一人目の(主人公を抜いて)オリキャラ登場です。
不定期更新ですがどうぞ宜しくお願いします。
12/27:プロフィールを消去。
ガラガラガラーーッと大きな音を出して教室の戸を開ける。あ、皆驚いてる。でもノックはしたから大丈夫だ。たぶん。
「遅れてすいません!………って先生いなくね?」
先生がいないということは私が遅刻したことを隠し通すことができるかもしれない。神は私を見捨てていないようだ。
軽〜くスキップしながら自分の席へ行く。周りの人達の目が笑ってるなんて気にしない。近くの席の眼鏡君ーー三雲君のことであるーーが冷や汗をかいてるなんて気にしな…嘘です結構気にしました。罪悪感がすごい。同じクラスってだけで自分の心配(?)をしてくれる彼はもれなく良い人である。目が呆れているけど。
自分の席へ着いて爆笑している色素の薄い馬鹿…失礼。笑い上戸の猫目野郎ーー彼はアニチェート・カッツァーティ。またの名をチェシーだーーの頭に、
「鉄拳制裁!」
「いだっ!?」
鉄拳を下す。そして座る。周りはまたか、とやや呆れ顔だ。ずっと笑ってるチェシーが悪い。
「いったいなぁ……酷いよアリス!いきなり何するんだ!」
「笑いすぎだチェシー。……ところで先生がこの時間にいないって珍しいね。なんかあったのかな」
そう問うとああ、と思い出したように
「そっか、アリスは知らないんだっけ。今日転校生が来るらしくてさ、その相手してんじゃないかな」
と彼は言った。転校生と聞いてあのアルビノ君を思い出したが、まぁ多分違う学年だろうと思い、今朝あったことは言わないでおいた。
「へぇ、物好きな人もいるもんだね。
「引っ越していく、ならわかるんだけどね。……ちょっと待て。その路線でいったら俺とかボーダー関係者は物好きの変わり者っていうことになるんだけど」
「あ〜そっか転校生ってボーダーの関係者が多いんだったよね。じゃあボーダー関係者、ていう要素は抜いておくよ」
「俺は!?」
そんな会話をしているうちにうちの担任、水沼先生がカラカラと戸を開けてーー「あら?ドアが開いているわ」……訂正。開いていたためそのまま教壇へと歩を進めた。
「遅れてごめんなさいね。ちょっと色々と手間取っちゃって。さて、今日は転校生が来ています。入って」
そう先生に促され入ってきた転校生に、私は目を丸くした。
「空閑遊真です!背は低いけど15歳です。遅れて大変申し訳ない」
ぺこりとお辞儀をしたアルビノ君ーー空閑遊真を見たクラスメイトは色々と感想を言っていた。
先生が何か言っていたが、同い年だったことに衝撃を受けていた私は先生の話を正直言って全く聞いていなかった。
♥︎♠︎♦︎♣︎
さて、それから一波乱あってーー「校則違反だ、アクセを外せ!」「だが断る!」(意訳)的な掛け合いと、三馬鹿ヤンキーズの便乗の流れは中々に面白く、滑稽であったとはチェシーの言葉だーー
今は自習タイムである。皆がこぞって転校生に質問攻めを仕掛けるこれのどこが自習なのかと思いつつもちゃっかり質問攻めに応戦してるのはご愛嬌。ちなみにクラスの良心(?)三雲君はしっかり自習中である。そういやうちら受験生だったね。
「あ、そうだアリス。さっき遊真を見てびっくりしてたよね?知り合いだったの?」
「ちゃっかり名前呼びってところであんたのコミュ力の高さを垣間見たよ。……彼に道を教えたのは私です、とだけ言っておこう」
「顔見知りって訳ね。了解。ところでさっきから君の頭に紙の流れ弾が当たってるけど?」
どうりで頭が時々軽く叩かれていると思った。あれは紙の流れ弾だったらしい。
私たちは最後から二列目、窓際に近い席のため窓を開けるとちょっと寒い仕様になっている。夏は割と涼しいが熱風がいささかうざい。
ここの席順は左から三雲君、空閑君、私、チェシー…となっている。その後ろに三馬鹿ヤンキーズが並んで居座っているため、空閑君に当てようとした弾が少し外れて私に当たったということか。
そうこうしているうちに空閑君に紙が当たろうとしていたのでそれを見ずに掴む。あ、ちょっと格好いいかも。
「ありがとな。……えっと」
「アリスでいいよ。皆そう言ってる」
アリス、という言葉にピクリと反応した気がするが、それもつかの間。私から紙を受け取るとこれはどういったアレか、と意味はわかっているだろうに表情を変えずに言ってのけた。
三馬鹿ヤンキーズの
その言葉を聞いていた三雲君が席を立つが漫画を
「ああ遊真、言っとくけど俺もアリスもやられたからね。『日本式歓迎の挨拶』。アリスはもともと
「そうか……なるほど。挨拶、ね」
そうこうしているうちにチェシーが空閑君に何かを吹き込んでいた。お前らさっき会ったばかりだろ。いつの間にそんなに仲良くなったんだ。
そんなチェシーの言葉を聞いた彼はそう呟いたあと、くしゃくしゃと紙を小さく小さくまとめていく。そうして紙の弾丸と化したものを、
「ッ!?」
紙がここまでの殺傷力を持つとは誰が思っていただろうか。当たり所が悪かったら彼はただ事では済まなかったかもしれない。紙を怒らせてはいけない。今度から紙様と呼ぼう。
さて、そんな紙様の断罪(?)を決行した(堕)天使
「おや?挨拶では?」
とってもいい笑顔でした。ええ、とっても。
……チェシー、気持ちは分かるが笑いすぎだ。机に突っ伏しても肩が小刻みに震えてるから。「くっ…はははっ……」って笑い声がだだ漏れなんだよチェシャ猫!
……まぁかくいう私は、
「よくやった空閑ぁ!代表ざまぁ!!あははは!」
と声高らかに(ちょっと声は抑えて)笑っていた。人のことは言えない。むしろ私の方が酷い。でも自首はしない。我が道を行くのが私なのだから!