後悔はしてい…ない!
イチャイチャさせたかったんです…。
百合が全面的に出てきているので、苦手な人は注意してください。
今回は前に比べて少ないです。
最近、気になる人ができた。
その人は賢くて、優しくて、カッコよくて
なにより女の子だった。
彼女の名は、アルクトゥルス・ブラック。
ホグワーツで初めてできた私の友達。
最初に、彼女と出会ったのはホグワーツ特急のコンパートメントだった。
列車の廊下から見た彼女の横顔は中性的で、サラリとした青みがかった黒色の髪がとても綺麗に見えた。
一目惚れだったのかもしれない。
私の初恋。
彼女の鳶色の目はとても神秘的で、見つめられると自然と顔が赤くなってしまう。
彼女のスラリとした手は私の手を離さぬように握ってくれた。
彼女の落ち着いた声は、私を可愛いと言ってくれた。
まだ会って少ししか経ってないのに、どんどん彼女に惹かれていく。
まるで魔法をかけられた様に
◆◇◆
私はアルに話しかける。
「アル、今日は何の調べ物してるの?」
「う〜ん、魔法界の生物についてかな」
彼女は休日であるのに、図書室に来て、勉強している。
私は彼女に会いたいから来ている。
人は不純と言うかしら。
これでも想いには一途な女の子なの。
「ねぇねぇ、この後、一緒にお茶しない?」
「いいよ。じゃあ、本だけ借りてくるから少し待っててくれる?」
「わかったわ」
急がせるつもりはなかったんだけど、彼女が今から一緒にいてくれると言うなら、嬉しい誤算ね。
彼女は本を借りてきた後、厨房に寄った。
屋敷しもべ達に、おやつ等をバスケットに入れてもらうらしい。
無事におやつをゲットした後、中庭で日に当たるベンチに座っていた。
「ハーマイオニー、あ〜ん」
アルがバスケットの中からクッキーを一つ摘んで、こちらに差し出してきた。
よくもまあ、恥ずかしげも無く、堂々と出来るものね。
私がしようものなら、顔を真っ赤にさせてしまうに違いない。
「あ〜ん」
やはり、恥ずかしい。
クッキーは美味しいのだろうが、如何せん恥ずかしさで味がわからなくなってしまっている。
やられっぱなしは性にあわない。
やられたらやり返さないと。
「アル〜、あ〜ん」
私は一口サイズのチョコレートを手に持ち、アルに差し出した。
アルは恥ずかしげも無く、チョコを食べる。
悔しい。
私の体温でチョコは少し溶けていたのか、指についてしまっていた。
指についたチョコを舐めとると、アルはにやりとした顔で指を見つめていた。
「アル?どうしたの?」
「いや?なんでもないよ、ただ指がね」
アルは私の指を指して、含みを持った笑みを浮かべた。
チョコ、指、舐める。
どこかおかしいかしら。
あ、そういえば、チョコを渡す時に、アルの唇に触れていた。
つまり、間接キス。
間接キス!?!?!?!?
もう、もう、もう!!!!
やっちゃったわ…
恥ずかしさで頭がどうにかなってしまいそう。
ああ、穴があるなら入りたい。
アルは、私が落ち込んでるように見え、流石に申し訳ないと思ったのか、ごめんねと言いながら頭を撫でてくれた。
悲しそうな顔をしている。
そんなつもりじゃなかったのに。
「えっと、あの!間接キスが嫌だった訳じゃなくて…!恥ずかしくてっ!」
私がそう言うと、アルは安心していた。
「良かった。嫌われてなかったんだ」
「いや、むしろ…」
「むしろ?」
「す……何でもないっ!!」
アルのペースに乗せられてもっと恥ずかしいことを口走りそうになったので、慌てて切った。
私はまだ、この気持ちは伝えるつもりは無い。
いや、勇気が無いだけかもしれないけど…
彼女と対等になれた時に告白したいから。
いつになるか分からないけどね。
気を取り直して、アルと話し始める。
「そういえば、図書室で借りてた本って何?」
「ああ、魔法生物の本だよ」
「魔法生物?なんで?」
「呪文とか薬学の本は家に多くあったから良かったんだけど、魔法界の生物についてはあまりいい本がなくてね」
そう言いながら、彼女は『魔法生物大全』という辞書3冊程の厚みがある本を出した。
え?どこに入れてたの?
そんなに大きなもの、持ってる様子も無かったわよね?
その疑問が口から出ていたらしく、答えてくれた。
「その本はこの袋に入れてたんだよ」
「まって、まったく入りそうにもなさそうなんだけど」
「これにはね、検知不可能拡大呪文を掛けてるんだ」
「検知不可能拡大呪文?」
「ハーマイオニーは初めて見るかな?平たく言うと四次元ポケットみたいなものだよ」
ええ、四次元ポケット…。
そんなものを作ってしまうなんて、ほんとに魔法は反則だわ。
私が遠い目をしてるとアルが提案してきた。
「ハーマイオニー、いつもトートバッグ持ってるでしょ?それにかけてあげようか?検知不可能拡大呪文」
棚から牡丹餅な提案が飛んできた。
「いいの?」
「いいよ、いいよー。あって困るものでもないし、むしろあった方が便利だろうしね」
「じゃあ、お願いしようかしら」
アルにトートバッグを渡すと杖を1振りしてくれた。
すごい簡単そうにやるのね。
きっと、アル以外で1年生でできる人なんていないわよ。
トートバッグを渡してもらい、試しに本を入れるとすっぽり入ってしまった。
「わぁ、これは凄いわね…」
「そうでしょ、ふふ」
アルは私の顔を見て笑う。
そんなに間抜けな顔をしてるかしら。
「そんなに笑わなくてもいいんじゃない?」
「ごめんね、ハーマイオニーが驚く顔ってなかなか見ないから。新鮮で」
「もう、失礼しちゃう」
そんなやり取りも楽しくて、お互いに顔を見合わせ、笑い合う。
そこからは他愛ない話をして、笑って、驚いて、充実した休日を過ごした。
寮に帰ると、同室の子からどこに言ってたか聞かれた。
アルと一緒にいたことを言っちゃったら、何か言われるかもしれないから内緒。
だって彼女はスリザリンだもの。
私達グリフィンドールとは関係が悪い。
あーあ、こんなくだらない関係がなければアルとも大手を振って遊べるのに。
誰がこんな風にしたんだろう。
出てきたら、引っぱたいてやりたい気分だわ。
◇◆◇
夜も遅くなって、ベッドに入る。
今日はなんだかいい事がたくさんあった気がする。
頭を撫でてもらったり、間接だけど…キスしちゃったり…!!!!
はぁ、ほんとに違う寮なのが嫌になっちゃう。
グリフィンドールもいい人はいるけど、席が近くて知り合ったけど、ロン・ウィーズリーなんて覚えが悪いし、教えてあげてもすぐに嫌な顔になるんだもの。
教えがいもないし、そもそも教えてられないわ。
ほんと
アルが居てくれないと面白くない
ああ、彼女に会いたい。
私ってば恋に焦がれる乙女みたい。
でも彼女になら焼かれたいもの。
そうなっても仕方ないわよね。
「はぁー、寝ましょ寝ましょ。明日は学校があるんだから」
このままじゃ、いつまでたっても寝られない。
早く寝ないと。
自分を落ち着かせるために、瞼を閉じた。
やっぱり、自分で話を考えるっていうのは難しいですね。
お気に入りが60件になって嬉しすぎてはしゃいでしまいました。
これからもよろしくお願いします。