ラブライブ!~奇跡を紡ぐ物語~   作:舞翼

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第21話 夢に向かって

 六月下旬の日曜日。今日は、音乃木坂学園オープンキャンパス当日だ。オープンキャンパスのプログラムでの部活動紹介。外に設けられた特設ステージにて、再びμ’sは走り出す。

 

「――――皆さんこんにちわ!私たちは、音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sです!私たちは、この音ノ木坂学院が大好きです!」

 口火を切ったのは穂乃果だった。そして、学園から出ようとした中学生も、ステージに集まり出している。観客は十分。後は、μ’sの想いをぶつけるだけだ。

 

「――――この学校だから、このメンバーと出会い、この九人が揃ったんだと思います。これからやる曲は、私たちが九人になって初めてできた曲です。私たちの、スタートの曲です!」

 

 俺と竜也は舞台袖に立ち、穂乃果たちを見やる。この曲には、俺の願いを込めてあったりもする。そう、μ’sが新たなスタートを切れるようにと。

 

「――――それでは聞いて下さい!」

 

 披露する曲名は、

 

 

 

 

 

 

 ――――僕らのLIVE 君とのLIFE!

 

 

 

 

 

 

 

 曲が始まった。

 多くの課題があったダンスも、μ’s全体のレベルも、絵里と希先輩の加入で格段に上がった。その努力の成果を、中学生、いや、オープンキャンパスに訪れたお客さんが心を奪われたかのように、夢中になっている。

 ――――これが、本来のμ’sの輝きなのかもしれない。この九人なら、奇跡を起こせると思う。

 これからも、きっと壁に当たる事もあるだろう。だが九人の女神なら、どんな事も乗り越えられると信じている。

 曲が終わり、歓声と拍手が上がる。九人も、全てを出し切った達成感と眩い笑みを浮かべていた。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ライブが終了し、俺はステージの撤去作業を教員さんたちと一緒になって手伝っていた。μ’sをサポートする俺は当然の事だ。ちなみに、竜也も一緒だ。

 

「なあ翔太」

 

「ん?どうした?」

 

「――――凄かったな、今日のライブ。沢山の想いが詰まってた」

 

「そうだな。今日の為に、皆、一生懸命練習したんだからな。……まあ俺たちも、スパルタだったけど」

 

 俺は遠い目をして、絵里とのダンスレッスンの振り返る。……てかあれ。皆の練習の二段回は上だよね……。

 隣では、竜也もゲッソリしていた。俺と同じく、スパルタ練習を思い出したらしい。

 

「……絵里さん。容赦なさすぎだろ、あれ」

 

「……まあ、柵から外れた反動もあったんじゃないか。……たぶんだけど」

 

 そう。今の絵里は、音乃木坂学園生徒会長とスクールアイドルを兼任してる。てか、ここまで来るのに、色々あったよなぁ……。

 

「翔ちゃん。お疲れ様」

 

 ……穂乃果さん。後ろから抱きつかないで、女の子なんだからな。

 ともあれ、俺は振り向いた。

 

「おう、お疲れ。良いライブだったよ。感動した」

 

「うん、ありがとう」

 

「穂乃果。離れてくれ。お前は、俺の壁を壊す気なの?」

 

 穂乃果は、『え、どういう意味?』的な感じでキョトン顔だ。……あれだ。純粋すぎるのもなぁ。っ思うぞ。

 ともあれ、離れてもらえました。

 

「んで、皆は?」

 

「うん、着替えたら手伝いに来るって言ってたよ」

 

「なるほどな。穂乃果が一番って所か」

 

「ん、そうだよ。何を手伝おうか?」

 

 手伝う事って言われても、ほぼ終わらせちゃったし。

 その時、竜也が何かを閃く。

 

「全員集まったらさ、新生μ’sの写真撮影でもするか?」

 

「良いと思うぞ。皆が到着したら撮ろうか」

 

 まあ、俺たちはフレームに入らないけど。メンバーじゃなくて、お手伝いだしね。

 それから数分後、μ’sメンバーが校庭に集まった。

 

「写真撮影するんやって?」

 

「ハラショー。記録に残しましょう、今日の事を」

 

「宇宙一、スーパアイドルの出番ね」

 

 希先輩、絵里、にこ先輩と続く。

 

「写真撮影にゃ!テンション上がるにゃ!」

 

「り、凛ちゃん。落ち付いて」

 

「別に、私は如何でもいいけど」

 

 いつも通り、平常運転の一年組。

 

「しゃ、写真撮影ですか。き、緊張します……」

 

「海未ちゃん、硬くなりすぎだよぉ」

 

「でもでも、楽しみだよ!」

 

 二年生組も平常運転だ。てか、ライブの後なのに、皆元気すぎるだろ……。

 ともあれ、皆は各自ポーズを取り、

 

「良いか?はい、チーズ」

 

 俺がシャッターを押し、写真撮影完了である。

 終わりにしようと思ったら、穂乃果が頬を膨らます。

 

「次は、翔ちゃんと竜君も一緒にだよ」

 

「「は?何で?」」

 

「だって、μ’sのメンバーじゃなくても、アイドル研究部の部員だもんっ」

 

 確かに、穂乃果が言う事には一理ある。

 だけどなぁ……。野郎が映っていいもか?つーか、近場に居る先生を捉まえるな、穂乃果さんや。

 

「……翔太」

 

「……そうだな。行くか」

 

 どうやら俺たちは、真ん中に座れという事らしい。んでまぁ、真ん中に座りましたとさ。

 各自ポーズを取り、それから先生が、

 

「じゃあ、撮るよー。はい、チーズ」

 

 カシャとシャッター音が鳴り、写真撮影が完了である。……すぐに印刷してプリントアウトとか、先生、仕事早すぎだから。

 

「みんな、円陣を組もう」

 

 穂乃果の言葉は、いつも唐突だ。まあそういう事なので、俺たちはこの場から離れようと――、

 

「翔ちゃんもやるんだよ」

 

「え、やだよ」

 

「何でも一回でしょ」

 

 あー、そんな約束したな。今思い出したわ。

 俺は息を吐いた。

 

「……今日だけだからな。竜也も強制な」

 

「……はあ、こうなると思ったよ」

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「よーしみんな!これからも頑張ろうね!頑張って、廃校を阻止しよう!」

 

「「「「「「「「うん!」」」」」」」」

 

 穂乃果が右手指をピースの形にして前に突き出す。

 それに合わせるように、他のメンバーと、俺たちも合わせる。

 

「1」

 

「2」

 

「3」

 

「4」

 

「5」

 

「6」

 

「7」

 

「8」

 

「9」

 

「10」

 

「11」

 

「「「「「「「「「「「μ’s、ミュージックスタートー!」」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 ――――こうして、オープンキャンパスは大成功となり幕が下りた。

 




やっと、此処まで来ました。
次回も頑張ります!!
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