バカと艦娘と学園生活   作:一億年に一人のドアホ

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まだ自己紹介してる………


第六問

席に戻った所で鈴谷が先生にバレないように二人の所へ行く。

 

「それでね、試召戦争に勝った時の設備交換を別の物にして貰ったらいいんじゃないかな」

 

「なるほど」

 

「え?どう言う事?」

 

1人分かっていない吉井に鈴谷が説明する

 

「Fクラスと設備交換するとAクラスの人が可哀想でしょ?」

 

「そうだね」

 

「だからFクラスがAクラスに勝った時の設備交換を再振り分け試験にして貰いたいの」

 

「なるほど!それなら意欲のある人はAクラスで無い人はFクラスのままなんだね!」

 

「そういうこと」

 

「そこの三人!あまり騒がしいと西村先生に補習して貰うぞ?」

 

「「「すみませんでしたァ!」」」

 

「はぁ、坂本君。自己紹介の最後は君だよ」

 

「は、はい」

 

坂本が教壇に立ちゆっくりと教室を見回す。

 

「Fクラス代表の坂本雄二だ。代表でも坂本でも好きに呼べ」

 

ここで一呼吸置いてまたゆっくりと教室を見回す。

 

「さて皆に一つ聞きたい…………Aクラスは冷暖房完備のうえ座席はリクライニングシートらしいが……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不満はないか?」

 

『『『大ありじゃあ!!!』』』

 

「だろう。俺もこの現状には大いに不満だ」

 

各地から不満が続出する。

 

「そこで代表としての提案なんだが…………

 

 

FクラスはAクラスに試召戦争を仕掛けようと思う」

 

「無理だ………」

 

「そんなの勝てる訳がない……」

 

「これ以上設備を落とされたくない……」

 

「榛名さんがいればもう何もいらない」

 

「そんな事は無い!必ず勝てる!いや、俺が勝たせてみせる!」

 

弱気なFクラスに坂本は力強く断言する。

 

「 このFクラスにはAクラスに勝てる隠し玉が揃っているからな。今からそれを説明してやる!」

 

「 土屋。畳に顔をつけて姫路と吉村のスカートを覗こうとしてないでこっちに来い!」

 

「……!!(ブンブン」

 

「はっ、はわっ!」

 

「だ、大丈夫じゃないです」

 

「まず一人目だ。土屋康太。コイツが一部で有名なムッツリーニだ」

 

「馬鹿な!・・・やつがそうだというのか」

 

「見ろ!まだ証拠を隠そうとしているぞ・・・」

 

「ああ。ムッツリの名に恥じない姿だ・・・・」

 

『ムッツリーニ』男子には畏怖と畏敬を、女子には軽蔑をもって呼ばれる。

 

「姫路や吉村、鈴谷は説明するまでもないだろう」

 

「は、榛名ですか!?」

 

「ああ、お前達は主戦力だからな。期待している」

 

「そうだ、俺たちには姫路さんが居るんだった!」

 

「彼女達なら、Aクラスにも引けをとらない」

 

「あぁ、吉村さんがいれば何もいらない」

 

 

「木下秀吉だっているし俺も全力を尽くす」

 

Aクラス木下優子の双子の弟で有名な秀吉。

 

「坂本って、確か小学生の頃は神童とか呼ばれてなかったか?」

 

「それじゃあ、実力はAクラスレベルが五人もいるって事かよ? もしかしたら、やれるんじゃないか?」

 

「あぁ、なんかやれそうな気がしてきた!」

 

弱気だったFクラスをうまくまとめ上げる坂本。

 

「それに吉井明久もいる!」

 

 

静寂が教室をつつむ。

 

『誰だよ、吉井明久って』

 

『聞いたことないぞ』

 

「 知らないなら教えてやる。吉井は学園史上初の観察処分者だ!」

 

「観察処分者ってバカの代名詞だったよな」

 

「ああ、バカの代名詞だ」

 

 

「しかし吉井は先生の許可の元召喚獣を扱っている分操作技術なら学年一だ。それに点数もD〜Cクラス並ある」

 

「それって凄いのか?」

 

「確か観察処分者って痛みのフィードバックがあるんだよな」

 

「まともに戦えるのか?」

 

「ああ、盾くらいにはなる」

 

「これだけの隠し玉があるんだ。お前ら、勝てて当然だろ?」

 

「そうだ!これだけの隠し玉があるんだ!勝てる!勝てるぞ!」

 

「ちょっと!ウチは?」

 

島田が立ち上がって怒りを顕にする。

 

「島田、お前の得意科目は何でどの程度だ?」

 

「ふん、数学ならBクラス上位並よ」

 

島田が得意げに答えるが

 

「話にならん」

 

「なんでよ!」

 

「俺は今Aクラスに勝つための隠し玉を紹介してるんだ。たかが1教科だけBクラス並では使い物にならない」

 

「…………」

 

坂本は島田が黙ったのを確認してクラスに向き直る

 

「ただし……Aクラスに勝っても設備交換はしない!」

 

「何でだよ!」

 

「どう言う言だ!」

 

「いいかよく聞けお前ら、俺らが勝ったらもう一度振り分け試験を行おうと思う」

 

「ふざけるな!」

 

「設備交換をしろ!」

 

「姫路さんがいれば(ry」

 

「黙れ!おまえらの前後両隣を見ろ」

 

そう言われ周りを見回す男子達。

 

「お前らの周りには男しかいないだろ?このまま設備交換をしてもお前らには女子との学園生活は訪れないぞ」

 

「なんという事だ!」

 

「おのれリア充!」

 

「お前ら! まずは俺たちの力の証明としてDクラスを征服したい。皆、この境遇には大いに不満だろ!? Aクラスの女子と勉強したいか!?」

 

「「当然だ!!」」

 

「ならば全員(ペン)を執れ! 出陣の準備だ!!」

 

「「おぉぉぉぉぉっ!!」」

 

「俺たちに必要なのは、卓袱台じゃない! Aクラスのシステムデスクだ!!」

 

「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」」

 

かくしてFクラスによる下克上が幕を開けた。




やっと次からDクラス戦です

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