仕事の忙しさなんとかならないかな~┐(´д`)┌
楽進と別れてから1年たち遂に狼達は南匈奴の地を踏んでいた。
狼の目的はこの地を治める王、禅于と親しい仲になることにあった。窮地の際助けに来てもらえる相手が欲しかったのだ。匈奴の民は遊牧しながら暮らしているため馬術にも長けている。
機動力は間違いないし誰も匈奴と手を組んでいるなど想像しないからだ。
「さて、禅于はどこにいるのかね~」
「狼様、もう少し緊張感を持ってください」
「そうです!ここはもう匈奴の土地なんですよ!」
狼の言葉に冷静に掵里は怒りながら返した。
敵地であるのに緊張感が無さすぎると。
「だけどな愛理、掵里、俺達は仲良くなるために来たわけで争うために来た訳じゃないんだぞ?」
「しかし、話が通じる相手とはかぎりません、万が一にも襲われたりしたら」
「その時は諦て帰るさ、邪魔するなら痛い目見てもらうかもしれないけどな」
心配そうな愛理落ち着かせるように狼は答えた。
明命と颯はこの場におらず少し偵察に出てもらっていた、基礎鍛練を欠かさずこなしてきた狼達、明命の偵察に関しての技量は相当高いものになっていた。
「ですが…」
「愛理も掵里も自分達がどれくらい強くなったか実感がわかないかもしれないが、そこら辺の賊なら束になって掛かってきても問題ない、俺と明命は言わずとも判るだろ?」
「はぁ~、わかりました。」
「あ、愛理ひゃん!いいんでひゅか?!」
「掵里、確かに私達は強くなってるわ、私も早々おくれをとるつもりもないし。何より私達の手に負えない相手だったとしたら、狼様が助けてくれる、そうですよね狼様?」
「当たり前だ」
狼は少し赤くなりながらたずねてきた愛理なそうかえした。
「只今戻りました狼様!」
暫くして明命が戻ってきた。報告を聞いたがそれらしい集団は見受けられなかったらしい。となると後は颯次第。
「ピュイピュイ!」
疾風が戻ってきた、その話によれば四日ほど歩いた距離に大きな集団を発見したらしい。
恐らくその集団がそうだと判断した狼達はその集団を目指すことにした。
「明命?なぜあなたは狼様にくっついているのですか?その辺り納得いく説明を要求します」
集団を目指し移動する狼達、その最中明命は狼の右腕にくっついてい移動中だ。
愛理はそれが気に入らず真意を問いただした。
「偵察のために狼様から離れていた分を今取り戻しているのです!」
「そんな言い分が通るわけがないでしょう、離れなさい。」
「嫌です」
「離れなs」
「嫌です」
「はn」
「嫌です」
「………」
断り続ける明命にしびれをきらした愛理が鋼糸を着けた手袋取りだし両手にはめた。
その愛理の放つオーラに掵里は涙目になっている。
「愛理、俺まで巻き込まれそうな気がしてならないんだが気のせいか?」
「問題ありません、私ではまだ狼様の硬気功を破ることはできませんので」
さらりと狼の疑問に返した愛理だが巻き込まれるのは確実なようだと狼は確信した。
狼は小さくため息を吐き、愛理に左手を伸ばした。
「……どうされたのですか狼様?」
「あまり怒ってやるな、それに余り仲間内での喧嘩は好ましくない。だから皆で手を繋いでいくぞ」
「…………」
「嫌だったか?」
黙り混んだ愛理を見て少し不安そうに狼は愛理に聞いた。
「い、いえ!そのようなことはありません!!」
少し焦りながらも差し出された手を握る愛理。
それを見て頬を膨らませる明命。
そんな明命の様子に首をかしげた狼。
そんな三人を見て掵里はため息をついたのだった。