やはり俺が私立グリモワール魔法学園に転校生と一緒に入学するのは間違っている   作:水無月ゲンシュウ

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第二十五話 バレンタイン

阿川奈事件の後、私立グリモワール魔法学園は一段と緊張を高めていた。テロリスト対策を率先して行うこととなった風紀委員も例外ではなく………

 

「・・・はぁ、なんでバレンタインなんていう俺とは縁遠いイベントの取り締まりをしなくちゃいけないんでしょうねぇ」

 

全くお菓子会社の戦略にはまったリア充どものイベント。しかし戦略だろうとなんだろうと一旦根づいてしまえばそれは立派な文化であり、また一種の宗教形態でもある。故にお菓子会社の戦略にはまったバカ乙などとこけにすることは出来ない。それがまかり通るなら伊勢参りもまた神宮の戦略にはまっているわけなのだから。だから関係のない人間は大人しく過ごすべきなのだ。

 

「どちらかというとチョコの数で賭け事をしている人間の方ですがねー」

 

そうこれはいわばチョコ賭博のようなものの取り締まりなのである。その年誰が一番多くチョコを貰えるかを賭けの対象とし、リアルマネーが動く。たかが学生の賭け事と甘く見てはいけない。ここは魔法学園、クエスト出動による報酬により、そこんじょそこらの学生を遥かに凌駕する程度には稼いでいる。当然かける額も増えるというものだ。因みに予想一位は転校以降恋する乙女をエースパイロットよろしく次々と撃墜している転校生。二位には就任以降一位であった生徒会長。三位以降はドングリの背比べといったところだ。

 

「比企谷さんは誰だと思います?」

 

「まぁ無難に生徒会長でしょうね、詳しくは分かりませんけど要は貰った総数で決まるんですよねこの賭博の勝敗は。だとすれば同姓である会長の方が渡しやすいでしょうし」

 

「ふ〜ん・・・・・・・で、本音のところは?」

 

「転校生、てめぇのせいでこっちは休暇無くなったんだ覚えとけよ」

 

そもそもあいつが目立たなければここまでオッズが荒れることもなかっただろうに。

 

「さいですか・・・ま、うちも委員長としての最後の大仕事になりそーなんで、あんたさんも頑張ってくだせーな」

 

委員長として最後か・・・噂によれば現生徒会長卒業後の新生徒会長として水無月が推されているらしい。本人は嫌がるだろうが。変なところで背負いこむ癖があるコイツはまず引き受けるだろう。

 

「そうか・・・」

 

まぁ、俺には関係のないことであるし、水無月が生徒会長になれば今よりも仕事はサボれるだろう。是非とも生徒会長に就任して頂きたいものだ。

 

結論を言うと、チョコを貰った数第一位は生徒会長だった。転校生に賭けていたらしいメアリーはかなり悔しがっていたようだか。

 

因みに俺は生徒会長に10K賭けた。対して増えなかったが、小金の錬金術師の名は伊達ではない。

 

「あ、そーいえば比企谷さん、虎に賭けていたそーじゃねーですか」

 

「あ」

 

「たっぷりとお話聞かせてもらおーじゃねーですか」

 

スンマセンでした。




5%には勝てなかったよ・・・・・・
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