思いつき短編集   作:先詠む人

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 前回同様、アンケートを取ったときに上げていた魔法少女育成計画×仮面ライダーエグゼイドの作品です。

 やっている場面は元となった作品ではほんの十数ページで終わった箇所なのに、オリジナルの場面を加えたとはいえ、文字数は驚きの1万越え。

 そして主人公である彼が入ったことでいろいろと原作との違いが起きています。それはまぁ、お楽しみにしていてください。

 あと、今回実験的にとある箇所のみを限定して色を付けてみています。何かそちらについて意見がございましたら感想欄にでもお願いします。

 それではどうぞごゆっくりとお楽しみくださいませ。


魔法少女救命計画

 血のように真っ赤な夕焼けに左手をかざして目にかかるまぶしさを抑えようとする。

 

 真っ赤な夕焼けのせいで手が赤く染まっているようにも、逆光で黒くなっている中見える。普通なら、その光景に対する感想はそこで終わりだろう。

 だが、俺はその手が血まみれになっているところまでを幻視した。

 

「俺は……」

 

 黒いフード付きのコートに身を包む青年は崖際に一人で立ち続けながら呟く。

 

「俺は今でも信じてる。」

 

 誰に向けての言葉でもないその言葉を

 

「こんな血で手を汚しきってしまった俺でも”仮面ライダー”の名前を胸張って名乗れる日がいつか来ることを。」

 

 まるで自分自身に言い聞かせるかのようにそのかざした左手を握りしめながら

 

「………信じてる。」

 

 そう最後に呟くと青年は振り返り、崖際から去って行った。

 

 夕日が沈んでいく。

 水平線へと沈んでいく太陽で赤く染まった海は、彼自身がこれまで積み上げてきた罪を象徴するかのように赤から黒へと色を変えていった。

 

 

 

 鉄塔の上にある手すりに足をかけ、手すりの上に座っていた私は遅れてやってきた全体的に白で統一された薄い桃色の髪の少女へと話しかけた。

 

「スノーホワイト。さっき魔法の国から送られてきたメール見た?」

 

 スノーホワイト、遅れてやってきた白い魔法少女は私のその問いに対して

 

「ううん。見ないで捨てちゃった。」

 

 と、答えた。

 

 やっぱりかと思う。彼女はあの事件以降魔法の国のことを全く信用していない。それは私も同じだが。

 

 彼女が先ほど届いた命令(メール)を見ていなくてよかったと本心から思う。きっと彼女があのメールを見ていたら怒り狂うのは間違いなかったから。

 

 それに普段は魔法の国からの命令に従う私も流石にこの命令には従う気はさらさらなかった。

 

 魔法少女たちに魔法の国から配られる通信端末、マジカルフォンにさっき届いたそのメール。

 その中身は『つい最近その近辺で確認されたこの男を捕縛、連行せよ。最悪処分してもかまわない。』と言うもので、添付された対象の男の写真は私たち名深市の魔法少女たちにとって見覚えがありすぎる顔だった。

 

 今も開いているその画面をスノーホワイトから見えないように隠す。

 その写真に写っていたのは黒いフード付きのコートに身を包み、その画像を撮影したであろう使い魔の方へ向けて左手の人差し指を銃口、親指を撃鉄、残りの三本の指をグリップを模しているかのように構える青年の姿だった。

 

 彼には私も、スノーホワイトも返しきれない恩がある。

 それをあだで返すような真似だけはしたくなかった。

 

「何かあったの?」

 

 突然沈黙した私を心配したのかスノーホワイトが声をかけてくる。

 

「いや…なんでもない。それにメールの事なら気にしなくてもいい。私で何とかできる案件だから。」

 

 あの時散々傷ついた彼女をこれ以上傷つけないように私はうそをつく。だけど

 

「嘘……だよね。」

 

 彼女には嘘が通じなかった。彼女の固有魔法「困っている人の声が聞こえる」と言う魔法はこういう時に無意識のうちに困っていることを聞いてしまう。だから彼女にうそをつくことは不可能だった。

 

「彼がこの街に来てるんだね。」

 

 そう私に確認するかのように聞いてくる彼女に対して舌打ちこそしなかったけれどもよそを見ながらうなずくことで答えた。

 

「そして()みたいに彼を捕らえろって来たんだ?」

 

「あぁ。魔法の国(アイツら)は相変わらず自分たちに対抗できる存在を許容したくないみたいだ。あの時手を出すのが遅すぎた癖にそう言ったことだけは熱心にやってるから困る。」

 

 彼女の優しく問い詰める形で聞いてきたことに対して私自身も罪悪感を覚えながら彼女に自分のマジカルフォンを投げ渡す。

 

 投げ渡したマジカルフォンを危ない手つきで受け取り、開けたままだったメールの内容を見てやはり彼女は

 

「ふざけないで!!」

 

 と怒りに肩を震わせた。

 名深市に16人いる、いや今は”()()”と言った方が正しいか。その魔法少女の中で私と彼女が一番彼に恩を感じているのは間違いない。だけども、その私たち二人に恩人に仇を返せと命令されたらそれは誰だって怒るに違いない。

 

 そう考えたところで声が聞こえた。

 

「よ。」

 

 私たち二人以外の声が。

 

 声のした方を二人そろって私は手裏剣を、スノーホワイトはルーラを構えながら素早く向く。

 すると声のした方には

 

「いきなり物騒だな。ほれ、お土産的な感じでちょっと行った先で有名店のシュークリーム買ってきてるからそれ下ろせよ。」

 

 フードの中の顔を右手の人差し指で掻きながら左手に翠屋と書かれた箱を持つ彼が闇夜に紛れて立っていた。

 個人的にはその箱の中身は欲しい。かなり欲しいと思う。

 けれども、今先ほど受けた命令を受理している以上監視の目がこの辺りにあるのは間違いない。だから形だけでも彼とは戦うか何かをして立場を見せなければならない。

 

 横にいる彼女(スノーホワイト)もそう思っているのだろう。固有魔法を発動させている気配がある。だが、彼はこの状況に困っているだけで正直彼自身の弱点とかは聞こえないと思う。

 

 そうして膠着状態になっていると彼が突然

 

「ま、しゃーないか。そっちも立場があるだろうし、俺が何とかするかね。」

 

 と言って腰に蛍光グリーンをベースにして、ショッキングピンクで塗装された扉のようなものがついているバックルを腰に当てた。

 

 バックルから腰に巻き付くかのように黒いベルトが延びる。

 そして彼はコートの中から黒色の旧世代のゲームハードに使われていたかのようなカセットみたいなものを取り出した。

 

 無言で彼はそのカセットのスイッチを入れる。

 

ギリギリ チャンバラ!!

 

 その瞬間、三味線の音とともに大量の障子が彼の背後に現れたゲームのスタート画面のようなものから飛び出し、私たち二人の視界をふさいだ。

 

 そして障子の向こうで彼の声が聞こえた。

 

「変身」

 

 と。

 

 その次の瞬間、私の視界は上下へと延びる白い0と1で構成された光に包まれて真っ白に染まった。

 

<STAGE SELECT!!!>

 

 そう完全に視界が真っ白になる前にそんな音声が鳴っていた気がするが、相変わらずなこの奇妙な浮遊感に慣れることができないせいでしっかりと周りを確認する余裕なんかなかった。

 まぶしさに耐えられずにあの事件の最後の戦いで隻眼となってしまった目を閉じる。

 

 

 光に包まれたときにまぶしさから反射的に閉じた目を開けると、そこは日本庭園だった。

 枯山水に茶室、さらに少し周りを見れば日本家屋まである。彼は何度か私たちを巻き込んで今の行動を繰り返したことがあったが、この空間は初めてだった。

 

 そしてどうやら横にいるスノーホワイトもその光景に見とれていたらしく

 

「うわぁ~」

 

 と感嘆の声を上げている。私も素直にこのきれいな日本庭園を静かな気持で見ていた。

 

<ガッシューン!!>

 

 突如聞こえたその音で我を取り戻す。

 慌ててまた構えなおす私たち二人を見て彼は左手に相変わらずシュークリームが入っているとか言う箱を持ったまま私たちに背中を向け、

 

「ほら、上がって上がって。ここなら監視の目もないから。」

 

 そう言いながら茶室の扉をあけ放った。

 

「………」

 

「………」

 

 二人で顔を見合わせてから考える。

 そして

 

「「ご相伴にあずかります(!!!)」」

 

 結局私たちは二人そろってそのシュークリームをもらうことにした。彼が嘘をついているかどうかはスノーホワイトの能力でわかる。

 それに彼自身はうさん臭い能力(ちから)を持ってはいるものの信頼に当たる人物だというのを私たちはあの事件の時に知っていた。

 

 そう。この土地のゲームマスターをやっていた彼女の欲望で始まった()()()()()の時に。

 

 

 

「こんなのしかこのエリアでは出せなくて申し訳ないんだけど抹茶シュークリームだから大丈夫かな?」

 

 そう言いながら彼は抹茶を点てて渡してくる。

 

 確かに彼が言うように持ってきていたシュークリームは抹茶味で、彼が点てた抹茶と相性抜群だった。

 

「おいしいです!」

 

 横でそのシュークリームを食べてから抹茶を飲み、一息ついた様子の彼女が彼にそういうと彼は

 

「そかそか。よかった。」

 

 と言って顔をほころばせた。

 

 私もその顔につられて気持ちが温かくなる。

 しかし、ここまでは流されていたけれども彼に確認しないといけないことがあった。スノーホワイトにアイコンタクトを送る。彼女もそれに気づいたみたいで少し頷くと彼に話しかけた。

 

「それで大我さん。」

 

「何?あ、抹茶のお替りいる?」

 

「いただきます。なんでこの街に帰ってきたんですか?あの時、『俺はこの街にいない方がいいかも』って言って出ていきましたよね。それなのになんで?」

 

 そのスノーホワイトの言葉にシャカシャカと彼が抹茶を点てていた音が止まった。

 

 

 誰も何もしゃべらない空白の時間(とき)が流れる。

 しばらく彼自身何も話さなかったけれども、何かをためらっているかのように見えた。

 そんな彼を見てスノーホワイトは何かに気付いたみたいだけれど、私はなんで彼が躊躇しているのかわからない。

 

 しばらくの間口をパクパクさせていたが彼だったが、最終的に

 

「命日だから……な。彼らの……。」

 

 そう言って再び口を閉ざした。

 

「命日?……………っ!?」

 

 そしてその言葉で私は今日、何があった日か思い出す。

 

 あの日、まだ私たちがまだだれも手にかけていない無垢な魔法少女だったころ。

 今目の前にいる彼が必死になって逃げながら時間を稼ぎつつ対クラムベリーの突破口を探していたせいで、一度だけ戦闘しておきながらその後一向に姿を見せない彼にしびれを切らしたカラミティ・メアリが彼をおびき寄せるために大規模な大量殺戮事件を起こした日が数年前の今日だった。

 

「ここ数日はただ単に墓参りのために戻ってたんだ。それはもう今日の時点で済んだからまたどっかへ行くよ。」

 

 そう言って寂しそうに笑う彼はどこか儚げに見えた。

 

 魔法少女を救おうと必死になって彼女の目を自分自身に引き付けた結果、救おうとしていた魔法少女から狙われる羽目になった目の前にいる彼はあの日、私とトップスピードと一緒にいた。

 

 そして………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を閉じれば思い出すのはあの日の事。

 あの日救えなかった命の事ばかりだ。

 

 

 その日は命がかかった戦闘にあこがれを抱いて狂いきってしまったゲームマスターのクラムベリーがキャンディー争奪戦を引き起こさないように命がけでビートゲーマーレベル2で戦ってから数週間がたっていた。

 

 結局キャンディー争奪戦は発生してしまったが、脱落者が発生するのは俺を倒してからとなっていた。

 まぁ、その結果だけを見れば及第点と言うところだろうか。

 

 俺は16人の魔法少女全員と遭遇して生き延び、ルーラに関しては錫杖を奪い取ってへし折るという荒業で対応せざるを得なかったためにダメージを与えてしまったがそれ以外に魔法少女に関してはおおむね最初に建てたプラン通りにことを進めれていた。

 

 だが、こんなことになるとはちっとも思っていなかったんだ。

 まさか、俺を殺してさっさとキャンディーを手に入れるためにカラミティ・メアリが原作でもあったように高速道路を走る車めがけて銃弾を放ちテロを引き起こすなんて。

 

 気づいたときにはすでに手遅れだった。高速道路に殺戮の狼煙は上がっていた。

 

「くそっ!!」

 

 少し離れたところにある高速道路の方で燃え上がる黒煙を見て反射的に悪態をつく。そのまま背中側から取り出した橙色のガシャットを握りしめ、起動させようとしたところでガシャットを握っている右手を優しく、しかし強くつかまれた。

 

「おい、お前まさかあそこに行くつもりじゃないよな?」

 

 黒いとんがり帽子をかぶった魔法少女であるトップスピードはそう言って俺の目を見ている。

 その後ろにはこちらを横目で見ているその時はまだ隻眼隻腕となっていないリップルの姿があった。

 

「あぁ。あの場に誰か助けを求めている人がいるのは間違いない。それに、行かなくて後悔するなら行ってから後悔したいんだ。」

 

 トップスピードの青い目を見てそう俺が告げると

 

「ん~しゃーねぇ!付き合ってやるよ!リップル行くぞ!!」

 

 そう言って俺から手を離した彼女は箒をどこからか取り出し相棒である少女の名を呼んだ。

 

「………別に私たちが行く必要もないだろ。狙いはそいつなんだろ?」

 

「いいからいいから!!」

 

「チッ」

 

 わずかな間トップスピードとリップルは言い争っていたが、結局トップスピードの押しにリップルが根負けする形で決着がついた。

 

「ほら、お前も乗せてやろうか?」

 

「重量オーバーだろうが。こいつを乗せるなら私は降りるぞ。」

 

「あ、忘れてた…。一人で私たち同じ速度で行けるかい?」

 

 箒に乗ってこちらへと手を伸ばしてからそんな会話をする二人を見て俺は

 

「別に問題ねぇよ。俺にはこれがある。」

 

 そう言って握っているガシャットを持つ手を顔の前、正確に言うと顔の若干左前まで動かし、起動した。

 

 ジェットコンバット!!

 

 起動音が流れるのと同時に背後にジェットコンバットのゲームスタート画面が現れる。

 俺はそれを確認することなく某オレンジの鎧武者へ変身するかのように体を大きく回しながら左手を引き寄せ、まるで右腰に刀を納めるかのような動きをした後、叫ぶ。

 

「変身!!」

 

 引き寄せた左手にガシャットを持ち替えて大きく上に左手を振り上げる。

 

 そのまま持ち上げたガシャットを腰に巻いているゲーマドライバーの2スロットあるうちの中心に近い方に差し込み、左手を一度顔の右側へと動かし、勢いよく左横へと振りきった。

 

Let's game(レッツゲーム)! メッチャゲーム! ムッチャゲーム! What's your name(ワッチャネーム)?>

 

 音声とともに体を囲むかのように現れた13個ある窓の中から勢いよく振った手を左側にあるオレンジ色の枠で囲まれたプレートへ叩き付ける。

 

 叩き付けられたプレートは<SELECT!>と言う文字が浮かび上がるのと同時に回転しながら光の粒子となって俺の体にまとわりついた。

 

 光の粒子が俺を包み終わった後そこには3頭身の白を基調としてオレンジ色の装甲で所々覆い、頭頂部を黒色のミサイルの弾頭のような形をした何かが立っていた。

 

「ぷ!」

 

 その姿を見たトップスピードがつい笑いをこらえきれなかったかのように笑う。箒の後ろに乗っているリップルはそんなトップスピードを冷めたような目で見てから、俺の方へあきれた視線を浴びせた。

 

 しかし、俺の動きはそこで止まらない。

 

「笑ってる暇があるなら置いていくぞ!戦術パターンⅡ!!」

 

 トップスピードたちがいる横を駆け抜けながら先ほど振り切った手でゲーマドライバーの扉のようになっているショッキングピンクのカバーについている持ち手を握り、引っ張る。

 

 扉のようになっているそのカバーは引っ張ったことで開かれ、その内側に置かれていたスクリーンを表出させた。

 

<ガッチャーン!! レベルアッーープ!!!>

 

ジェッート!!ジェッート!!コンバァットォー

 

 前へと駆けながら体を砲弾に見立て、この場から飛び出させるかのように飛び上がりながらドライバーのスクリーンから空間投影されたガシャットのクリアパーツにも描かれている画面へと踊りこむ。

 空間投影されたスクリーンを潜り抜け、音声が流れ終わるころには体を回転させながら俺の姿は3頭身だったレベル1から、ジェット機を模したようなレベル2へとレベルアップしていた。

 

 レベル2に変身したことで可能になった高速飛行で勢いよく高速道路との距離を詰め、一度通りすぎる。その際に廃ホテルのような建物の上を通過したが、そこに西部劇のガンマンのような恰好をした女性がスナイパーライフルらしき物体を構え、弾丸を放っているのが見えた。

 

「!?」

 

 空中でインメルマンターンを行い進路を反転、そのまま少し上に上がった高度から一気に廃ホテルを爆撃しにかかる。

 

 ジェットコンバットはもともと航空機で戦闘するゲーム。本来ならばレベル3用のガシャットとして使うのが正解なのだろうが、俺はレベル2用ガシャットを何故か起動できなかったためにこうしてレベル3ガシャットを使って変身していた。

 

「うらぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!」

 

 高速で両脇の方に現れているガトリングを乱射する。

 その弾はガンマン風の魔法少女、カラミティ・メアリへ数発中り、<Hit!>の文字を何か所も出現させた。

 

 一度、勢いがついているために通りすぎ、再びターンしようとしたところで

 

「ッ!?」

 

 ホテルの上の銃を構える()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 危険を感じて即座に飛行進路を変えて避けようとする。しかし……

 

 

 

 

<Hit!!>

 

「がっ!!」

 

 胸から火花が散り、残りの体力、HPを示すライダーゲージが勢いよく減少する。

 

 直撃弾の影響で俺はそのまま落下し始めた。しかも、直撃したのは胸のほうだけではなかったらしくゲーマドライバーが腰から離れてしまう。

 体から白い粒子が立ち上る。

 

<ガッシュート!!!>

 

 そんな音声が聞こえた。

 このままであれば俺は落下しながらカラミティ・メアリの追撃を受けて死んでいただろう。

 そう()()()()()()()()()()()()()()の話だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何やってんだ!バカ!!」

 

 黒い手袋に包まれた手が変身が解除されながら落下していく俺の手を掴み、勢いよくその場から離脱する。

 

「え?」

 

 その寸前に銃弾が被っていた俺のフードの留め具を掠りそれを破壊、スピードによる風で被っていたフードが外れ、フードで隠していた顔があらわになった。

 

 そんな状況で呆然とする俺を彼女は原作だとリップルをいつも乗せている時のようにそのまま自分の箒の後ろへ座らせた。

 

「勝手に突っ込んでしかも何で死に掛けてんだよ!アンタの話を聞いて私たちも協力するってさっき言ったばかりじゃねぇか!!」

 

 その場を少しだけ離脱したところで着陸し、俺を怒鳴りつける。

 

「………でも。俺は……」

 

「デモもなにもねぇ!!魔法少女に対抗できるのは魔法少女ぐらいだろ?アンタと言う例外を除いてはな。」

 

「それは事実だろう。けど、()()狙われてんだ。俺が動かないとアイツは。あの化粧無駄に濃いトリガーハッピーは止まらない!!それにあんたもあんただ。『半年は死ねない』ってさっき会った時言ってたよな。それって…」

 

 俺は振り向いた彼女の目を見てはっきりと告げ、さらに言葉を続けようとしたが

 

「おい黒フード、落ちたの拾っといた。受け取れ。」

 

 その言葉とともにこちらへと気の上を駆けながらやってきたリップルが俺の顔めがけてゲーマドライバーとジェットコンバットガシャットを投げつけてきて、そのままトップスピードと話し始めたことで続けようがなくなった。

 

 彼女自身の能力で確実に届いたそれをキャッチしながらつい耳を澄ます。

 遠くからは未だに爆音が聞こえている。

 

 魔法少女であるトップスピードとリップルの場合は五感が研ぎ澄まされるらしいから下手したら巻き込まれた人の悲鳴も聞こえているのかもしれない。

 

 一度目を閉じる。

 

 脳裏に浮かぶのはこの世界の中心は彼女たち魔法少女だからと中心に立たずに陰に徹しようとしていた自分。

 それは間違いじゃないだろう。実際陰に隠れながらクラムベリーの妨害と突破口探しを繰り返していたせいで俺の身体へのかなりダメージと引き換えに渇きを満たしたいという理由で襲われていた彼女を助けることができた。

 だけど、それでいいのだろうか?

 

 今俺は自分から死のゲームに首を突っ込んでむしろ被害を増加させているのかもしれない。

 

 今この時点で俺が最初に建てた()()()()()と言う条件は破棄されてしまっている。

 

 そして俺はすでにこの物語の中心人物の中にカウントされてしまっている。標的(ターゲット)として。

 

 

 真っ暗な部屋の中心にぽっかりと照らされているわずかな空間。

 

 そこに立っているのは現在15人となった魔法少女たち。

 

 それをそばからずっと見ていた俺だったけど

 

「俺も………

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()?」

 

 イメージの世界の中で俺は今、ライトによって照らされている円の中へ足を踏み込んだ。

 

 目を開き、イメージの世界から現実へと帰還する。その時、5()()()()()()()()()()が流れた気がした。

 

タドルクエスト!

 

バンバンシューティング!!

 

爆走…バイク!!!

 

タドールファンタジー

 

バンバンシュミレーション!!

 

 その瞬間俺の背後に5枚のゲーム起動画面が重なり、一瞬だけ宝箱やドラム缶、トロフィーが周囲に現れて消えた。

 

「な……なんだぁ?」

 

「……」

 

 周囲を見渡すと無言で武器を構えるリップルとそんなリップルにかばわれるかのように急に周囲に起きた現象に困惑しているトップスピードがそこにはいた。

 

「迷いとかは振り切れた。こっからは失敗なしで全部終わらしてやる。これは俺の責任だから。」

 

 そう言って最初はゆっくりと、だんだん全力疾走へと速度を変えながら歩を進める。後ろから聞こえる声も耳に入るだけで通り抜けていくだけだった。

 

 ザッザッ!!と茂みを掻き分けながら走る。

 

 そしてまだあの廃ホテルからそれほど離れた位置ではなかったのですぐに廃ホテルのそばについた。

 

 俺の爆撃で半壊した屋上の端の方で未だに狂乱の声を上げながら銃を乱射しているカラミティ・メアリの姿が見える。

 

 その姿を見てすぐに息を吸い込み、そして

 

「俺はここだ!だから関係ない奴らを巻き込んでんじゃねーよこのくそばばぁ!!」

 

バンバンシューティング!!

 

 叫びながら左手に握りしめる紺色のガシャットを銃を突きつけるかのように構え、起動スイッチを押し込んだ。

 

 軽快な音楽とともに背後に浮かび上がったバンバンシューティングの起動画面から大量の紺色と緑色でカラーリングされたドラム缶が飛び出し配置されていく。

 

「やっと来たのかい…待ちくたびれたよォ!!」

 

 屋上の方俺の声を聴いたカラミティ・メアリはそう叫びながらこちらへと照準を合わせた。

 

 その一方で俺は左手に持っていたガシャットを右手に持ち替え、持ち手のグリップに指を通して回しながら右から顔の左すぐ前へと動かし

 

「変身。」

 

 先ほどまでとは違って静かにそう言い、冷静にゲーマドライバーの内側のスロットへと握っていたガシャットを刺し込んだ。

 

Let's game(レッツゲーム)! メッチャゲーム! ムッチャゲーム! What's your name(ワッチャネーム)?>

 

 音声がなり始めるのと同時にこちらへカラミティ・メアリの放った銃弾が跳んでくる。それに対して俺はガシャットを刺し込んでから右側へと突き出した右手を銃を構えるかのような形で突き出した。

 

<ガシャコン…マグナム!!>

 

 すると俺の周りに13個の窓とは別に銃の絵が描かれている窓が現れ、突き出している右手の前で実体化しながら止まるのと同時にそこに被さるかのようにライダーアイコンも重なって<SELECT!>の文字を躍らせた。

 

 完全に変身が終わる前に握りしめたガシャコンマグナムで跳んでくる弾めがけて速座に対応する。

 

 ガシャコンマグナムから飛び出した光弾はすべて的確に跳んできていた弾に直撃し、その弾を打ち消した。

 

「ふっ!!」

 

 それに安心することもなく、勢い良く廃ホテルの壁へと足をつけそのまま上へと駆け上がり始める。

 元々半壊していたこともあり、途中に足場となる出っ張りは何か所もあった。

 それらの中で屋上(うえ)へと最短距離で上がれる道筋を探しながら駆け上がった。

 

 駆け上がった屋上にはカラミティ・メアリが銃_確か某蛇のソリッドなゲームにも出てたAK47だったか?_を構えて立っていた。

 

 仮面の奥で一瞬だけ口の端を引きつかせながら即座にロールして射線から外れる。

 

「なんだいその丸っこい姿はァ。」

 

「っ!!」

 

 そう言いながらカラミティ・メアリが放った弾丸は俺のロールしながら車線を避けようとしている手元からガシャコンマグナムを弾き飛ばした。

 そのまま跳んできた第2射の威力で屋上の入口へと叩き付けられる。今回変身が解除されなかったのはただの運だろう。

 背中の痛みに耐えながら片膝を立ててしびれた右手を持つ俺の今の姿はスナイプレベル1。まぁ、丸っこいのは事実だし、三頭身だ。だからこそ思う。()()()()()()()()と。だが、()()()()()()()()()()と。

 

「分かっているのかい?坊主。」

 

 そんなことを俺が考えているとは露知らずそう言いながらカラミティ・メアリはこちらへと歩いてきた。

 

「カラミティ・メアリに逆らうな。」

 

 そして手に持ったトカレフで俺の眉間へと照準を合わせながら続ける。

 

「カラミティ・メアリを煩わせるな。」

 

 そうやって迫ってくる狂気に満ちた女の前で俺は左手でドライバーのグリップを握った。きっとこの不意打ちで得ることができるチャンスは……一瞬だけだ。

 

「カラミティ・メアリをムカつかせるな。」

 

 そして

 

「第弐戦術」

 

 俺のすぐ目の前までやってきたカラミティ・メアリが勝ち誇ったかのような笑みを浮かべた瞬間俺は握っていたドライバーのグリップを引っ張りスクリーンを開放した。

 

<ガッチャーン!!レベルアーップ!!>

 

ババンバン!バンババン!!(イェー!)バンッバンシューティングゥッ!!

 

 レベル1のみが纏っているといってもいい白い装甲を弾き飛ばしながらレベル2へと姿を変える。そしてそのまま横に飛びながらバンバンシューティンガシャットをドライバーから抜き出し先ほど弾き飛ばされたガシャコンマグナムへと刺し込みながらしっかり握りしめ、一気に迫りながら突き付ける。

 

 

 その一方で俺の殺気に反応するかのようにこちらへと俺がレベル2へ変身したときの光で目をやられた様子のカラミティ・メアリもこちらへ持っていた銃を突き出した。

 

「うぉおおおおおおおお!!!!!!!」

 

 

バンバンッ! クリティカル……フィニーッシュ!!

 

「あぁぁぁぁああああああああ!!!!」

 

 ターン!!

 

 

 廃ホテルの屋上で電子音と甲高い音が鳴り響く。

 

 

 立ったまま硝煙を燻ぶらせる銃口を俺へと構えているカラミティ・メアリに対してガシャコンマグナムをそれに交差するかのように左手で突き付ける俺。

 

 バタン

 

 何かが崩れ落ちる音がした。

 

 崩れ落ちたのは長い髪を幽鬼のようにぼさぼさに振り乱した女。

 最後に立っていたのは………………俺だった。

 

「はぁ………はぁ……」

 

 変身を解除し、肩で息を切らしながら震える左手を右手で抑え込む。

 

 俺はその日、初めて()()()()()

 

 その現実を認識し、体が震えだす。

 だけど、場はそれを待ってくれなかった。

 

 トプン

 

 何かが水に落ちる音が聞こえた。

 

 不意に感じた殺気に反応して反射的に右手にガシャコンバグヴァイザーをチェーンソーモードで展開しながら突き出す。

 

 すると先端に薙刀のような武器が直撃した。

 

「ん……失敗した。これじゃあルーラになれない。」

 

 水着にゴーグルをつけ、どう考えても普通なら痴女認定待ったなしの格好をした少女が薙刀のような武器を持って立っていた。

 

「スイムスイム……だったか?」

 

 俺がそう尋ねるも目の前の少女は俺の言葉を無視して

 

「たまたちと合流しなきゃ。言うことを聞かない手ごまって要らないよね。」

 

 そう言って床へと沈み始めた。そう、()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 その光景を見て、ふと思い出す。

 

(そう言えばトップスピードの死因って………マズイ!!)

 

 少し動かすだけでも激痛が走る体を無理やり動かして俺はオレンジ色のガシャットを再び起動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 いきなり走って行った黒フードを追いかけようとトップスピードが箒に乗ろうとした瞬間、刀へと変身したミナエルを持ったユナエルが襲い掛かってきた。

 

「お前ら何やってんだよ!?今はそれどころじゃないだろ!」

 

 突然の襲撃に対してトップスピードが困惑の声を上げる。しかし、その声を無視して二人はなお襲い掛かってきた。

 

「魔法少女同士でつぶしあって何なるんだ!!」

 

「トップスピード無駄だ。こいつら……もう正気じゃない!」

 

「「アハハハハハハハ!!!」」

 

 苦無でこちらへと振り切られた刀を受け止めつつトップスピードをかばうように立つ。その際に周囲の人影を確認したが、今目の前にいる二人以外誰一人気配を感じることはなかった。

 

 その瞬間までは

 

 ザパァ!!

 

 ガキン!!!

 

 甲高い音が後ろから鳴り響く。先ほどまでよりもさらに力を込めてくるユナエルの腹を蹴り飛ばして振り向くとそこには

 

「やらせるかよ……」

 

 そう言いながらトップスピードへ振りかぶられた薙刀のような武器を右手に持った何かで受け止めている黒フードがいた。

 

「妊婦を殺させやしねぇよ!!!」

 

 そう叫びながら黒フードは左手に黄緑色のものを握りしめて勢いよく右手につけているものへそれを刺し込んだ。

 

ド・ド・ドレミファソッラッシッドッ! OK! ドレミファビィートォー!!

 

 そんなリズミカルな音声が流れた次の瞬間薙刀のような武器に触れていた右手につけた何かが甲高い音を立て、武器を弾いた。

 

「らぁぁぁああ!!!!」

 

 そして黒フードはそのままやけに明るい黄色の光を放っているその右手の何かを前後を回転させながらスイムスイムに突き付けた瞬間……

 

 黄色い色で可視化された衝撃波が周囲一帯に撒き散らされる。

 

 そしてスイムスイムは勢いよく吹っ飛んでいき、それに対して黒フードはその場に崩れ落ちた。

 

 ユナエルたちは一瞬何が起きたのかわかっていないようだったが、次の瞬間スイムスイムの飛んで行った方へ跳んで行った。

 結局私は唯一の友人が殺されかけたその時、何もできなかった。

 守ったのは標的で、追われるはずの男だった。

 

 

 

 

 

「ぼちぼちかな。」

 

 私があの日のことを思い出してふと感傷に浸っていると目の前にいる彼はそう言って立ち上がった。

 

 あの後、トップスピードが引き取ってしばらく経ってから回復した様子を見せた黒コート_大我と私たちはその後も戦い続けて最終的に全員生き残った。

 

 今はトップスピードは産休として魔法少女活動をお休み中で、横にいるスノーホワイトの友人であるラ・ピュセルとハートゴア・アリスも魔法少女として活動している。

 他の魔法少女は記憶の消去を願って舞台から降りたものもいるが、彼との戦闘で命を落としたものもいた。

 

 それが原因で彼は今も魔法の国から追われている。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()と言うのが原因で。

 

 ラ・ピュセルは一度その命令が来た時の対応の違いのせいでスノーホワイトと大喧嘩し、今も仲違いしたままだ。

 その一方でハートゴア・アリスはスノーホワイトの意見に何も言わずに従い、私が動けないときは彼女とコンビを組んでいる。

 

「シュークリームはスノーホワイト。君に渡しておくから他のみんなにもよろしく言っといて。あと、リップルはあんまり無茶しすぎんなよ。一応トップスピードの家に先にあいさつしに行ってきたけどトップスピードが心配してたぞ。」

 

 そう言ってニヤリと笑ってから彼はずっとつけていたドライバーを外す。

 

 電子音が聞こえ、世界が縦に引き伸ばされる。

 

 数瞬の瞬きの果てに私たちはさっきの鉄塔の上に立っていた。

 

 ふと、殺気を感じてそちらを向く。

 そこには大きな大剣を持った少女が立っていた。

 

「黒フード、お前を捕縛する。」

 

 その少女の名はラ・ピュセル。

 今は魔法の国の警備部門についた今もなお彼を狙う魔法少女の一人。

 彼女が大我のことを黒フードと呼ぶのは単純に彼の名前を知らないから。

 

 彼の名前を知っているのはトップスピードと私、そしてスノーホワイトとハードゴア・アリスの4人だけ。

 

 彼自身があまり名前を知られるのを良しとしていないから私たちも彼の名前を外では呼ばない。

 

「無礼を承知で言うけれども命令は受けているだろう?スノーホワイト、手伝ってくれ。頼む。リップル、君もだ。」

 

 そう言ってラ・ピュセルは大剣を上段に構え、大我の動きに注視していた。

 

 変身のために少しでも動けばすぐに行動する。そんな無言のプレッシャーがかかっているそんな状況でも目の前にいる大我は余裕そうにしている。

 

「…………」

 

 いや、案外そうでもないらしい。目が泳いでいた。

 

 そして………

 

「ま、下手にやりあうよりかこっちのほうがましか。」

 

 そう言うなり彼は()()()()()()()()()()()()()()()()()いるまま

 

<PERFECT PUZZLE!!>

 

 そんな音声を背後で鳴らして

 

「変身」

 

Dual UP(デュアルアップ)!!>

 

<Get the glory in the chain. PERFECT PUZZLE!!>

 

 青を基調として見慣れない姿に変身した。

 

「逃げるは恥だが、負けではないってな。」

 

 そして変身するなり大量のメダルを自分の目の前に壁を作るかのように集め、動かし、

 

<透明化!><ステルス化!><高速化!>

 

 そんな音が壁の向こうから聞こえたかと思うと次の瞬間

 

「くッ!!逃げられたか!!」

 

 壁に大剣を叩き付けて強引に向こう側を見たラ・ピュセルが文句を言った通り彼はその場から消えていた。

 

「じゃあな。また…………いつか。」

 

 ふと、肩に手を置かれ、声をかけられた感じがして振り返る。

 そこには誰もいなかったが、確かにそこには誰かが立っていた証があった。

 

 地面には<See you next game!!>と何か鋭いもので彫られたかのような跡がくっきりとついていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さて、始めるとするかね。」

 

 名深市で彼女たちに会ってからかれこれ3週間がたっていた。

 

 今俺の立っている高台の真下では様々な魔法少女たちが戦おうとしている。

 

 その中には偶然巻き込まれた結果魔法少女になり、死にたくないからと剣を取っている知り合いもいた。

 

 「助けられる命を救うためにこの命をかけよう。

 

 

…………命は命でしか救えないのだから

 

 そう呟きながら高台を飛び降り、砂煙を上げながら着地する。

 

 困惑する両陣営の間に立ち、大量の返り血が染みついて若干くすんでしまったゲーマドライバーを左手に持って掲げ、腰に当てる。

 

 そして………

 

マキシマムマイティX!!

 

 「マックス大変身!!!」

 

<マキシマムガシャット!!>

 

<ガッチャーン!!><レベルマァッッックス!!>

 

<最大級のパ~ワフルボディ~ダリラガーン!!ダゴスバーン!!>

 

マキシマムパワーーX(エェックス)!!

 

 泣きながら戦う魔法少女たちがいる限り、俺の戦いは終わらない。いや、終わることは……ない。

 

「俺の名前はセイヴァー。終わってしまう運命を俺がつなぐ!!!」

 

 たとえ誰にも認められないとしても。たとえ知り合いに後ろから刺されたとしても。俺は……戦い続ける!!!




 もともとこの短編のコンセプトになったのは以前活動報告(https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=138687&uid=116136)で上げた同じサークルの友人と話しているときに思い付いた案が元になっています。
 恐らくこの作品が一番現在連載に近いのかな?今書いている短編の三作品の中で。

 感想、評価をお願いします。

 それとまほいくファンの人やそれ以外の方にもわかりやすいように時系列を整理して書いておきます。

 魔法少女たちが16人になったことで土地が持たないという名目の元でファブが1週間に一人魔法少女が脱落するという発表を行う。それによって各魔法少女たちはキャンディー集めに奔走し始める。
 それとほぼ同時期に転生者大我名深市入り。情報を集め、クラムベリーの隠れ家を特定する。目的はクラムベリーが持っている管理端末の奪取。

 森の音楽家クラムベリー(魔法少女育成計画の無印の作品の黒幕)が大我(ビートゲーマー)の襲撃にあい、互角に戦った上に逃走まで成し遂げたことによって大我を強者と認め、興味を持つ。

 全魔法少女に一斉連絡でクラムベリーが”黒いフードの男”に襲われたことをふぁぶが連絡、そしてその連絡の際にキャンディーを一番持っていなかったねむりんを消去。
 魔法少女たちにキャンディーがなくなったらいなくなるという危機感を覚えさせる。
 それと同時に大我にその時1位だったスノーホワイトが持っている数と同じ数のキャンディがかけられる。

 全魔法少女が動き出す中、クラムベリーが「しばらくの間鍛えたいから脱落はなくていいわ」と言ってゲームのルールを変更。その関係でルーラ脱落回避。

 キャンディーによる脱落はしばらくの間実質無くなったもののファブが必要以上に煽ることで徒党を組んだ魔法少女たちによる大我の包囲網がほぼ完成。一方その大我はゲームエリアと現実世界を行き来することで襲撃を極力回避していた。
 その一連の襲撃の中でルーラの杖をロボットゲーマ―に変身して戦った際に折る。ルーラはその際のけがでしばらくの間行動不能に。スイムスイムは奇襲して全力で戦場から殴り飛ばし、双子天使はたまが最初に仕掛けていた罠に逆に落として土で埋めた。
 たまにはおびえているところを目の前で変身を解除して頭をなでるだけで特に何もせずにその場を去る。
 カラミティ・メアリとは襲撃の際にチャンバラゲーマーレベル2で散々弾を切り裂いて逃げたので一方的な因縁が生まれる。

 いつラ・ピュセルが殺されるのかいまいち覚えていなかったためラ・ピュセルの近くで隠れて警戒に徹する。予想通り鍛えるのを終えたクラムベリーが慣らしと称してラ・ピュセルを襲撃したのでビートゲーマーレベル2になって乱入。
 その戦闘の際にレベル5ガシャットであるドラゴナイトハンターZを解禁。ハンタービートゲーマーレベル5となってギリギリ競り勝つ。その後、クラムベリーから逃げた結果トラックに轢かれかけたラ・ピュセルをコンバットゲーマーに変身した状態で掬い上げるかのように救出。

 高速道路から少し離れたところで人身事故が起き、それにたまたま居合わせたのでロボットゲーマーレベル2になって車に押しつぶされていた人を救出。その際に偶然近くを飛んでいたトップスピードたちがそれを見つけ、しばらくの間監視。
 救出後、トップスピードが箒に乗ったままフレンドリーに話しかけ、逃げようとする大我をリップルが足止め。
 大我としても今まで戦闘になっていない魔法少女は貴重な情報源にもなるため結局根負けして情報共有をしていた……

ところで短編本編となっています。

 その後の展開はまぁ、いつか連載で書くときにでも考えます。
 少なくとも現在情報が出ているムテキまでは出す予定。
 クロノスはわからないけどあまりにもチート仕様だったら出さない可能性が高いです。

 それでは。次回までお元気で。
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