにぃ……!」
「………」
うなだれて半べそをかく鷲津に、鰐塚はため息をついて話しかける。
「今の
「なっ…… なんだと……!?」
「いくらデッキが強くても、そのポテンシャルを肝心の
「っ……! うっ…… くぅ……!」
「少なくとも昔のあなたは…… 十傑になる前までのあなたは、それくらいのことは理解できていたはずでしてよ。……昔
鷲津との
(はうっ!? セ、セツナさん!?)
想い人を見かけ、とっさに鰐塚は
意中の相手・
(セツナさん…… わたくしもあんなふうに、
「なにしてるんですか~鰐塚センパイ?」
「ひゃうっ!?」
不意に背後から声をかけられ、鰐塚の肩と胸が跳ねる。
話しかけてきたのはピンク色のショートヘアが特徴的で、鰐塚にも負けず劣らずスタイル抜群な美少女だった。
「あ、あなたはセツ…… あ、総角さんのご友人の……」
「
「え、えぇ、そうですわね……」
「ところでひょっとして~、セツナくんとお話したい感じですか~?」
「あっ、いえ、そのっ……!」
図星を突かれ動揺する鰐塚。
その時、セツナと話していた女子が「キャッ」と声を上げたのが聞こえた。
「や~んッ! セツナくんにおっぱい触られちゃった~ッ!」
「ご、ごめん!? うっかり手が滑って……!」
「ずるーい! ねぇねぇ私のも触っていいよ~! ていうか触ってーッ!」
「えぇーッ!? な、なんでそうなるのッ!?」
女子二人がセツナの両腕に抱きついて、それぞれ自分の胸を押し当てる。
「な、なんですのアレは!? セツナさんにあんなに密着するなんて……!」
(おッ、下の名前で呼んじゃってる。かわいい~ッ)
「セツナくんはおっきなおっぱいが大好きですからね~。エロほ…… お宝も巨乳ものだったし~」
「おっぱ……!?」
「でもこれはチャンスですよ、鰐塚センパイ!」
「えっ?」
「セツナくんとお話する、大義名分ができたじゃないですか~。ね、風紀委員長さん?」
「……! た、たしかに、そうですわ!」
「胸を張って、ドーンと行っちゃってくださいッ!」
「む、胸を張ってドーンですわね!? わ、分かりましたわっ!」
マキノに背中を押され、鰐塚はセツナの元へ早歩きで向かっていった──
── ボクの両腕に、柔らかい感触が伝わってくる。
「どうセツナくん? 私のおっぱい」
「私のとどっちが気持ちいい? ねぇねぇ~」
「あ、ははッ、参ったな~……」
さぁーて困ったぞ~…… 振り払うこともできないし、どうしたものか……
「そ、そこのあなた
「!」
と、そこへ聞き覚えのある声がかけられた。
「あ、鰐塚ちゃん」
「うげっ、風紀委員長!?」
「ヤバっ……!」
「公衆の面前で男性におっぱ…… む、胸を押しつけるだなんて、ハ、ハレンチでしてよっ!」
「す、すいませーん!」
「セツナくん、またねー!」
「え? あ、うん、またね~」
二人の女の子は鰐塚ちゃんを見た途端、急にボクから離れて去っていった。
「やぁ鰐塚ちゃん、アリーナ・カップ以来だね」
「は、はひっ! そそそ、そうですわね総角さん……!」
「あの時は応援しに来てくれてありがとう。負けちゃったけど、鰐塚ちゃんやみんなのおかげで最後まで闘えたよ」
「そ、そんなふうに言っていただけるなんて、こ、光栄ですわ! えぇ本当に!」
(うぅ、勢いで出てきてしまったけれど、ここからどうしたらよいのかしら……!)
(センパイがんばって~ッ!)
「……どうしたの鰐塚ちゃん? なんだか顔が赤いけど」
「えっ!? あ、いえ、その……!」
(胸を張ってドーン、胸を張ってドーン……! む、胸…… セツナさんは、大きな胸が好き……!)
「あ、あの! セツナさん!!」
「えっ?」
突然、鰐塚ちゃんはボクの腕を掴むと──
自分の大きな胸に、その手のひらを押し当てさせた……!
「えっ、ええぇーっ!?」
「ッ~~~!! ど、どどどどうですか、わ、わ、わたくしの胸っ……!」
「ど、どうって……!」
鰐塚ちゃんの、おっぱい……!
触るのは初めて会った時以来だけど、相変わらずスゴく大きい……!
ボクの手にも収まり切らない、たわわな膨らみの柔らかさが、手のひらいっぱいに感じられる。
無意識というか抗えない本能というか、思わず指先に力が入って強く揉んでしまった。
「んあッ!」
「っ! ご、ごめん鰐塚ちゃん! 痛かった!?」
ボクがあわてて手を引っ込めると鰐塚ちゃんはその場に座り込み、両手を頬に当ててプルプルと震え出した。
「わ…… わたくしったら、なんてはしたないことを……! ご、ごめんなさい! どうか今のは忘れてくださいましぃぃぃっ!!」
「えっ、ちょ、鰐塚ちゃーん!? ……行っちゃった」
一人になったボクは、まだ感触が残っている自分の手をチラ見する。
(忘れてって言われても…… これはなかなか……)
「あ~んなイイおっぱい忘れらんないよ~! かな?」
「わっ!? マママ、マキちゃん!?」
今度はマキちゃんがニヨニヨしながらやって来た。
「も、もしかして…… 今の見てた?」
「
「あー、
「さぁね~。ま、今のうちにお手手の感触をじっくり
「む、むっつりスケベって……!」
(ナイスファイトでしたよ~鰐塚センパイ! 恋のキューピッドとして、これからも応援してますッ!)
( ゚∀゚)o彡゜おっぱい! おっぱい!
Vジャンプにて連載中の漫画・『遊戯王OCGストラクチャーズ』の作中で、【リチュア】と【エルドリッチ】が使用されていると聞き、使い方の参考にさせてもらえればと思って読んでみたところ、スゴくおもしろくてそのまま全巻購入しちゃいました!
推しキャラはライト月子ちゃんです!