やはり俺が私立グリモワール魔法学園に転校生と一緒に入学するのは間違っている   作:水無月ゲンシュウ

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第十話 やはり冬樹イヴはポンコツのようだ

 冬樹と移動中、ふと気になったことがあったが、彼女と俺の(というよりこの学園の)生徒と大した関係でもない(それをいうなら関わりすらない)俺が、個人的なことを聞くのは何か間違っているような気がして聞くことをやめたタイミングで彼女の方から話しかけてきた。

「あなたは彼とは違ってていいですね」

「彼?」

「転校生さんのことですよ。あの人は私とあの子との関係にずかずかと入ってきて……」

「あぁ、あいつか……お前個人の事に踏み込む理由がないからな、誰にだってさわってほしくない黒歴史の一つや二つあるだろ。それにお前と俺は親しいどころか同じ委員会に所属しているだけの他人だしな」

「他人だと言うことには同意ですね、ですが勝手に黒歴史だなんて言わないでくだひゃっ!」

 

 ん?くだひゃ?

 

 「………今のは忘れてください」

 

 今の、とはおそらく会話の内容からするに黒歴史を今ここで製造したことについてのことだろう。だが彼女の心配するようなことにはならないと思う。

 

 「安心しろ、俺にはお前の黒歴史をしゃべるような間柄の奴なんていないからな。このことは俺の胸の内にしまっといてやる」

 

 冬樹はまだ何か言いたい様子だったが風紀委員室の前まで来たので、会話は自然と消滅した。扉をノックし、中に入る。

 

 「連れてきたぞー」

 

 「ごくろー様です。これで全員揃いましたね……比企谷どこ行きやがるんですか?魔法を使った認識阻害まで併用して」

 

 ちぃ、ばれたか、流石魔法の不正使用を取り締まる側の人間だな。だが魔法に関しては垂れ流しなので勘弁していただきたい。垂れ流しの分まで摘発されたら俺たぶん一生懲罰房での生活になると思うし。でも、一生懲罰房でお世話されるのも悪くないかもしれない。

 

 「気のせいですよ、魔法に関してはまだ制御できませんし、勘弁してください」

 

「ま、冗談はその辺にしておいて本題に入るとしましょう。現在クエストで神凪神社の魔物討伐が行われているのは比企谷以外は知ってると思いますが、その前には町にも魔物が出現しています。恐らくですがいずれそう遠くない内に学園にも魔物が出現するとうちは思っています。早い話大規模侵攻が起きると言うことですね。ですのでそれに対応出来るよう警備体制を強化してーと思います」

 

委員長はてきぱきと役割分担をしていく。その中には俺が連れてきた冬樹もいた。あとさりげなく俺のことdisるの辞めてくれません?

 

「冬樹は図書室付近を中心にやってくだせーな」

 

まぁ妥当な判断だろう。あの付近は冬樹もよく利用する所だし本人としても図書室が使えなくなるのは困るだろう。それにしても俺の名前が呼ばれないな。あれかな、遂に存在まで忘れられちゃったのかな?このまま俺帰ってもいいんじゃね?

 

「最後に比企谷、あんたさんには服部と一緒に偵察ついでに訓練をしてもらいます」

 

「は?」

 

「よろしくお願いします!せーんぱいっ!」

 

 この声、ものすごく既視感があるような、あと雰囲気も。




どーもお久しぶりです。グンリー現地からの投稿となります。
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