遊戯王 INNOCENCE - Si Vis Pacem Para Bellum - 作:箱庭の猫
活動報告にて、リクエスト募集中でございます(*´∀`)♪
どなたでも、お気軽にコメントくださいまし(・ω・。)
頭を
顔を上げると、ボクの銀髪をわしゃわしゃと乱暴に撫でくり回す、赤色のメッシュを混ぜた黒髪の少女・アマネの姿が
あぁ、そう言えば…ここ教室……学園だったね。
「…ん…やめてよアマネ~…髪型が乱れるぅ…」
「あ、やっと起きた。おはよう、セツナ。もう放課後よ」
そっか。眠気に負けて机に突っ伏して、そのまま授業中に寝ちゃったんだ。
周りを見れば、他のクラスメート達は
ボクも今日は、特に放課後の予定も無いし、まっすぐ帰ろっかな。
「ふあ…おはよ~…ねむっ…」
小さく
それから
「結局、最後まで起きなかったわね。あんまり寝てばっかりだと成績に響くよ?」
「そうなったらアマネに助けてもらうから
「はぁ…お気楽な
「とか何とか言いながらも手を貸してくれるんだから、持つべきものは友達だよね~」
「調子に乗るなっ!」
「いてっ!」
「セツナさ、そんな
教室を出て、二人で校内を歩いていた時、アマネがそんな質問をしてきた。
「成績の話?」
「じゃなくて、まぁそれもあるけど……『選抜試験』の話。記事、読んだわよ。
アマネの言った、『記事』については心当たりがある。
選抜試験こと、『選抜デュエル大会』に
記事の内容は、『選抜試験』の参加者を特集したもの。
その文面でボクは、
『打倒・
「うーん……そんなにマズイこと言ったかな?」
「出る杭を打とうとしてくる生徒は何人か来るかもね」
「げぇ…平穏じゃないのは
「それって、オイラみたいな奴のことを言ってんのかな~?」
「「!?」」
幻聴?いや、アマネも反応しているし…
「ここだよー。コ・コ」
今度は廊下の窓を、コンコンとノックする様な音が耳に届いた。
そちらに振り返ると、なんと窓の外の上部から、逆さまの上半身が宙吊りになって、顔を覗かせていた。
「ヤホッ☆」
ぶら下がっていた人物は、ボクと目が合うと満面の笑顔を見せて、手を振ってきた。
「出たァァァーーーーッッ!!!?」
あまりにも奇想天外な登場の仕方に度肝を抜かれたボクは、思わず絶叫して、アマネに抱き着いた。
「ちょ、セツナ!?」
アマネは顔を赤く染めて動揺している。いきなり男に強く抱き締められたのだから当然か。
両腕の中に、アマネの身体の感触が伝わってくる。
その上、対面して
相変わらず柔らかい……って!こんな事してる場合じゃない!
「あっ!え、えっと、ごめん!」
ボクは
「ニハハッ!見せつけてくれんじゃーん。よっと!」
一方、現れた男は、すぐ横の
ていうかここ4階だよね?どうやったら、そんなところに逆さ吊りになれるの!?アクションスターもビックリだよ!
「オイラは高等部3年の
「
アマネは相手の名前を復唱すると、聞き慣れない単語を
「『
「セツナが知らなくても無理ないわね……『ジャルダン
「ニハハッ!お
「えっ、誰それ?」
「たぶん…
「あの二人かぁ…納得」
「ピンポンピンポーン!大正解だぜ、お嬢ちゃん!」
「お嬢ちゃんは
「ボクもメガネくんじゃなくて、セツナって呼んでほしいな」
「んーじゃ、『アマネん』に『セッちゃん』ね!」
「「アダ名つけるの早ッ!!」」
虎丸くんは「そんなことより」と前置きして、自分の左腕に、イエロータイプの
「さぁ早く
「……
「
デュエルディスクを左腕に装着して、起動する。今回も頼りにしてるよ、ボクのデッキ!
「「
セツナ
「オイラの先攻で行くぜ!【
【
「カードを2枚
「ボクのターン、ドロー!【デビル・ドラゴン】を召喚!」
【デビル・ドラゴン】 攻撃力 1500
「へぇ~?」
「バトル!【デビル・ドラゴン】で、【ホワイトタイガー】を攻撃!」
「させねぇぜ!
「あっ!?」
「ホワイトタイガーの攻撃力を、700ポイント
【隻眼のホワイトタイガー】 攻撃力 1300 + 700 = 2000
「残念だったな!返り討ちだぜ!」
「うわーっ!しまった!……なぁんて、ね」
「なに?」
「手札から速攻魔法・【鈍重】を発動!」
「んおっ!?」
「【ホワイトタイガー】の攻撃力を、守備力の数値分ダウンする!」
【隻眼のホワイトタイガー】 攻撃力 2000 - 500 = 1500
【ホワイトタイガー】と【デビル・ドラゴン】、双方の攻撃力は互角。
「んにゃろぉ…!やってくれんじゃん!」
「そっちこそ!ボクはカードを2枚セットして、ターン終了!」
(…二人とも…早速、火花を散らしてるわね。すごく楽しそう)
「オイラのターン!ドロー!」
(…おっ、来た来た!)
「【
【
「こいつがフィールドにいる限り、召喚・特殊召喚された、攻撃力1400以下のモンスターは破壊されるぜ!」
「ッ…!」
「行け!【王虎ワンフー】!プレイヤーに
王の名を冠する虎が
「ぐあぁ!うっ…!」
セツナ LP 4000 → 2300
「へっへーん!どうだ!」
「なかなか効いたよ……でも、ボクだってやられっぱなしじゃない!トラップ発動!【ダメージ・ゲート】!」
「!」
「ボクが受けた戦闘ダメージ以下の攻撃力を持つモンスター1体を、墓地から特殊召喚する!よみがえれ!【デビル・ドラゴン】!」
【デビル・ドラゴン】 攻撃力 1500
「デビル・ドラゴンの攻撃力は1500!【ワンフー】の効果には引っ掛からない!」
「にゃーるほどぉ。そんじゃオイラも」
「え?」
「
【
「…あ、あれ?確か【
案の定、王虎ワンフーの効果が
「ニハハッ、これで良いんだよ。自分フィールドの獣族モンスターが
【森の番人グリーンバブーン】 攻撃力 2600
「うそぉ!?そんなのアリ!?」
「ニハハハッ!オイラの
虎丸 LP 4000 → 3000
やられた…【ダメージ・ゲート】を使ったのが裏目に出た…!
王虎ワンフーの効果を、こんな形で活用してくるなんて…!
「【グリーンバブーン】で、【デビル・ドラゴン】を攻撃!『ハンマークラブ・デス』!!」
グリーンバブーンは、その巨体に見合った極太サイズの木製ハンマーを振り下ろし、デビル・ドラゴンを
「くっ…!」
セツナ LP 2300 → 1200
「まっ、こんなもんだな。ターン
「…フゥー……さすが『十傑』…と言ったところかな…」
おちゃらけた言動とは裏腹に、一部の
考えてみれば、カナメや九頭竜くんと同格って事なんだから、強いのは当たり前か。
「こうなったら、こっちも……全力全開で行かせてもらうよ!」
ボクはメガネを
この状態だと、ボクの目付きが
「…!?」
(スンゲェー気迫…!いきなり豹変しやがった…!)
「ニハハッ!燃えてきたァ!!」
虎丸くんも、ボクの変化に気づいたのか表情が真剣になった。
気を抜いたら一瞬で押し潰されてしまいそうな
だけど、
「ボクのターン!ドロー!」
(…よし、これなら!)
「ボクは
「ッ!」
「そして、相手のライフを1000ポイント回復する!」
虎丸 LP 3000 → 4000
「…わざわざオイラのライフを元に戻すなんて、なに考えてんのさ?」
「こうするのさ。トラップ発動!【
「なにぃーっ!?」
「当然【グリーンバブーン】を破壊するよ!」
グリーンバブーンが消滅して、虎丸くんのフィールドは文字通り、ガラ空きとなった。
「ぐうぅ…!先に【ワンフー】を消したのも、これが狙いか!」
「そう。【グリーンバブーン】は、自身が破壊された時には蘇生できないからね」
ワンフーが居ない今なら、ボクは攻撃力の低いモンスターも、安心して召喚できる。この好機は絶対に
「ボクは【レッサー・ドラゴン】を召喚!」
【レッサー・ドラゴン】 攻撃力 1200
「バトル!【レッサー・ドラゴン】!虎丸くんに
「うわあぁあっ!!」
虎丸 LP 4000 → 2800
「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
「チィ…!オイラのターンだ!」
お互いの手札は
…の、
「ドロー!」
(…!)
「ニハハッ、ラッキー!【命削りの宝札】を発動!」
-!ここで手札を増やすカードが来たか…!
「オイラの手札は
虎丸くんの手札が一気に
ヤバイ…これ
「召喚!【
【
「行け!【
「うあっ…!」
【命削りの宝札】を発動したターン、ボクにダメージは無い。けど、状況は確実に悪化した。
「カードを2枚セット!オイラのターンは終了だ!」
「…ボクのターン……ドロー!」
と言っても、出来るのはこれぐらいだけど。
「ボクは……モンスターをセット!…ターン終了…」
「なら、オイラのターン!ドロー!【タイガー・アックス】を召喚するぜ!」
【タイガー・アックス】 攻撃力 1300
(ッ…モンスターが2体に…!)
「さらに
全身に炎を
【
【
「ニハッ、他愛もねぇ
「ぐっ…!」
セツナ LP 1200 → 200
(…!?守備表示だったのに、ライフが減ってる!?)
「ニハハッ!【吠え猛る大地】の効果で、
「…!」
貫通…守備表示モンスターを攻撃した時、対象の守備力を攻撃力が上回っていれば、その差分の戦闘ダメージを相手プレイヤーに与える、特殊効果か。
「でも!【
【
「悪あがきだぜ!
巨大な
「良かったなぁ?【タイガー・アックス】は獣戦士族だから、【吠え猛る大地】の効果を受けねぇぜ」
「ッ…!3体目の【
【
(…なんとかモンスターを場に残せた…)
「ニハハハハッ!オイラの攻撃は、この程度じゃ
「!?」
「【
【
「……!」
「バトルフェイズ中に特殊召喚された【
「くぅ…」
「これが…『十傑』の強さ…!」
「ニハハハッ!な~に、へこむ事ないぜ?オイラが強すぎたんだよ!」
【
「なかなか楽しかったぜ、セッちゃん!つーわけで、バトル!【
- いいや、まだ希望は残ってる!
「
「!?」
「デッキの上からカードを墓地に送る事で、1枚につき、500ポイントの戦闘ダメージを軽減する!ボクが受けるダメージは1000。よって、デッキから2枚を捨てる!」
【
それに、墓地には
「しぶとい野郎だぜ…ターンエンド!」
「…ギリギリで
「ボクのターン!」
(-!)
……ドローしたカードを
デッキに対する感謝の念と、逆転への活路を
ありがとう、ボクのデッキ。
「手札から【復活の
荒れ狂う烈火の奥底から、闇の竜が飛翔する。
ダークブレイズドラゴン。
【ラビードラゴン】、【トライホーンドラゴン】に次ぐ、ボクの第3の切り札だ。
「墓地から舞い戻った【ダークブレイズドラゴン】は、攻撃力が
【ダークブレイズドラゴン】 攻撃力 2400
「なっ…いつの間に…!?」
「さっき【パワー・ウォール】を使った時に、だよ。それと、もう1枚……
「墓地から
「ダークブレイズの攻撃力を、800ポイントアップ!」
【ダークブレイズドラゴン】 攻撃力 2400 + 800 = 3200
「攻撃力…3200!?」
「バトル!【ダークブレイズドラゴン】!『バーンズダウン・ヘルファイア』!!」
標的は【
「ぐあぁあああっ!!」
虎丸 LP 2800 → 1400
「ち、ちくしょお…!だがまだ、オイラのライフは…!」
「……チェックメイトだ」
「へ?」
「【ダークブレイズ】は、戦闘で破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを、相手プレイヤーに与える!『ブレイジング・ストーム』!!」
これこそが【ダークブレイズ】の真骨頂。爆炎が全てを吹き飛ばし、相手のライフを灰にする!
「うおああぁーーーッ!?」
虎丸 LP 0
「…ちぇー、オイラが負けちまうなんてな」
「いや、本気で危なかったよ。一歩でも間違えたら、ボクが負けてた」
「ニハハッ!でもさ……良い
「うん。楽しかった」
ボクが右手を差し出すと、虎丸くんは
「うりゃ」
「いだだだだだだだっ!?」
「ニハハハッ!冗談だよジョーダン!
「ば、馬鹿力め…!」
やれやれ。おっかない野生児もいたものだ。
涙目になりつつ、
「そいじゃー、オイラはもう行くわ」
「あ…虎丸くん!」
「ん~?」
「また、
「……ニハハッ。おうよ!今度はオイラが勝つからな?」
虎丸くんの背中を見送った後、ボクはメガネを掛け、床に放置していた自分の
「はぁー疲れた……お待たせ、アマネ」
「お疲れさま。どうだった?十傑との
「……う~ん…あんな強いのが他に…えっと?虎丸くんで3人目だから……あと7人もいるのかと思うと、
「…うそつき。そんな嬉しそうな顔しちゃって」
「あはは。バレた?」
にやけてしまうのを隠し切れなかったみたいだ。
「さて、帰りますか」
「そうね」
『選抜試験』を少しだけ、待ち遠しく感じながら、ボクはアマネと
何故か思った以上に難産で、更新に一ヶ月近くもかかってしまった…!( °ω°)もうしわけない
でも時間をかけた分、なかなか熱いデュエルになったのではないかと作者は思っております((o(°ω°)o))がんばった
懐かしいカードを使わせるのは楽しい…!