FGOに知識チート系転生者(二週目)をぶち込んでみた場合   作:クヤ

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最終話

 開幕ぶっぱとか聞いてない!

 

 「先輩は私が守ります」

 

 「宝具、展開……!」

 

 「仮想宝具・疑似展開……人理の礎!」

 

 マシュウウウウウウ!

 

 「くっなんていう圧力でしょうかッ」

 「さすが名高き聖剣ってか」

 「ひぃぃぃぃぃぃ!」

 

 長かったような短かったような、恐怖の時間は終わりを迎えた。

 

 「防ぎ、きれました」

 「よくやった!」

 

 マヂュマシュー!

 

 「よくぞ来た、人類史を守らんとする者たちよ……」

 

 おい、なんか開幕ぶっぱしてきた人がしたり顔でなんか言っているんですが。

 何やら強大な気配とか、言葉に存在する圧力とか、開幕ぶっぱの所為で怒りしかわかないんですけども。

 

 「何やら楽しそうなことを話していたのでな、歓迎してやったまで」

 

 楽しいアーチャーさらしの影響がこんなところにまで。

 しかし、やむを得ないことだった。

 

 「いやいやそんなことはねえだろ。嬢ちゃん」

 

 やむを得ない事だった!

 

 「はいはい。いいから目の前の敵よ!」

 「最後の会話だ。存分にして構わんぞ。その程度の慈悲は私にもある」

 

 開幕ぶっぱしてきた人が何か言っているんですけど。

 

 「マスター根に持ったねえ。気持ちは分かるけども」

 

 先生!さすがは先生だ。

 

 「さて厳しい戦いになりそうだ」

 

 ここまでおチャラけた調子を崩さなかった先生が、本気になっただと……。

 アーサー王とは、そこまでの存在か!?

 

 「驚愕のポイントがおかしい!」

 

 なにを言うか、なんかだいたいこいつのせいな先生が警戒に値するというのはそれだけでもすごい事なんだぞ。

 

 「さあ、この騎士王を超えてみよ……!」

 

 向こうのさっきより気迫を上げてきた。

 ただ対峙しているだけだというのに、肌がひりつく。

 

 「さあ、まずは小手調べだ!」

 

 先生による開幕攻撃。どこかのアサシンもやられたミサイル攻撃だ。

 しかし騎士王強い。

 甘いわと言わんばかりに、魔力を吹きだして、ミサイルの間を巧みに抜けていく。

 しかしそれはどこかのアサシンもやられたように、追尾型クラスター。

 パカリと開くと、死ねと言わんばかりに殺到する。

 騎士王は鼻を鳴らすと、剣を振りぬいた。

 何が起こったのか、触れてもいないのに次々と爆発していくミサイルたち。

 

 「おいおい、あれでただの魔力放出かい。なんつーばか魔力」

 「まったくだ。やはり遠距離武装ではダメそうだ。レーザーなんかは切り裂かれる予感しかしない」

 

 レーザーも積んでたんですか先生。そしてレーザーを切るとな。

 これは人間の戦いじゃない。

 

 マシュも先生も、近接しに飛び込んでいった。

 メカメカしい先生と盾持ちのマシュだ防御に不安はなかろう。

 ちょっとそのビームソード的なのなんですか先生かっこいいんですけど。

 しかし二人掛かりで互角とか、キャスター働いて!もっと働いて!

 

 「無茶言うなよ。あの高速戦闘でへたな援護は邪魔にしかならねえよ」

 

 たしかに、あと先生近接無理とか言っていた割に、がんばってるよね。

 暇ならちょっと解説してよ。

 

 「別に暇なわけじゃねえんだが」

 

 いいからいいから。

 

 「のんきだな。おい。」

 

 まあ、いいけどよ。そういって語りだしたるはクーフーリン。

 

 「戦闘経験がないってのはありゃ本当だな。あいつは目がいいんだろう」

 

 眼?

 

 「ああ、体全体を見て動きを予測している。あれは風やなんかも見ている気がするな、回避に問題は全く見られねえ。勘だが避けるのは慣れているようだ。生前に襲い掛かってくるようなのがいたのかもしれねえ」

 

 狂気のマッドサイエンティストだから、狙われるのは仕方ないよね。

 

 「ただ、攻撃がへたくそだ。やらなくていいタイミングで攻撃してる」

 

 やらなくていいタイミング?

 

 「やってもそのあとの動きの邪魔になりそうなタイミングの攻撃だよ。実際、大した効果が出てないどころか盾の嬢ちゃんの援護がなきゃ何発か喰らっててもおかしくない」

 

 なるほど。

 

 「嫌がらせの仕方は天才的だな。魔力放出して加速したら、そのタイミングで爆発起してさらに加速させることでタイミングを外している」

 

 そんなのすぐに対応されるんじゃ?

 

 「ああ、実際すぐに対応されてた。だが対応されることまで予想して、さらに嫌がらせ仕込んでるなありゃ」

 

 なるほど先生はいやがらせのプロか。

 しかし騎士王が強すぎる。

 

 「っかし、おかしい」

 

 なにが?

 

 「あの二人じゃあ。もうそろそろやられててもおかしくないんだが」

 

 ちょ、おま。

 

 「だんだん動きが良くなっている?二人とも?」

 

 キャスターも何やら悩みだした。

 私にできるのは、オルガマリー所長を引きずって、キャスターを盾に避難することぐらいなのだ。

 だって、黒い斬撃飛んでくるし。

 

 「はぁはぁ、引きこもりをこんなに運動させるとは鬼め」

 「なにがひきこもりか、このとんでも英霊め。英霊のくせに成長するとはそれでも貴様英霊か」

 

 成長?バトル漫画のごとく戦いの中で成長するってやつか!

 さすがは先生だな。

 

 「はぁ!成長!?」

 

 何をそんなに驚くことがあるというのだろうか。

 

 「嬢ちゃん。英霊ってのは過去の再現だ。全盛期だ。成長なんざするわけがないんだよ」

 

 しかし先生は成長しているわけで?

 

 「だからおかしいんじゃない!?」

 

 別に困るわけじゃないんだから、先生スゲーでいいんじゃない?

 

 「はっ。確かに味方が強くなる分には困らんわな」

 

 そんな外野の歓談のそとで、戦いは佳境に入っていた。

 

 「さて、そろそろ決着をつけようか。いい加減しんどい。体力無限とか卑怯だぞ」

 「ロクに魔力も使っていない癖によく言う」

 「供給が細くてね。自前で何とかしているだけさ」

 

 ロクに魔力を使っていないらしい。カルデアが誇る謎技術によって魔力供給されているのではなかったのか。

 

 「卑王鉄槌! 極光は反転する……光を呑め!」

 

 「バレル展開。リミッター解除……科学の英知を受けるがいい!」

 

 どこからともなく現れた巨大な砲門。

 両者に集まる圧倒的な破壊の気配。

 やがてそれは臨界を迎えた。

 

 「約束された勝利の剣!(エクスカリバー・モルガン)」

 

 「荷電粒子砲!撃てーッ!」

 

 それは美しい輝きだった。

 滅びの光だった。

 どちらも譲らぬ究極の一撃。

 その拮抗は延々に続くかに思えた。

 しかし唐突に終わりを迎える。

 

 「ああっくそ!荷電粒子砲は投射時間が長くないんだよ!」

 

 煙を吹いて見るからにやばそうな、砲身。

 納得である。って、やばくね!?

 

 「まあ、予定通りだ。マシュ、頼む!」

 「はい!」

 

 なるほど、二度目は防げないほど消耗したマシュでも防げるレベルまで、拮抗するのが目的だったのか!

 

 「宝具、展開……!」

 

 「仮想宝具・疑似展開……人理の礎!」

 

 二度目の盾の顕現によって、星の光は再びさえぎられた。

 

 「いまだ!働けキャスター!」

 

 そして、私たちと優雅に観戦していたキャスターについに出番が。

 

 「ようやく出番か!いくぜ!」

 

 「焼き尽くせ木々の巨人。灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)!」

 

 宝具攻撃中で動けない騎士王に、炎の巨人が襲い掛かる。

 これは勝ったか!?

 

 「なめるなあ!!!」

 

 黒い風が、溢れ出し、襲い掛かる炎と拮抗する。

 

 「うおっ、まじか!?」

 

 まじか。これでもまだ倒せないとか。

 

 「まったく強すぎるぞお前さん」

 「なっ、それは先程」

 

 ライダーの傍らには、先ほど煙を吹いていた、んん?違うものだぞ、どういうことだ。

 

 「誰が砲身が一本だといった。二本目だ。存分に喰らえ!」

 

 まさかの二本目!いったい何本あるというのか!

 再び放たれる荷電粒子砲。

 これにはさすがの騎士王もひとたまりもあるまい。

 

 「フラグ立てないで!」

 

 ゲームじゃあるまいし何を言ってるんだか。

 どれだけ激しい攻撃もやがて終わる。

 現場は激しい力の激突を物語るように、舞い上がった土埃によって視界が遮られていた。

 

 煙が晴れていくとそこには健在な我がサーヴァントたちの姿が。

 

 「やった!」

 

 喜びの声を上げるが、まだ警戒を解かないサーヴァントたち。

 

 「そんなまさかあの攻撃を喰らって……」

 

 完全に煙が晴れると、まだ立っている騎士王の姿が。

 

 「見事だ」

 

 ボロボロになってもその威は衰えることを知らず。

 

 「いくらなんでも頑丈すぎるだろう」

 

 そうライダーが言うのも無理はない。

 

 「安心せよ。貴様らの勝利だ。この身はすでに姿を保つのみ。聖杯を守り通す気でいたが、負けた以上とやかくは言うまい」

 

 えっ勝ったの?

 

 「だが心得よ、グランドオーダー―――聖杯を巡る戦いは、まだ始まったばかりだという事をな」

 

 意味深なことを言って騎士王は消えていった。

 勝ったのか。長かった。はあ。

 

 「俺も退場の時間らしい。なかなか楽しかったぜ。呼ぶなら俺のことはランサーで呼んでくれ」

 

 それだけ言って、騎士王と同じようにキャスターも消えていった。

 

 「マスター。君の戦果だ受け取れ」

 

 そばにやってきたライダーに手渡された黄金の盃。

 これが聖杯か。

 

 「先輩お疲れ様でした」

 

 マシュもお疲れ。いや、本当に疲れた。

 

 




うん、ここで終わりなんだ。
続きは書くことがあるかもしれないが、神が下りてこないと厳しい。
所長が生存するかどうかも、ハロになってしまうか、アンドロイドになってしまうかも考えていないんだ。
本当は機械神とか、ガンダムとか、機動城塞とか出してみたかったけど原作のトレースになりそうで、なんだか筆が進みません。

正直設定の必要性があんまり出ませんねこの辺までだと。
ただ、転生二週目で英霊なので引き継ぎ科学チートが許されるための転生のはずだったのに、なぜか、アーチャーをいじりだしましたなんでだろうね。

ただ、書いてて思ったのは作者はこのぐだ子が好きです。

このあとに、蛇足的にIS世界の先生も投稿してみるけど、ダイジェスト感半端ない一話で〆ます。

あと、書きながら設定が変化していったので、このIS世界の人はなんかもう別人な気がします。
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