―ある日の朝―
「あー、だるいなぁー」
そんな事を呟く提督。そこへ執務室へ入ってくる艦娘が1人。
「ふあぁ~…っと、おはよー提督。さすがに朝はやいね」
「まぁ、一応提督っていう立場だからな。お前らの長としてはこのくらいは、な?」
艦娘の名は加古(改二)。よく昼寝をしては姉妹艦の古鷹(改二)に叱られている艦娘だ。まぁ、仕事中に寝るのは流石に怒られるよな。
「お前こそ、こんな朝早くに珍しいな?何かあったの?」
「んーにゃ、ただトイレに起きただけだよ。部屋に戻ろうとしたところに執務室の電気が点いてたの見かけたから寄っただけだよ」
「戻ってどうすんの?…二度寝か?」
「当ったり前じゃん?もういつも眠くてさぁ~」
「お前がよく寝るのは分かるけど、一度寝ると中々起きないの知ってる?前に古鷹に『どうにかなりませんかね?』って聞かれてるからね俺?」
現在の時刻は6時。朝礼が始まるのが8時からだから今から二度寝するにはちょっとアレだ。
「古鷹そんな事言ってたの?今に始まった事じゃないのになー」
「とりあえずここに居たら?いや居ろ。お前寝るから。俺も朝礼まで暇だし」
「んー、分かった。それまで提督一緒におしゃべりしよ♪」
「そのつもりだ。てか、もう喋ってるけどね」
「確かにねw」
軽く笑う加古。
「それじゃ、隣失礼するよっと」
「おう、珈琲でいいか?」
「ん、ありがと♪」
加古はソファに座り、提督は珈琲を淹れるため立ち上がる。
「ほい、珈琲牛乳な。俺はブラック」
「よく飲めるねブラックなんて…苦いだけじゃないの?」
「確かに苦いけどそれがいい…みたいな?香りいいしね」
「何で疑問形なの?w、あーでも香りはいいねぇ」
「…まぁ、普段はブラックなんて飲まないけどなw」
「じゃなんで飲んでんだよw」
どーでもいい事でお互いに笑う。提督が加古に聞く。
「最近何かあった?」
「急だね。特にコレといって何も無いかなー…提督が誰もいないと思った所で1人で歌ってた事以外には」
「え、ちょ、何言ってんの?」
「胸のなかにあるもの~♪いつか見えなくなるもの♪、フフハッ」
「笑ってんじゃねーよ!いーだろ別に歌ってもよー!何だよ、歌ったらダメなんて規則ここにはねーぞ!マジ何だし、は!?ハ!?」
「いや違うって意外と歌上手かったから凄かったなぁ~って、フフッ」
「笑いながら言ってんなよ!お世辞にもなってねーぞ!オォイ!!」
「ごめん!ごめんって!でも上手かったのは本当だよ?提督のそんな一面見れたのもラッキーだったしね」
「全くよー…でもいい曲じゃない?聞いてると自然と口ずさみたくなってくるんだよ」
「振り付けもあったよね?お互いに向き合って人差し指突きだすみたいな」
「あるある、実はちょっと練習してるんだなコレが」
「へー!いいじゃん、今ちょっと見せてよ」
「まだダメだ!俺は完璧に出来るようになってからじゃないとダメな男だからな。てか別に誰かに披露するつもりでやり始めたわけじゃないんだけど…」
「いーじゃん!いーじゃん!みんなだって大体いつも執務室に篭って仕事してる提督しか見てないんだからさー!」
「あれ?何かみんなに見せるみたいになってるのはなぜ?」
少し大事になりつつある事に困り始める提督。
「でもコレって1人で踊るのはどうなの?俺逆に恥ずかしい思いしそうなんだけど?もう1人は欲しいよ?」
「あたしやったげよーか?」
「…いいの?」
「提督となら…まぁー、いいよ。仕方ないから」クスッ
「一言余計なんだよ、そこは普通に提督と一緒がいいって言うんだよー!」
「提督自身がハッキリ言ったらダメでしょw」
「ウジウジしてんのは好きじゃないの!」
「それあたしがウジウジしてるみたいじゃん!」
「だってしてんじゃん」
「してないよ!、あたしは提督の事好きだよ?ほ~らウジウジしてないじゃん」ケラケラ
「クソッ!悔しいが嬉しい!何か一本取られた?気がする!…でもよくどさくさに言えんな、ハッキリと」
「あたしもウジウジしてるのとか、あまり好きじゃないしね~」
「ちなみに俺もお前の事好きよ?」
「oh………」
「何だよ、急に黙ってよ?」
「………いや、意外と面と向かって言われると嬉しいってよりも恥ずかしさが込み上げてくるものなんだなって思ってさ」///
「ちょーっと、俺まで恥ずかしくなってくるから!やめてそんな事言うのー!」
「ハハッ、ごめんごめん」
そんなこんなで色々と話しをしていると朝礼の時間が迫ってきていることに気づいた2人は話しを切りあげた。
「中々話したね~、提督、今日の朝礼は食堂でしょ?」
「ん、そうだな。外の天気は良くないみたいだし」
ここの鎮守府は他と違って普段は庭で朝礼をやるのだが、今日みたいな雨が降ってたりする日は食堂でやるのが決まりになっている。
「んじゃ、また後でね提督ー」
「おーう、二度寝すんなよーw」
「しないよw、また古鷹に怒られるってw」
そう言って加古は執務室から出ていった。
「さて…と、俺も準備するか」
食堂へ向かうため出したコップを片付け始める。
食堂に向かっていた加古は途中で古鷹と会った。
「あ、加古いた!どこ行ってたの?朝起きたら珍しくいなかったから探しちゃったじゃない」
少し駆け足で加古に近づいてくる古鷹。
「あー、ごめん。部屋に戻る途中で提督のとこに寄ってただけだよ」
「提督のところに?何かあったの?」
「いや、ただトイレに起きただけでその途中にね、おしゃべりしてきた」
「へぇ~、珍しいね加古が朝はやくからそんな事してるなんて、これを機に二度寝癖とか昼寝癖も治してもらえるといいんだけどなぁ」
「んー、まぁ、頑張る?よ」
「加~古~?」
「ああ!嘘嘘!頑張るよ!努力する!」
日頃から古鷹にこってり怒られている加古は素直に言うことを聞くしかなかった。
「全くもう…それで提督とは何をおしゃべりしていたの?」
「それは…今はまだちょっとだけ秘密かな?」
「何よそれ、ずるくない?………私も提督ともっとおしゃべりとかしたいのに」ボソッ
「何か言った~?」
「な、何も言ってないわよ!ほら!朝礼に遅れるといけないからいくよ!」グイッ
「わわっ、急に引っ張らないでよ古鷹~」
お互いにそんな事を話しながら加古は古鷹に連れらていった。
(でも、提督とのダンス楽しみだな~♪)
内心そう思いながら朝礼が行われる食堂へと向かっていった。
初めての投稿ですがいかがだったでしょうか?続けられるよう頑張ります。