ラブライブ!~奇跡を紡ぐ物語~   作:舞翼

24 / 27
小説書くのって難しいね……。


第24話 ふさわしい場所

 ~帰宅途中~

 別れる者とは別れ、俺、竜也、穂乃果、海未、絵里は赤く染まる景色の中を歩き、口を開いたのは穂乃果だった。

 

「意外だな~。ことりちゃんがそんな事悩んでたなんて」

 

 暫しの沈黙が流れる。

 

「意外とみんな、そうなのかもしれないわね」

 

 絵里がそう言って、俺も呟く。

 

「かもな。自分が優れてると思ってる人は、殆ど居ないんじゃないか。だから、努力する。努力は人を裏切らないっていうし」

 

「そうやって少しずつ成長して、成長した周りの人を見てまた頑張って、ライバルみたいな関係なのかもね。友達って」

 

「確かにそうなのかもしれません」

 

「……ライバルか。……確かに、オレにとってはライバルになるかもな」

 

 絵里、海未、竜也と続く。

 ともあれ、各自の分かれ道まで到着した。

 

「「じゃあ、また明日」」

 

「「「また明日(です)!」」」

 

 俺と絵里。穂乃果と海未、竜也となって別れた。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「やっぱ、皆色々あるのかもなぁ」

 

 絵里は、クスッと笑った。

 

「翔太って、悩みがなさそうよね」

 

「いやいや、俺にも悩みあるからな」

 

 練習メニュー考えたりとか、もっと歌詞を作るのを上手くなるにはどうすばいいかとかな。……今思った、これって悩み事じゃなくて、考え事じゃね……。

 考え込んでる俺を見て、絵里は「どう?」と首を傾げて聞いてくる。

 

「……今はないかも。そ、そういう絵里はどうなんだよ」

 

「やっぱり、学園関係かしら。でも、前みたいに思い詰める事はないわ。皆が助けてくれたからね。その中でも翔太、あなたに一番助けられたと思う。ありがとう」

 

「いや、俺はしたいことしただけだよ。てか、友達が困ってるんだ。当然なことなんじゃないか?」

 

「それが当然と思えるなんてね。タラシね」

 

「おいこら、誰もタラシ込んでないわっ」

 

「ふふ、冗談よ」

 

「……ったく」

 

 俺は、絵里の頭をクシャクシャと撫でた。絵里は、「セットが崩れるわよ、バカ」と言ってたけど、無視である。

 絵里は髪の毛を直しながら、

 

「翔太、この後時間あるかしら」

 

「あるけど、どうしたんだ?」

 

「ちょっと、思う所があってね」

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 俺たちがやって来たのは、秋葉原の交差点だ。

 

「ねぇ翔太。私ね、さっき街を歩いていて思ったの。次々新しいものを取り入れて、毎日目まぐるしく変わっていく。この街は、どんなものでも受け入れてくれる。1番ふさわしい場所なのかもなって」

 

 1番ふさわしい場所。そして、μ’sは現在50位。それを20位付近まで上げるには、思い切った手が必要だ。これが、その答えなんだろう。

 

「でもあれだな。A-RISEに喧嘩を売ってる感じでもある」

 

「だからこそ面白い。違う?」

 

「違いない。よし!クレープ買って帰ろうぜ」

 

「いいわね。もちろん、翔太の奢りね」

 

「……お、おう」

 

 俺と絵里は笑い合った。そしてこの瞬間、μ’sのライブ場所が決まったのだ。そう、期待を胸にして。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「秋葉でライブよ!」

 

 部室内に絵里の声が響く。

 

「えっ、そ、それって……」

 

「路上ライブ?」

 

「秋葉といえば、A-RISEのお膝元よ!?」

 

「それだけに面白いやん!」

 

「随分大胆ね」

 

「アピールする場としては、かなり良いと思うけど。……にしても、博打要素もある気がするんだけど」

 

 まあ確かに、竜也の言う通り、博打要素が僅かに入ってると思う。

 もし、秋葉でパフォーマンスが満足にできなければ、順位の降格もありえるかもしれない。……俺と竜也の偏見かもしれんが。

 

「まあでも、秋葉はアイドルファンの聖地。だからこそ、あそこで認められるパフォーマンスができれば、大きなアピールになるのは確かだぞ」

 

「良いと思います!」

 

「楽しそう!」

 

 穂乃果もことりも賛成のようだ。他の皆も特に反対意見はない。

 でもまあ――、

 

「しかし、凄い人では……」

 

 海未の照れ屋さんが発動してしまっている。だからあれだ、人の顔を野菜と見れば問題なしある。

 

「人がいなかったらやる意味ないでしょ?」

 

「そ、それは……」

 

 にこ先輩に正論を言われてしまい、海未は口を閉ざしてしまった。

 まあ、反対意見は無しということだ。

 

「決まりね」

 

「んで、歌詞なんだけど。秋葉を良く知ってる人が書くのがいいと思うだ。どうだ、ことり?」

 

 ことりは、僅かに目を丸くした。

 これは昨日、絵里と話し合った事でもある。ことりに成長を促し、勇気をつけてもらう感じか。

 

「えっ、私?」

 

「ええ、あの街でずっとアルバイトしてたんでしょう?きっと、あそこで歌うのに相応しい歌詞を考えられると思うの」

 

「それいい!凄く良いよ!」

 

「穂乃果ちゃん……」

 

「やった方が良いです!ことりなら、秋葉に相応しい良い歌詞が書けますよ!」

 

「凛はことり先輩の甘々な歌詞で歌いたいにゃー!」

 

「ちゃんと良い歌詞作りなさいよ?」

 

「期待してるわ」

 

「おう、オレも期待してる」

 

「頑張ってね!」

 

「う、うん……」

 

 皆から応援され逃げ場を失ったことり。まあなんだ、かなりのプレッシャーだが頑張れ!だがまあ、最初は戸惑う確率が大だと思う。……歌詞って、切っ掛けがないとかなり難しいんだよね……。でも、皆信じてるから大丈夫だ!

 

「が、頑張ってみるねっ!」

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~屋上~

 今日の練習では、ことりは歌詞を考える為お休みだ。ちなみに、穂乃果と海未は、ことりの様子を見に行ってる。

 

「それにしても、絵里さんと翔太はいつ路上ライブを考え付いたんだ?」

 

 ストレッチをしながら、竜也が俺にそう聞いてくる。

 

「皆と別れた後だな。その時、絵里が思いついて俺が賛成したって所か」

 

 俺は絵里を見る。

 

「てか、絵里さん。あのクレープのせいで今週の金がヤバいんですが……」

 

 あのクレープとは、スペシャルブレンドクレープで、クレープ屋で一番高やつだ。……900円とか高くね。ほぼ1000円やん。ちなみに、俺は400円のクレープである。

 

「翔太が奢ってくれるて言ったんだから、別にいいじゃない」

 

「……ぐッ!で、でもな、限度ってもんがあるだろが」

 

「いい翔太、口は災いの元っていうのよ」

 

「おいこら、上手く纏めようとすんな」

 

「……なんつーか、翔太と絵里さん。かなり息が合ってる感じだな」

 

 『練習とかそういうのは除いてな』と、竜也は付け足した。

 

「そうか?まあでも、絵里には俺の個人情報がダダ漏れだな。流石、完璧星人生徒会長様」

 

「その言い方はひどいわ。翔太が教えてくれたんじゃない」

 

「……そうだけどさ」

 

 その時、一通のメールが届いた。

 鞄からスマホを取りメールを確認する。差出人は、穂乃果だ。メールの内容は、『明日の放課後は、ことりちゃんのバイト先に集合ね』という内容だ。

 ……歌詞作成から、どうしてこうなった?まあ、明日行ってみれば解る事だ。




翔太君、絵里ちゃんと仲がいいですね~。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。