やはり俺が私立グリモワール魔法学園に転校生と一緒に入学するのは間違っている 作:水無月ゲンシュウ
転校生失踪事件から幾日か経ったある日のこと、転校生はいつものように女子生徒を連れて2人きりでクエストへと向かっていた。一方比企谷のほうはというと……
「ぐへへっ!この先にきゃわいい女の子たちがっ!私のパラダイスが!」
「誰かこの変態を止めろ……」
とある来客の対応に追われていた。さかのぼること数十分前~
「おいーっす。JGJインダストリー私立グリモワール魔法学園対策開発局局長…神宮寺茉理、到着しましたー」
「おっ。時間通りだな。ええと…なんだって?」
「JGJインダストリー私立グリモワール魔法学園対策開発局局長」
「舌噛みそう…初音のお姉さん、でいいんだよな?」
「そーよ。そっくりでしょ?」
「うーん初音とはタイプが違うがこれはこれで…」
「その辺にしとけエロ兎」
巡回中に卯之助が訪問客にまたセクハラまがいのことをしていると思いどうやら珍しく違ったらしく、今日から常駐することになった神宮寺の姉貴らしい。学園に入る際の注意事項などを説明していく卯之助。こういうところを見ているとしっかり仕事をしているのだと見直す。しかしこいつのセクハラ関係で俺の仕事が増えているのでプラマイマイナスなのに変わりはない。
「およ?君のそれうちの商品じゃん、しかも二世代も前の、君魔法使いだよね?」
「あいにく攻撃魔法が得意ではないんでね。必ずしも最新鋭の武器が兵士に喜ばれるとは限らないでしょ。前線で命を預ける武器に求めるのは確実に動くという信頼性ですよ」
ま、実際のところはお財布と相談した結果、安くなっていた型落ちを購入しただけなのだが……
「……それは聞き捨てならないなぁ。うちの最新鋭の子たちは信用できないってこと?」
藪蛇だった。こういったタイプの人間には冗談が通じないのは宍戸で経験済みだ。前に生活魔法を編み出したときに宍戸にそう命名したことをメディカルチェックした時に伝えたら「魔法使いの一般生活への浸透として使えるかもしれないわね」と真顔で返された。おとなしく本当のことを言うか。
「ま、本当は金欠で最新のを変えなかっただけなんですけど……」
「でも確かに従来のシステムや姿を踏襲したモデルのほうが売り上げはよかったわよね……その辺どうなのか学園生に聞いてみたいなぁ。そういえば国連軍出身の生徒がいるって噂だし…ぐへへっ!」
で、冒頭に至るわけである。比企谷が神宮寺茉理の相手をしている間、遊佐は宍戸に情報を与え、神凪は風槍の言動の真意を探るために動き出し、落ち着きを取り戻した神宮寺茉理が一般人でありながら魔法を使う転校生如月天のデウス・エクスを見て興奮するのもまたのお話。
学園生の首脳部がループ事象と裏世界からの介入を行うものが別人であるという認識をし、双美が転校生へ自分の身を守ることを強く訴える中、私立グリモワール魔法学園学園長の死がメールにて報告された。一つ学園を守る盾が消失した瞬間であった。
これにて瑠璃色万華鏡をのぞき第三部完です。