けど、一応は書きたい部分でもあった。沖田とある人物との交流を書いてみたかっただけなんだ!!
文字数も前の話に比べたら少ない。これはまだ江戸時代の話。池田屋が終わった後の話。
正直、ぐだ沖の要素は少なめ。その代わり魔神セイバーじゃなくて、土方が新キャラで来た時の作者の怒りが滲み出てます。
その部分を見つけられた君は…天才だ!!
パラパラと降る雪。空は暗くて、雪は空の色で灰色の様に見えてくる。
事務所にある葉も付いていない桜の木を見上げ、傘もささず、雪にただ当たる。桃色の浴衣も雪に濡れ重たそうに垂れている。
悲壮感漂う顔にピタリとつく髪。ゆっくりと降る雪を肩に積もらせる。
「…なんで私、ここにいるんだろう…」
沖田は震える声でそう言った。
「ぐだ男っさ〜ん!!」
「待って沖田。その言い方だったら僕がおっさんみたいだよ?」
どうも、ぐだ男です。知ってる人もいるでしょうが、僕と沖田は只今一緒の家に住んでいます。それは沖田の療養を完全に目的としているわけです。決してやましいことなど………まぁ、そこはあちら側の了承も得てますので。
「ぐだ男さん、やらしい事考えてないですか?」
ジトッとした目で僕を見てくる。
「そんな事全然考えてないよ」
「沖田にはそんなに魅力がないですか!?」
「なぜそうなる!」
と、まあこんな感じでいつも適当にのほほんとした会話を繰り広げている。
沖田はお茶を飲みながら縁側で田んぼを見ている。僕もその横に座りお茶を飲む。
「ここにお団子があれば良いんですけどね」
「そんな余裕はないよ」
「ぶーっ、そんな事はわかってますよーだ」
沖田は不貞腐れながら湯呑みを横に置き、腰をずらしながらぐだ男に引っ付く。
「もう、冬ですね」
「そうだな」
沖田はぐだ男の肩に頭を乗せる。ぐだ男は沖田の手を上から被せる様に握る。
「ぐだ男さんは、冬って好きですか?」
「…うーん、好きな方かな?」
「沖田は嫌いです。寒いのは苦手です」
「あんな格好してるのに?」
「格好は関係ないんです!というか何ですかあの格好。脚丸見えじゃないですか!寒すぎです!」
沖田は自分の隊の服装に物申している様だ。
「そんなことより、意外ですね」
「ん?何が?」
「ぐだ男さん、冬は嫌いだと思ってました。べ、別にこういう話題とかも一緒だったら良いなとか思ってませんからね!」
「うん。僕も元々は冬はそこまで好きじゃなかったんだけど…」
ぐだ男は沖田の頭を撫でながら微笑む。
「沖田と出会った春が段々と来る気がしてね。とても楽しみなんだ。だから最近は早く冬が来て欲しいって思ってるんだ」
「ぐ、ぐだ男さん…」
沖田は顔を真っ赤にして、ぐだ男を見つめる。
「お、沖田も、ぐだ男さんと会った春が待ち遠しいです…」
「でも、最初に会った時の沖田。僕に全然興味なかっただろ?」
「そ、それは…」
寂しそうな顔をする沖田。
ぐだ男はイタズラに成功した様な顔をする。
「ごめんごめん、冗談だよ」
「…沖田さんは拗ねました」
「でも、僕は一目惚れだったんだよ。沖田にね」
「…そんなこと言うのはズルいです。そう言われたら、許しちゃうじゃないですか」
「まだ許してくれないの?」
顔の赤い沖田を見る。
沖田もぐだ男の手を握り返す。
「許して欲しいならする事があるんじゃないですか?」
「…そうだね…」
「…はい…」
ゆっくりと二人の顔が近づいていく。そして、重なろうとした瞬間。
「おい」
「「っ!?」」
沖田にとって酷く聞き覚えのある声が聞こえた。ぐだ男にとっては恐怖を感じる声。閉じていた目を開けて、ぐだ男を手で押す。
「ぐえっ!?」
ぐだ男はそのまま横に倒れて湯呑みを倒す。
「あちゃちゃちゃ!!」
「ご、ごめんなさいぐだ男さん!?」
沖田は慌てて服を布巾で拭く。
ぐだ男は濡れた浴衣を見て、来た人物を睨む。
「おおっ!?てめぇ土沖派か!?そんなに僕と沖田の邪魔をしたいのか!!沖田は僕の想い人なんだからな!口説くなら別の女性にしろよおらぁ!」
「ぐだ男さん…」
また顔を赤くしてぐだ男を見つめる。照れているのだろう。
そして来た人物、土方歳三は
「…落ち着いたか?」
「はい」
ぐだ男の頭を掴み、持ち上げていた。
土方はぐだ男を離すと、沖田の方を見た。
「沖田、仕事だ」
「えっ」
「行くぞ」
土方は振り返り歩きだす。
沖田も刀を取り、それを追いかける。
「ちょ、ちょっと土方さん!」
「なんだぐだ男」
「お、沖田を連れて行くんですか!?」
沖田がここに来たのは療養の為だ。それを差し置いて連れて行くなんて。
「言ったはずだ。沖田を連れて行くこともあるとな」
「そ、それでも!」
「沖田は新撰組だ。そこはお前の想い人だろうと変わらない。新撰組の隊員として避けられないものもある」
ぐだ男は拳を握る。何も言い返せない。
土方もそれを見て、再度歩きだす。
「大丈夫です、ぐだ男さん!沖田は必ず帰って来ますから!!」
「…うん、約束だよ」
「はい!」
僕と沖田は指切りをしてわかれた。
「う〜ん、心配だぁ〜」
茶屋の机でぐったりとしながら団子を見る。
沖田に見つかれば「あーっ!ぐだ男さんどうして一人でお団子食べてるんですか!?ズルいです!!」と言われるに違いない。
しかし、甘いものを食べないとやっていけないのが真実である。
「心配だぁ〜!!」
それ程、ぐだ男は沖田の事を心配していた。
「や、やっぱり今からでも!?」
ぐだ男は立ち上がり、茶屋から出ようと席を立った時。
「うおっ!」
「あっすみません!」
ぶつかった相手。
それはとても優しげな男の人だった。
「どうしたのですか、慌てて?」
「あっ、いえ。なんだか冷静になってきました」
ぐだ男は席に座り直す。しかし、直ぐにうぁーと心配そうな声を出す。
「席、ご一緒しても?」
「…どうぞ…」
その優男はぐだ男の前に座る。
「お姉さん、団子と茶を一つ。…それで、君はどうしてそんなに唸っているのですか?」
「…聞いてくれます?」
「はい、私でよければ是非聞かせてください」
「…僕の想い人が病気なのに仕事に行ったんです」
沖田は新撰組だ。流石に名前を出すわけにはいかないだろうと考えながら言う。
「それは心配ですね」
「でしょう!?なのにあいつ大丈夫って」
優男は持ってこられた茶を取り少し飲む。
「女性も我々男のように格好をつけたいのですよ」
「それも、上司の人が来てわざわざ連れてくんですよ!」
「緊急の事があったのでしょうね。でも、そんな時に頼られるあなたの想い人は凄いですね」
フッと微笑みぐだ男を見る。
「そうです!あいつは凄いんです!僕には勿体無いくらいで」
「ふふふっ、君はその人の事がとても好いているんですね」
「はい、大好きです。あいつも僕のことが大好きだったらいいんですけど」
「それなら大丈夫ですよ」
「えっ?」
「失敬、なんでもありません」
優男はふふふっと笑いながら、茶を飲む。
「あっ、すみません名前も聞かず」
「いえいえ、そうですね。性の方は言えませんが、名は敬助です」
僕と敬助さんはそのまま一緒に茶屋を出て歩いていた。
話していて、とても優しい人なのだとわかる。話も面白い、女の子が沢山いそうだな。
「私はぐだ男君や、ぐだ男の想い人と違って、最近は仕事に出れていないんです」
「そうなんですか?」
頰を掻きながら苦笑いを浮かべる。
「はい。私も少し病気気味でね。最近は寝たきりだったんですが、こうやって茶を飲めるほど回復しました」
「そうなんですね、あいつも回復してくれたらいいんですけど」
「元気が出る物といえば…」
敬助さんは何か思いついたようにポンと手を叩いた。
「そうですね。何か物でもあげたらどうですか?」
「物って?」
敬助さんは道ある屋台を指差した。そこには雑貨やちょっとした飾り物がたくさんあった。
「女の子は少しの物でも喜びますよ」
「そうなんですか?」
「はい、私の経験から言えばそうです」
ニコニコと笑いながら屋台に寄っていく敬助さんを追い、僕も屋台に寄った。
「いらっしゃい、何か買ってくれよ」
「そうですね、ぐだ男さん。どれにしますか?」
「うーん、悩みますね」
アゴに手を添えて考える。
目の前には櫛や箸、椿油などが売っている。
敬助さんも一緒に考えてくれてる。
「これなんかどうですか?」
「うーん、綺麗ですけど、あいつにはそれはちょっと違う気がしますね」
僕はものを色々物色していると、一つのものに目がいった。
桜の髪飾り。それが目の前にあった。
「これに決めました!」
「あっ桜ですね、綺麗です」
「あいつに似合うと思います!」
僕はお金を店員に渡し、良い買い物をしたと笑っていた。
「喜ばれると良いですね」
「はい」
僕は笑いながら敬助さんに返事をする。
さて、何故か意味もなく敬助さんと歩いている僕だがどうしたものか?
「敬助さんは何か買いたいものとかないんですか?」
「私ですか…今となっては一つもないですね」
「そうなんですか?」
「見たいものならありますね」
敬助さんは思いついたのか、僕に笑いかける。
「なんですか見たいものって?歌舞伎とかですか?」
「いえいえ、妹のような奴の結婚式です」
ハハハと笑いながら頭をおさえる。
「妹さんがいたんですか?」
「いえ、血は繋がってないし、一緒に住んでもいないですけど、私も妹のように慕い、そいつも私を兄のように慕っているんです」
「そうなんですか」
「最近そいつに想い人が出来たらしくてね」
「へぇー、よかったですね?」
「ええ、よかったですよ。しかし、私が寝ていても、その想い人の話ばかり」
苦笑いをしながら頰をかく。
僕も察したように笑う。
「でも、楽しそうに話す姿を見たら私も元気が出てきました。そろそろ兄離れなんでしょう」
「寂しいですか?」
「はい、寂しいです。でも、あいつが成長するならそれでも良いでしょう。あいつがやりたい事が遂に見つかったんです。それを兄として喜んでやるべきです」
さてと、もう夕方だ。僕もそろそろ家に帰ろうとすると前の方で大きな荷物を持った女性がいた。
フラフラと揺れながら歩いていると、ドシッと横を歩いていた人相が悪そうな男にぶつかった。
「いってぇな!何すんだよクソが!」
男は女性を突き飛ばし倒れさせる。
「す、すみません!」
「謝って済む問題じゃねえんだよ!」
男はそのままジロジロと女性を見る
「なかなか良い顔してんじゃねえか。おいお前俺の相手をしろよ」
「や、やめてください!」
男は女性の腕を掴み連れて行こうとする。
僕は助けに行こうとするが、横に居たはずの敬助さんが居なくたっていた。
そして
「やめなさい」
男の腕を掴む敬助さんが居た。男は乱暴に腕を振り解き、敬助さんから距離を取る。
「なんだおめぇ!!」
「…女性に乱暴するのは男として最低ですが。今引くなら見逃してやっても良いです」
「はっ!舐めてんじゃねぇよ!」
男は刀を抜き、敬助さんに刃を向ける。
「敬助さん!」
「ぐだ男さん、大丈夫です」
敬助さんは刀を抜く。
「直ぐに終わらせます」
男は大振りで刀を振るう。敬助さんはそれを簡単に避けて首に向かって刀を振るう。
男の首が飛ぶ。皆がそう思ったが、男の首は飛ばないまま男は崩れ落ちた。
「峰打ちです。少しの間眠ってもらいます」
人だかりが出来ていた人達から拍手が巻き起こる。
敬助さんは刀をなおし、女性の方を向いた。
「大丈夫でしたか?」
「は、はい」
「…荷物、重そうですね。少しお持ちしましょう」
敬助さんは女性の荷物を持って立ち上がる。
「あっ、僕も持ちます!」
僕も女性の荷物を持つ。
結局女性はほとんど荷物を持っていなかった。僕と敬助さんはその女性の家まで荷物を運んだ。
「ありがとうございました!!」
「いえいえ、では私達はこれで」
僕たち二人は長屋から出た。大通りまで歩く。
「すみませんぐだ男さん。お手を煩わせて」
「そんなことないですよ。僕もあの時行こうと思っていましたし」
「刀を持っていないぐだ男さんでは無謀ですよ」
「そ、そうですかね」
敬助さんは立ち止まり、僕の方を向いた。
「時間も時間です。私はこれで失礼させて頂きます」
「あ、今日はありがとうございました!!」
「はい。私も良いものを見れました」
「良いものを?」
「はい。貴方なら安心です」
そう言い残し、敬助さんは何処かへ歩いていく。
「敬助さん!また何処かで!!」
僕はそう叫ぶ。
敬助さんは笑いながら手を振った。
大津宿周辺
夜、冬の寒い風が肌を刺す。冬の川はあと一度でも下がれば凍るくらいに冷たい。そんな川辺でひっそりと佇む一人の男に小さな影が寄っていく。
「……やはり、貴方が来るのですね」
笑みをこぼしながら敬助が横を向くと、青と白の羽織を着た少女がいた。
少女は何も言わず、ただただ俯いたままそこにいた。
「………」
「何か言ったらどうですか沖田?」
沖田は俯いたまま、震えている。
敬助は優しく笑い沖田を見る。
「またそんな格好で。もう少し厚着をしなさい」
「…ど…して…」
「そんな格好では病弱の貴方では直ぐに風邪をひいてしまいま…」
「どうして!脱走なんかしたんですか敬助さん!!」
悲痛な叫び。
敬助はまだ笑っている。
「隊規では脱走は死罪!そんな事は貴方なら百も承知のはずです!」
「………」
「なんとか言ってください!新撰組総長、山南敬助!!」
パラパラと雪が降ってきた。
涙を流しながら、悲痛な叫びを出す。
そんな沖田を見ても敬助は優しげな笑みをやめない。
「追いつかれてしまいましたね。これで私の脱走劇も終わりです」
「敬助さん、どうして脱走なんかしたんですか?」
「さて、どうしてでしょうか?」
「土方さんと喧嘩したからですか?」
「ハハハッ!土方と喧嘩なんて日常茶飯事ですよ。そんな事では脱走なんかしません」
「ならどうして!」
「私は、今の新撰組の行動が私の考えと合わなかったのです。ただ長州藩や薩摩藩を取り締まるのではなく、逆に朝廷と幕府、そして藩とで手を取り合い国事を進めていけるんじゃないかとね」
「…そんなの、無理です」
沖田は顔を伏せ、泣き出しそうな声をおさえる。
「それでも、私は信じて見たかったんです。皆が手を取り合い進むこの国を。しかし…」
敬助は差していた刀を鞘ごと抜いた。そして地面に置き沖田の方を向いた。
「降参です沖田。戻りましょう屯所へ」
「…なんで…抵抗しないんですか…」
「そんな事はしません」
「…抵抗、してくださいよ…」
ガタガタ震える手で刀に手をかける沖田。それを見て敬助が言う。
「…なんで刀を抜かないんですか?今ここで私を斬れば、敬助さんは逃げられるんですよ?」
「沖田、私にはそれは無理です」
敬助は笑った。
「妹に刃を向ける兄が何処にいますか?」
「〜っ!?」
その言葉が沖田の我慢していた涙をボロボロと零していく。
「私はそんな事出来ません」
「ううっ…うううっ!!」
手にかけていた刀から手を離し、敬助を見る。
「行きますよ沖田。最期に沢山話しましょう。貴方の好きな想い人の話も沢山聞いてあげます」
「…ぐすっ…沢山話します…敬助さんが忘れないくらい沢山話しますから」
「ええ、どんとこいです」
敬助と沖田はゆっくりと歩いた。それは、いつも二人で歩く時より、うんとゆっくりで。
パラパラと降る雪。空は暗くて、雪は空の色で灰色の様に見えてくる。
事務所にある葉も付いていない桜の木を見上げ、傘もささず、雪にただ当たる。桃色の浴衣も雪に濡れ重たそうに垂れている。
悲壮感漂う顔にピタリとつく髪。ゆっくりと降る雪を肩に積もらせる。
「…なんで私、ここにいるんだろう…」
沖田は震える声でそう言った。
屯所では山南敬助の葬式をしていた。そしてそれも終わり、皆が帰った。その中でただ私だけが無意味な時間を過ごしていた。
白い喪服に身を包み、雪を被りながら、桜の枝を見ていた。
枝の一本一本に雪が積もり、今にも折れそうになっている。
「…私も今、こんななのでしょうか?」
独り言を呟く。
ザクザクと雪を踏む音がする。すると、沖田に降る雪がピタリと止んだ。
「風邪引くよ、沖田」
「…ぐだ男さん」
ぐだ男も喪服に身を包み、傘を沖田に差していた。
ぐだ男は優しく笑いながら同じ様に桜の木を見上げた。
「…私は、どうして新撰組にいるのでしょうか?」
「どうしてって?」
「敬助さんは、ちゃんと自分の考えがあって新撰組に入って、そして自分の考えを実現しようとしていました。でも…」
ぐだ男の方を向く、目は合わない様に何処か違うところを向いていた。
「私は何もないんです。敬助さんのような考えも、土方さんのような志も。…ぐだ男さんみたいに夢もないんです。そんな私がどうして新撰組にいるんですか?」
沖田はぐだ男に問いかける。
ぐだ男は頭に乗った雪を払いながら、答えた。
「僕は、その問いには答えられないよ」
顔につく雪を指の腹で取る。
「沖田、それは自分で見つけなきゃいけないものなんだよ。僕はそれを手伝うことしかできない」
「でも、沖田はわかりません。わからないんですっ!!」
泣き出し、大きな声を出す。
「…敬助さんが言ってた」
「敬助さんが?」
「沖田はやっと自分のしたい事を見つけられたって。沖田、自分のしたい事って意外と近くてわからない時もあるんだ」
ぐだ男は傘を持つ手を離して沖田を抱き締める。
「敬助さんにわかったんだ、沖田にわからないはずがない」
「でも、沖田は頭良くないし…」
「そこは関係ないよ」
「料理だって作れません」
「それはもっと関係ないよ」
えぐっえぐっと嗚咽を漏らす。
「沖田なら大丈夫。絶対にわかるさ」
「…はい…」
「それまで僕が絶対に、一緒にいる」
「…はい!」
「一緒に探そう、沖田の夢を」
沖田はぐだ男を見上げ、ぐだ男も沖田を見る。
ぐだ男は沖田の頰を撫でる。
「ぐだ男さんの手、冷たいです」
「じゃあなんで沖田の顔はあったかいの?」
「それは…知りません」
「照れてる沖田、可愛いよ」
「ぐだ男さんもかっこいいです」
「沖田」
「ぐだ男さん」
そして二人の距離は近くなり、そして重なろうとした瞬間。
「おい」
「「っ!?」」
聞き覚えのある声がした。そしてぐだ男の頭が掴まれた。
「沖田ぁ〜!!」
「ぐ、ぐだ男さーん!!」
「おめぇらは、何処に居ても発情期なのか?」
ギリギリと握る力を強める。
「痛い痛い!土方さん痛いよ!?僕の頭、林檎みたいに割れちゃう!」
「煩悩断つべし」
「土方さんいつもここら辺のタイミングで来るよね!!狙ってるでしょ!!」
「しるか。お前らが俺の行く時にヤッてるだけだ」
土方さんはそのまま屯所へ入って行った。
「…雰囲気台無しですね」
「そうだね」
ぐだ男は落ちている傘を拾う。
そして胸元から小袋を出す。
「ほら沖田。お土産」
「うん?なんですか?」
「ちょっとした物だけど、貰ってくれたら嬉しいな」
沖田は袋を開けると目を輝かせた。
「うわぁ〜!!髪飾りだ!」
「沖田が元気になるようにってね」
「はい!沖田、元気になります!」
沖田は早速付けようとするが、髪飾りをぐだ男が取る。
「どしたですか?」
「僕が付けるよ」
「あっ、はい!」
沖田は嬉しそうに笑う。
ぐだ男は髪にちょいと付ける。
「うん、似合ってる」
「そうですか!嬉しいです!」
「さて、家に帰ろうか。もう寒くなってきたよ」
「はい!」
ゆっくりと雪の中を歩いて行く。
さっきまで灰色に見えていた雪も今は真っ白に見える。
雪の中、手を繋いで歩く私たちを兄は見てくれているだろうか。
きっと、見てくれてる。
「ぶえっくしゅん!!」
「どうして病弱の私じゃなくて、ぐだ男さんが風邪を引いてるんですか」
「め、面目無い…へっくしょん!」
「仕方がありませんね!こうなっては仕方がありません!沖田さんの特性粥を作ってあげましょう!」
「へっ!?」
「楽しみにしててくださいね!!」
「ハハハ、ヤッター…」
そして、山へ走り出す沖田を見て何を作るのかと想像しながら…
「寝よう」
考えるのをやめた。
山南敬助には色んな逸話があります。調べてみたら面白いですよ。新撰組から脱走したら死罪は実際にあった隊規です。けど、そんな事をしたのに追いかけさせたのは沖田ただ一人。この行動には色んな思いが隠されているでしょう。
さてさて、圧倒的蛇足を書いた私ですが、一応カルデアに来た後の話を書こうと頑張っているのですが…書けない!!書けない!!
千文字くらい書いて、違うと思い削除してます。
これも全て土方のせいだい!!だいたいさーぼくがさーかきはじめたあとにーひじかたでられたらさーかきにくいだろーきのこーしおかわーかんがえてよーまじんせいばーだしてよー
作者は男の新キャラは引かないと決めておるのです。ん?沖田の結果…聞くな…沖田なんていなかったんだ。うちのカルデアには未召喚とい文字が写ってます。
夜の営みの方は書こうと思えば、書けるのですが。日常の方が圧倒的に難しい!!感情の揺れを書くのがとても難しいんです。
感情とか数値化できないものは不得意なんですよね。0%か100%なら分かりやすいんですが。
まあ一応は書いてます!!出来上がるのは…当分先だと思います!
ps.沖田は課金して外れました。