とある鎮守府での日常の出来事   作:YUDAI

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★提督と加古との日常 その2

トントン

 

「は~い、どうぞ~」

 

「よ~っす、失礼するよ~」

 

執務室へノックをして入ってきたのは加古。提督も彼女を待っていたかのようだった。

 

「……よし、来たな。んじゃ始めるか」

 

「え、ここでやるの?」

 

そう言って提督はデスクの引き出しからタブレットを取りだし上に置く。

 

「今の時間帯なら近くに他の娘達はいないはずだから、まぁ執務室でも大丈夫だろう」

 

「本当に?別な場所にした方がいいんじゃない?」

 

「まぁ、そうしたほうが本当はいいんだろうが…移動が面倒だし」

 

「まぁ、提督がいいなら別に構わないけど…」

 

「一応聞くけど、加古は練習とかしてきた?」

 

「まぁ、少しはやってたよ?古鷹にバレないようこっそりとね」

 

「あーなるほどね………んじゃ、とりあえず練習開始だ!」

 

そんな会話をしつつ提督はタブレットに動画を流しはじめた。

 

「まずは出だしのこの手の動きだな。どっかの国でもやってそうなこの動き」

 

「ほーい」

 

動画に合わせて2人もそれと同じ動きをする。

 

~~♪~~~♪

 

「それなりにできるな」

 

「そだね~」

 

「次ぎは 営みの からな」

 

「ほいほい」

 

~~♪~~~♪

 

「これも大丈夫そうだな」

 

「みたいだね」

 

「次ぎは 意味なんか の部分からな」

 

~~♪~~~♪

 

「これも大体オッケー…案外俺らできてんな?」

 

「まぁ、そりゃ多少は自分達で練習してたし?」

 

「それもそうか…次は 物心ついたらふと からか」

 

~~♪~~~♪

 

「この軽く飛びながら手を横に動かすところ、ちょっと恥ずかしいな//」

 

「そーお?あたしはちょっと面白いと思うけど、こうピョンピョンって♪」

 

「あー……笑顔でそんな事するお前、最高にかわいい?わ~」

 

「ちょっ、そんなストレートに/// ていうか何で かわいい? なの?」

 

提督の急な発言に頬を少し赤くする加古。

 

「いや、俺の中ではお前のイメージはかわいいよりも、かっこいいってイメージだからよ」

 

「あたしがかっこいい?…まぁ、それも悪い気はしないけど…」

 

「うん、かわいいしかっこいいよ、…かっこかわいいよ」

 

「ぅーん/// ほ、ほら!いいから練習練習!///」

 

提督に練習を促す加古。

 

「んじゃ、次からサビの部分だな」

 

「サビからの振り付けが、この曲の見所だよね~♪」

 

「そうだな…どうする?ちゃんとあの部分は向かい合ってやるか?」

 

「当たり前じゃん?そこが一番の見所なんだから」

 

「オッケー、それじゃ」

 

~~♪~~~♪

 

「こうで…こうやってと…」

 

「こう…からのこうで」

 

「指の混ざり♪」テイトク

 

「頬の香り♪」カコ

 

「「夫婦を越えてゆけ♪…からの!」」

 

《二人を越えてゆけ♪》

 

互いに向き合って指をつき出す。

 

「「///」」

 

《一人を越えてゆけ♪》

 

~~♪~~~♪

 

「……と、こんな感じか?」

 

「なかなかいい感じじゃん!さっすが、あたし達だね♪」

 

「でも…あの部分は流石にちょっと恥ずかしかったな///」ハハッ

 

「そりゃ~……まぁ、ね?///」フフッ

 

お互いに顔を少し赤くする。

 

「……よし!んじゃ全部通しで一回やってみるか!」

 

「おっけー!」

 

動画は無しで、曲だけ流す。

 

~~♪~~~♪

 

《営みの♪町が暮れたら色めき♪》

 

「よっ…」

 

「ふっ…」

 

《意味なんか♪ないさ暮らしがあるだけ♪》

 

「ほっ…」

 

「やっ…」

 

《物心ついたらふと♪見上げて思うことが♪》

 

「やっぱここも恥ずかしいな//」ピョンピョン

 

「フフッ♪いーじゃん♪」ピョンピョン

 

《胸の中にあるもの♪いつか見えなくなるもの♪》

 

「~♪」

 

「~~♪」

 

《恋をしたの貴方の♪》

 

「指の混ざり♪」テイトク

 

「頬の香り♪」カコ

 

「「夫婦を越えてゆけ♪…からの!」」

 

《二人を越えてゆけ♪》

 

「「フフッ//」」ユビサシ

 

《一人を越えてゆけ♪》

 

~~♪~~~♪

 

曲が終わり静止する2人、提督が叫ぶ。

 

「………完璧だ…!最っ高の出来じゃあないかぁ!なぁ加古!」

 

「あぁ!思ってたよりも楽しく踊れて本当に最高だったよ!」

 

「加古のキレッキレな動きも良かったぜ!流石だなぁ!」

 

「へへっ♪、あたしもやる時はやるんだよー!いつも寝てばっかりな奴だと思うなよー!」

 

「ああ!だが確かに見直した!コレで古鷹のことも少しは見返せるんじゃないか?」

 

「古鷹がこの事知ったら、どんな顔するだろうな~♪ちょっと楽しみになってキタ!」

 

お互いに意外な出来の良さに、はしゃぎ始める提督と加古。

 

「よし!じゃあ今度はコレを皆の前で見せるのが目標だな、提督!」

 

「ハハハ!……うぇ?マジでやんの?」

 

「だから前にやろうって言ったじゃん!ここまで出来るのにやらないのは勿体無いって!…それとも、他の娘も誘って何人かでやってみる?あたしはいいよ♪」

 

「待って待って!話し勝手に進みすぎよ!?そんな大事にしなくてもいいって!」

 

「あたしがやりたいの!その………提督と一緒に///」

 

「いや、でも……え?」

 

予想外の言葉にキョトンとする提督。

 

「……あたしってさ、よく皆から昼寝ばっかしてる奴だって思われてるじゃん?」

 

「そう…なのかな~」

 

「まあ、あたし自身そう思ってはいるんだけどね」ハハッ

 

頭を掻きながらそう言う加古。

 

「毎日がいつも眠いばっかで、事あるごとに昼寝しては古鷹や他の皆に迷惑かけてばっかり……自分勝手にさ」

 

「……………」

 

「でも、今提督と一緒に踊ってみて思ったんだ…あたしにも昼寝以外にやりたいって思える事が出来たって!」

 

「………うん」

 

「だから…その…キッカケ?みたいなものを作りたいなぁ~?っていう感じ?だから……」

 

「……キッカケならもう出来てんじゃねーか。俺と今踊った時点で」

 

「え、あぁ…うん」

 

「周りがお前の事をどんな風に思ってるかなんては、俺は知らんし?てか、そんな事いちいち気にすることねーんだよ、あたしに新しい趣味が出来ました!…それでいいだろ、お前自身がやりたいって思いはじめた事なんだ、俺はそんな加古を祝福するよ」

 

「提督……」

 

「一緒に皆を驚かせてやろーぜ?でも、後何人か欲しいよな~さすがに」ハハ

 

「!…じゃあ!」

 

「ん、勿論やるよ♪」

 

「提督ありがとー!!」ギュッ

 

「おっとっとっとーい!おうおう随分大胆じゃねーか!」

 

提督にいきなり抱きつきはじめた加古。

 

「んふふ~♪んじゃ、約束の指切り♪」スッ

 

「おう、おけおけ」スッ

 

「「指切りげんまん♪嘘ついたら針千本飲ます♪」」

 

2人で指切りをする。

 

「「指切った!!」」プシュー‼

 

「あぁー!!マジで指切った!!なんでぇ!?」プシュー

 

「あはははは!!ホント!何で切れんだよー!」

 

原因がよく分からず提督の小指から血が噴き出した。

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