やはり俺が私立グリモワール魔法学園に転校生と一緒に入学するのは間違っている   作:水無月ゲンシュウ

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第二十六話 魔物の本拠地

バレンタインという名の悪魔のイベントも無事?に終わり(一部を除いて、残念ながら俺はこの一部に含まれている。小金の錬金術師の名はしばらく預ける羽目になった)学園全体の雰囲気もようやく卒業シーズンといった模様となっていた。しかし戦力面といったところではそう手放しに喜べるものではない。

 

今回の卒業で学園の戦力は大幅に弱体化する。軍隊では通常デクと呼ばれるパワードスーツを装着した兵士十人がかりで相手にするタイコンデロガを一人で相手にすることができる武田生徒会長、純粋な物理戦闘力ではその生徒会長よりも強い生天目つかさ。学園一の諜報能力を誇り噂では世界の首脳部すら脅していると噂されている報道部部長遊佐鳴子。普段全く面白くないダジャレを連発したり雪女だとうそぶいたり、魔法の不正使用を度々行い、変人を装っているが、氷系統の魔法適正が高く戦闘能力も申し分ない雪白ましろ。あと一人くらいいた気がするが……何か触れてはいけない気がするのでやめておこう。どの人物も第七次侵攻の際おもだった戦果、あるいはそれに準ずる結果を挙げた人物たちだ。そういう意味では侵攻は今年に起きて良かったのかもしれない。おそらくグリモア史上最も戦力が整っていただろう。

 

そんな学園であるが、闘技場の地下で何やら魔導書が見つかったのことだ。魔導書は新たな魔法の理論などか書かれており、悪用されると洒落にならないものもある。その性質上封印が施されている場合が殆どで現在、東雲と朱鷺坂の二人が解除に当たっていたらしい。それがどうやら解けたようで、その魔導書を媒体に別世界へと繋がっていた、そしてその別世界がどうやら魔物の本拠地とつながっているのでは?と正直霧の魔物宇宙人説のほうがまだ納得がいく。

そんな大きな話、俺には関係のない話だと思ってたのだか、俺の隠密性が偵察部隊としての召集理由となってしまった。まったくもって嘆かわしい。わずかな抵抗で弾薬関係の補給はどうするのか尋ねてみたところ、今回の偵察には国軍の中でも精鋭部隊が参加するらしく、そこから提供してもらえとのこと。なんでもその部隊、第七次侵攻で最も損傷率が少なかったらしい。そんな体育会系の頂点みたいなところに弾薬貰いに行くの嫌なんですけど。

 学園生の中にはそんな体育会系を統べる野薔薇家の一人娘である野薔薇姫がいた。普通の家庭で娘に『姫』なんて名付けたりした暁にはキラキラネームの称号をもれなく貰い、かつ本人は名前と自分の容姿とのギャップに一生苦労するのであろうが、国軍のトップという誰から見ても名門の出、かつ本人の容姿も優れているともなれば全く問題ないのだろう。だが娘に姫と名付けるあたり、相当な親バカなのだろう。さっきから野薔薇の三人衆のしている会話の内容から察するにお姫様は今回の偵察には呼ばれていなかったらしい。おそらく野薔薇父が職権乱用しまくりで学園に圧力をかけたのだろう。大事な愛娘をそんな危険なところに行かせないために。

 

 順次ゲートをくぐっていることだしいやだが俺も行くか。

 




会話がない……
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