「なんでテメェは初級魔法すら使えないんだ!!」
違うんですお父様、初級魔法とかそう言う話じゃなくてそもそも元一般人に魔力なんて感じ取れませんし魔力が分からなきゃ魔法打てないですし
「どれだけ俺達が必死にお前を殺さないようにしてたか分かるよな!?それなのにお前は努力すらしないで遊んでばかり!!」
それも違いますよお父様、努力もしましたし、遊んだ事なんか一度もありませんし、例え遊ぼうとしたって子供達には魔法で殺されそうになりますし。
「10になるまでに魔法が使えなければ処刑、それが村の掟だ。そしてお前は明日で10、この意味がわかるな?ただでさえ忌み子のお前を村長に頼み込んで普通の人として扱ってもらうように頼み込んだっていうのにお前ときたら!!」
わかりませんよお父様、そもそもそんな掟なんておかしいですし、人として扱って貰った事なんて村で1人だけでしたし他はみんなで僕を無視したりいじめたりしてきましたし。
「忌み子なんて産むんじゃなかった!!」
何言ってるんですかお母様、なんで白髪で生まれただけで忌み子扱いとかおかしいですし、アルビノって可能性もありますし最初はあんなに優しかったのに今ではこんなにヒドイことを言うなんてせめて心の中で思ってて下さいよ
「明日だ、逃げるなよ?」
「ぐぇ」
・・・なんで去り際に2人してお腹蹴るんですかご飯戻ってきちゃうよぉ
「お兄・・・」
待って下さい妹様、そんな泣きそうな顔しないでくださいよ。
「そうだ、明日はカスミさんとピクニックに行ってくると良いよ、明日は村の人はほとんど忙しいだろうけどあの人なら多分暇だからさ。」
「お兄も来る・・・よね?」
「あはは〜・・・僕は少し用事があるからそれが終わってからなら行けるかもなぁ〜行けるかなぁ?」
無理だろうなぁ〜
「お兄とカスミさんとピクニック!!楽しみ!!お兄もしょけい?頑張って!!」
ははぁ、なんて笑顔で鬼畜なことを言ってくれやがりますかこの子は、まあ頑張るけどね死なないようにね、無理だろうけど。
「うん、ピクニックの準備にカスミさんの所行っといで、お兄はもう寝るよ」
「うん!お休みお兄、また明日ね!」
トテトテと少し大きめの靴で向かいの家に入っていく妹を確認した後、ため息が出る。
本当、僕が転生者じゃなかったらこの村の人全員恨んでたね・・・まあ今も結構恨んでるけど
僕の名前はアーク・ヤーク、転生して明日で10年、そして恐らく明日で人生お終いな男の子である。
ある日突然神様にチート上げるからこの世界に行ってきてと言われ、答えを言う前に転生させられた。
因みになんのチートを貰ったのか分からないです。
悲しいかな、結局使う事なく終わってしまうのですね・・・ごめんねチート君。
逃げようと何回考えた変わらないけれども、まあ考えたって無駄無駄、門番が今日に限って10人位いるし完全に僕を逃さないように家の前に何人か見張りがいるしそして何より妹様が人質みたいになってるし・・・くそぅ、仲良くするんじゃ無かったぜ・・・完全に僕の弱点だよあの子は。
ああ、ダメだ眠くなってきた・・・今日も汗水垂らして魔法の練習したからかな?結局無理だったけど明日になったら出てると良いなぁ
『・・・みんな殺そう、貴方がそう望むなら』