「提督、ちょっと相談があるんだけど…」
そう言って、ぼーっとしていた提督の元にやってきたのは天龍。だが、いつもと違ってすこし元気がないように見える。
「おー、お前が相談なんて珍しいな?どうした?」
「…いや、そのな」
「?」
何故か言いづらそうな天龍。
「て、提督から見た俺って…どんな感じの人に見える?」
「え?」
「い、いやホラ、元気な感じとか、明るい感じとか…」
「あー、どんな感じ?………まず、今自分でも言ったけどいつも元気な感じはあるよな」
「うん…」
「姉御肌で意外と頼りになる」
「お、おぉ…」
「さらに面倒見がいい。よく駆逐艦の娘達と遊んでくれてるもんな。そのおかげで俺の負担もすこしなくなったし、助かってるよ」
「ヘヘッ、別に俺はそこまでの事はしてないと思うけどな………けど、そうか…提督には俺がそんな感じに見えるのか…そっかそっか」テレ
「日頃仕事ばっかでなかなか会えなかったもんな、改めて礼を言うよ、ありがとう…」
「お、俺は提督にそんな事言ってもらいたくてここに来たわけじゃねーよ!……けど、うん……こ、こちらこそ?」///
顔を赤く染めながら言う天龍。話を戻す。
「で?相談ってのは?」
「…あぁ、えーっとな……」
「うん」
「俺が皆から中二病って思われてる感じをどうにかしたい」
「………ぉー」
「前に龍田にこう言われたんだよ」
『天龍ちゃんったら、相変わらずの中二病ぶりね~♪流石だわ~♪』
「…って」
「うん」
「面と向かって言われると、ちょっとくるものがあって…」
「うんうん」
「最近になって自分でも気になりはじめてさ…」
「うんうんうん」
「…どうしたらいい?」
「………あのね、悪いけど…俺もそうなのかな?っては、前から思ってたよ?」
「!……ぅ~マジか~…」
「でもそれは見ていて面白かったって意味よ?決して馬鹿にしているとかじゃなくてな」
「…けど、なんか複雑だぜ~」
「…眼帯してるからじゃね?」
「でもこれ取ったら下の傷見えちゃうんだよ」
「あー、外見だけ中二病にはもってこいだな」
「もう馬鹿にしてない?」
「してないしてない!…でも改めて見るとその傷痛々しいなぁ~、じゃ片目は見えないんでしょ?」
「ん、まぁね…けどもう慣れたから日常には支障ないけどな」
「そっか……何か思い出させちゃったかな?ごめんな、話しも反らして」
「いーよ別に…気にする事でもないし」
「そう言うんだったら、中二病も気にしなくていいんじゃね?」
「それとこれとはまた別なんだよ!ったくよー!」
「悪い悪い……ところで駆逐艦達とは何をして遊んだりしてるんだ?すこし気になってな」
「…ん?この間はガキ共の要望でヒーローごっこやったな。俺はラスボス役で」
「他の悪者役は誰やったの?」
「いや、俺1人だけだよ?」
「え?」
「俺だけ悪者であとは正義者」
「お前1人だけでやったの?…何?この地上征服するぐらい俺1人で充分だぜ的な?もう仲間なんか必要ねーよみたいな感じ?」
「いや、今回ガキ共から渡された台本の配役がそうなってたから」
「今回?毎回台本作ってんの?駆逐艦の娘が?」
「うん」
「うわ、ただの遊びかと思ったらそういうわけでもなかったってゆーな」
「ちなみに台本作ってるのは暁な、何故かいつも俺の配役だけ悪者なんだ。1人で」
「まぁ、一応まだ子どもみたいなもんだからなぁ~、何となくそうするのも分かるよ」ハハッ
「台詞もちゃんとあるんだよ」
「へぇー!どんな?…左目が疼くとか?フフッ」
「いや、左手首を右手で掴んで、俺の邪王神眼がっ‼って」
「ふははははははは!!!訳分かんねー!!」
「笑ってんじゃねーー!!」
「いや、だって!神眼って眼なのになんで手なんだよ!(笑)」
「知らねーよ!俺は台本通り言っただけだっての!」
「ふははっ…あーおもしれー、やっぱ天龍お前いいわ(笑)」
「…オイ提督、ものには限度ってものもあるよなぁ~?…あぁっ!?」
「っ!…ゴホンゴホン、すまん天龍…さすがに調子に乗りすぎた」
「ちっ、たく」
「でも今の話で分かったような気がする……お前、もしかしたら駆逐達からも中二病って思われてるんじゃねーか?」
「!!……それホントか?」
「あくまで俺の予想だからホントかどうかは分からねーよ。けど、あいつらまだ子どもだろ?なら、俺とは違った思いを持ってるかもしれないしな…大人と子どもが考えてる事は全くのべつものだよ」
「…うーん、駆逐からもそう思われてるかもって思うと、余計に気になっちまうぜ…」
「まぁ、そんなに気になるってんなら直接本人達に聞けばいいんだよ」
「うぇっ?それはちょっと…」
「多分大丈夫だと思うぞ?…まぁ、龍田とかに聞くのはさすがにアレだけど、ガキンチョ共なら案外予想外なこと言ってくるかもしれないしな」
「そう…かなぁ?」
「向こうもお前に対する悪い印象とか持ってないって!…いつも一緒に遊んでやって仲いいんだろ?なら、そのくらいの事は信じてやれよ…」
「……そう、だな…うん!分かったぜ提督!俺も頑張ってみるぜ!」
「おう、それでこそ天龍だ!俺も大したアドバイスはしてないけど、いい返事が聞けるといいな」
「へへっ♪んじゃな提督!また来るぜ!」
「おうよ♪」
そう言って天龍は執務室を後にした。天龍がいなくなってから提督は…
「……いやでも邪王神眼か、駆逐共なかなか分かってんじゃねーか、俺の左手が疼くはもう古いか?」
あの中二病単語が頭から離れずにいた。
「……久しぶりに奴と遊ぼかな~」フフッ
ちなみにこの提督は中二病関連が大好きである。