白き境界   作:ザラさん

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初めまして。ザラと申します。
今回から白き境界を投稿させて頂きます。
こうして小説を投稿するのは初めてなのでどうぞお手柔らかにお願いします。



プロローグ~境界 boundary〜

「白き境界」と呼ばれる世界を知っているかい?

その世界では一見すると君のいる世界とあまり変わらなく見えるが誰もが望み、希って手に入れた摩訶不思議な力を揮わせながら栄誉を勝ち取り、金銭を奪い、女人を虜にすると言う俄かには信じ難い世界なのだよ。

 

君達の言葉で言うならその力を「異能」とでも呼ぼう。本来の物理法則、常識では計り知れない事象を可能にする力だよ。

 

おや?どうしたのかな?そんな不服そうな顔をして。

 

分かるとも、君はこう思っているのだろう?「馬鹿げている」「有り得ない」「そんな夢物語などあってたまるか」とね。

 

いいや、そう思うのも無理は無い、だが残念ながら君の予想に反してその夢物語は存在している。

 

そしてその世界では己の望んだ異能を等しく万人が所有している。それが使い方によれば何でも出来るかもしれない可能性を秘めている。

 

欲深き人々は力を試し、使い続けそれを覚えるそして気が付けば戦争が起こった、三日三晩、己が持つ異能を行使しながら敵を蹂躙し、翻弄し、傷付け、殺し続けた、木々も森も、町も村も焼き焦げ自然が破壊された・・・。

 

混沌の戦場とも言えるだろう。

 

ある者は手から燃え盛る炎を。

 

また、ある者は凍てつくような吹雪を発生させる。

 

大勢が死に、飢え、嘆き、絶望した中で何者かがこの戦争を生き延び、この惨劇が未来永劫続く事が無いように人々からこの異能の力を失わせたのだ、残念ながら方法は不明だがね。

 

しかし、それから何十年もの未来で。

 

異能を使う者達は存在していた。生れながらにしてその力を使役し、仲間を集め其の者達は結託し組織を創り上げたのだ。

 

名を『十二使徒』と名乗り、世界へ宣戦布告。

 

その世界を手中に治める為に再び戦禍を招くだろう。

 

君には其の者達を打倒し組織を完全に滅亡させてほしい。あの過ちを繰り返さないように。

 

私は所詮、導き手。案内をするだけでその世界に、そして君の行いには一切干渉出来ないのだ。

 

だが安心したまえ、君には二つの贈り物がある。

 

一つ目に武器を。

 

君にしか扱えないものだよ、当然純情かつ使い勝手が良い筈だ。

 

そして二つ目には異名を。

 

さてと、これで私の話は終わりだ。

 

ああ、自己紹介を忘れていたね。

 

私の名はブライ、いつかまた君とはかの地で再開する事を楽しみにしているよ、なに君は必ずこの世界に来れるよ、何れ分かる。

 

そして君はこの世界の、いいや、あらゆる宇宙の救世主となるだろう。

 

知り尽くす山羊(ヴィシュン・ジーグ)の異名を君に・・・

 

「_!?」

 

何か重要な夢を見た気がするが思い出せない、ガバッ!と言う擬音が出る程なのに・・・

 

「・・・まあ、偶にはあんだろ」

 

そう言って忘れようと思いながらもぽっかりとした穴が胸に残りながらも今日も一日を過ごそうと半分やけになっていた。

 

見慣れた朝。

 

食べ慣れた朝御飯。

 

聞き慣れたラジオの音楽。

 

退屈だった、この日常がある意味地獄にも思えるほど現実は退屈だった。アクション映画にある様な激しさ、恋ドラの様なジメジメした恋愛。どれにも縁が遠い程自分の生活は坦々とまるで作業の様だったが

 

「ずっとこれでも良いかもな」

 

俺はこの日常を好んでいた、激しい苦痛も感動も何も無い、だけどその分自分が嫌な思いをする事も無い。それに越した事は無いし、性に合わないと妄想して。

 

「だけど・・・」

 

 同時にその反面、自分にしか出来ない何か、自分が愛したい誰か、それを求めている自分がいるのもまた然りなのだが・・・。

 

結論を述べるなら、普通、一般的、頭が良いとか、運動が得意とかそう言うのを抜きにしても俺には何も無い。

 

だったら変わる様に努力しろ・・・と言われるのが当然で。

 

ああ、もう畜生。

 

実際に言われてるんだよ、耳に胼胝ができるくらいに。

 

それが出来ずに百の目標があるのに百一の努力が出来ない、60か70とかの中途半端。もう無理だと壁を作る。それを踏破し先へ行きたい、と言うどうしようもない葛藤に日々頭を抱えていた。

 

そんなハワード・ロジャースと言う青年は今日もそんな日常を送っている。

 

今日もまた訳の分からん講義を聞かされ、指名されて答えられずに禿げた教授の「そんなものなのかよ。」みたいな顔で見られるのだろうな。

 

そんな日常がある一つの出来事で終わりを告げる。心のどこかで望んだ自分にしか出来ない何か、自分にしか愛する事が出来ない誰かを得る代わりにこの日常を、この退屈でかけがえのない日々を捧げる事になるのを知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何だったでしょうか?こちらの作品は一次創作であり、ジャンルは『異能バトルもの』、テーマはとなっておりますがプロローグと言うのもあってまだ実際に戦うと言う描写は無く。
あくまでも舞台となる世界観を語る導き手、主人公の人物像や現実での心境が描かれています、読者の皆さんがこの小説を見てをどう思い、何を感じるか始めての癖に期待が高まっている次第でございます。
戦闘の描写は次回か次々回になると思われますがどうか温かい目で見守ってください。
まだまだ初心者な故に誤字脱字、文法の間違い、そしてアドバイス、意見、質問等してくれれば幸いです。「面白くない」「つまんない」などのは豆腐メンタルな自分にはダメージ(大)なので悪しからず( ;∀;)
それでは今回の物語はここまで、また御会いしましょう。

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