ラブライブ!~奇跡を紡ぐ物語~   作:舞翼

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お待たせしました。……待ってる人いないかもしれんが。


第3話 練習と編入

 朝日が差し込む神田明神。そこで俺たちは基礎体力を作る為、階段ダッシュに勤しんでいた。

 ことり、海未のペアが走り、次は俺と穂乃果のペアの番だ。

 朝と夕方、ダンスと歌とは別に、基礎体力をつける練習をしてるとか。かなりの真剣さが伝わってくる。それに、毎日練習してるだけあって、結構早い。俺も気合いを入れてスタート!

 ちなみに、俺はラフな恰好で、穂乃果たちは練習着だ。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「ぜぇ……ぜぇ……はあ……疲れた」

 

 穂乃果と俺は、階段を上がった所で膝を突ける。

 

「……お、俺も……疲れた。……てか、結構早いな、お前……」

 

 俺は両膝に手を当て、荒い息を吐く。まあ結果なのだが、数秒遅れで俺の負けである。まあ、ハンデ有りだけどね。

 『えへへ~』って笑うな、穂乃果嬢。惚れちゃうだろ。……いや、冗談だけどさ。

 俺たちはスポーツドリンクを飲み、

 

「では、もう1セット行きますよ」

 

「うっす」

 

「「はぁい!」」

 

 海未にそう言われてから返事をし、階段を降りようとした時に後方から声がかけられた。

 

「君たち――」

 

 振り返りそちら見る。てか、巫女さん?つーか、胸でk……、

 

「痛っつ!」

 

 俺が声を上げた原因は、穂乃果に右爪先を踏まれたからである。靴越しとはいえ、かなり痛い……。つか、ジト目止めてくれ。

 

「……穂乃果嬢。ど、どうしたのかな?」

 

「……翔ちゃん、如何わしい視線を先輩に向けないの」

 

「な、何の事かな?……はい、すいません。俺が悪かったです」

 

 巫女さんは苦笑して、俺を見た。

 

「まあまあ高坂さん。年頃の男の子なんやし仕方あらへんよ。でもまあ、程々にな」

 

 まあそういう事なので、俺は『すいませんでした』と頭を下げた。てか、穂乃果さん。うんうん、て何故頷くの?先輩って事は、音乃木坂の生徒?

 

「君には挨拶がまだやったな。――音乃木坂学園副会長、東條希や」

 

「今日、音乃木坂学園に編入予定の後藤翔太です。よろしくお願いします。てか、何で巫女服なんですか?」

 

 東條先輩の話によると、ここの神社で早朝から手伝いをしてるらしい。それを聞いた穂乃果たちも納得した表情だ。

 

「それに、神社は色んな気が集まるスピリチュアルな場所やからね」

 

「ス、スピリチュアルですか……」

 

 呆然と呟く俺。

 

「ここの階段使わせてもらってるんやから、お参りしとき」

 

「まあそうすっね」

 

「そうだね!よし、お参りして行こうよ!」

 

 穂乃果たちの背後を追いかけるように歩き出そうとした時、東條先輩に呼び止められる。

 

「ウチな、後藤君には期待しとるんや」

 

「は、はあ。期待ですか」

 

「そうや。後藤君はこれから光を照らす太陽になる。カードがそう告げてるんや」

 

「……俺が太陽ですか。何て言うか、考えられないかと」

 

 『翔ちゃん、早くー!』って叫ぶな穂乃果さんや。俺は一礼してから、参拝へ向かった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 俺たちはお賽銭を入れ、手を合わせた。

 

「「「初ライブが上手くいきますように!」」」

 

「彼女が出き……ぐはっ!」

 

 う、海未さん。背中に張り手は痛いです。穂乃果はジト目で、ことりは苦笑だし。

 

「……翔太は、真面目にお参りしてください」

 

「す、すいません」

 

 気を取り直して、

 

「――――穂乃果たちが、笑って踊れますように。3人の願いが叶いますように」

 

 え?何。何で静かになってんの。『ありがとう』って言って抱きつかないで穂乃果さん。俺の精神衛生上宜しくないからね!理性がガリガリ削られてくからね。俺、犯罪者になっちゃうから止めようね……。てか、海未とことりは温かい視線を送るなっ!つーか、助けてくれよ!

 

「が、学校行かないとな。俺、編入諸々があるし」

 

「あ、そうだね」

 

「おいこら。演技だったのかい」

 

「ふーん、翔ちゃんは本気にしちゃったのかな?」

 

「そ、そなわけねぇし。穂乃果の勘違いだし」

 

 心臓の鼓動がハンパないんだけどね。

 学園に行く途中に聞いたのだが、西木野真姫さんには既に声をかけ、撃沈してたらしい。まあでも、一度で諦める奴じゃないよね、穂乃果たちって。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 制服に着替えた俺は、現在理事長室に居る。てか、机の椅子に座ってる理事長がことりの母親だったとは驚きだ。

 

「お久しぶりね、翔太君。編入の連絡があった時はビックリしたわ」

 

「いやまあ、前の学園では色々ありましたからね」

 

 殺傷沙汰とかね。つーか、前の学園潰れてないよね?大丈夫だよね?

 

「男子って何人位いるんです?」

 

「そうね。5人だった気がするわ。元は、女子高だった影響かもしれないわね。……翔太君は、音乃木坂学園の現状を知ってるのよね?」

 

「廃校の事ですよね。まあ何とかなると思いますよ。てか、あいつらが動いてるの知ってますか?」

 

「え、ええ。耳にしてるわ。廃校阻止の為、ことりたちが動いてくれてるって」

 

 どうやら、理事長の耳にもスクールアイドル結成の話は届いてるらしい。

 

「そうですか。あいつらは、義務とか廃校云々の前に、楽しそうに活動してるんでやらせてあげて下さい。……俺が言える立場ではないのは重々承知してますが」

 

「そのつもりよ。ところで翔太君は、そのサポートを?」

 

「手伝える範囲で手伝おうかと考えてますね」

 

「そう、わかったわ。あの子たちをよろしくね」

 

「ええ、分かりました」

 

 俺は理事長室を後にし、1階の職員室へ向かった。それから、担任教師と編入するクラスへ向かう。2年生クラスが2クラスしかないのは驚きだ。予想はしてたけど。

 クラスの廊下に立っていた俺は、担任先生の声によって前の扉を開け教室に入り、壇上に上がり黒板にチョークで名前を書いた。動物園のパンダになった気分だな、これ。生徒の目線が凄い。

 

「えー、今日から音乃木坂学園に編入する、後藤翔太です。よろしくお願いします」

 

 壇上で頭を下げる俺。

 

「よし、後藤は清水の隣の席だな。男子どうし仲良くしろよー」

 

 3年生の男子は4人。2年生の男子は1人。確かに5人だが、2年のクラスに5人じゃないのかい!という心の声は胸に仕舞っておこう。

 とにかく、指定された席へ着席する。HRを終えるチャイムが鳴り響き、休みに突入した。

 

「オレの名前は清水竜也。よろしくな」

 

「あ、ああ。よろしくな。さっき聞いたと思うが、後藤翔太だ」

 

「てか、翔太。高坂たちが微笑んでたけど、知り合いか?」

 

「まあな。幼馴染ってやつだ」

 

 俺がそう言うと、竜也はニヤリと笑う。

 

「お、別れた女との再会的な感じか?いやー、考え深いね」

 

「ば、お前。何でそうなる。小さい時遊んでただけだから。……まあいいや。竜也とは仲良くやってけそうな気がする。弄られるのは覚悟の上でだけどな」

 

 それから授業を受け、昼休みとなった。俺は竜也に『行く所がある』と断りを入れ、穂乃果たちと――生徒会室へ向かった。目的は、講堂の申請書届の受理だ。

 相手は、硬ぶつ生徒会長絢瀬絵里だ。……はあ、胃が痛くなってきた。胃薬飲もうかな……。




オリキャラの竜也君は、これから重要?な役割を担う感じになります。
ま、親友的な感じになるって事ですね。(ネタばれ)
ちなみに、竜也君は1年時後半からの編入生ですね。

……まあ、前の学園のはアレのアレで、アレですね。

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