ラブライブ!~奇跡を紡ぐ物語~   作:舞翼

6 / 27
更新です。



第6話 帰り道で、再び

 あの後、竜也と秋葉原のメイド喫茶に訪れてから、途中の別れ帰宅する事になった。……にしても、制服でメイド喫茶とか、目立つったらありゃしない。まあ、竜也の奴は、これといって気になって無かったらしいけど。

 

 ――閑話休題。

 

 俺が歩道を歩いていると、金髪ポニーテールに音乃木坂の制服と、ある人物を連想される人が前を歩いていた。いやまあ、十中八九、俺が脳内で一番最初に浮かんだ人物だと思うけど。

 声を掛けようか迷ったが、声を掛ける事にしました。

 

「えーと。……絢瀬だよな?」

 

 呼び掛けた人物は足を止め、肩をビクッと震わせこちらに振り向く。

 

「……び、ビックリしたわよ、後藤君」

 

「いや、悪い悪い」

 

 俺は苦笑し、絢瀬の隣に並ぶ。

 

「……ホントかしら。悪びれて無い感じなんだけど」

 

 おい、膨れっ面するな。惚れちゃうだろ。いやまあ、冗談はさておき、

 

「悪いと思ってるから。てか、学園での表情と変わり過ぎだからね」

 

「そ、そうかしら。いつも通りだと思うのだけど」

 

「……いつも通りがあの硬さとか、近寄り方過ぎるだろ。いや、知ってたけどさ」

 

 こっちの表情の方が、100倍話しやすいしね。……今、ふと思い出したが、買い物行くの忘れた。引っ越した直後だから、冷蔵庫に何もないし。

 

「(ま、カップラーメンでいいか)」

 

 栄養が偏ってしまうだろうが、今日明日くらいなら大丈夫だろう。

 

「それより、後藤君。スクールアイドルの練習はどうしたのかしら?……私はまだ認めてないけど」

 

「ったく、そういう所は硬いんだな。俺は、今日はお休みだ。クラスの男子と親睦を深める為、メイド喫茶行ってたから。先に言っとくが、俺の趣味じゃないからな、断じて」

 

「……メイド喫茶ね」

 

 絢瀬は、若干呆れ顔だ。

 

「おい、その顔は止めろ」

 

「あら、どんな顔をしてたのかしら?」

 

「……こ、この野郎……」

 

 話してる内に、桜坂アパート前に到着したようだ。

 

「まあいいや。俺はここで失礼するよ。夕食買いに行かないといけないし」

 

 そう言って、コンビニに足を向ける。

 さてさて、何味にしようか?無難に醤油か、ここは間を取ってシーフードにしようか?

 そんな時――、

 

「夕食がコンビニ弁当とか言うんじゃないでしょね?」

 

「そうだけど。正確には、カップラーメンだ」

 

「そ、それじゃあ栄養が偏るじゃない」

 

「いや、だって、家の冷蔵庫には何もないし。今からスーパー行くのはメンドイし。ま、そういう事で。またな、絢瀬」

 

 そう言って、俺はこの場を後にしようとする。

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい。……はあ、しょうがないわね。何か作ってあげるわ、感謝しなさい」

 

「別にいいって」

 

「人の厚意は、親切に受け取るのが礼儀じゃないかしら。だから、家に来なさい」

 

 俺は目を丸くしたが、数秒で元の状態に戻る。

 

「いやいや、何でそうなる。俺男。絢瀬は女。この意味解る?つーか、家に上げるっていうのが、そもそも間違ってるからな」

 

 出会って一日しか経過してない野郎と家に上げるとかダメでしょ。

 それから口論になったのだが、如何せん、俺は口喧嘩?が弱いんだった。だからまあ、お邪魔する事になりました。

 俺は肩を落としながら、絢瀬の横に並び歩き出した。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「ここよ」

 

「いや、知ってたけど」

 

「えっ!後藤君ってストーカー?」

 

「おい、近所なんだから住んでる場所くらい知ってるだろ。部屋番号までは知らないけどさ」

 

「冗談よ」

 

 指紋認証で扉を開け、ロビーに入っていく絢瀬。……外見といい、内装といい、指紋認証で扉が開く事といい、俺のアパートとスケールが違いすぎる。遠目で見て高級マンションって解ってたけどさ。階段を上がり二階に到着すると、201号室の扉の前で止まった。どうやら、此処が絢瀬の住む部屋らしい。

 ちなみに、俺が住みアパートは、鍵を施錠するだけである。何この差。

 

 ――閑話休題。

 

 ポケットから鍵を取り出し、絢瀬が扉を開ける。

 

「ただいま」

 

「お、お邪魔します」

 

 絢瀬の後に続いて部屋の中に入ると、奥の方からドタドタと足音が聞こえてきた。

 

「お姉ちゃん!お帰りなさい!」

 

 弾丸のように亜里沙ちゃんが、絢瀬の体めがけてタックルを繰り出す。絢瀬は手慣れた感じでその女の子を優しく抱き止めた。亜里沙ちゃんは、やっぱ天使だね。いや、女神だね。

 

「全く……だから、毎回毎回危ないって言ってるでしょ?」

 

「えへへ~、ごめんなさい。……あれ、お姉ちゃん。私の見間違えじゃなかったら、翔太さんが立ってる気がするんだけど」

 

「ええ、後藤君は私が連れて来たわ。……夕食がコンビニ弁当なんて、見逃せないわ」

 

「……いや、正確にはカップラーメンだから」

 

 うん、分かってた。俺の突っ込みは無視だよね。

 

「翔太さんも、亜里沙の言う通り遊びに来てくれたんですね!」

 

 だから、俺の胸に飛び込むな。かなりの勢いである。

 てか、今更だけど、どうしてこうなった。俺、選択を間違えたんじゃないか。学園では、火花を散らしてた2人だぞ。

 つーか、亜里沙ちゃん離れてくれ、絢瀬の背後からドス黒いオーラが見えてるからね。

 

「あ、亜里沙ちゃんそろそろ……。俺、このままだと死んじゃうから。殺気で殺されちゃうから……」

 

「何のことか解りませんが、りょうかいしました」

 

 そう言って、亜里沙ちゃんは離れた。どうやら、死刑は免れたらしい。

 ともあれ、絢瀬の案内の元リビングへ通され、俺はテーブルの椅子に座った。てか、周りの備品とか、ほぼ高級品じゃねぇか?絢瀬って、お嬢様なの?

 数分座っていたら、料理が運ばれ、テーブルの上に置かれていく。鮭の切り身に、ほうれん草のお浸し、肉じゃが、若芽味噌汁と、和食オンリーである。

 

「……なあ絢瀬。お前、和食が作れたのか。てっきり、洋食か中華かしか作れないかと」

 

「今、和食は練習中なのよ。だからまあ、後藤君は実験体になってもらいます」

 

「……あれか。俺は毒味係って事か」

 

「失礼ね。ちゃんとした食材を使ってるんだから、毒って事はないわよ。まあでも、ほうれん草のお浸しは初めてなの、感想を聞かせてね」

 

「はあ、了解しました。お嬢様」

 

 席に着席し、箸を持って合掌してから料理を口に運ぶ。てか、かなり旨い。店に出しても遜色ないレベルだ。

 

「……お前、これ本当に練習中か。レストランで出せるレベルだぞ」

 

「そ、そう。そんなに美味しいなら、タッパーに詰めて持って帰ってもいいわよ」

 

「マジか。助かる」

 

 それから俺は、絢瀬家で夕御飯を頂いた。また、亜里沙ちゃんの希望もあり、少し遊んでから帰路に着いたのだった。




あ、あれー……。翔太君、絵里とまだ会ってから一日しか経ってませんよォ。
いやまあ、この件は、何処かで必要になる気がしたので書いたんですけどね(笑)

では、感想お願いします!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。