FGOに知識チート系転生者(二週目)をぶち込んでみた場合 作:クヤ
「さてここからが本番だ。準備はいいかい?」
アーチャーは前座でしかなかったというのか。
「そりゃあんな、正義の味方面したのが救世主ご一行を邪魔するわけないだろう。チュートリアル以外の何物でもないよ」
結構本気出していたような気がするのだが。
「そりゃあナメプってやられる方は腹立たしいからね。本気出してもらわないと」
つまりあの煽りプレイは、本気を出させるためだったというのか。
「当然だね。だって、本気で煽りたかったらもっとえぐいの狙うよ。具体的にはエロシーンとか、痴情の縺れとか。ただ事実を突き付けただけで、あんなに狼狽するとは予想外だったけども」
エロシーン……聞きたいような聞きたくないような。
「大したことはないさ。ただの特殊プレイとかだよ」
お、おう。いかんなちょっと顔が熱い。
「マスターは意外と初心だったようだ。これは失礼した」
ごほんっそれで奥に控えているセイバーというのは?なんか先生も知っているッぽいけど。
「アーサー王。女体化だね」
女体化とな!?
「正確には、ここのアーサー王は逸話として残っている本人が男装していただけというしょっぱい理由なのだけどね」
「いやいや、十分衝撃的な事実だよ!」
「あれ、あんた、男のアーサー王にあったことあるんじゃなかった?」
「なんで知っているんだい!?」
「ちょっとどういうことなのロマニ!」
「確か世界を渡っているアーサーに冬木大橋の近所で会ったんじゃなかったか。まあ、向こうがすぐに出て行ってしまったから、夢とも現ともつかなかったかもしれないが」
「そう、その通りだよ!ダヴィンチちゃんには話したしね!」
先生は何でも知ってるね。
「何でもは知らないさ。知っていることだけ。むしろ大分無知な方だと思うよ。世界には未知が多すぎる」
それで、アーサー王について詳しく。
「詳しくと言うほど詳しくないんだけどな。さっきのアーチャーの嫁候補ということぐらいしか」
十分衝撃的だ。そして詳しい。なんで現代の英霊にアーサー王との接点が。
「そりゃあ、聖杯戦争以外にないだろう。あいつ、聖杯戦争で勝つことがちょいちょいあるし」
なんだろう聖杯戦争ってそんなにちょいちょい起きるものなのか。
「いや起きないからね!?」
「起きてたまるもんですか!」
まあ、説明によると何でもできる系らしいしそんなちょいちょい起きると困るよね。
「いや、世界線によってはこの冬木のオリジナルを大聖杯として、地方でちょいちょいダウングレード版小聖杯戦争が行われているらしい」
それって大丈夫なの?
「あまり大丈夫ではないな。参加のために触媒の争奪戦は激化して紛失すること多数だし、そもそも、英霊が闘うと地形が変わることもざらだし」
ビッグな話だ。そして所長とドクターがなんかORTしている。
「魔術師としてはいろいろ衝撃的なんだろう。よくあることだ。常識的な分好感が持てる」
常識とは一体。
「私のような研究者にもその傾向はあるが、魔術師って端的に言って外道だから、大多数の普通の人間にとっては害にしかならない生き物だから。普遍的な常識倫理を備えた魔術師はむしろ異端で、そんなのでも魔術が関わると普通に殺人するから、普通の魔術師なんてお察しだよ」
お、おう。魔術師は危ない私は覚えたぞ。
「君は魔術使いといったところを目指せばいいさ」
魔術使いって?
「文字通り魔術を使うだけの人。魔術を極めたいとかじゃなくて便利に使いたいという考えに沿って行動する人かな」
なるほど。
「話を戻すけど、アーサー王相手だと正直勝てる気があんまりしないので、マシュにも全力で頑張ってもらいたい」
先生が勝てないだと!?