やはり俺が私立グリモワール魔法学園に転校生と一緒に入学するのは間違っている   作:水無月ゲンシュウ

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野薔薇姫ちゃんピクレコおめでとうございます。


第十二話 転校生は実は結構腹黒いのかもしれない

偵察任務からしばらくした後、俺はいつもと変わらず書類仕事に雑用に忙殺される毎日を送っていた。あの後、しっかりとクエスト報告をし、さて休日を謳歌しようと思った矢先、この仕打ちである。委員長に直談判しに行って得られた解答は要約するとこうである。

 

魔法使いは社会全体への奉仕の責務を負っている。

 

だそうだ。それと俺の仕事が増えるのに一体どんな関係があるんでしょうかねぇ。

まぁ、俺なんかはまだましな方であって転校生なんかはあの後、日をおかずに他の生徒とクエストに行ったそうだ。よくやるものだ。そのあとに、クエストに行った女子生徒とデートまでするというのだから全く………リア充め、爆発しろ。

 俺も現実逃避をしたいがしたところで目の前の書類がなくなるわけでもないので、おとなしく書類仕事に明け暮れることに…………

 

 「比企谷さんっ!いますか!?」

 

 ……人が集中しようとしたときになんだ。

 

 「何か用か?」

 

 「用も何もデバイス見てないんですか?学園に魔物が現れました、風紀委員は全員持ち場につくようにメールが届いています!」

 

 そう言われてデバイスを確認する……本当だ。俺にメールや電話があまりにも来ないせい(あってもせいぜい仕事関係)だけであったので最近は一日に一回開けばいいほうなのでまったく気づかなかった。

 

 「すまん」

 

 「とにかく行きますよ!」

 

 「あぁ」

 

 氷川についていきながら俺は戦闘服に着替える。俺の場合銃器を使う関係上、マガジンポーチなどは戦闘服の上から別途でつけねばならず、めんどくさいのでハンドガンとナイフに関しては常に携帯しているほどだ。デバイスを操作し戦闘服へと変え、素早く装備類をつける。

 持ち場につくと、俺は自分の獲物であるレシーライフルを組み立て始める。レシーライフルは特殊部隊が使用する偵察狙撃銃である。パーツ一つ一つを綿密に精査することにより、アサルトライフルでありながら高い命中精度を誇っている。ちなみにこれを購入するのに俺の労働に対する対価がほとんど吹き飛ぶ羽目になった。官給品ではないのでその分は自腹、ということらしい。実際軍隊でも官給品以外は隊員の自腹だそうで、少しでも生存確率を高めるために多くの隊員たちは装備を追加で購入しているらしい。

 バイポットを立てスコープを覗く。魔物は学園内の薔薇園に出現したとのことで園芸部が中心となって戦っているようだ。

 

 「ん?あれは……」

 

 スコープを調節して確認する。魔物は変化した元の物体の特徴が出ると推測されている。今回の魔物は薔薇に酷似している。そのため周囲の本物の薔薇の中に紛れていて戦っている奴らも苦労しているようだ。

 そのうちの一体が転校生の後ろをとったようだ。背後から転校生へと攻撃せしめんとする。

 

 「……今回だけだぞ」

 

 誰かに聞こえるように言ったわけではない。これは俺の気持ち的な問題だ。いくら俺が究極のボッチだとしても自分のミスで人が死ぬなんてのはごめんだ。

 一発でいい。一発であいつらに気づかせる。それで俺の仕事は終わりだ。

 弾丸を魔法で強化し、魔物に向かって発射する。着弾と同時に魔法が発動目がくらまない程度の光が戦っている生徒たちへと降り注ぐ。それだけで、転校生は気づいたのか振り向く前に指示を出し、自分の背後にいた魔物を倒させていた。

 戦況を確認しようとスコープをのぞいたら、スコープ越しにあいつと目が合った気がした。一瞬笑みを浮かべるとその視線は戦場へとむけられていた。

 その後、無事に魔物は転校生たちによって討伐された。そういえばさっき生徒会長がなにか放送していたような気もするがまぁいいか。

 余談だがあの後なぜか転校生に呼び出され薔薇園の修繕を手伝わされた。その時見せた腹黒い笑顔を俺は忘れない。転校生めぇ…俺の休みが……




グリモアのリアイベ楽しみです。
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