大学生は歩きながら何かを考えている
男2「それにしても……」
男2「1週間もいなくなるなんて……何かあったのか」
歩きながらずっと誰かの心配をしている
男2「あれ?」
ふとすれ違う女性を見た
男2「あの人……確か5日前に人参とじゃがいもと玉葱を…」
男2「買ってた人だったような……」
男2「あれ、どうしてそんなこと覚えているのだろうか?」
何故かその時の様子が鮮明に浮かび上がってきた
男2「でも気のせいとしか考えられない」
ある男が走ってくる
男2「こんな時間からランニングかな?」
何か黒いカバンを持っている男が向かってくる
男2「いや違う……あの人だ」
自信があるように言った
記憶
ドスン…
男3「おい、急に現れるなよ」
男2「すいません」
現実
男2「あの人だ」
その男の顔を少し見ただけで、たくさんの事が頭に浮かんだ
男2「しかも……ぶつかった時に」
記憶
カチャ…
現実
男2「何か銃のような音がした」
男2「しかも何かカバンを持っている」
男2「前にも見たような光景だ……」
前にも同じ事があったようだ
男2「今度こそ捕まえよう」
大学生はその男を強盗だと考えた
男3「おい、そこをどけ!」
男2「ここは、通しませんよ!」
大学生は道を塞ぎ、構えた
男3「おい、危ない!」
強盗はそのまま突き進んできた
ドスン…バタン
2人は勢いよくぶつかって倒れた
男2「痛ったい」
男3「痛ったいな」
男3「殺されたいのかよ」
カチャカチャ
強盗は銃を取り出して大学生に向けた
男2「まずい……あっ、確か膝を……」
大学生はまた何かを思い出した
バコン!
大学生は思いっきり右足を回転させて強盗の足を蹴った
男3「うあぁぁぁぁぁ!!!」
強盗は痛みのあまりその場に倒れた
男2「膝を骨折してたのは覚えていたけど……やりすぎた」
男3「……」
強盗は気を失ったようだ
夜の帰り道
男は警察との会話を終わらせて帰っている
男1「犯人が捕まって良かったけど、店員は…」
男1「助けられなかった」
男1「あのコンビニの中にいたのに……」
男はかなり悔しい思いと悲しい思いに浸っている
男1「とにかく早く家に帰ろう……」
男1「もっと人を救いたい」
男1「そのために頑張ろう」
男は元気を取り戻そうとしているようだ
男1「ん?」
目の前に落ちている紙切れを見つけた
男1「この紙切れは何だ?」
絵の書かれた紙切れから何かを感じて拾った
その紙には2人の男性と1人の女性の絵が書いてあった
男1「兄さんと母さんに似ているような……」
その絵の女性は犬を抱えて泣いていた