猫がいる   作:まーぼう

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第7話

 一年二人に共同でゲームを作らせてみてはどうだろうか。

 三浦先輩にそう提案すると、ノリノリで賛成してくれた。丁度来月、有名なゲームコンテストがあるらしい。確か『かおすくりえいと』とかいったか。俺も名前くらいは聞いたことのあるやつだ。

 午後から部活があるらしく、早速告知してくると真壁と一緒に帰っていった。

 俺はそれからどうしたかというと、戸塚と一緒に夕方まで遊び倒していた。

 

「八幡よ、書店に寄りたいのだが構わぬか?」

「書店でも特異点でも好きなとこ行けよ。俺は午前中に寄ったから行かねえけど」

「あ、僕も行きたい。見たい本あるんだ」

「何やってんだ材木座、置いてくぞ」

 

 三人で駅前の本屋へ。

 ここは結構大型で品揃えが良く、駅前ということもあって人の出入りが多い。休日だが部活の帰りなのか、制服姿も多数見かける。

 

「で、見たい本って何?」

「ウム。実は『妹空』の続編が出ているはずなのだがな、我の行き付けの店では既に売り切れてしまっていたのだ」

 

 我としたことが予約してなくてな、と、なぜか照れくさそうに笑う材木座。いや、今の戸塚に聞いたつもりだったんだけど……。つうか

 

「妹空ってあれか?現役の女子中学生が書いてるとかいうやつ。お前あんなの読んでんの?」

「なっ!?貴様、あんなのとはなんだ!?」

「いやだってひでぇだろあれ」

 

 好きな作品を馬鹿にされた材木座の反応はもっともだが、正直訂正する気がまったく起きない。

 

 現役女子中学生作家が描く真実の愛。

 

 嘘かホントか知らないが、ていうか嘘だと思うが、そういうアオリで売り出されていた携帯小説なのだがもうこの時点でダメだ。小説なんだから内容で競えよ。なんで作家のプロフィール売りにしてんだ。風俗か。

 

「し、しかしだな八幡、あの作品は中高生を中心に多くの支持を得ていてだな……」

 

 そうなのである。この作品はどういうわけか高い評価を受けていた。ヒット作と呼んでいいだろう。が、

 

「ひどいもんはひどい。言っとくが読んだ上での感想だぞ」

 

 何やらわめき続ける材木座の声を聞き流しながら内容を思い出す。

 俺も評判の高さにつられて手を出してみたのだが、とにかく主人公が酷すぎる。

 浮気援交当たり前のクソビッチで、関わる男がことごとく破滅していくサゲマンぶり。

 冒頭で彼氏がいきなり事故死するし、援交で知り合った実業家は奥さんから訴えられるし、バンドマンは記憶なくすし。

 このバンドマンが本命らしいんだけど、事故やら病気やらでひたすら悲惨な目に合い続ける。入院してる間に親友に浮気されるし。しかもその浮気相手も死ぬしな。

 これでタイトルが『災いを呼ぶ少女』とかだったらまだ納得いくんだが、テーマは純愛というんだから本気で理解不能である。

 どうも、最終的に本命の相手と結ばれれば純愛、みたいに考えてるようなフシを感じられるのだが、なんぼなんでもこれは違うだろと突っ込みたい。ていうかこれ、主人公の名前が『リノ』って、作者思いっ切り自己投影してるよね。何考えてこんなのに自分重ねてんだよ。

 何より恐ろしいのは若い女性達から絶大な支持と『共感』を得ている、ということである。つうか大丈夫なのかこの国。オタク文化より性の乱れをなんとかしろよ。

 まあともかく好きな人は好き、いや、売り上げを考えると逆か。嫌いな人は嫌いな作品なのだ。

 俺には理解できないが、売れてる以上は何か良いところがあるんだろう。

 だから材木座がファンだったからといって、それは別に責めるようなことではない。というか材木座の好みなんぞどうでもいい。問題はだ。

 

「戸塚はどうだ」

「う~ん……僕はちょっと苦手かな」

 

 ぃよっし!

 ふう……これで戸塚が好きとか言ったら自分の好みを変えるために脳手術でも受けなきゃならんところだった。世界を滅ぼすのは論外だ。戸塚が好きと言う以上、世界が間違っているはずがない。

 材木座は俺の説得に失敗したためか、やや肩を落としていたが、新刊コーナーに平積みされた『妹空2』を発見して復活した。

 早速手に取ってレジへ向かう。

 本気で楽しみだったのだろう。ちょっとスキップしてる。その様はひどく気持ち悪かったが、本好きとして気持ちは理解できた。

 

「戸塚はどんな本探してんだ?」

「トレーニングの本とか。部活の練習メニューの参考にしようと思って」

「ああ、なるほど」

 

 戸塚は熱心だな。

 練習メニューなら、前に雪ノ下が組んだものが、とも一瞬思ったが論外だな。

 いや、あれはあれで間違ってないっつうかむしろ正解だと思うんだが、メニュー通りにこなすと4回死ぬからな。素振り、走り込み、腕立て、腹筋背筋をそれぞれ死ぬまでだから。あれ?5回じゃん。

 スポーツ関連の本を探して店内を回る。目的のコーナーは店の隅の方にあった。

 本棚に並んだ背表紙とにらめっこしてキュピーン!とニュータイプの勘に引っかかったものを抜き出す。

 パラパラとページを捲って戸塚の要望に添う内容のものか確認する。ほうほう、中々のおっぱいで。こっちは……世界一足の速い小学生?リア・ハグリィちゃんか。帰ったらチェックだな。いや、アスリートというのは盲点だった。

 そんな感じで何冊か中を覗いていく。3冊目で効果的なトレーニング法という特集の見出しを見つけた。

 

「戸塚、これとかどうだ?」

「あ、良さそう。それとこれかな」

 

 戸塚は俺の選んだ雑誌と、自分で見つけた専門書っぽい本を持って「じゃあ、行ってきます」と、可愛くはにかんでレジに向かった。人目が無ければ行ってらっしゃいのちゅーぐらいしちゃってたかもしれない。

 そんなアホみたいな妄想をしてしまい、人知れず虚しさにうちひしがれる。

 レジは少し混んでいて、戸塚が精算を済ませるまでは時間がかかるだろう。それまで何をしているか。

 午前中に寄ってしまったために、確認しておきたいところはあらかたチェックしてしまっている。

 ラノベの立ち読みでもしようかとも思ったが、おそらく材木座がいるだろうからなんとなく嫌だ。

 仕方ない。後ろでイチャついてるバカップルに天誅でも食らわすか。

 

 ったく、見境なく発情してんじゃねえよ。

 

 このあたりのコーナーは、店の隅だけあって人が少ない。というか来てしばらくの間は、俺と戸塚二人きりの幸せ空間だった。

 ところが本を物色している間に制服姿の男女二人組がやって来たのだ。

 女子が男の腕を引いて通路の角の、本棚の隙間のスペースに押し込み、自らも身体を密着させやがった。

 一応は周りを見回して人気が無いことを確認していたが、俺の隠行スキルは看破できなかったらしい。俺マジSINOBI。

 ちなみに戸塚は俺が体を張って隠した。否、その二人を戸塚から隠した。こんな穢らわしいものを天使の目に触れさせるわけにはいかん。

 この二人、男はしどろもどろで女子の方が積極的なタイプらしい。噂の肉食女子というやつだろうか。

 どうでもいいけど、リア充どもはおとなしい男のことを草食系って言うけどさ、草食動物ってお前らが思ってるほどおとなしくないからね?サイとかカバとかになると状況次第でライオンを殺すことだってあるし。

 閑話休題。

 とりあえず、すぐ後ろで咳払いでもしてしてやろうかと近付くと、一応はヒソヒソのつもりらしい話し声が耳に入った。

 

「……こ、高坂せんぱい?あたし、いまなんだか一瞬身の危険を感じたんですけど……」

「気のせいだ」

 

 ……今、なんつった?

 動揺を表に出さないように注意しつつ、元から薄い気配を意識して殺す。

 本を探すフリをしながらゆっくり近付き、立ち読みするフリをしながら気づかれないように横目で観察する。

 よくよく見れば、二人が着ているのはうちの制服だった。というか女子の方は、最近知り合った一年生のおっぱいメガネ、赤城瀬菜だった。

 ええ?何コレ、どういう状況?

 当たり前だが、二人は戸惑う俺に構うことなく会話を続ける。

 

「あのさあ、おまえって……」

「なんですか?」

「兄貴と仲いいの?」

「ええ~?超悪いですよ!」

「そうなの?でもおまえの兄貴は、ずいぶんシスコンみたいじゃん?」

「そうなんですよ~!きもいったらないんですよね!」

 

 地味面の男子――さっきのが聞き間違いでなければ、こいつが噂の高坂京介だろう――の問いを、一刀のもとに両断する赤城妹。哀れなり赤城先輩。同じ妹を持つ兄として同情する。

 

「いやいや赤城ちゃん。仮にもお兄ちゃんのことを、悪く言うのはよくないぜ?」

「高坂先輩、いやに兄の肩を持ちますねえ………………そ、そっか、やっぱり愛してるんだ……」

「愛してねえよ!」

 

 …………ま、まさかこいつ男にまで手ぇ出してんのか?イヤ、これはさすがに赤城の暴走だろう。そうであって下さい。お願いします。

 

「つーかおまえ、新歓会んときは、『ありがとう、ごめんね、お兄ちゃん。試合がんばって』ってな感じだったじゃん?」

「ぎゃ――ッ!忘れてくださいッ!」

 

 真っ赤になって、高坂京介の襟元を締め上げる赤城。

 なるほど。妹は妹でもツンデレタイプだったわけか。まあ、ブラコンシスコンは兄弟姉妹の義務だしな。

 

「ゲームコンテストに参加することになった件については、どう思ってるんだ?」

 

 お?

 どうやら三浦先輩は、宣告通りに行動したようだ。

 

「どうって……うーん、ここだけの話ですけど……結構楽しんでるってのが、本音です」

「そりゃまたどうして?五更とは、そりが合わねえんだろ?」

「だってチャンスじゃないですか。プレゼンで勝てば、『あたしのゲーム』を『あたし主導』で作ることになるんですよ?あたしの実力を見せつけるにはうってつけのシチュエーションですし、首尾良くゲームを完成させて、コンテストで入賞できれば――」

「できれば?」

「五更さんも、自信が付くでしょう?『ああ……こんな私でも、赤城さまの言うとおりにすれば、人と協調して、何かを創り上げることができるのね……。ありがとう、あいらぶゆー、あなたのおかげで目が覚めたわ』とまあ、そんな感じですか?」

 

 なるかボケ。頭悪いんじゃねえのかこのアマ。

 悪いやつではないんだろうが、なんでリア充ってのはこう、自分の都合を最優先でものを考えんのかね。

 多分、こいつみたいな連中にとって、こういうのは100%善意のつもりなんだろう。実際多くの同調を得ているからこそ、ここまでナチュラルに増長できる。

 だがそれは、あくまでも多数であって全てではない。それが理解できてないから、何故反発されるかがわからない。否、その理由を考えない。

 もっとも赤城のこれはそれ以前の問題という気もするが……。

 

「どーせ先輩は、五更さんの味方をするんでしょうけど。負けませんからね、あたし」

「自信がありそうだな」

「とーぜんです」

 

 二人の話はそれで終わったらしく、移動を開始した。

 俺はB・T(ぼっち・透明)フィールドを全開にして緊急離脱。戸塚と合流し、一応材木座も拾って店を出て、そのまま解散となった。

 

「ばいばい、八幡。また遊ぼうね」

「さらばだ!また会おうぞ!」

「おう。また明日な、戸塚」

「あ、あれ?八幡、我は?」

 

 戸塚と別れて家路につく。

 なんかやたら長い一日だった。

 高坂京介か……。

 正直思っていたのとは大分違ったな。

 数々の噂から、堕ちた葉山というか性格のねじまがったイケメンを想像してたんだが、思ったより地味というかハッキリいってモテるタイプには見えなかった。

 赤城と一緒にいた時の様子を見ても、それほど女慣れしているようにも見えない。まあ、その割りに動揺してる様子も見えなかったとか、あの体勢、絶対おっぱい堪能してたよねとかも思ったけど。

 何より複数人、高坂京介の直接の知人から話を聞くことができたわけだが、いずれも悪感情は見えなかった。

 やはり噂話よりは知り合いの評価の方が信が置けるだろう。

 もっとも本性を隠すのが異様に上手いだけ、という可能性もある。火のないところに、とも言うしな。

 いずれにせよ、注意を払いつつも基本ノータッチで、という方針は変わらないだろう。高坂京介がまともな奴だというなら、単に心配事が一つ減るだけだ。

 そういえば赤城の奴、高坂京介に負けませんとか言ってたな。その前にもプレゼンで勝てばとか言ってたし。

 ……プレゼンってなんだろ。多分ゲームコンテストに関係してることだと思うんだが。

 明日雪ノ下にでも聞いてみるか。

 

 

 

「プレゼンテーションの略。聴衆に情報を提示して理解・同調を得る行為を指す。企画や研究成果の発表などで用いられることが多いわね」

 

 さすがユキペディアさん。頼りになります。

 翌日の放課後、部室で雪ノ下と由比ヶ浜に昨日あったことを簡単に説明し、ついでに「プレゼンって何?」と聞いてみたところ、この言葉が帰ってきた。

 

「つーことはあれか。どんなゲームを作りたいかの説明会ってとこか」

「ゲーム研究会での話に限定すれば、その認識で間違ってないでしょうね。おそらく赤城さんと五更さんがそれぞれ企画したゲームの説明をするのでしょう」

「でも勝ちとか負けとかってなに?ただ説明するだけじゃないの?」

 

 由比ヶ浜が口を挟む。ある意味もっともな、しかし社会というものを知る者からすれば、非常に馬鹿馬鹿しい疑問だ。

 

「いいか、由比ヶ浜。ゲームを作るには色んなものが必要になる。予算とか時間とか人手とかだ。だが、当たり前だがそういったものには出せる限度ってもんがある。だからその限度をオーバーしないために、どのゲームを作るかの取捨選択をしなければならない」

「ふぇ?」

「複数の人間が同時に企画を立てた場合、どちらの企画が組織にとってより有益かを見極めなければならないわ。それを判断する為に開かれるのがプレゼンなの。だから企画した人達にとっては組織に自分をアピールする為の勝負の場とも言えるわね」

「はひ?」

「全部の企画を実行できるだけの力があればそんな必要もないんだけどな。残念ながら世の中ってのはそんな便利にできてない。俺も詳しいことは知らんがゲーム製作の終盤は修羅場と言われていて、それこそ死人が出ないのが不思議なくらい悲惨な状況になるらしい。働きたくねえなぁ」

「はう?」

「本来なら単純に企画の主旨と概要を説明する為のものだったのだけど、今では意味が変質して、同僚を蹴落とす為の場になってしまっているわね。あいつら、自分の無能を棚に上げて人の粗探しばっかり……。他人の足を引っ張るより自分を高めようとは思わないのかしら。ねえ、足引き谷くん」

「えっと……」

「ゲーム製作の現場って霊とか出やすいらしくてな、しょっちゅう金縛りになるんだと。で、幽霊見つけると『今忙しいんだ!金縛りになってる暇なんかねーんだよ!』って、数人がかりでドロップキックやらラリアットやらかまして退治すんだとさ。誰が足引き谷くんだ、なんで俺の小4のときのあだ名知ってんだよ。玉入れとかクラス全員参加なのに、負けると俺一人のせいにされるんだぞ」

「あうぅ……?」

 

 おっと、気がつくと由比ヶ浜のライフがゼロになっていた。情報量が処理能力を越えてしまったらしく、プシュ~ッと頭から煙を出している。

 

「おーい、平気か由比ヶ浜ー」

「う、うん……なんとか……」

 

 フラフラと頭を振って再起動する。

 

「えっと……つまり、五更さんと赤城さんの、どっちのゲームを作るかをそのプレゼンで決めるってこと?」

「おーよしよし、よくできました」

「ふにゅ……って違う!あ、頭撫でんなし!」

 

 一瞬、目を細めて気持ちよさそうにしたと思ったら、真っ赤になって怒り出す由比ヶ浜。ちっと調子に乗りすぎたか。我が部の誇る氷の女王さまも、冷気を纏わせた視線を投げ掛けている。

 

「比企谷くん、人生で最期に食べるとしたら何が良いかしら?」

「……何その不吉極まりないアンケート。なんのためにんなこと聞くわけ?答えるとどうなんの?」

「あなたの最期の晩餐のメニューからその品が外されるわ」

「外されんのかよ!?最期の晩餐って普通、これから死ぬ奴にせめてもの慰めとして出されるもんだろ。そんなとこで嫌がらせとかどんだけ鬼なんだよ」

「答えたくないなら答えなくていいわよ。何も出さなければ良いだけなのだし」

「だから鬼か!そもそもなんで俺が処刑されなきゃならん。罪状はなんだ!?」

「セクハラは死罪よ。私がそう決めたもの」

「何この独裁者。自由すぎんだろ……」

「大丈夫、あなたが死んでも代わりはいるもの」

「いねえよ!名ゼリフでとんでもねえパロかましてんじゃねえ!」

「……パロ?」

 

 冷気どころじゃなかった。自由の女神も真っ青である。お前もうソフトクリームでも持って校長像の替わりに立ってろよ。

 

「……むぅ~」

「……なんだよ」

 

 何故か由比ヶ浜が頬を膨らませていた。

 

「……なんかヒッキー、ゆきのんと仲良くない?」

「……お前の目はビー玉かなんかなのか?どこをどう見たら仲良さそうに見えるんだよ」

「だって!二人ともさっきからすごい楽しそうにおしゃべりしてるし!なんかズルい!あたしも混ぜてよ!」

 

 羨ましいんだったら代わってくれよホント。あと後半はともかく前半はお前が勝手にリタイアしただけだからな?

 由比ヶ浜は雪ノ下にじゃれついて、首もとに絡み付いている。雪ノ下は迷惑そうな顔をしながら拒みはしない。

 ったく、お前らの方がよっぽど仲良しじゃねえか。二人で勝手にゆるゆりしてろよ。

 呆れているとノックの音が響いた。

 

「失礼しま……失礼しました」

 

 返事を待たずにドアが開き、そこから顔を覗かせた男子生徒が、雪ノ下と由比ヶ浜を見て一瞬固まってから去っていく。

 

「ま、待ちなさい!比企谷くん、捕まえて!」

 

 おお、雪ノ下が焦ってる。それでもナチュラルに命令してくるあたりはなんつうかさすがだが。

 

「へいへい。おーい、真壁。気にしなくていいから入ってこい」

「はぁ……。それじゃ、改めて失礼します」

 

 ドアを閉めただけで立ち去ったわけではなかったのだろう。声をかけるとゲー研部員の真壁楓がすぐに現れた。


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