‐Side鈴谷‐
「ではテストを開始してください」
(きたきた、ここは………たしか………こっちは……………)
(うん、順調順調)
(熊野と榛名は多分Aクラスだろうし、鈴谷も頑張んないとね)
彼女の名は
(明久は多分F………よくてEくらいかな…………離れるのは寂しいけど手は抜きたくない!)
1年程前の彼との出会いを思い出す。
〜〜〜〜
〜〜〜
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〜
「鈴谷さんって艦娘だったんでしょ?」
ふいにクラスの女子達に声をかけられた。
「う、うん。そうだよ」
「すごーい!」「ねえねえ艦娘ってどんな事してたの?」
「毎日訓練と出撃とか………」
「出撃ってアイツら撃ったりするの?」
「うん、まあ出逢えば撃ち合いになったよ……」
「凄いね!」「でもさ……
それって可哀想じゃない?」
「え?」
私は耳を疑った。可哀想?アイツらとの戦いで多くの仲間が傷ついた、失った仲間もいる。アイツらを殺す事を肯定する訳じゃない、けど何も見た事ない人に、何も失った事がない人に『深海棲艦が可哀想』なんて言われたくない。
「だってアイツらも生きてる訳じゃん」
「それはそうだけど……」
「その時どんな事思いながら戦ってたの?」
「え、生きる為に必死て言うか、殺さないと殺されるとか………」
「それって理不尽じゃない?」
「えっと、、それは……」
「私聞いた事あるよ、艦娘は本能的にアイツ見ると殺すんだって」
「私も聞いたよ!艦娘は常に戦ってないと満足出来ないんだってさ」
違う!そんなの全然デタラメだ!
「それって危なくない?」
「鈴谷さんも戦うのが好きなの?アイツら殺すの好きなの?」
「そんなわk…「怖ーい!」
「鈴谷さん私達の事襲わないでよ?」クスクス
「行こ!鈴谷さんに襲われるかもしれない!」クスクス
「それじゃあね、鈴谷さん」
……………………『絶望』………………そんな言葉では表せないくらいの不快な感情。
日本のため、世界のために、皆のためにとツライ戦闘も戦い抜いてきた。頑張ってこれた。そんな思いをすべて否定された。
裏切られた。
お前らが車に乗るためのガソリン、電気作るための火力発電用の燃料を運ぶ為のタンカーを護衛したのは誰?
漁師が安全に漁を出来るように毎日哨戒してたのは誰?
私だ…私達だ………
艦娘って何?人間って何?
艦娘と人間って何?
何が違うの?何か違うの?どこかおかしいの?
わからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからない
わからないよ
毎日アイツら倒して海の安全を守る!それが皆の願いだと思ってた。違うの?深海棲艦との戦いは誰も望んでなかったの?
私は段々と人に会うのが怖くなった、学校に行くのが怖くなった。そんな時に彼は私の前に現れた。
「どうしたの?鈴谷さん」
「え?」
「元気ないよ?」
この頃の私は学校でもほとんど元気は無く誰からも相手にされ無かった………………教師からも。
そんな私に話しかけてきた奇特な人物がいるなんて、、、、、誰?
「誰?」
「ああゴメン、僕は同じクラスの吉井明久だよ」
これが吉井明久、私の大好きな人との出会いだった。