とある鎮守府での日常の出来事   作:YUDAI

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提督と天龍との日常 その1

「提督、ちょっと相談があるんだけど…」

 

そう言って、ぼーっとしていた提督の元にやってきたのは天龍。だが、いつもと違ってすこし元気がないように見える。

 

「おー、お前が相談なんて珍しいな?どうした?」

 

「…いや、そのな」

 

「?」

 

何故か言いづらそうな天龍。

 

「て、提督から見た俺って…どんな感じの人に見える?」

 

「え?」

 

「い、いやホラ、元気な感じとか、明るい感じとか…」

 

「あー、どんな感じ?………まず、今自分でも言ったけどいつも元気な感じはあるよな」

 

「うん…」

 

「姉御肌で意外と頼りになる」

 

「お、おぉ…」

 

「さらに面倒見がいい。よく駆逐艦の娘達と遊んでくれてるもんな。そのおかげで俺の負担もすこしなくなったし、助かってるよ」

 

「ヘヘッ、別に俺はそこまでの事はしてないと思うけどな………けど、そうか…提督には俺がそんな感じに見えるのか…そっかそっか」テレ

 

「日頃仕事ばっかでなかなか会えなかったもんな、改めて礼を言うよ、ありがとう…」

 

「お、俺は提督にそんな事言ってもらいたくてここに来たわけじゃねーよ!……けど、うん……こ、こちらこそ?」///

 

顔を赤く染めながら言う天龍。話を戻す。

 

「で?相談ってのは?」

 

「…あぁ、えーっとな……」

 

「うん」

 

 

「俺が皆から中二病って思われてる感じをどうにかしたい」

 

 

「………ぉー」

 

「前に龍田にこう言われたんだよ」

 

 

『天龍ちゃんったら、相変わらずの中二病ぶりね~♪流石だわ~♪』

 

 

「…って」

 

「うん」

 

「面と向かって言われると、ちょっとくるものがあって…」

 

「うんうん」

 

「最近になって自分でも気になりはじめてさ…」

 

「うんうんうん」

 

「…どうしたらいい?」

 

「………あのね、悪いけど…俺もそうなのかな?っては、前から思ってたよ?」

 

「!……ぅ~マジか~…」

 

「でもそれは見ていて面白かったって意味よ?決して馬鹿にしているとかじゃなくてな」

 

「…けど、なんか複雑だぜ~」

 

「…眼帯してるからじゃね?」

 

「でもこれ取ったら下の傷見えちゃうんだよ」

 

「あー、外見だけ中二病にはもってこいだな」

 

「もう馬鹿にしてない?」

 

「してないしてない!…でも改めて見るとその傷痛々しいなぁ~、じゃ片目は見えないんでしょ?」

 

「ん、まぁね…けどもう慣れたから日常には支障ないけどな」

 

「そっか……何か思い出させちゃったかな?ごめんな、話しも反らして」

 

「いーよ別に…気にする事でもないし」

 

「そう言うんだったら、中二病も気にしなくていいんじゃね?」

 

「それとこれとはまた別なんだよ!ったくよー!」

 

「悪い悪い……ところで駆逐艦達とは何をして遊んだりしてるんだ?すこし気になってな」

 

「…ん?この間はガキ共の要望でヒーローごっこやったな。俺はラスボス役で」

 

「他の悪者役は誰やったの?」

 

「いや、俺1人だけだよ?」

 

「え?」

 

「俺だけ悪者であとは正義者」

 

「お前1人だけでやったの?…何?この地上征服するぐらい俺1人で充分だぜ的な?もう仲間なんか必要ねーよみたいな感じ?」

 

「いや、今回ガキ共から渡された台本の配役がそうなってたから」

 

「今回?毎回台本作ってんの?駆逐艦の娘が?」

 

「うん」

 

「うわ、ただの遊びかと思ったらそういうわけでもなかったってゆーな」

 

「ちなみに台本作ってるのは暁な、何故かいつも俺の配役だけ悪者なんだ。1人で」

 

「まぁ、一応まだ子どもみたいなもんだからなぁ~、何となくそうするのも分かるよ」ハハッ

 

「台詞もちゃんとあるんだよ」

 

「へぇー!どんな?…左目が疼くとか?フフッ」

 

「いや、左手首を右手で掴んで、俺の邪王神眼がっ‼って」

 

「ふははははははは!!!訳分かんねー!!」

 

「笑ってんじゃねーー!!」

 

「いや、だって!神眼って眼なのになんで手なんだよ!(笑)」

 

「知らねーよ!俺は台本通り言っただけだっての!」

 

「ふははっ…あーおもしれー、やっぱ天龍お前いいわ(笑)」

 

「…オイ提督、ものには限度ってものもあるよなぁ~?…あぁっ!?」

 

「っ!…ゴホンゴホン、すまん天龍…さすがに調子に乗りすぎた」

 

「ちっ、たく」

 

「でも今の話で分かったような気がする……お前、もしかしたら駆逐達からも中二病って思われてるんじゃねーか?」

 

「!!……それホントか?」

 

「あくまで俺の予想だからホントかどうかは分からねーよ。けど、あいつらまだ子どもだろ?なら、俺とは違った思いを持ってるかもしれないしな…大人と子どもが考えてる事は全くのべつものだよ」

 

「…うーん、駆逐からもそう思われてるかもって思うと、余計に気になっちまうぜ…」

 

「まぁ、そんなに気になるってんなら直接本人達に聞けばいいんだよ」

 

「うぇっ?それはちょっと…」

 

「多分大丈夫だと思うぞ?…まぁ、龍田とかに聞くのはさすがにアレだけど、ガキンチョ共なら案外予想外なこと言ってくるかもしれないしな」

 

「そう…かなぁ?」

 

「向こうもお前に対する悪い印象とか持ってないって!…いつも一緒に遊んでやって仲いいんだろ?なら、そのくらいの事は信じてやれよ…」

 

「……そう、だな…うん!分かったぜ提督!俺も頑張ってみるぜ!」

 

「おう、それでこそ天龍だ!俺も大したアドバイスはしてないけど、いい返事が聞けるといいな」

 

「へへっ♪んじゃな提督!また来るぜ!」

 

「おうよ♪」

 

そう言って天龍は執務室を後にした。天龍がいなくなってから提督は…

 

「……いやでも邪王神眼か、駆逐共なかなか分かってんじゃねーか、俺の左手が疼くはもう古いか?」

 

あの中二病単語が頭から離れずにいた。

 

「……久しぶりに奴と遊ぼかな~」フフッ

 

ちなみにこの提督は中二病関連が大好きである。

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