遊戯王 INNOCENCE - Si Vis Pacem Para Bellum - 作:箱庭の猫
セツナくんと豪炎寺くん、ただ会話してるだけでも名コンビ感が出てて書くのが楽しいです(笑)
「そっちが兄弟の
セツナ&
【
【
「おい! キサマなに勝手なことを言っているっ!? キサマと友達になった覚えなどないぞ!」
「え~? せっかくカッコよく決めたんだから、ノッてくれたっていいじゃん、ちょっとくらい」
「やかましい! 黙って
「はいはい」
── 【雷風魔神】は豪炎寺くんが使った魔法カード・【実力
パートナーが作ってくれたこのチャンス、うまく活かさないとね。
(そのためにも……)
「ボクはカードを1枚セット! そして……」
ここでボクは豪炎寺くんに、あることを尋ねる。
「豪炎寺くん。さっそくだけど君のカード、使わせてもらってもいいかな?」
「……ふん! 勝手にしろっ」
本人の許可も取れたので、彼が【神の宣告】と一緒にセットしていた、もう1枚の伏せカードを発動させてもらった。
「豪炎寺くんの伏せカード・オープン! 魔法カード・【命削りの宝札】! 自分の手札が3枚になるようデッキからドローする! ボクの手札はゼロだから、3枚カードを引くよ!」
「手札増強だと……!?」
「ただし、このカードを発動するターンは特殊召喚ができないし、発動後はターンの終わりまで、相手にダメージを与えられない。おまけにエンドフェイズになったら、手札を全部捨てなくちゃいけないけどね」
【命削りの宝札】は通常魔法だから、手札に温存しといてもよかったはずなのに、豪炎寺くんはわざわざフィールドにセットしてくれた。
次のターンでボクに使わせるために……!
「ありがとうね、豪炎寺くん」
「勘違いするな、キサマのためなどではない── 勝つためだ。勝つために打てる手を打っただけに過ぎん! ……この俺のカードを使わせてやるからには、キサマにも相応の働きをしてもらうぞ」
「もちろんだよ。勝とう! 二人でッ!」
(むっ、こやつら……!)
(追い詰められたことで、ついに結束が生まれてきたか…… だがしかし、我らの布陣は
……今ボクたちの場には、【巨竜の羽ばたき】が伏せてある。発動したいところだけど、【
(となると、このターンでボクにできることは……)
「よし…… ボクはカードをさらに2枚セット! そして【デビル・ドラゴン】を召喚!」
【デビル・ドラゴン】攻撃力 1500
(攻撃、と行きたいところだけど…… 【ラビリンス・ウォール・シャドウ】の効果でこのターンは攻撃できない……)
「ターン
「私のターン、ドロー!」
次の手番は迷宮兄弟・兄。さぁどう出る……?
「……フフフッ。ようやく足並みが揃い出したところで悪いが、どうやらここまでのようだぞ」
「っ……!」
「魔法カード・【
【美しき魔物使い】攻撃力 1750
「レベル5ってことは……!」
「さよう、【ラビリンス・ウォール・シャドウ】の影響はない! バトル! 【美しき魔物使い】で【
「っ……
美女の振るった
「戦闘ダメージをゼロにして、1枚ドローする! さらに【実力伯仲】の効果で、【
「ならば【ラビリンス・ウォール・シャドウ】の効果! デッキから2枚目の【水魔神-スーガ】を魔法・
「っ……」
【ラビリンス・ウォール・シャドウ】がある限り、【三魔神】は何度でもフィールドに現れて、合体をくり返してくる……!
(フフッ、次の弟のターンには2体目の【魔神】が出揃う。それまでに敵の戦力を弱めておくとしよう)
「さらに! 弟の裏守備モンスターを反転召喚! 【メデューサ・ワーム】のカード!」
「!」
『カモーン! 【メデューサ・ワーム】!』
【美しき魔物使い】がムチで床を叩き、小気味よい破裂音を鳴らす。
すると【デビル・ドラゴン】の真下から、巨大なミミズのような虫が床を突き破って飛び出してきて、大きく
「【デビル・ドラゴン】っ!?」
【メデューサ・ワーム】攻撃力 800
「フフフッ、【メデューサ・ワーム】は反転召喚した時、敵モンスター1体を破壊する。さらに1ターンに一度、裏守備表示にできるのだ!」
【メデューサ・ワーム】は再び地中に潜り込んで姿を隠す。
「っ……! なるほどね…… 【ラビリンス・ウォール・シャドウ】に足止めされたモンスターを、【メデューサ・ワーム】で破壊、か…… なかなかえげつないコンボだね」
どうやら彼らは【ラビリンス・ウォール・シャドウ】の影響下でも問題なく闘えるようにデッキを組んでるみたいだ。さすがはプロの一言に尽きるね……!
「これで私はターン終了だ!」
「俺のターン!」
ボクにできるのはここまでだ。もう次の攻撃を食い止める手段は残っていない……
豪炎寺くんの引くカードに、全てがかかっている……!
「ドロー!」
(── ! このカードは……!)
「……防戦一方は
【ダーク・アームド・ドラゴン】攻撃力 2800
(……くくッ、
(我らの場には、
「── 【ダーク・アームド】の効果発動! 自分の墓地から闇属性モンスター1体を除外することで、フィールドのカード1枚を破壊する! 俺は総角の墓地から【デビル・ドラゴン】を除外し、【魂吸収】を破壊!」
「「 なにっ!? 」」
「『ダークネス・マイン』!!」
【ダーク・アームド】は
「これでもう回復はできまい! さらに墓地の【ダークネスメタル】を除外し、次はその伏せカードを破壊する! 『ダークネス・マイン』!!」
(くっ! 【ディメンション・ウォール】を破壊されただと……!)
「総角の伏せカードを発動! 魔法カード・【思い出のブランコ】! 自分の墓地から通常モンスター1体を特殊召喚する! よみがえれ── 【
【
ついに来た! 豪炎寺くんのエースモンスター!
「久しぶりだね【
『………』
ボクが話しかけると【
「あれ?」
「ふん、俺の【
【ダーク・アームド】が片腕を勢いよく振り下ろすと、爪の形をした黒い雷撃が放たれ、【美しき魔物使い】を撃破した。
「「 ぐおぉぉっ……! 」」
迷宮兄弟 LP 9000 → 7950
「さらに【
-
【メデューサ・ワーム】守備力 600
「消えろ! ミミズの化け物め!」
黒い炎が【メデューサ・ワーム】を焼き尽くして消滅させる。
「……これでキサマらのフィールドのモンスターは、【雷風魔神】1体のみとなった」
「だね」
「っ…… そ、それがなんだと言うのだ……!」
「もう1枚の総角の伏せカードを発動する! 【
「なっ……!? みずから【
このリリースは効果じゃなく発動条件だから、【実力伯仲】でカード効果を受けなくなっているモンスターでもリリースできる。
「【痛み分け】の効果により、相手は自身のフィールドからモンスターを1体リリースしなければならない! もっとも、キサマらに選択の余地はないがな」
「ぐっ……!」
(くそっ、みずからリリースしたのでは、【雷風魔神】の【三魔神】を特殊召喚する効果も使えない……!)
これで迷宮兄弟のフィールドからモンスターはいなくなった。
残るは……
「【ダーク・アームド】の効果! 墓地の【
「バカめ、【マジック・ガードナー】の効果を忘れたか! 【ラビリンス・ウォール・シャドウ】が破壊される代わりに、乗っているカウンターを取り除く!」
【ラビリンス・ウォール・シャドウ】カウンター × 1 → 0
(……フフッ、詰めが甘かったな! おぬしは【ラビリンス・ウォール・シャドウ】を破壊し損ねるというミスを犯した!)
(
(【水雷魔神】には1ターンに二度まで、敵モンスターの攻撃力をゼロにする効果がある……!)
(【ダーク・アームド・ドラゴン】の攻撃力をゼロにし、【水雷魔神】で攻撃すれば、我らの勝利だッ!!)
「── バカはキサマらだ。この俺がカウンターを見落とすなどと、そんな凡ミスを犯すと思ったか!」
「「 っ!? 」」
「俺は最後の伏せカード・【巨竜の羽ばたき】を発動! 自分フィールドのレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を手札に戻し、フィールドの魔法・
【
「ス、スゲぇーッ!? 豪炎寺のヤツ、たった1ターンで迷宮兄弟のフィールドをガラ空きにしやがった!」
「やるじゃねぇか豪炎寺ぃーッ!」
「ちょっとだけ見直したわよーッ!」
観客から豪炎寺くんに惜しみない賛辞が送られる。
「フフッ、名誉挽回だね豪炎寺くん」
「ふんッ、くだらんな。ターンエンドだ!」
「……少し、油断していたようだ。よもやここまで追い上げてくるとは」
「だがこれしきでひるむ我々ではない! 私のターン、ドロー! モンスターをセット! さらにカードを1枚セットし、ターンエンドだ!」
「ボクのターンだね」
ボクたちの墓地に闇属性モンスターはもう残ってないから、【ダーク・アームド】の効果は打ち止めか。伏せカードが気になるけど、ここは攻撃しかないね!
「バトル! 【ダーク・アームド】で裏守備モンスターを攻撃!」
「
【ダーク・アームド・ドラゴン】守備力 1000
「この効果を受けたモンスターは表示形式を変更できない! そして相手は次の2つの効果から、1つを選択して適用する!」
「!」
迷宮兄弟のフィールドに、赤い扉と青い扉が出現した。
「青の扉を選んだ場合、おぬしらは攻撃モンスター、すなわち【ダーク・アームド・ドラゴン】の攻撃力の、半分の数値分ライフを回復する!」
「そして赤の扉を選んだ場合、我らはその攻撃力の半分のダメージを受ける!」
ライフ回復と効果ダメージ、どちらを取るか、ボクが選んで決めるのか……
「さぁ少年、選ぶがよい! 赤の扉か!」
「青の扉か!」
「………」
(俺ならば迷わず赤の扉を選択する……! ここで攻め手をゆるめるようでは、ヤツらの
「……ボクが選ぶのは…… 青の扉! ライフを回復させてもらうよ!」
青の扉が開かれて、その奥から放出された暖かな光がボクたちを包み込んだ。
セツナ&豪炎寺 LP 125 → 1525
「ちっ、
「ごめんごめん、でもほら、命あっての
「私のターン! 裏守備モンスター・【ゲート・ブロッカー】をリリースし、【ゲート・キーパー】をアドバンス召喚!」
【ゲート・キーパー】攻撃力 1500
「バトルだ! 【ゲート・キーパー】で【ダーク・アームド】を攻撃!」
「
【ダーク・アームド・ドラゴン】攻撃力 2800 → 1000 守備力 1000 → 2800
「守備力2800だと!?」
「反射ダメージを受けてもらうよ!」
「ぐおっ!」
迷宮兄弟 LP 7950 → 6650
「おのれっ…… 私はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」
「俺のターン!」
「
「!?」
「この
【地雷蜘蛛の餌食】攻撃力 2200
「その後、このカードと同じ縦列に存在する相手モンスター1体を破壊できる! 【ダーク・アームド・ドラゴン】を破壊せよ!」
巨大なクモの襲撃で、【ダーク・アームド】が倒されてしまう。
「くそっ……!」
(どうするっ……!? 俺の手札には召喚できるモンスターも、相手の攻撃を防げるカードも無い…… そうだ、総角の伏せカードは……!)
「……!」
(これは……! そうか、このカードを使うために、ヤツは【チェンジ・デステニー】でライフ回復を……)
「フッ…… 命あっての、か」
「頼んだよ、豪炎寺くんッ」
「いいだろう── リバースカード・オープン!
セツナ&豪炎寺 LP 1525 → 525
「俺たちとキサマらのライフ差は6125! よって3枚のカードを引かせてもらう!」
「この場面でまた3枚のドローだとっ!?」
「これで【命削りの宝札】の借りは返したよッ!」
「魔法発動! 【心変わり】! 相手モンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得る! 【地雷蜘蛛の餌食】はいただくぞ!」
「なぬっ!?」
「そしてこのモンスターをリリースし、【
豪炎寺くんが召喚したのは、武藤 遊戯さんが愛用していた幻のレアカード・【デーモンの召喚】によく似た姿の悪魔族モンスターだった。
【
「【エビル・デーモン】で【ゲート・キーパー】を攻撃! 『
【エビル・デーモン】の全身から放たれた雷撃で、【ゲート・キーパー】が破壊される。
「うぐおぉっ!」
迷宮兄弟 LP 6650 → 5650
「大丈夫か兄者!?」
「ぬうぅっ……! なんのこれしき!」
「俺は永続魔法・【補給部隊】を発動し、さらにカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」
「くっ…… 私のターン!」
(学生の、それも即席のタッグに
「魔法カード・【貪欲な壺】! 自分の墓地のモンスターを5枚デッキに戻してシャッフルし、2枚ドローする! 私はこの5枚を戻す!」
迷宮兄弟の墓地から融合モンスターの【風水魔神】2体と【雷風魔神】、効果モンスターの【迷宮の重魔戦車】と【メデューサ・ワーム】が、それぞれ弟のエクストラデッキとメインデッキに戻った。
「ドロー!」
(……よし!)
「兄者の墓地から【地雷蜘蛛の餌食】を除外し、効果発動! デッキ・除外状態の【三魔神】1体を手札に加える! 私は除外した【サンガ】を手札に! そしてカードを2枚伏せる! さぁ、おぬしらのターンぞ!」
「ボクのターン!」
【エビル・デーモン】も【
でも今、相手フィールドにモンスターはいない。ならここはモンスターを増やして、一気にたたみかけるべきか……!
「ボクは【レッサー・ドラゴン】召喚!」
【レッサー・ドラゴン】攻撃力 1200
「バトル行くよ!」
「この瞬間、
「っ!」
しまった、まさかデッキから直接フィールド魔法を発動してくるなんて……!
「さらに【ラビリンス・ウォール・シャドウ】の効果! 相手バトルフェイズ開始時、相手フィールドの攻撃力1600未満のモンスター1体を破壊する!」
「!?」
「『迷宮の
「くっ……!」
(そんな効果まであったのか、うかつだった……!)
「ひるむな総角! まだ攻撃は残っているぞ!」
「そ、そうだねッ……! 【補給部隊】の効果! 1ターンに一度、自分のモンスターが戦闘・効果で破壊された時、1枚ドローする! そして【
「無駄だ! 永続
「!?」
「このカードの発動時に1000の倍数のライフポイントを払う! そしてこのカードが場にある限り、払った数値以下の攻撃力の相手モンスターは、攻撃できない! 私は3000ポイントのライフを
迷宮兄弟 LP 5650 → 2650
(くっ、これでボクたちはレベル5以上でも、攻撃力が3000を越えたモンスターでないと攻撃できなくなった……!)
「……ボクはカードを伏せて、ターンエンド……!」
「私のターン! 【ラビリンス・ウォール・シャドウ】の効果により、除外状態の【ヒューガ】をフィールドに置く! さらにモンスターをセットしターンエンド!」
「俺のターン! 手札から速攻魔法・【ツインツイスター】発動! 手札を1枚捨て、フィールドの魔法・
「!」
「やった!」
これで【三魔神】の合体は阻止できたし、攻撃も再開できる!
「【エビル・デーモン】を再度召喚!」
【
「守備モンスターに攻撃! 『凶雷撃』!!」
【
「【冥界の番人】を撃破! ターン終了だ!」
「……フッ」
「フッフッフッ……」
……【護封壁】を突破されて追いつめられたはずなのに、なぜか迷宮兄弟はニヤリと、余裕そうな笑みをたたえていた。
「……キサマら、なにをニヤニヤと笑ってやがる?」
「今さら【ラビリンス・ウォール・シャドウ】を破壊したところでもう遅い……」
「すでに究極のモンスター・【合体魔神】を呼び覚ます準備は完了した!」
「えっ……!?」
「なにを言っている! キサマらの場に出ているのは【サンガ】だけだろうが!」
「
「手札や墓地の【三魔神】をも除外し、合体融合が可能なのだ!」
「なんだとっ……!?」
「ゆくぞ! 私は手札の【風魔神-ヒューガ】、場の【雷魔神-サンガ】、そして墓地の【水魔神-スーガ】を除外し、合体融合!!」
3体の魔神の魂が、空中でひとつになっていく……!
「「 雷・水・風の三魔神よ!! 今こそその力を合体させ、復活の
やがて【スーガ】が下段、【ヒューガ】が中段、そして【サンガ】が上段となって
「「 いでよ!! 【合体魔神-ゲート・ガーディアン】!! 」」
【合体魔神-ゲート・ガーディアン】攻撃力 3750
「くっ…… なんという威圧感だ……!」
「これが伝説のカード……! フフッ…… 待ってたよ【ゲート・ガーディアン】……!」
かつて『
こんな相手と闘えるなんて燃えないわけがない……! ボクはここぞとばかりにメガネを外した。
「ゆけぇ【
- 真・魔神衝撃波!! -
【合体魔神】は風と水と雷が
(フフフッ、【エビル・デーモン】を倒せば奴らのライフはゼロ! 今度こそ我らの勝ちだ!)
「そうは行くか!
「無駄だ! 【合体魔神】は1ターンに三度まで、自分フィールドのカードを対象とした、相手のカード効果を無効にし、破壊することができる!」
「なにっ!?」
-
「くそっ! ならその効果にチェーンして、総角の
「ならば私は1枚ドロー!」
(── ! フフッ、【フォース・オブ・ガーディアン】か。これは恐ろしいカードを引いたぞ……!)
セツナ&豪炎寺 LP 525 → 2525
【次元幽閉】が無効化され、【合体魔神】の攻撃が【エビル・デーモン】を粉砕し、その衝撃波でボクたちも吹き飛ばされた。
「うわぁぁぁっ!!」
「ぐおぉぉおっ!!」
セツナ&豪炎寺 LP 2525 → 1275
「我ら兄弟の前にぃッ!!」
「敵はなしッ!!」
「ぐっ……!」
「うぅっ……!」
凄まじい破壊力に
「……ふん…… こんなものか……!」
すると豪炎寺くんが先に立ち上がって、ボクに勢いよく右手を差しのべた。
「立て!! 俺のパートナーなら、この程度でいつまでもへたりこむな!!」
「……豪炎寺くん……! ……うんッ!」
ボクはその手を掴んで、彼に引っ張り上げてもらいながら立ち上がった。
「「
「「 来いッ!! 」」
「【補給部隊】の効果で、俺はカードを1枚ドロー!」
「私のターンは終了だ!」
「ボクのターン…… ドローッ!! ── 魔法カード・【一時休戦】を発動! お互いに1枚ドローして、次の相手ターンのエンドフェイズまで、全てのダメージをゼロにする!」
(……このカード……!)
(よし、今度は【奇跡の発掘】を引いた。これで除外した【三魔神】を墓地に戻せば、2体目の【合体魔神】が召喚できる!)
「── カードをセット! ターンエンド!」
「私のターン!」
(……フフッ、こちらも【ミラーフォース】を引いた! これで我らの場は万全だ!)
「私もカードを伏せてターンエンド! 弟よ、あとは任せた」
「任せてくれ、次で決めよう」
「俺のターン! ドロー!」
引いたカードを確認した豪炎寺くんが、ボクとアイコンタクトをし、ボクは小さくうなずく。
「俺は手札から魔法カードを発動! 【
(( あ、あれはっ……!! ))
「今、【デーモン】と【レッドアイズ】を合体!! 【悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン】!!」
悪魔と黒竜がひとつとなり、翼から炎を噴き出す新たなドラゴンへと姿を変えた。
【悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン】攻撃力 3200
「……【ブラック・デーモンズ・ドラゴン】……!」
「まさか再び相まみえる時が来ようとは……!」
「【悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン】が攻撃する時、相手はダメージステップ終了時まで、魔法・
「なにっ……!? まさか攻撃を仕掛ける気か!?」
「バカな! 攻撃力は【合体魔神】の方がはるかに上だ!」
「バトル! 【ブラック・デーモンズ・ドラゴン】で、【ゲート・ガーディアン】を攻撃!!」
【悪魔竜】が両翼で燃え盛る炎の勢いを増して、攻撃態勢に入る──
「血迷ったか愚か者めがッ! 返り討ちにしてくれる!」
「「 ── それはどうかな? 」」
「っ!?」
「総角のリバースカード・オープン!
「「 なにぃ!? 」」
【悪魔竜】の効果で相手はカード効果を発動できなくなってるから、【合体魔神】にこの
【合体魔神-ゲート・ガーディアン】攻撃力 3750 - 2400 = 1350
「食らえ!!」
- メテオ・ギガフレア!! -
【悪魔竜】の口から巨大な火球が何発も発射され、【合体魔神】を
「「 ぬおおおおおおっ!? 」」
迷宮兄弟 LP 2650 → 800
「バ、バカなっ……!」
「こうもたやすく我らの【合体魔神】が倒されるとは……!」
(【合体魔神】には相手によって場を離れた場合に、デッキ・エクストラデッキから、レベル11以下の【ゲート・ガーディアン】モンスターを特殊召喚できる効果があるが…… 【悪魔竜】の効果でそれさえ発動できん……!)
(くっ…… だが、我らのライフが奴らより下回ったことで、【フォース・オブ・ガーディアン】の発動条件は満たされた! 次の私のターン、【奇跡の発掘】を
「……フッ、まだ気づかないか? 今の攻撃が通った時点で、すでに
「なに……!?」
「【悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン】の効果! 融合召喚したこのモンスターが、戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、自分の墓地の【レッドアイズ】通常モンスター1体を対象に発動! そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与え、その後そのモンスターをデッキに戻す!」
「豪炎寺くんの墓地にあるのは、さっきボクの【奇策】で捨てた、2枚目の【
「2400のダメージを受けてもらう!!」
- メテオ・バーニング!! -
追撃で放たれた【悪魔竜】の火炎放射が、迷宮兄弟のライフを焼き尽くした。
「「 フガァァァァ~~っ!! 」」
迷宮兄弟 LP 0
「チェックメイト!!」
「俺たちの勝ちだッ!!」
『勝者! 総角 刹那&豪炎寺 龍牙チーム!!』
「やったね豪炎寺くん!」
ボクは豪炎寺くんとハイタッチしようと右手を
「ぐっ……!? ……こ、今回だけだぞ……!」
豪炎寺くんはしぶしぶと言った感じだったけど、ハイタッチに応じてくれた。
「……我らの完敗だ」
「見事な
「対戦ありがとう二人とも! スッゴく楽しかったよ!」
感謝と尊敬の意を込めて、迷宮兄弟の二人と固く握手を交わす。
「しかし、またしても【ブラック・デーモンズ・ドラゴン】に敗れてしまったな」
「うむ、我らもまだまだ未熟ということか。修行のやり直しだな!」
「あ、そうだ! 忘れるとこだった!」
ボクは脇に置いておいた自分のカバンから、
「あ、あのさ! もしよかったらサインもらってもいいかなッ!?」
「「 おやすい御用!! 」」
「ふん、最後まで浮かれきったヤツだ……」
「ほらほら! ちゃんと豪炎寺くんの分もサインもらってきたよ!」
「んなっ!? キサマまた勝手なことを!」
迷宮兄弟との交流戦に勝利した翌日。
約束通りボクは豪炎寺くんと一緒に、ピリ辛レッドアイズ・ヌードルを食べることにした。
お湯を入れて3分きっかり待って、フタの上に乗せていた【ブラック・マジシャン・ガール】のヌードルストッパーフィギュアを下ろしてと……
「いただきま~す!」
できあがった熱々の麺をひとくちすする。
「ん~ッ、いつ食べても美味しいね豪炎寺くん」
「当然だ、俺の魂のカードである【
このほどよい辛さと謎肉の食感がクセになる……
「……
「え? またまた~。『俺たちの勝ちだ!』とか『お前は俺のパートナーだ!』とか大声で言ってたくせに」
「ぐっ……! と、とにかくだ! こうして食事を共にすることを許可する程度には認めてやると言ってるんだ! ありがたく思え!」
「……それってボクのこと、友達認定してくれたと受け取っていいのかな?」
「と、友っ……!?」
「違うの? 豪炎寺くんは友達じゃない人と一緒にごはん食べるのかな?」
「っ~~~! えぇい! 好きにほざけ!」
こうしてボクは豪炎寺くんと晴れて友達になれた。
正直、初対面の時はここまで友情が
「あ、おにぎりも何個か買ってきたから好きなの食べてね」
「……ならば
「じゃあボクはツナマヨと
これからどんどん仲良くなって、彼のことを知っていけたらいいな。
セツナくん、すっかり迷宮兄弟のファンボでしたね(笑)
今回の話を書いてる最中にタッグフォースのリメイクが発表されてテンション爆上がりでした。来年の2月が待ち遠しい……!