ラブライブ!~奇跡を紡ぐ物語~   作:舞翼

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サブタイトルが思い付かん……。


第22話 順位と応援

 オープンキャンパスが終了し、翌日の放課後。俺は穂乃果たちと部室に向かおうとしたのだが、今朝の登校時の会話を思い出し長い溜息を吐くのだった。それは、『放課後、生徒会の仕事を手伝って頂戴(強制)』って絵里に頼まれたのだ。

 俺は穂乃果たちに一声かけ、吊り下げたバックを肩にかけ生徒会室へ急いだ。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~生徒会室~

 

「……はあ~、終わった」

 

 俺は椅子に座りながら伸びをした。俺の主な仕事は、書類の整理と会計処理だった。

 絵里は苦笑し、

 

「助かったわ、翔太」

 

 絵里は、俺に感謝の言葉を述べる。

 

「別にいいけど。仕事溜めすぎじゃね?」

 

「え、ええ。まあ色々あったからね」

 

「……そうかもな。絵里が泣いたり、絵里が泣いたりな」

 

「ちょ、その話は蒸し返さないで頂戴!私の黒歴史なんだから!」

 

 絵里は顔を真っ赤に染める。

 まあうん、凛とした今の表情からは考えられない光景だったしな。

 

「見たのは俺しか居ないんだし問題ないだろ」

 

「……そういう問題じゃないと思うんだけど……」

 

 そんな俺たちを見て、希先輩が口を開く。

 

「エリチと翔太君は、ホント仲がええなぁ。ウチ、嫉妬してまうよ」

 

「そうっすか?」

 

「そ、そうよ。い、いつも通りの光景よ」

 

「……何でお前、言葉に詰まってるの?」

 

 いや、こういうのに慣れてないだけだと思うんだけどさ。

 ともあれ、俺は気になってた事を希先輩に聞いて見る。

 

「そういえば、希先輩と絵里の付き合いっていつからなんですか?」

 

「そうやね。高校一年時からや。エリチとは、ずっと一緒のクラスよ。……でもまぁ、3年は3クラスしかないから当然やのかも知れんけどな。その頃のエリチはな――」

 

「ちょ、それ以上は止めなさい!希!」

 

 ……テンパリすぎでしょ、絵里さんや。

 でもまぁ、希先輩の続きの言葉は解る気がする。

 

「なるほど。その頃は硬すぎて、壁を作ってたんですね。学園限定でですけど」

 

「そうや。何で解ったんや?」

 

「いや、こいつと出会った時も、そんな感じだったんで。ま、賢いポンコツって所ですかね」

 

 希先輩は、クスクスと笑った。

 

「そうやね」

 

 ともあれ、絵里を弄った後、身支度を整え部室へ向かった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 部室に入ると、花陽の声が響き渡る。

 

「オープンキャンパスのアンケートの結果、廃校の決定はもう少し様子を見てからとなったそうです!」

 

 部室に入ると、花陽の言葉が部室に響く。

 

「それって……!」

 

「見に来てくれた子たちが興味を持ってくれたって事だよね!」

 

「うん!……でも、それだけじゃないんだよ~!」

 

 そう言って、穂乃果が部室の奥の部屋の扉を開け、俺は扉の中を覗く。てか、意外と広いわ。ストレッチ位なら全員でできる。

 

「じゃじゃーん!部室が広くなりましたー!」

 

「「おおー!」」

 

 声を上げる、メンバーたち。

 

「安心している場合じゃないわよ」

 

「絵里先輩」

 

 部室が広くなってテンションが上がっている穂乃果に、絵里が声をかける。

 

「生徒がたくさん入ってこない限り、廃校の可能性はまだあるんだから頑張らないと」

 

 その通りである。オープンキャンパスが大成功し、その場の廃校阻止はできたが、それは先延ばししただけだ。完全に阻止したとは言えない。

 

「ぅ……ひっく……嬉しいです……!まともの事を言ってくれる人がやっと入ってくれました……!」

 

 海未さんー。俺たちはまともじゃないのん?まあいいけど。

 

「それじゃ、凛たちまともじゃないみたいだけど……」

 

 ジト目になる凛。でもまあ、部室も広くなってメンバーも増えた。今は、これで良しとしよう。……うん、俺は誰に言ってるんだろうか?

 

「ほな、練習始めよか」

 

 そう言った、希先輩。

 

「あっ……ごめんなさい。私ちょっと……今日はこれで」

 

 それだけを言うと、ことりは足早に去って行った。

 ……うーむ。と唸り、俺は腕を組む。

 

「……ことりに彼氏ができたのか?」

 

「どうだろう?それっぽい言動はなかったけど。私今思ったんだけど、翔ちゃんは彼女さん居るの?ほら、前の学園とかに」

 

「……穂乃果嬢。俺のハートがブレイクちゃうからね。その質問はNGだからね」

 

 年齢=彼女居ない歴の俺である。……なんつーか、言ってて悲しくなってきた……。てか、俺って彼女できるか怪しい、一生独身じゃね、俺……。

 

「まあまあ、そんなに落ち込まないで翔ちゃん」

 

「……お、落ち込んでねぇし。……てか、俺は彼女ができるか怪しい所だわ……」

 

 穂乃果は頷き、

 

「じゃあ、もしもの場合は、穂乃果がもr――」

 

「――ストップ!穂乃果さん、天然を発揮しちゃいけないからね」

 

 穂乃果の言葉を遮ったのは、竜也だ。てか、何て言おうとしたんだ?穂乃果の奴。なんつーか、女性陣は勘付いてる感じだけど。

 

「翔太、先に屋上行こうぜ」

 

「そだな」

 

 という事で、俺たちは部室を後にし屋上へ向かった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~練習後、屋上~

 

「うわぁ~!50位!何これ、凄い!」

 

 アイドルランキングをノートパソコンで確認し、穂乃果が声を上げた。

 

「夢みたいです!」

 

「20位に大分近づきました!」

 

「凄いわね」

 

「絵里先輩が加わった事で、女性ファンもついたみたいです」

 

「……確かに、背も高いし、足も長いし、美人だし、何より大人っぽい!」

 

「やめてよ……」

 

 メンバーたちはそう言って、絵里は顔を赤らめる。

 まあ確かに、絵里は綺麗だしスタイル抜群だけど――、

 

「でもな、穂乃果。絵里はポンk――おっちょこちょいだぞ」

 

 ……前、クッキー貰った時、砂糖と塩を間違えてたし。まあでも、全部食ったけど。

 

「ですよね、希先輩」

 

「そうやね。この前なんて、おもちゃのチョコレートを本物と思って食べそうになったり」

 

「ちょ、希と翔太……!生徒会室から、私を弄りすぎよ……!」

 

 そんな時、二階の窓から声が聞こえる。ヒフミトリオである。

 

「おーい!穂乃果ー!」

 

「頑張ってねー!」

 

「ファイトー!μ's応援してるよー!」

 

 まあうん。応援されるのは良いものである。……俺が言えた事じゃないと思うけど。

 

「ありがとー!」

 

「知り合い?」

 

「はい、ファーストライブの時から応援してくれてるんです!」

 

 穂乃果がそう言った。にしても、ヒフミトリオには、ファーストラブでかなり助けられたな。

 

「翔竜コンビも頑張れー!」

 

「おう、サンキュー。……じゃなくてな!翔竜コンビってなんや!俺たちは力士か!?」

 

 俺たちも、ヒフミトリオって名前の頭文字繋げてるけどさ。

 

「でも、ここからが大変よ」

 

 そう切り出したのは真姫だ。

 

「真姫の言う通りだな。上にいけばいくほどファンも沢山いる。プレッシャーも圧し掛かるかもしれないし……」

 

 確かに、竜也の言う通りだ。順位を上げれば上げるほど道は険しくなり、――“期待に応えなければならない”。というプレッシャーも圧し掛かる。なので、常に上を目指して練習に励まないとならない。

 

「そうだよね。20位か……」

 

「今から短期間で順位を上げようとするなら、何か思い切った手が必要ね」

 

 思い切った手。見た人の印象に残り、ファンを増やすアイデア。……うーむ。何かあっかな?

 

「その前に、しなきゃいけない事があるんじゃない?」

 

 にこ先輩がそう言う。てか、しなきゃいけない事ってなんや?

 ともあれ、メンバーはある場所へと移動する事になった。

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