やはり俺が私立グリモワール魔法学園に転校生と一緒に入学するのは間違っている   作:水無月ゲンシュウ

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 誕生日ぐらい投稿しないといけませんね。


第三十五話 社畜に休暇はない。

 突然ですが皆さんは休暇、という単語を聞いて何を思い浮かべますか?日頃の疲れを癒すために好きなだけ寝る?積んで手も付けていないゲーム、本、ガンプラをやる?おいしいものを食べる?皆さん思い思いの休暇の過ごし方を思い浮かべたことでしょう。休暇とは本来、それぞれが思い思いに過ごすべきものであり自由でなくてはならないと常々感じている。ましてや……

 

 「なぜ久々の休暇を警備クエストにあてられるのだろうか…」

 

 汐ファンの騒動後、風紀委員も数多く出動したため事後処理などに追われていたのだがようやく終わり、比企谷にも休暇が与えられた。この時彼は久々の休暇に喜びを感じるとともにそれ以外が労働であるという現実にひきつった笑みが出てしまった。その休暇自体もさすが魔法学園というのだろうかクエストとセットである。何故田舎という魔物の出現率が高いエリアの警護任務が休暇になり得るかと言うと、警護対象である初田村は過去暫く魔物が出現していないらしいのだ。その為警護という名目で学生達の避暑地とされている。寝食を提供されるのだが、当然労働に対する対価なのであって・・・・・・

 

「比企谷っ、何サボっている、キリキリ働かないか」

 

・・・・・・こうして休日も働くことになっている。

 

 「見ろ!見ろ!サーヴァント!山があるぞ!川があるぞ!あ、あれは、魔樹に宿りし双角の精霊…またの名をクワガタ!」

 

 今回のクエストには最近特に忙しかったものなどが中心に集められている。言わずもがなクエストに引っ張りだこの転校生、近々に行われるハワイで行われる民間軍事会社との合同訓練に際して発生した多大な経費処理をたんとうした会計、結城聖奈。生徒の胃袋をつかんでいる里中花梨、最近何やら言動が不安定になっている風槍ミナ、そして唯一魔物の発生しないニュージーランドから覚醒したことによりやってきた西原ゆえ子、そして風紀委員の雑用係である比企谷である。

 

 仕事をしながら年相応にはしゃいでいる風槍を眺めていると、西原に何かを渡されると動揺し始め、そののまま森の奥へと走り去ってしまう。そのままにしておくわけにもいかず探しに向かうが…

 

 「あいつどんだけ奥深くに行ったんだよ……ん?ここどこだ?」

 

 ミイラ取りがミイラになるとはこのことである。あれよあれよとする間にひな沈みあたりは暗くなる。緊急事態であるのでやむを得ず光魔法で明かりをともす。そうしてしばらくしていると足音が近づいてくる。そこには風槍を含め転校生などが集合していた。なんでも夕飯時になっても現れなかった風槍を心配して探しに行ったらしい。俺がなぜここにいるのかと尋ねられ理由をこたえると「デバイスはどうした?」と一言言われる。デバイスを持っていると仕事の連絡が来るという認識であったため無意識に電源を落としていた。

 

 「キサマな…」

 

 あきれる結城の小言を言われながら宿へと帰るのであった。

 

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