ラブライブ!~奇跡を紡ぐ物語~   作:舞翼

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翔太君のスペックが、徐々に上がってる(笑)


第15話 リーダは誰だ!?

「リーダーに誰が相応しいか、私が部長についた時点で一度考え直すべきだったのよ」

 

 放課後の部室で口を開いたのはにこ先輩だ。

 

「いや、別に穂乃果でも良くないですか?」

 

 俺がそう言うが、にこ先輩は首を振る。

 

「ダメよ。今回の取材ではっきりしたでしょ。この子はまるでリーダーに向いてないの」

 

 こうなった経緯を説明すると、生徒会で部活動を紹介するビデオを作る事になり、東條先輩がμ’sを取材しに来たのだ。

 それで、取材に協力してくれるとカメラを貸してくれる条件付きだったので受ける事にした。μ’sのPVを撮って注目度を上げる事が可能だしね。

 んで、取材内容なんだが、普段の姿を迫るという題材らしく、μ’sの在りのまま姿を撮ったわけだ。……そこではまぁ、色々あった。てかあれだ。察してくれ……。

 そういう事なので、『リーダー決めをするわよ!』ということになり、今に至る。……説明になってるか不安だが、良しとしよう。いやまあ、俺はO型だしね。すいません、関係ないですね……。

 

「PVだってあるし」

 

「……なるほど。リーダーが変われば、PVは新リーダーがセンターって事ですね」

 

「その通りよ。だから、早く決めるわよ!」

 

 その前に、リーダーの定義ってあるん?んでまぁ、俺の質問に答えるように、にこ先輩が立ち上がり、目の前のホワイトボードを回しそれを読みあげる。

 

「リーダーとは!まず第一に、誰よりも熱い情熱を持って、皆を引っ張っていける事!次に、精神的支柱になれるだけの懐の大きさを持っている事!そして何より!メンバーから尊敬される存在である事!この条件を全て備えたメンバーとなると!」

 

「海未先輩かにゃ?」

 

「なんでやね――ん!」

 

 にこ先輩が、私でしょ!って言おうとした所を、凛が遮った?感じだ。

 つーか、俺たちが居る意味ってあるのん?

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「竜也はどう思う?リーダーの件について?」

 

「オレは、最終的に穂乃果さんになると思うんだけど」

 

 俺も同感である。最終的には、そこに収まりそうな気がする。いや、解んないけどさ。

 それからはまあ、決まる事はなかった。大雑把に説明すると、海未は恥ずかしいのでNG。ことりは『副リーダーぽいよね』という事でNG。穂乃果は、『別に私でなくていいよ』的な発言なので不明。1年という訳にはいかないので、1年組はNG。俺と竜也は男なので必然的にNG。これを見かねたにこ先輩が妥当案を出した。まああれだ。勝負結果で決定って事だ。

 んで、俺たちも着いてくことになった。何で?と思ったが、にこ先輩曰く、『部員だから当然でしょ』という事らしい。

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 

 ~某カラオケルーム~

 

「ってなわけで、最初は歌唱力!カラオケ対決よ!」

 

 勝負としては、歌唱力、ダンス、という事になった。

 そして、皆の前に立ち、マイクを持って高々と声を張り上げるにこ先輩。まあ、カラオケの点数で競うって事だ。

 

「でも、私カラオケは……」

 

「私も特に歌う気はしないわ」

 

 海未と真姫がそう言った。

 すると、にこ先輩が、

 

「なら歌わなくて結構!リーダーの権利が消失するだけだから」

 

 そう宣言する。

 海未は恥ずかしがり屋だし、真姫が歌が上手い事は周知の事実でもある。てか、真姫に関しては興味がない感じだし。

 

「――さあ、始めるわよ!」

 

 つーか、縦長のソファー座った穂乃果たちは、選曲する歌を選んだり、駄弁ってたりとかなりのマイペースである。まあ、そこには野郎共も入ってるだけどね。

 

「あんたら緊張感なさすぎー!」

 

 そう言って、にこ先輩の声がマイクを通して室内に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は……恥ずかしかったです……」

 

 最後に歌ったのは恥ずかしがり屋の海未だった。あれだ、レッスンの成果が出てるか確認したかったらしい。メンバー全員が歌ったが、全員が90点越えである。てか、レベル高すぎでしょ。真姫も勝負心が芽生えたのか、途中から参戦したし。

 いや実は、後歌ってないのは俺だけだったりする。

 

「にこ先輩。カラオケ勝負は全員引き分けでいいんじゃないですか?」

 

「そ、そうね。てか、あんたら上手すぎでしょ!」

 

「俺も同感ですね。んじゃ、次の勝負に行きましょう」

 

 だが、待ったをかける人物が、

 

「翔ちゃん、歌ってないよね。穂乃果、アレ歌って欲しいかなぁ」

 

 アレとは、穂乃果たちと遊んだ時に歌った曲である。いやね、あれは女性の曲なのでNGで。

 

「嫌に決まってるだろ。いや、あの曲は俺も好きだけどさ」

 

「お、そんな曲があんのか?翔太、オレも聞きたいわ」

 

 竜也も乗ってきてしまった。ここは逃げるが勝ちである。

 その時――、

 

「ことり。アレをお願いします」

 

「うん、わかった♪」

 

 えーと、海未さんアレとは何ですかねぇ?

 だが、数秒後、俺は知る事になる。

 

 

 

 

 

 

「翔太君、――おねがぁい!」

 

 

 

 

 

 

 俺は、目の前のテーブルに置いてあるタッチパネルから曲を選択する。そして、マイクを持つ。『早ッ!』って言ってる奴らが居るが無視の方向で。てか、皆さん。そんなに見ないでくれ。恥ずかしいわ。

 そして、俺が歌う曲は、

 

 

 

 

 

 

 ――――雪の華。

 

 

 

 

 

 

 有名女性歌手の曲である。……てか、急に静かにならないでくれよ。アレのアレで、アレだからさ。

 そして、点数結果は、

 

 

 

 

 

 

 

 『93点』

 

 かなりの高得点である。まあ単なる偶然だろう。てか、久しぶりに歌ったので、喉がちょっと痛い。それからまあ、褒め言葉を貰いました。皆90点超えである。てへ☆……うん、俺がやるとキモイな。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~某ゲームセンター~

 

「次はダンスよ!このゲームで勝者を決めるわ!」

 

 にこ先輩は、高らかに宣言する。そして、目の前にあるのはリズムゲーム。

 穂乃果、海未、ことり、真姫、花陽、凛は未経験らしい。てか、殆んど皆じゃね。

 

「ルールは簡単よ。画面から流れてくる矢印に合わせて、足元のパネルを踏むだけよ」

 

 と、にこ先輩の解説が入る。一同も納得したようだ。

 何故か俺からになったのだが。ちなみに、難易度はMaster。設定したのは穂乃果だからね。俺は、Hardにしようと思ったんよ。そして、リズムゲームが始まった。

 結果は――――、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――Sランクである。まあ、フルコンボではないけど。

 ここまで上手くできたのには理由がある。それは、練習が休みになる休日に、ダンスを練習してるからだ。反射神経も鍛えてもらってるしね。てか、ダンスを教えてくれって言ったのは俺だけどさ。アイツ(・・・)、スパルタ過ぎないか……。

 

「……あー、マジで疲れたわ」

 

 そう言って、壇上から下りる。

 皆は、目を丸くしていた。

 

「……な、なあ翔太。何でそこまで上手いんだ?」

 

 代表して、竜也が俺に聞いた。まあ確かに、それは疑問だよな。

 

「そうだな。俺にはスパルタコーチが居るんだよ。最初はマジきつかったけど」

 

 俺は基礎ができあがった段階なので、まだまだって事だ。……アイツ、μ’sに入ってくれないかなぁ……。まあ、無理だと思うけど。

 

「俺の事は気にするな。皆の番だぞ」

 

 それから、全員がExtraに挑戦し、Sランクであった。……俺が言うのもなんだが、レベル高くね?

 結局の所、皆同じでした。これ、本当に決まんのか?

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 最後の最後に、にこ先輩が出した案、それはチラシ配りだった。

 やはり、アイドルは人を惹き付ける者。つまり、オーラという事らしい。それを測る為にチラシ配りを行ったのだが、結果はことりが一番であった。それから、ほぼ同着で配り終わる。……てか、いつまで経っても決まんねぇぞ、これ。

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~アイドル研究部部室~

 

「みんな同じだったにゃー」

 

「リーダー決まるのか不安になってきたぞ」

 

 凛と竜也の言う通り、全てに於いて僅差なので、誰が一番とは決める事はできなかった。

 すると、俺の向かいに座る穂乃果が、

 

「――――――ねぇ、リーダーって決めないといけないのかな?」

 

「――――――なるほどな。μ’sは全員がセンターって事か?」

 

「そう、みんながセンターで、1人1人が輝く事ができたら素敵だなぁ。って思うんだ。そんな曲作れないかなぁ。って」

 

「俺は賛成だ。皆どうだ?」

 

「まあ、歌は作れなくはないですが……。後、翔太の力も借りますんで」

 

 ……いや、聞いてないんですけど。海未さん。まあいいけど。

 

「そういう曲、なくはないわね」

 

ダンス(振り付け)は、オレと翔太で何とかするよ」

 

「じゃあそれが1番いいよ!みんなが歌って、みんながセンター!」

 

 穂乃果の意見に反対する者は誰一人居なかった。――そう、ルールに囚われる事無く、自分の進みたい道を走り、μ’sメンバーを引っ張る穂乃果らしい案だった。

 

「……仕方ないわねぇ。ただし、私のパートはかっこよくしなさいよー」

 

「わかりました」

 

「わかったわ」

 

 作詞担当、作曲担当がそう言って、

 

「よぉし、そうと決まったら、さっそく練習しよう!」

 

 穂乃果の声で、全員が動き出す。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「でもぉ、本当にリーダーなしでいいのかなぁ」

 

 階段を上る中、ことりが呟いた。

 

「いえ、もう決まってますよ」

 

「不本意だけど」

 

「最初から、決まってた感じですよね」

 

「副リーダーも決まってるかもだにゃ!」

 

「無意識だと思うけどな。本当、あいつには敵わないよ。本人は、『俺はただの部員だからな』って否定するかもしれないけどさ」

 

 海未、真姫、花陽、凛、竜也、の順で呟く。

 穂乃果と翔太は意識をしてないようだが、μ’sのメンバーたちは分かっているのだろう。誰がリーダーなのか。そして、誰がμ’sの根本を支えているのかを。

 

「やりたい事を怖れずに進んで行く穂乃果。そして、その道を創る翔太ですね」

 

 そう言って、海未は笑みを浮かべた。

 

「ったく、私も薄々気付き始めてたわよ。あの2人、ホント良いコンビよね」

 

 どうやら、にこも解ってたような口振りだ。

 そう、にこをμ’sに誘ったのは穂乃果であり、絵里に反抗してまでも、合併の話を持ち出したのは翔太なのだから。

 

「階段は走るな!」

 

「いいじゃん!今日は私にとって特別な日なの!」

 

 ……まあ、ある意味駆け出しコンビなのかもしれないが。

 そして、PV撮影として披露した曲は――――――“これからのSomeday”。




絵里は、まだμ'sに対しては頑固ですねぇ~。
まああれですね。絵里の教えは、翔太君経由でμ'sに伝わってる感じです。
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