LoveLive!Sunshine!〜9人の少女達と1人の少年と〜   作:常闇ver.β

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今更ながら第1話を投稿したタイミングがちょっと悪かったな…と、後悔している常闇です。

長らくお待たせしてすいませんでした…(汗)
今後もこうした不定期更新が起きるかもしれませんが出来れば温かい目で見てくれたら嬉しいです。


第2話:内浦

「あれ…?」

 

眠ってしまったらしい、少し重い背中を動かしてすぐに違和感に気付いた。何故か俺はグランドピアノの前に座っているのだ。周りを見渡してみるも全く見覚えのない部屋にいる事も理解出来ただけだった。ふと、俺の横から風が通り過ぎていった。

どうやら横にある窓は開いているらしい、外を見てみるもボヤけていて何も見えない…と、思っていた時だ。

 

'バサリ…'

 

紙の束が落ちた、音の鳴った方を見るとどうやら部屋の楽譜が落ちたらしい。俺はそれを拾って譜面をさっと見る、書いている感じからするとまだ未完成なのだろう、途中からは真っ白になっていたり一部が消されたりしていた。

 

(何の楽譜だ…?)

 

何だろう…別に細かい性格とかではないのだが未完成の物を見ているとムカムカする、まぁ勝手に書き加えたら持ち主が困るだろうし…そう思いつつも楽譜を持ってピアノの前に座る。

え、何するのかって?まぁ書き加えたら駄目だから楽譜を見つつ直した方が良い箇所を加えて弾いてみようかな…まぁ完全に自己満の為だけど。

 

〜♪

 

曲調は明るそうで何処か暗くて…なんだろう、とりあえず雄大な曲を目指して作っているのが分かった。ならそれをもっと強調すれば良いんじゃないかな…

そう思って楽譜には書かれていない部分に差し掛かった時だった。

 

'ガチャリ'

 

勢い良く部屋のドアが開いた、そして…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

(まもなく、沼津、沼津…)

 

「あれ…?」

 

また眠っていたのか?いや、多分こっちが現実なんだろう、目の前に広がっていたのは一般的な電車の中だった。'沼津'とさっきの機械は言っていた、間違いない、此処で降りる筈だ。

急いで荷物棚から少し小さいボストンバッグを下ろして肩にかけ、ドアが開いたのを確認して電車から降りる。

 

「向こうはまだ…夕方かな。」

 

駅に設置された時計を見ながら改札を出る、そして改札を出て軽く荷物を下ろし、少し周りを見渡してみる、広がっていたのはあの変化が絶えないNYとは違う'普通'の街だった。

 

(確かに…あっちとは違って落ち着けそうだな。)

 

と、思いつつ海側に向かうバス停を探す事にした。なんでも別荘は海沿いにあるらしい、またウチの両親は良い所に別荘を建ててるな…そんな事を思っている時、少し浮いた雰囲気の黒みがかった赤い髪の少女(見た感じ年下かな?)が右往左往しているのに気付いた。周りが助けてくれる雰囲気はなく、心配になった俺はちょっと声を掛けてみた。

 

「He…じゃなかった、どうかしました?」

 

「えっ…その…バス停の場所が分からなくて…」

 

突然話しかけられればびっくりするのは当然、話しかけた少女はすこしおどおどしながら此方を見る。

 

「何処に行きたいの?」

 

「たしか…内浦地区です。」

 

「ウチウラ?なら途中までは一緒だ。」

 

「え?」

 

「内浦に行くんだろ?俺もちょうど内浦近く辺りまで行くから付いてきて。」

 

「は、はぁ…」

 

そう言ってその少女はまだ少し困惑していたが少しして彼女は俺の後を追う様について来た。

 

〜探索中…〜

 

「ここだ。」

 

「ふぅ…ありがとうございます。」

 

そう言って彼女は少し頭を下げて時刻表の横のベンチに腰掛ける。

俺は少し時刻表を見てバスが来るまで少し時間がある事を確認し、彼女とは少し間を開けて座りスマホを弄り始める…が、少しして横からの視線を感じた、まさかとは思いつつも横目で彼女を見る。

 

(あ、)

 

彼女も横目で見ていたらしい、俺と目が合った。彼女は少しビクッとして視線を前に戻す、俺はそれを見て視線をスマホに戻す。←(若干ビビってます)

 

「あの〜」

 

不意に彼女は口を開いた。

 

「ん?」

 

「前に…何処かでお会いしました?」

 

「え、いや、初対面だと思う。」

 

「で、ですよね…ははは。」

 

いきなりすっごい事聞くなこの娘は…横で少し変な挙動をしながら彼女はまた黙り込んでしまった。

(普通に会話が成立しないな…)

 

少しため息混じりにそう思っていた矢先タイミング良くバスが到着、彼女と俺はバスに乗りベンチの時と似た様な配置でバスの後ろに座る。

それからバスに揺られながら少しした時、やはり俺が耐えられん、少し話をしてみる事にした。

「ねぇ、さっき前に会ったって言ってたけどどうゆう事?」

 

「えっ?…なんてゆうかその、話しかけられた時に懐かしい感じがして。」

 

少しびっくりした顔で彼女はそう答えた。

 

「プッ…あははっ!」

 

「えぇ…?」

 

「Sorry、面白い事言うな〜と、思ってさ。」

 

「面白い…ですか?」

 

「いや、笑ったのはゴメンな?」

 

「い、いえ…」

 

「まさか久しぶりに日本に来ていきなり笑う事になるなんてな…」

 

少し息を整えて少女の方を見る、彼女は少し恥ずかしそうな顔をしてはいたがさっきとは違って少し落ち着いていた。すると彼女が口を開いた。

 

「日本に来た…って外国出身なんですか?」

 

「いや、生まれは日本さ。その後は海外暮らしだけどね。」

 

「へぇ…何処で暮らしてたんですか?」

 

「アメリカ、少しだけイタリアでも暮らしたけど殆どアメリカ暮らし。」

 

「アメリカとイタリアかぁ〜行ったことないなぁ…」

 

「アメリカは何でもあって困る事はないけどうるさい、イタリアは総じて綺麗だから暮らしてて落ち着くね。」

 

「うるさいんだ…」(苦笑)

 

「NewYorkなんかは特に。まぁ他は…

 

(次は、三津、三津、です。)

 

「あ、ここか。」

 

ボタンを押して荷物を持って立ち上がる。

 

「じゃあ俺はここで。」

 

「あ、はい。今日はありがとうございました。」(頭を下げる)

 

「こっからは迷うなよ?」

 

「はっはい…」

 

(まもなく三津に止まります…)

 

「じゃ、またな。」

 

「はい、また機会があったら。」

 

彼女は少し不安な顔をしてたがまぁ大丈夫だろう…そう信じたい。

 

バスを降りて目の前に広がっていたのはのどかな住宅地と所々に店があるいかにも綺麗な景色だった。改めて思うが良い場所に建てたな、ウチの両親。

バスが去って少し棒立ちしていた俺の背中に海風が吹いてきた、まだ4月上旬なだけあってパーカーを羽織ってないとまだ少し寒いが夏は丁度いいだろうな…と、思いつつポケットのスマホのメモを開き歩くこと15分、

 

「ここだな…間違いない。」

 

表札を確認して建物を見る、見る限りは真っ白な二階建てみたいだ。俺は扉の前に立ち、鍵でドアを開けた。

 

(うわ…)

 

家具は上からカバーを掛けられているから問題はなさそうだが…それ以外が埃っぽい、予想以上に。 俺は少しため息を吐きつつバックを下ろして服の袖を捲る。

 

「ちょっと整理するかね。」

 

こうして俺の一人暮らしin Japanは掃除から始まった。

 

〜to be continued〜

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ちょっと変わった人だったなぁ…」

 

バスの中で一人なった少女(桜内 梨子)は呟いた。

あんな変な受け答えで笑ったり…知らない人にもあんなにスラスラ話をしたり…

 

(あの人にも似てたなぁ…)

 

そして少し、少女は彼が羨ましくなった。

 

(私もあんな風だったら…そうしたら…)

 

少女の脳裏にはある映像が流れる、心が締め上げられる気がした。

 

(ううん、ここで心機一転すればきっと大丈夫。うん、大丈夫。)

 

脳裏に浮かぶ映像を振り払い深呼吸をする。

 

(まもなく伊豆三津シーパラダイス…)

 

そのアナウンスを聞いて彼女は席を立ち上がり、バスを降りて行った。

 




如何でしたでしょうか?

また誤字脱字あったら報告等をしてくれると嬉しいです。
次回は浦の星が出せたら出したいと思ってるので…


次回を待て!
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