FAIRY TAIL ~バカと超高校級と妖精のIF~ 作:カオスキマイラ
フィオーレ王国東方 マグノリアの街
人口6万人。古くから魔法も盛んな商業都市
街の中央にそびえたつ教会。カルディア大聖堂を抜けると……
そこにはこの街唯一の魔導士ギルド
そしてここはマグノリアのとある建物の一室。
「いいトコ見つかったなぁ」
ルーシィが気持ちよさそうに腕を伸ばして入浴していた。
「家賃7万
マカオ救出してから三日後、ルーシィは
「7万にしては間取りも広いし、収納スペース多いし、真っ白な壁、木の香り、ちょっとレトロな暖炉に竈までついてる!」
ルーシィは風呂から上がり、体をふくとタオルを体に巻きながら家の中を歩いた。
「そしてなにより一番素敵なのは……」
そう言いながら彼女は部屋の一室を開けた。しかし……
「よっ」
「お邪魔してるよ~」
「あたしの部屋ーーーー!!」
遠慮無しにお菓子を食べ散らかしているナツに、魚を食べるハッピー、そして暢気に返事をしたアキヒサがいた。
「何であんた達がいるのよーー!」
「まわっ」
「うごっ」
ルーシィは三人の不法侵入者に回し蹴りをくらわせた。
「だってミラから家決まったって聞いたから……」
「聞いたからって何!?勝手に入ってきていい訳!?親しき中にも礼儀ありって言葉知らないの!?あんた達がした事は不法侵入!!犯罪よ!モラルの欠如もいいトコだわ!!」
「オイ……そりゃあキズつくぞ………」
「キズついてんのはあたしの方よーーー!」
「ねぇルーシィ。親しき中にも礼儀ありって何?それとさっきナツが何か壊そうとしてたよ」
「ナツ!あんた何しようとしたのよ!それとアキヒサ!あんたはもう少し言葉の勉強をしなさい!」
ルーシィの説教にナツとアキヒサはたじたじになっていた。そんな中、ハッピーは壁に爪でガリガリとといでいた。
「いい部屋だね」
「爪とぐなっ!ネコ科動物!」
今度はハッピーにルーシィがツッコミを入れていると、ナツがテーブルにある紙の束を見つけた。
「ん?何だコレ」
「!!ダメェーー!!」
しかし、ルーシィが紙束を奪い取った。
「なんか気になるな、何だソレ?」
「何でもいいでしょ!!てかもう帰ってよーーーっ!」
「やだよ。遊びに来たんだし」
「超勝手!!」
「とりあえず服着たら?」
その後、着替えたルーシィはナツ、アキヒサ、ハッピーに紅茶を出した。
「まだ引っ越してきたばっかりで家具もそろってないのよ。遊ぶモンなんか何もないんだから紅茶飲んだら帰ってよね」
「残忍な奴だな」
「ルーシィって結構残忍なところあったんだね」
「あい」
「紅茶飲んで帰れって言っただけで残忍……って……」
ナツとアキヒサの言葉にルーシィはわなわなとしながら呟いた。
そんな彼女の様子を無視してナツは何かを思い出したかのように言った。
「そうだ。ルーシィの持ってる鍵の奴等全部見せてくれよ」
「いやよ!すごく魔力を消耗するじゃない。それに鍵の奴等じゃなくて星霊よ!」
「そうかルーシィは星霊魔導士だったんだ!」
「………今頃気が付いたの?」
「ルーシィは何人の星霊と契約しているの?」
「6体!星霊は1体、2体って数えるの」
ハッピーの質問に答えながら、ルーシィは3本の鍵を取り出した。
「こっちの銀色の鍵がお店で売ってるやつ。時計座のホロロギウム、南十字座のクルックス、琴座のリラよ」
銀色の鍵の説明をすると、今度は金色の鍵を取り出した。
「こっちの金色の鍵は黄道十二門っていう
「巨蟹宮!カニかっ!」
「カニだって!」
「カニーーー!」
「うわー……また訳わかんないトコにくいついてきたし……」
と、ルーシィは変なとこにくいついた三人に呆れた。
「そーいえばハルジオンで買った小犬座の二コラ、契約するのまだだったわ。ちょうどよかった!星霊魔導士が星霊と契約するまでの流れを見せてあげる」
「「「おおっ!」」」
「契約ってどんなことをするのかな?」
「血判とか押すのかな?」
「痛そうだなケツ……」
「なぜお尻………」
三人の会話に呆れながらルーシィは鍵を構えた。
「血判とかはいらないのよ。見てて……我……星霊界との道をつなぐ者。汝……その呼びかけに応え
「「「!!!」」」
ルーシィが詠唱しだすと、鍵の先端から鍵穴が出てきて、だんだんと大きくなってきた。
「開け!小犬座の扉、二コラ!」
「プーン」
「「「二コラーーーー!?」」」
『ばふっ』と音と共に出てきたのは、真っ白な体に角のような鼻を持つ犬とはとても呼ぶことができない星霊だった。あまりに予想外な星霊の登場にナツ、アキヒサ、ハッピーは唖然としていた。
「「ど……どんまい………」」
「失敗じゃないわよ!」
思わず失敗と思ったナツとアキヒサにルーシィはツッコミを入れると、二コラを抱きしめた。
「ああん、可愛い~」
「プ~ン」
「そ……そうか」
「そう見えないけど……」
ナツとアキヒサの呟きを無視してルーシィは二コラの説明を始めた。
「二コラの
「ナツ~~~人間のエゴが見えるよ~~」
「うむ」
「愛玩って何?」
「簡単に説明するとペットということかな」
「つまりルーシィはペット用星霊を召喚したってことか」
愛玩の意味を知らないアキヒサにハッピーは説明をした。
「じゃ、契約にうつるわよ!」
「ププーン」
アキヒサがハッピーに説明を受けている頃ルーシィと二コラの契約が始まった。
「月曜は?」
「プゥ~~ゥ~~ン」
「火曜」
「プン」
「水曜」
「ププーン!」
「木曜も呼んでいいのね」
「地味だな」
「もう少しハデかと思ったね」
「あい」
三人が呆然と見ている間に契約終わった。
「はいっ!!契約完了!!」
「ププーン!」
「ずいぶん簡単なんだね」
「確かに見た感じそうだけどとても大切なことなのよ。星霊魔導士は契約……すなわち約束事を重要視するの!だからあたしは絶対に約束だけは破らない!……ってね」
「へぇー」
「ほぉー」
ルーシィの説明にナツとアキヒサは感心の声を上げた。
「そうだ!名前決めてあげないとね」
「二コラじゃないの?」
「それは総称でしょ」
そういうとルーシィは少しの間悩んだ。すると……
「おいで!プルー」
「プーン!!」
「プルぅ?」
「なんか語感がかわいいでしょね、プルー!」
「プーン」
ルーシィは二コラの名前をプルーに決めた。
「変な名前だね」
「プルーは小犬座の星霊なのにワンワン鳴かないんだ。変なのー」
「プーン」
「そういうあんたもニャーニャー鳴かないでしょ」
するとプルーがルーシィの腕の中から離れて踊りだした。
「な……なにかしら……」
「変な踊りだね」
「ぷ~ん」
「え~~~っと、何か伝えたいみたいだけど……」
アキヒサとルーシィが首をかしげていると……
「プルー!お前いいこと言うなっ!!」
「なんか伝わっているしっ!」
「ナツーなんて言ってたの?」
何故かナツには伝わっていた。
「星霊かぁ…………確かに雪山じゃ牛に助けてもらったなぁ」
「確かに牛がいなかったらマカオが谷に落ちていたかもしれなかったからね」
「そうよっ!あんたらはもっと星霊に対して敬意を払いなさい。………って聞いているのっ!?」
ルーシィの話を無視して、タウロスがいなかったら、マカオがやばかったことを思い出してナツとアキヒサは話していた。そして何かを決めたようにナツが立ち上がった。
「よし!決めた!プルーの提案に賛成だ!」
「僕もナツの意見がいいと思うよ!」
アキヒサが賛成したためナツはルーシィの方を見ながら笑みを浮かべながら言った。
「オレたちのチームに入らねぇか!」
「チーム?」
「なるほどーーー!!」
ハッピーが納得いった声を出してルーシィに説明をしだした。
「あい!ギルドのメンバーはみんな仲間だけど特に仲のいい人同士が集まってチームを結成するんだよ。一人じゃ難しい依頼もチームでやれば楽になるしね」
「いいわね!それっ!面白そう!」
「おおおし!決定だ―――!」
「契約成立ね!」
「あいさーーっ!」
「歓迎するよっ!」
「プーン」
ナツとアキヒサに迎えられ、ルーシィはチームに加入した。
「さっそく仕事にいくぞ!ホラ!もう決めてあるんだー!」
「おっ!あの仕事だね!」
「もう。せっかちなんだかららぁ~~」
チームを結成したことに浮かれた彼女はナツとアキヒサがニヤリと笑ったことに気づかずに依頼書を見た。
「シロツメの街かぁ……聞いたことあるようなないような……!うっそ!エバルー公爵って人の屋敷から一冊の本を取ってくるだけで……………20万
「な!オイシー仕事だろ?」
「最初だから簡単そうなのを選んだんだ!」
報酬の高さに驚いたルーシィだが、よくよく依頼書を見てみるととんでもないことが書かれていた。
「………あら?あらららららららら……!?」
〈【エバルー公爵】 ※注意 とにかく女好きでスケベで変態!ただいま金髪のメイドさん募集中!〉
そこにはそう書いてあった。それを見たルーシィは、寒気を感じながらナツ達の方に目を向けた。
「ルーシィ金髪だもんな」
「だね!メイドの姿で忍び込んでもらおうよっ!」
「これでルーシィを誘った意味あったねっ!」
「………あんたたち最初から………」
ルーシィはナツ達にハメられたことに気が付いた。
「星霊魔導士は契約を大切にしているのかぁ。えらいなぁ」
「ひでぇーーーーっ!」
「いやぁルーシィが引き受けてくれてよかったよ」
「騙したな!!サイテーーーーー!!」
騙された彼女はナツ達に抗議するが、本人たちは無視した。
「さあ行くぞルーシィ」
「メイドなんてイヤよ~~っ!」
「大丈夫だよ。着ればなれるから」
「そういう問題じゃないってのっ!」
「少しは練習しとけよ!ホレ………ハッピーに言ってみろっ!『ご主人様』って!」
「ネコにはイヤーーーーー!」
一方
「あれ?エバルー屋敷の一冊二十万
クエストボードでは、
「ええ………ナツがルーシィ誘っていくって……」
「あ~あ………迷っていたのになぁ……」
ナツが依頼を受けたことをミラジェーンがいうとレビィは残念そうに言った。それを聞いていたマカロフが口を開いた。
「レビィ……行かなくてもよかったかもしれんぞい」
「あっ!マスター」
「その仕事……ちと面倒なことになってきた……たった今依頼主から連絡があってのう」
「キャンセルですか?」
「いや……報酬を200万
その言葉にレビィの後ろにいた≪ジェット≫と≪ドロイ≫をはじめとしたギルドのメンバーは驚きの声を上げた。
「10倍!?」
「本一冊で……200万だと!?」
「な……なぜ急にそんな………」
「討伐系の報酬並みじゃねぇか……」
「くそっ、惜しい仕事を逃したな」
「一体どうなってんだよ………」
ギルドのメンバーが騒ぐ中、席に座っていたグレイがニヤリと笑った。
「面白そうなことになってきたな……」
そうつぶやいた彼に雄二が口を出した。
「カッコつけんのはいいけどよ。せめて服着てから言えよ!」
「ん?あぁぁぁぁぁぁぁあ!?い………いつの間に!?」
「最初っからだよ」
グレイがパンツしか履いていないことを指摘したユウジは酒を飲み干した。
バカテスト
〈以下の問いに応えなさい。〉
チームシャドウ・ギアのリーダーは誰ですか?
《ルーシィの答え》
レビィちゃんでしょ
《レビィからの回答》
正解だよ。ルーちゃん。シャドウ・ギアのリーダーは私なんだ。ルーちゃんも仕事頑張ってね。
〈次回〉
DAY BRAEK