光から解放されたスタンド使いである鳥、ペットショップは周りを見渡した。
先程までいた湖の周りは無く、空には月が出ており、多くの地面に突き刺さった剣や枯れ木だけがあり、大地すら枯れ果てている場所だった。
そして、こちらに向かって小傘が走って来るのを確認した。
『真正面カラムカッテクルトハ・・・愚カ者ガ!!』
氷で小傘を攻撃しようする。
だが、発射直前にある違和感を感じた。
『(ナ、ナゼスタンドヲダシテイナイノダ。マ、マサカ!?)』
そう考えた直後、ペットショップを矢が射抜いた。
ペットショップが慌ててそちらの方を銃と弓が一緒になったような物を持った小傘のスタンド、シャドウ・メイカーがいた。
『ホ、本体ヲ囮ニシタノカ!?』
「いいえ、私も本命よ」
『何ッ!?グハァア!?』
小傘の拳がペットショップをとらえた。
それにより弾き飛ばされたが、空中で態勢を立て直した。
よく見ると先程矢で射ぬかれた個所が凍っており、止血されていた。
「成程、スタンドの使い方は十分出来ているみたいね」
小傘がそう言っている間にシャドウ・メイカーはペットショップに向けて何かを投げた。
ペットショップはそれを躱そうとするが、途中で爆発して黒い煙がペットショップを包み込んだ。
『(シ、シマッタ、早ク脱出シナケレバ・・・)』
煙の中から慌てて脱出したペットショップだが、その瞬間をシャドウ・メイカーから伸びた鎖が縛り上げた。
だが、その鎖からシャドウ・メイカーに向けて凍てつきがはしり、手元を凍らせた。
『フ、掛カッタナアホガ!!』
「し、しまった!?此奴戦いなれてやがる!?」
『コノママ身体ノ全テヲ凍ラセテヤル!!』
ペットショップのその言葉と共に手元から身体全体へと凍結個所は拡がり始め遂には顔だけの状態になってしまった。
『終ワリダ、多々良小傘ッ!!』
「『
その言葉と共にペットショップが作り出した氷に炎が飛んで来て溶けていった。
ペットショップは止めを刺す所を邪魔された怒りから小傘から目を逸らして声の方を見た。
その隙に小傘はシャドウ・メイカーの手から鎖を手放し、自分も声の方を見た。
そこには先程傷ついていた妖怪が変わった仮面を付けた人型のスタンドが立っていた。
「
「(こ、これは逆さ読み!?)助かったわ!貴方方こそ、もう大丈夫なの?」
「
ジェスター・クイーンは一つのカードをペットショップの方へ向けた。
するとそのカードが輝きだし、ペットショップが氷の中に閉じ込められた。
ペットショップが動けないのを確認した小傘は妖怪へ近づいた。
「ありがとう、助かったわ。逆さ読みの正邪さん」
「
正邪のその言葉と共に二人とペットショップを光が包み込んだのだった・・・・・・