やはり俺が私立グリモワール魔法学園に転校生と一緒に入学するのは間違っている   作:水無月ゲンシュウ

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第二十九話 四月一日

 四月一日、新年を迎えて初の授業…ではなく当直できている。魔法学園ではいつ魔物が出現してクエストを発令されても問題なくクエストを受注できるように休日も交代制で学園に常駐することが校則で定められている。新年早々から仕事で登校しないといけないとは学生のころから軍人としてやっていけるようにするとはグリモアおそるべし。実際のところ日本にいる魔法使いの総数3000人のうちおよそ300人弱がグリモアに所属しているので単純に戦力として数えられているのだろう。そしてこれから六年間、魔法使いとしての必要な知識を学ぶこととなる。校門に着くと中等部の風槍が何なら騒いでいるが、いつものことだ。しかしここで放置すると後々委員長にどやされることになる。

 

 「どうした、風槍?なんかあったのか」

 

「おぉ!丁度良い所に来たぞハチマン!聞いてくれっ!何故か生徒会長が卒業してないんだ!」

 

 天文部の部長を務めている風槍は中二病を発症している少女で俺の黒歴史部分を大変刺激してくるのでなるべくかかわらないようにしているのだが俺の名前を聞きつけて八幡大菩薩と絡めているらしい。やめろ風槍、その組み合わせは俺に効く。

 

「武田会長が?そりゃ会長は今年卒業だからな」

 

「うぅ〜ハチマンまでそうやって我のことを騙そうとするっ!もう知らないっ!」

 

そういうと、風槍は走り去っていった。

 

 「ありゃいったいなんだったんだ」

 

 

「俺も不思議に思ったんだよ。ミナは普段ふざけてはいるがああいった冗談は普段言わないからな」

 

 確かにあいつはよく風紀委員のお世話にはなっているが、今回の類のことで問題になった覚えはない。何か理由があるのだろうか。今は友達がいる風槍だが、材木座的言動が多いことからボッチだった経験もある。そんな彼女がわざわざ友達を減らすようなウソをつくのであろうか。その確認をしようと俺が声をかけようとした矢先に風槍は学園内へ走り出してしまった。

 転校生にも聞いていたようなので尋ねたかったところだが、生憎クエストに行ってしまった。なんでも神宮寺の御令嬢が試作武器を無断で持ち出し、 転校生を連れて行ったらしい。相も変わらず女子から人気のようである。しかし神宮寺は中等部。手を出したら犯罪だぞ。

 

 「すみません。比企谷八幡様でございますか?」

 

 突然後ろから声を掛けられる。昔の俺であれば驚きのあまり声を出していたところだろう。しかし風紀委員という職業上突然声を掛けられる機会も増えた。

 

 「どちら様でしょうか」

 

 「初音様付きのメイド、月宮と申します。本日は比企谷様に折り入ってお願いがございまして」

 

 ろくでもないことに巻き込まれる予感が…




お久しぶりです。
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