FGOに知識チート系転生者(二週目)をぶち込んでみた場合 作:クヤ
そんなことをさらりと言うお兄さんである。
「えっ待ってくれサーヴァントの反応はないぞ!?」
「ははは。英霊なんてなのる人間もどきがそんな常識にとらわれてくれるわけないじゃないか。そこだ」
ガィィンと響く命の危機の音。
「にょわあ!」
「先輩!」
ゆらりと現れる、覆面のいかにも怪しい黒い奴。
「急に、サーヴァント反応が!そうかアサシンの気配遮断の所為で観測できなかったのか!」
そういうの良いから。私の顔面を狙って放たれたこの棒が超怖かった。
冴先生は超パナイ。私はきっとあたりを引いた。ありがとうございます。
「なになに。呼ばれてきたからには、しっかり働くとも」
そして、ドクターは使えない。私は覚えた。
「ひどくないかい!」
ひどくない。
文句があったらもっと役に立ってほしい。即物的な。
「最高に俗物だね!でも残念、そっちに碌に干渉することができないんだ」
やっぱり使えない。
ところで、その妙にメカメカしい腕は何なのだろうか。
「ああ、これ?友達の天才が作ったISっていう宇宙空間でほぼ生身で作業するための機械」
「作業用機械!?」
「もっとも、戦闘にもつかえるけどね。武装も充実しているし」
作業用機械に武装が必要だったのだろうか。激しく謎である。
「そりゃあ宇宙は高速で飛来してくるデブリとかあるから、避けるのも限界があるし消し飛ばせないと」
納得できるような?
「先輩騙されてはいけません。たぶん罠です」
そうだったのか!私はかわいい後輩を信じるぜ。
先生。私を罠にはめようとは、甘かったな!
「先生か。生前には呼ばれたことがあまりないな。なかなか好ましい気がするよ。ふふふ、確かに武装をそこまで充実する必要はないけれど、その罠は君の助けになるものだろう?」
なるほどさすが先生だ。
「どうでもいいけれど、そこの出番待ちのアサシン早く相手しなさいよ!」
何と今まで待ってくれていたというのか。何と律儀な暗殺者なんだ!
「いえいえ、気にする必要はありませんよ。待ったところでこちらが不利になるわけでもないので」
「みんな!サーヴァント反応が近づいているぞ気を付けるんだ!」
「なるほど。援軍待ちだったわけか」
「その通りです。では死んでいただこうかっ」
いえ、死にたくないので。先生、お願いします。
「任された!吹き飛べ!」
どこからともなく現れたミサイルによって、アサシンが爆発しないだと!
「ふったわいな、あじゃぱ!?」
華麗に避けていたアサシンであったが、飛んでいったミサイルが帰ってきて、まさか小型ミサイルに化けるとは、夢にも思わなかったことだろう。
「ふっ、自動追尾くらい常識だろうに」
悪い笑みを浮かべる先生さすがです。でも、相手が喰らった理由はクラスター爆撃の所為だと思います。
でも英霊ってスゲー。
「待ちなさい!あれを基準にするとこの後出てくる英霊がきっと困るわ!」
「そうですよ!わたしデミサーヴァントですけどあんなの絶対できません!」
確かに未来の英霊なのだから、他がこんなメカニカルなわけはないのだろう。
でも、これでも個性が危うくなりそうに感じるのはなぜなのだろうか。
「おっと、もう一人のお客さんがやってきたようだ」
そいつはよろしくない。やっちゃえライダー!
「私としてはそれでもいいんだがな。マシュお前が相手をしてみろ」
「ちょっとマシュは……」
「いえ、やらせてください!」
「そうだ、きっとここで戦わなくては戦えなくなってしまうだろう」
私はかわいい後輩に危ないことをしてほしくないのだが、あのやる気に満ちた目を見ていると、どうにもそういった気持ちがしぼんでいく。
「マスター。私だってすべてを知っているわけではない。でも、あの子は君のサーヴァントなんだろう?なら戦うべきで、任せるべきだ」
マシュ!
「はい」
任せた!
「はい!」