ポルカ〜剣の王の伝説〜 作:ガラスのハート
沢山の医学書を読む男がいる、彼の名前はポルカ。
ポルカはドン・ベンジャミン家の長男として生まれ何不自由なく暮らしていた。
ポルカは医者になる事が夢だった。
何時かはこの世に名を残すような立派な医者になろう。
しかし、ポルカは退屈だった。
使いに頼めば欲しいものは何でも手に入り、食べるものにも飲むものにも困らず、踊って歌って暮らす毎日。
ポルカはそんな毎日に嫌気が指してもいた。
ある日、他の貴族からひょんなことから決闘を申し込まれた。
理由は確かアンジェラと言う女の取りあいだったと想う。
ポルカは別にアンジェラに対して何も思ってなかったのだがアンジェラはポルカに好意を寄せていた。
ポルカからしてみれば剣なんて持ったことも無いのに突然喧嘩を売られていい迷惑だった。
しかし、ポルカはその決闘で完膚なきまでに敗北してしまう。
余りの弱さにアンジェラは呆れて、ポルカから離れていったほどだ。
ポルカはそれをつまらないと感じた。
ポルカは医学の勉強をして、剣からは離れて行った。
しかし、貴族の息子、自己を守る術として父から剣の修行をさせられることになる。
直ぐに剣の師がやってきた。
ポルカは厳しい剣の修行に嫌気がさして宮廷をよく抜け出すようになった。
なにをしてもつまらない宮廷の生活にポルカは嫌気がさしていた。
ポルカは外の世界に憧れた。
いつか、この宮殿を出て、遠く離れた場所で暮らしたい。
ポルカは馬を盗み、宮廷を夜中のうちに飛び出した。
憧れた外の世界に…。
外の世界は貧しいながらも人々は楽しげに暮らしていた。
そこでがたいの大きな子供にあった。
その子供はガキ大正で沢山の子分を連れている。
自分の事をジェネラルと呼び、周りにもそう呼ばせていた。
ポルカはそのガキと子分に囲まれる。
ポルカは馬から降りる。
ジェネラルはポルカの目の前に立つ。
「お前、貴族の子だな」
ポルカは下を俯いて、うなづく。
ジェネラルはポルカの腰に指しているレイピアを見て鼻で笑った。
「俺なら大剣を持って、前線をかけるね!」
ポルカは少し顔を上げた。
「騎士にでもなるつもりか?」
ジェネラルは自分の胸を叩く。
「世界最強のヴァンガードになってやるよ、貴族のお前には分からないだろうけどな!」
ポルカはクスクスと笑う。
するとポルカを探して出てきた役人が現れた。
ジェネラルはポルカの手を引く。
「よく分からねえが追われているようだな、俺達の隠れ家に来いよ」
ポルカはジェネラルに手を引っぱられてくらい穴蔵の中に引き込まれた。
穴蔵の中は狭く、湿気が強い。
ジェネラル達はここを隠れ家と呼び、僅かなパンくずを分け合っていた。
宮廷育ちのポルカには到底理解できない暮らしだった。
だけど宮廷に帰った後もポルカはジェネラル達の事が忘れられず、剣の修行を抜け出してはジェネラル達と遊んだ。
ジェネラルはとても強く、大人にさえ腕相撲では勝って見せた。
ジェネラルは剣術の訓練と称して手作りのカカシを木の棒で叩いていた。
ポルカは剣の師から、そんな方法は教わらなかったがジェネラルの必死差に感動すら覚えていた。
だが、ある日の事だった。
ジェネラルから、別れを告げられた。
何者かが自分に連合軍宛の推薦状を渡してくれて、騎士になるチャンスを与えてくれたと言う。
ポルカはジェネラルとの別れを惜しみながらも手厚く別れを告げた。
「俺は世界最強の騎士になるぞ!!」
ポルカは返事を返す。
「俺もジェネラルのように強くなる!!」
ジェネラルに笑われた。
「弱虫がよく言った、さらばだ弱虫!!」
お互いの名を教え合うことは無かったがポルカのジェネラルの間には友情が芽生えていた。
ポルカは家に帰ると父から、ジェネラルの事を語られた。
推薦状を渡したのは私でポルカにはこれ以上勝手に宮廷を抜け出されると困るとの事だった。
ポルカは父に軽く会釈して、自室で泣いた。
それから数年の月日がたった。
ポルカは自分が考えつく限りの訓練を行い、医学の知恵さえも鍛錬に取り入れた。
東洋の技術や医学も熱心に学び、いつしか白刃の王と呼ばれるまでになっていた。
そして、ポルカはその剣の技術を維持するために家を飛びだして傭兵となり、世界の戦場を点々としているうちに世界最強の剣士と呼ばれるようになった。
そして、ある時、小さな国に呼ばれてカーリナ姫と出会う。
最初はこのブラックスノーが近いこの小さな町を守るための雇われ兵に過ぎなかった。
さらに、カーリナ姫よりもドン・ベンジャミン家の方が上級貴族である。
なのにカーリナ姫はとても我儘でポルカをまるで従者のように引っ張り回した。
正直、金に合わない仕事でポルカは疲れ果てた。
だけど、そんな生活も長く続けば慣れてしまう。
ポルカが雇われ兵だと言うことは周りにもほぼ忘れられて、本人も殆ど自覚しなくなった。
この街は雪しか無いし、みんな内気な性格をしているがとても恩にあつい。
ポルカはいつしか心の中でこんな生活が何時までも続けばと思った。
それはある日の事だった。
カーリナ姫が外をはしゃいで走り回っていると野生の熊が飛びだして、ポルカが熊を倒したのはいいが剣が折れてしまった。
カーリナ姫は剣が折れてしまったことを泣いてポルカに謝った。
ポルカとしてはカーリナ姫が無事で剣のことなんてどうでもよかった。
その次の日だった。
ポルカはカーリナ姫の前に片膝を尽かされた。
カーリナ姫は得意げに剣を取り出してポルカの肩を剣で叩いた。
「これをやろう」
カーリナ姫はとても御機嫌だった。
それはカーリナ姫の血族に伝わる伝家の宝刀だった。
ポルカの剣が折れたことを大臣に伝えたところ、この剣について知っただしくカーリナ姫はポルカに仮を返すチャンスだと思ったのだ。
ポルカはその時誓った、自分は傭兵だとしても騎士のようにこの方の1振りの剣になろうと…。
ポルカは身体を起こす。
白騎士は目を丸くしていたがポルカにとって白騎士に与えられた刺し傷はダメージではあるが致命傷では無かった。
直前にて急所は外していて、重要な内臓に傷は無い。
ポルカはサーベルを捨て、ロングソードを抜いた。
ポルカの立つ位置は上に木々が綺麗になく、青空が見える位置にいた。
ポルカの剣は空を写して群青色に輝く。
ポルカはやっと気がついた。
この剣は亡き王女の為に亡き王女の為は祖国の為に祖国の為は自分の為に。
自分は結局、自分の為に戦っていたのだ。
何て自分は我儘何だろう。
ポルカは剣を見つめる、良く手入れされた剣にはサビも傷も一つもない。
遂にたどり着いた、ポルカこそがこの世の全ての剣に勝る剣。
神剣・ポルカである。
ポルカはとても有頂天な気分だ。
この世にポルカに勝る名剣無し。
エクスカリバーも、東方の地のどの名刀も魔剣だって、ポルカに勝ることはなし。
個々は確かに剣の世界の全人類の頂点。
その身は1振りの鋼。
その身は1振りの刃。
その身は亡き王女の為の剣。
「ハッカペル!!!」
ポルカは白騎士に馬を走らせる。
ポルカの声は凄まじく大きく、木々が揺れ動き、大地を揺るがした様な錯覚を覚える。
白騎士は盾の後ろに隠れる。
ポルカは白騎士の横を走り抜け、白騎士の背中を切りつけた。
白騎士は馬を翻すと、石礫が飛んで来て白騎士の盾や鎧に突き刺さった。
白騎士は吐血する。
ポルカがすぐそこまで迫る。
白騎士は最後の力を振り絞り剣を振った。
「
ポルカは白騎士の剣を叩きのけて、白騎士の首を飛ばした。
~☆~
ポルカが白騎士を倒した事により戦争は終わりを告げた。
クーデターの主犯である、黒騎士は死んでしまったがそこはアルバートが見事にまとめて見せた。
アルビダは相変わらず海の男を纏めている、アルバートを海賊に誘った見たいだが返事は良くなかったようだ。
ルイーズは今まで通りキエロ姫の元で世話を焼いている。
もちろん土地を取り返して、少しずつ元の街に戻りつつある。
そして、白刃の王は…。
剣を手放し、ドン・ベンジャミン家を継ぎ、再び医者になるべく勉学に励んでいる。
だけど、きっとポルカはまた剣を握る時が来るだろう。
ポルカは我が儘だから。
~オマケ~
アホポルカ
白騎士とポルカは睨み合う。
最後の戦いが始まろうとしていた。
白騎士といえ、騎士王と呼ばれるまでの男。
白騎士はポルカ剣を盾で受け流す。
ポルカは白騎士を睨みつけた。
「どうやら、本気を出す時が来たようだな」
白騎士は目を丸くする。
「手を抜いていたのか!!」
ポルカはサーモンスネークの頭の毛をかき分けるとスイッチが出てきた。
「サーモンスネーク、本気モード!!」
ポルカはサーモンスネークの頭のスイッチを押すと、ガラスが砕けるようにサーモンスネークの表面が剥がれて鋼の肉体が顕になった。
サーモンスネークの頭、手足胴体がバラバラになり、一つの鎧となる。
その鎧はポルカを守るクロスとなった。
「これこそ最強の騎兵、俺とこいつは2人で一つ!!」
サーモンスネークとポルカの意志が一つになる。
今のポルカは馬の身体能力をもち、人間の機能を揃えた獣人。
「ハッカペル!!!」
ポルカは白騎士に飛びかかる。
白騎士が不敵に笑う。
「ポルカ敗れたり!!」
白騎士はポルカの目の前に人参をぶら下げる。
今のポルカはサーモンスネークの意志とシンクロしているために人参に逆らえない。
「卑怯だぞ!!」
白騎士はポルカを剣で叩く。
「お前が言うか!!」
ポルカは切れることは無いが地味に痛く、窮地に追い詰められた。
「そこまでだ!!」
どこからとも無く男が現れる。
白騎士は男に剣を向けた。
「誰だ!!」
男はハット帽をあげる。
「俺はお節介焼きのス…」
黒騎士が立ち上がり、男を絞めて気絶させた。
「危ないな、作者の奴暴走しすぎだろ…」
白騎士は黒騎士に刃を向ける。
馬鹿なお前の首はさっきは寝たはず。
黒騎士は鎧の下から首を出す。
「馬鹿め、それはマネキンの首だ!!」
白騎士は全身を震えさせる。
「馬鹿な、そんな!?」
黒騎士はマネキンの首を抱える。
「白騎士諦めろ、お前は俺に一生を掛けても勝てない」
白騎士は肩を落とした。
「それでも俺はお前を許せない」
黒騎士は両手の大剣を構えた。
「馬から降りろ、昔のようにこれでケリをつけようじゃないか」
白騎士は馬から降りる。
「昔のように、木の棒では無いがな」
白騎士は黒騎士に飛びかかる。
黒騎士は大剣で白騎士の剣を受け止める。
「何故、過去に捕らわれる!」
白騎士は黒騎士を払う
「過去を思って、何が悪い!?」
黒騎士は過去を思い返す。
「そうだな、過去もいいもんだ」
黒騎士は両手の大剣を捨てて、白騎士の剣を身体で受けた。
剣は深く肩にくい込む。
「懐かしいな、悲し事もあった、しかし、楽しい事もあった」
白騎士は涙を流す。
「ちくしょう!!」
すると、黒騎士はボヤけて消えて後ろからポルカに背中をきられた。
「見たか、これこそ新たな新技、幻覚の術!!」
白騎士は地面に倒れて、這う。
「う、うぐ…」
ポルカは止めをさそうと這って逃げる白騎士に歩み寄る。
「頼む、黒騎士、俺を助けてくれ!」
ポルカは白騎士を嘲笑う。
「亡きものにすがった所で亡き者が助けてくれる訳がないだろう!」
白騎士の手に何かが当たる、草むらの中に昔、黒騎士と共に遊びで作った吹き矢があった。
中に矢が入っているかは分からない、しかし、白騎士はすがるような気持ちで吹き矢を握った。
「黒騎士、力を貸してくれ…」
ポルカは剣を振り上げる。
「ぶっ殺してやる!!」
白騎士は吹き矢をポルカ目掛けてふく、中に入っていた古びた矢がポルカの目に刺さった。
「タコス!!」
ポルカは慌てて後ろに下がると黒騎士のしたいに躓き転び、石に後ろ頭をぶつけた。
「いてえええええ!!」
すると、その石は昔、黒騎士が作ったトラップで上から大量の石が降り注ぐ。
更にその重みで地面がくぼみ、落とし穴が姿を表して、ポルカは木の杭に串刺しになった。
その後、白騎士は改心して連合軍を立直し、良き賢君として世界に名を残したとさ。
めでたし、めでたし。