夏だ海だ沖縄だ。
水着イベントきたー。(早とちり)
というわけで、中学生になった俺と、高校生になった姉と母と一緒に沖縄に滞在することになった。
なんと2週間も、だ。感想を端的に言えば、
やったぜ、ヒャッハー((ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ
と、言った具合だ。
ちなみに姉さんの真名は『両儀式(セイバー)』らしい、ということが見た目から、ほんの少しだけいや、かなり分かりやすかった。(高1)
母さんはいつも通り目立つ格好をしていた。具体的には、着物を着ていた。黒くて艶やかな長い髪の毛を1つにまとめ、派手な着物を一分の隙もなく着た見た目年齢が25くらいの(実年齢41)の美人が歩けば、どこでも目立ってしまうが・・・
「さて、おもいっきり遊びましょうね。レオ、カヤ」
「いつになく機嫌がいいね母さん?」
「当たり前でしょう。母さんも初めて来るところなのですから。それに、いつもどこか遠いところもしくは別のところを見ているようなカヤが珍しく、目を輝せていることですし、この時点で来て良かったと母さんは思いますよ。」
「ふふふ、本当に目がいいわね母さんは。」
と、かなり含みを持たせて言った姉に対して母さんはいつも通りのほほんとしながら、しかし特に何でもない事を言うような口調で、
「少しだけ、観察力があるだけよ。」
あ、うんそれは少しとは、言わないと思うな。
そう思った俺と姉さんだった。
「さて、思いっきり遊びましょうか?」
そうニッコリと微笑んで出口の方に足を向けながら言った。まったく、これで実年齢41歳なのだから世の中は分からないものだと改めて実感した。
空港内を歩いて実感したけど、かなり目立っていないか?
僕たちからしたら家族旅行だけど他人から見たらただのハーレム野郎じゃないか?何せ姉さんは美人高校生と言った見た目だし、母さんは、見た目が25歳くらいなのだからこの時点で結構美味しいたち位置にいるのは間違いない。さらに俺は、中学生にしてはかなり背が高く、170センチメートル(実際は168センチメートル)位まである。なのに顔は悪くはない程度だから、完璧にどこかのエ〇ゲの主人公(+高校生)見たいにみられていないか?と自分でも思うほどだ。
つまり何が言いたいかというと、周りの視線がうっとうしい。
そんな目立つ集団に紅一点(本来の使い方とは違うが)実は中学生の男子でしたという展開なので微笑ましいが、本人からすれば何となく居づらいし、救いもない。
だからこそレオはなるべく周りを見回しすこしでも現実逃避をしてしまうための材料を探そうとすることは、仕方のないことだろう。そして一組だけ見つけて、安心した。そのあと完璧に荷物持ちになっている同い年くらいの少年に軽く同情しつつ、空港をあとにした。
ホテルへのチェックインの時間はまだ先だから、という理由でつ三人はバラバラに行動をしていた。ちなみに提案をしたのはレオだ。理由は、空港でのように視線による針のむしろを避けたいからだ。
「それにしても蒸し暑い」
いつも独り言を言わないレオだが、そんなレオがついつい独り言を言ってしまう位には、蒸し暑い気温と湿度だ。
そんなうだるような蒸し暑いなか、見ているだけで暑苦しい集団(おそらくレフトブラット[訳:取り残された血統]の集団の軍人)に先ほど見かけた自分と同い年くらいの子供を見かけた。距離は10メートルくらいのところだ。
構図としては外国人の不良軍人が突っかかり同い年くらいの少年がこれまた同い年くらいの女の子をかばう形になっている。
「シークレットデバイス:盗聴」
そう小声で呟き会話を聞いた。
余談ではあるがシークレットデバイスによる盗聴は最大20メートル位までなら人の服の擦れる音まで聞き取れる。
「あぁ? ガキには興味ないぜ?」
と明らかに悪そうな黒人が威圧しながら言った。
「ビビって声も出せねえのか?」
「ハッ、チキン野郎が、カッコつけてんじゃねえよ!」
後ろの二人が調子に乗って嗤い凄む。
しかし中学生くらいの男の子はただ冷静に観察し、かばわれているこれまた中学生くらいの女の子はただただ見ているだけで暑苦しい集団を睨み付けているだけだ。体運びを見ていると女の子の方は男の子の事をあまり信用していないようだけど、男の子の方はかなり落ち着いている。
そして冷静に観察し終えたのだろう。そして勝てると踏んだのだろう。だからこそ普通では考えられない発言をした。
「 わびを求めるつもりはないから来た道を引き返せ。 それがお互いの為だ。」
中学生くらいにしては落ち着いている見た目に反しない落ち着いている声で大の大人に向かって落ち着いていい放った。
ちなみに見ているだけで暑苦しい集団は、全員一瞬驚いた。それはそうだ、普通に考えて経験、体格、技術すべてが圧倒的に上のはずの自分たちにそんな挑発をしたのだから。そして明らかに悪そうな黒人以外の見ているだけで暑苦しい集団がニヤリとわらい、明らかに悪そうな黒人が顔を強ばらせた。
「----なんだと?」
低い、低い、 囁くような問いかけ。
(そりゃ普通に考えてそうきくだろうな)
実際他人事の俺はそう考えてとりあえず携帯をとりだし暴力沙汰になる前に追っ払う準備をした。
そうしているまも刻一刻と事態は進行している。
「聞こえていたはずだが?」
まるで感情の欠落した人間のような声で独り言のような反問をした。
(おいおい普通に考えて中学生が出すような声じゃないだろ?)
少なくとも俺はそう思った。
明らかに悪そうな黒人の男の眼に、凶悪な殺気が宿った。
(あちゃー、こりゃ暴力沙汰確定コースだな。)
そう思って携帯の録画、録音機能を起動した。
「 地面に頭をこすりつけて許しを乞いな、今ならまだ青あざくらいで許してやる。」
まさに私刑を執行しようとする悪人(もしくは今から喧嘩をしようとするヤンキーでも可)の顔だ。
対する同い年くらいの少年の顔はどこ吹く風とばかりに受け流し、先ほどとまったく同じ無表情のまま感情の欠落した声で挑発する。
「土下座しろ、という意味なら、頭を、ではなく、額を、と言うべきだ。」
わざわざ文節おきに区切り、相手に分かりやすく挑発した。
(おいおいマジかよ?勝てるのか?)
そう思いながらも撮影する手は止めずに観察した。
かばっている同い年くらいの少年のうしろで、おそらく少年の発言にたいしてだろう。かばわれている同い年くらいの女の子も目を見開き驚いている。
次の瞬間に黒人がその少年に向かって殴りかかった。
パシッ、という音がした。
おそらくすぐに来るであろう衝撃に備えてであろう、女の子は目をつぶった。しかし女の子が備えていたことは結局無意味だった。
なんと子供が大人の拳を受け止めた。
(介入するならこの時点でいいかな)
そう思って携帯の録画、録音機能を止めた。
「あー大人でしかも軍人さんが中学生くらいの子供に暴力を振るっている。いけないんだー。」
中学生らしい声でそう言ってみた。
俺はあかるさまに携帯をとりだし、テンキーをタップし始めた。勿論110番に、だ。
そして、不良軍人たちは一瞬考え先ほどとはうってかわって 一目散に逃げ出していった。
「お前らー大丈夫かー?」
なるべくフランクに二人に聞いた。
「お気遣いありがとうございます。
あのまま行ってしまえばどうなるかわかりませんでした。」
先に動いたのは、かばわれていた女の子のほうだ。
「いえいえとんでもありませんよ。
むしろ突然出てきてしまってでしゃばりすぎたでしょうか?」
(ヤバいかわいいこの前のせいで、ついついいつもと違う声になってしまった。)
「確かにそうですね。こちらはただのケンカで済ませたかったので 警察はあまり介入させてほしくなかったです。しかしもとから通報するつもりがなかったのでしょう?」
さっきまで女の子をかばっていた男の子がそう答えた。
(すごい、ただただこれだけしか出てこない。)
ちなみに女の子はそんな男の子の態度に少しだけ不満があるようだ。目が恐くなっている。ただし、それはそれでかわいいのだが、ここで言うのは、地雷だろう。
「ええ、まぁそのつもりでしたよ?
よくわかりましたね。」
「多少は観察のこころえがありますので。」
「はははそれは頼もしい。
いい彼氏を持っているのですね、貴女は。」
「恋人ではなく、兄妹ですよ。」
(くそ、せっかく家族以外のかわいい女の子に話をかけれるチャンスだったのに!このままでは長くなりそうだし、男と話をしてもつまらん、ここは帰るか。)
「これは失礼を、ではまたいつか。」
こうして、ちょっとした雑談は、終わりを告げた。
余談ではあるがこの会話を母さんと姉さんに聞かれさんざんいじられる事をまだ知らない。
To be continue
疲れた。
追憶編始まりました。
たくさんのコメントお待ちしてます。
作者はドMなので多少きつくても問題ありません。できればつまらなかった場合どこがつまらなかったか教えてください。